13
RaspberryPi用拡張ボード PiRT-Unitを用いた I2CデバイスのRTコンポーネント実装 ○関山守(産総研) 安藤慶昭(産総研) 原功(産総研) 神徳徹雄(産総研) 片見剛人(()ウィン電子工業) 深澤篤史(()ウィン電子工業) 谷川民生(産総研)

Rsj2013 sekiyama 2

  • Upload
    openrtm

  • View
    584

  • Download
    7

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Rsj2013 sekiyama 2

RaspberryPi用拡張ボード

PiRT-Unitを用いた

I2CデバイスのRTコンポーネント実装

○関山守(産総研) 安藤慶昭(産総研) 原功(産総研)

神徳徹雄(産総研) 片見剛人((有)ウィン電子工業)

深澤篤史((有)ウィン電子工業) 谷川民生(産総研)

Page 2: Rsj2013 sekiyama 2

目次

• コンパクトシティ構想におけるセンサネットワークの構成手法

• データロギングにおけるRaspberryPiの優位性

• RaspberryPi+I2Cデバイス+PiRT-Unit

• RaspberryPiを用いたI2CデバイスのRTコンポーネント実装

Page 3: Rsj2013 sekiyama 2

3. 情報統合・支援技術

2. 協調制御技術

1. 移動・搬送技術

コンパクトシティ構想

青森市の例: ・中心市街地活性化

・無雪空間の実現

・バリアフリーの実現

・秩序ある高密度、土地の高度利用

・市営バス整備

・自家用車に過度依存のない交通システムの形成

2006年5月の「まちづくり三法」改正により、大型ショッピングセンター等の施設郊外立地が抑制され、中心市街地への立地誘導が加速。

役所病院

店舗

インテリジェント車いす

マイクロモビリティ

自動隊列走行

物流ロボット

センサーネットワーク技術による市街地情報の見える化

エコ支援・自動運転配送トラック

マイクロEV

エコ支援車両

無線ネットワーク技術

省エネ運転支援技術

ヒューマンインタフェース技術

自律移動技術

センシング技術

データマイニング技術

人・物の移動・搬送の効率化による低炭素社会の実現

1. 移動・搬送技術

2. 協調制御技術

3. 情報統合・支援技術

安全技術

環境認識技術

位置認識技術

つくば市

Page 4: Rsj2013 sekiyama 2

3. 情報統合・支援技術

2. 協調制御技術

1. 移動・搬送技術

コンパクトシティ構想

青森市の例: ・中心市街地活性化

・無雪空間の実現

・バリアフリーの実現

・秩序ある高密度、土地の高度利用

・市営バス整備

・自家用車に過度依存のない交通システムの形成

2006年5月の「まちづくり三法」改正により、大型ショッピングセンター等の施設郊外立地が抑制され、中心市街地への立地誘導が加速。

無線ネットワーク技術

省エネ運転支援技術

ヒューマンインタフェース技術

自律移動技術

センシング技術

データマイニング技術

人・物の移動・搬送の効率化による低炭素社会の実現

1. 移動・搬送技術

2. 協調制御技術

3. 情報統合・支援技術

安全技術

環境認識技術

位置認識技術

つくば市

センサネットワーク技術による市街地情報の見える化

どうやってセンサネットワークを形成するのか

コンパクトシティにおいて

センサをどのような手法で敷設するのか

安価、インテリジェントな

センサ&データロガーの必要性

軽量、移動可能であるデータロガーが

存在するとどうなるか?

Page 5: Rsj2013 sekiyama 2

センサネットワーク

データロギングと小型Linuxボード

センサを持ち運べる

パーソナルモビリティの

搭乗者に持たせることも可能

安価

センサそのものの数を

増やす事が可能

インテリジェント

データロガーの分散制御

管理・運用の容易化

仮に「安価、可搬で拡張性の高い小型Linuxボード」が

存在すれば、要求はすべて満たせるのでは?

RaspberryPi + モバイルバッテリー +

センサ用拡張基板 +無線ネットワークUSBドングル

総額:センサ用拡張基板 + 7000円程度

スペック:フルLinuxが動作

→開発、管理、運用が容易

本当に容易?

