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SDGsスタートアップ研究分科会 第 3回分科会 実施報告
2020 年 3 月 2 日
PMI 日本支部 組織拡大委員会
SDGs スタートアップ研究分科会
1.分科会の背景と目的
SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年 9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核文書である「持続可能な開発のための目標」のことであり、我が国の地方自治体における諸問題解決に貢献し、地方の持続可能な開発、すなわち地方創生に資するものといえます。
「地方創生 SDGs官民連携プラットフォーム」 とは、我が国における SDGsの国内実施を促進し、地方創生につなげることを目的に、地方自治体、企業、NPO、大学など官民連携の場として設置された交流・マッチングプラットフォームです。その中で、地方創生に資する具体的な事業の創出やその事業を進めるために官民連携を促進することを目的とする「分科会」という組織が30件(2019年 9月 18日現在)活動しています。
PMI日本支部は昨年来当プラットフォームに参画し、複数の分科会に参加して事例調査や研究活動を行ってきましたが、多くの団体(自治体、企業、NPOなど)で SDGsへの取り組みを始めても効果的な推進ができていない状況であることが分かりました。SDGsの目指す社会課題の解決には、誰のために、どのような価値を提供するべきか、初めから定義してかかることは難しいため、論理的に事業計画を策定しても必ずしも成功しないことがあります。そこで仮説検証を繰り返しながら段階的に顧客ターゲットとソリューションを確定していくリーンスタートアップの手法を活用すべく、「SDGsスタートアップ研究分科会」が発足いたしました。
2.第 3回分科会実施報告
開催日時:2020年 2月 21日(金)14時 00分~17時 00分
会場:PMI 日本支部セミナールーム(水天宮前)
当日の概況:
SDGsスタートアップ研究の第 3回分科会が、昨年 10月 25日(第 1回)、12月 20日(第 2回)の分科会に続き開催されました。
アジェンダは以下の通り。
1.イントロダクション:チェックイン(自己紹介等)、前回までのおさらい等
2.講義①:ベネフィットリスト
3.講義②:指標について
4.休憩
5.ワークショップ①:ベネフィットリスト作成
6.ワークショップ②:分科会のふりかえり(ORIDモデル)
7.宿題の説明、今後のアナウンス+クロージング
当日は10団体13名(うち ZOOM参加 1団体 1名)にご参加いただきました。
今回は初参加の団体の方が多かったため、第 1回/第 2回分科会に参加された団体にご支援いただけるよう配慮し、4つのグループに分かれてご着席いただきました。
イントロダクションでは、各テーブルでの自己紹介に続き、分科会の進め方と前回までのおさらいを行いました。SDGコンパスと SDGs適用モデルに基づき、第 1回で学習した「リーンキャンバス」、第 2回で学習した「ロジックモデル」について復習を行った後、前回の第 2回分科会のアンケート結果を共有しました。
講義①では、ロジックモデルで定義した活動がもたらすベネフィットの妥当性を検証・説明するツールとして、ベネフィットリストの概要と作成手順について講義を行いました。
講義②では、ベネフィットリストを測定するために必要な指標について、SDGsビジネスのスタートアップに於いては独自の「ローカル指標」を設定すること、およびその重要性について学習しました。
休憩をはさみ、ワークショップ①では、参加団体の1つである「舞鶴工業高等専門学校」様から提示された「小河川の洪水予測」のロジックモデルについて、ベネフィットリストの作成をテーブル毎に行い、ベネフィットリストがロジックモデルの進捗評価に有効なツールであることを体験しました。
その後、作成したベネフィットリストについて、および、「ベネフィットリストが自組織の CSVビジネスのスタートアップに有効か?」を各テーブルで発表し、講師よりコメント・寸評を行いました。
ワークショップ②では、「ふりかえり」のフレームワークの 1 つである「ORID」を用いて、これまでの分科会を通しての「事実」「反応」「解釈」「決断」について発表を行い、3 回に亘り実施した分科会活動全体の締めくくりとしました。
総括として、リーンキャンバス、ロジックモデル、ベネフィットリストといった一連のツールのつながりを意識しながら CSVビジネスのスタートアップモデルの流れを体験することができました。第 3回の分科会では、特に「ベネフィットリスト」の作成に重点を置きました。時間の都合上「ロジックモデル」の活動すべてについてのベネフィットリスト作成は難しく、一部のグループでは「指標」や「測定方法」まで検討することができませんでしたが、ベネフィットリストの効果と有用性について理解を深めることができました。
最後に「自組織における SDGs事業のベネフィットリストの作成」を宿題(提出期限:2020/3/6)とし、
2020年度の SDGs分科会の開催告知などを行ってクロージングしました。
3.今後の活動予定
内閣府としての新年度 2020年 4月より、アドバンスコースを開催予定。
引き続き参加団体および PMI日本支部としての活動メンバーを募集しています。
お申込み等に関する詳細は下記のリンク先をご覧ください。
https://www.pmi-japan.org/news/info/2019_09_24_sdgs20190924.php
ご参照・問い合わせ先:PMI日本支部 SDGs担当([email protected] )