Page 6: Rsj2013 sekiyama 2

• RaspberryPi – 名刺サイズ小型Linuxマイコンボード

– フルLinuxが動作(Raspbian≒Debian) • OpenRTM動作

• Apt-get で各種パッケージが導入可能

– GPIO, I2C, UART, SPI • I2C, SPIの豊富なデバイスが利用可能

– 低価格(3000円前後) – セットアップが簡単、

– セルフコンパイルが可能

• I2Cデバイスのセンサを用いる利点 – 種類が豊富

– I2Cはバス接続→ RaspberryPiへの接続が簡単、一度に複数のデバイスを扱うことが可能

– 少ない設定変更のみで簡単にセンサの利用が可能

RaspberryPiでの

I2Cセンサデータロギングの利点

Page 7: Rsj2013 sekiyama 2

PiRT-Unit(1)

• I2Cデバイスは同一センサについて複数他社から多数商品が出ている:デバイスの選定が必要になる

• 基板上の出力ピンから回路を拡張する際に若干の手間が必要

→PiRT-Unitを用いる事で手間が軽減

Page 8: Rsj2013 sekiyama 2

• PiRT-UnitはA/D, D/A, UART, PWM信号が取り出されている

I2Cデバイスと他のデバイスの連係を簡単にテストができる

I2Cデバイスのフィードバックテストが簡単に行える

I2C

dev

I2C

dev

PiRT-Unit(2)

I2C

dev PiRT

Unit

I2C

dev

I2C

dev

I2C

dev PiRT

Unit

DA/PWM

I2C

I2C

AD

Page 9: Rsj2013 sekiyama 2

RTコンポーネント化したI2Cデバイス(1) デバイスの種類

L3GD20 3軸ジャイロセンサ

LSM303DLHC 3軸地磁気センサ+3軸加速度センサ

PiRT-Unitとドーターボードを用いて

I2CデバイスとRaspberryPiを接続

$ sudo apt-get install i2c-tools

I2Cデバイス用

シェルコマンドインストール

シェル上からコマンドを入力する事でI2C

デバイスへのデータ授受が可能

詳細: http://openrtm.org/openrtm/ja/content/pirt-unit_with_i2cdevices/

Page 10: Rsj2013 sekiyama 2

RTコンポーネント化したI2Cデバイス(2) コンポーネント化の実際

詳細: http://openrtm.org/openrtm/ja/content/pirt-unit_with_i2cdevices/

1秒周期で、3個のI2Cセンサからそれぞれ3軸の数値を取り出すコンポーネント

+

(表示用)9個の整数値をコンソールに出力するコンポーネント

Windows上のRTCBを用いて

コンポーネントの雛形を生成 onExecute部分に

デバイスファイル/dev/i2c-1への

アクセスを記述

RaspberryPi上にて

Cmake, make を実行

RaspberryPi上で起動

Windows上のRTSEで確認

RaspberryPi上の端末で

動作確認

Page 11: Rsj2013 sekiyama 2

RTコンポーネント化したI2Cデバイス(3) 考察

詳細: http://openrtm.org/openrtm/ja/content/pirt-unit_with_i2cdevices/

RaspberryPiボード設定

I2Cデバイス接続

追加パッケージインストール

準備として必要となる事柄: それぞれについてはそこまで難しい手順ではない

作業のために必要となる時間も多くない

RaspberryPi上でのコンポーネント開発

I2Cデバイスへのデータアクセスは

デバイスファイルの読み書きで実現可能

特に難しいコード既述の必要はない

PiRT-Unitを使用するメリット

I2Cデバイス接続、交換などの

試験の簡易化:体感では簡易化を体験できた

AD, DA, PWMなどを用いての

フィードバックテスト:未評価→今後の課題

Page 12: Rsj2013 sekiyama 2

• センサネットワークの構成手法として、小型Linuxボードにセンサーを搭載したうえでインテリジェントデータロガーとして活用する提案

様々なI2Cデバイスから実際に用いるセンサを評価・選定

PiRT-Unitを用いる事で評価・選定の効率向上

まとめ

詳細: http://openrtm.org/openrtm/ja/content/pirt-unit_with_i2cdevices/

RaspberryPiに搭載するセンサをI2Cデバイスから選ぶ

インテリジェントデータロガーの設計が簡易に可能

RaspberryPi+I2Cによるセンサネットワーク構成手法

センサネットワークの適用範囲が広がる

Ex. センサの環境への固定設置+多数移動体への設置

小型LinuxボードとしてRaspberryPiを用いる

価格面におけるメリットが非常に大

Page 13: Rsj2013 sekiyama 2

ご清聴ありがとうございました