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TORAST-H シリーズTM
T OR A S T- H TM シリーズは, 島津ジーエルシーが最新の技術を取り入れ実使用に近い条件で性能評価・検証したハイエンド消耗品シリーズの名称です。
掲載価格は 2018 年 1月時点での希望小売価格となります
TORAST-H Ultrafilter DeviceTM低吸着限外ろ過デバイス
島津ジーエルシーでは限外ろ過デバイスに着目し , 低吸着限外ろ過デバイスの開発に着手しました。特に生体試料の前処理に限外ろ過法を採用する場合 , ろ液はタンパク質が除去されるため , ろ液中の目的成分は容器に吸着され易い環境となります。そこで , 限外ろ過デバイスの受けチューブ内面に非イオン性の親水性基を化学結合させた低吸着限外ろ過デバイス (TORAST-H™ Ultrafilter Device) を開発いたしました。
特 長●有機化合物 ( 塩 基 性 化 合 物 な ど ) が極めて低吸着
●ペプチドが 極 め て 低 吸 着 ● 万全な品質管理
〈限外ろ過デバイスで懸念される容器吸着〉 〈低吸着処理のイメージ〉
ろ液は , タンパク等の成分が除去されるため , ろ液中の目的成分は受けチューブ内面に吸着し易い環境となります。
親水性高分子ポリマー(非イオン性)を化学結合させています。
100 ng/mL イミプラミン log P:4.28, pKa:9.2
塩基性化合物(イミプラミン)の吸着試験
抗うつ剤であるイミプラミン(log P:4.28, pKa:9.2)は疎水性の高い塩基性化合物の一つです。LC/MS(Nexera-i, LCMS-2020)によるイミプラミンの限外ろ過デバイスの受けチューブへの吸着結果を示します。TORAST-H™ Ultrafilter Device受けチューブは顕著な吸着抑制効果を示しました。また, A社市販品のピーク面積比はTORAST-H™ Ultrafilter Deviceに対し30%となりました。
0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 min
0.25
0.00
0.50
0.75
1.00
1.25
ピーク面積比30%
Imipramine 281.35(+) ◆TORAST-H™ Ultrafilter Device 受けチューブ
◆A社受けチューブ
Intensity(x100,000)
Sample : Imipramine (100 ng/mL)Instruments : Nexera-i , LCMS-2020Mobile Phase : 10 mM Ammonium Acetate in Water : MeCN=40 : 60_Isocratic flowFlow Rate : 0.2 mL/min
価格表P/NP/N製品名製品名 希望小売価格(税抜/円)希望小売価格(税抜/円)容量容量 入数入数仕様仕様
TORAST-H™ Ultrafilter Device GLCT-H-UDS1 膜分画分子量 1万 400 µL(最大処理容量) 100 39,000
! TORAST-H™ Bio V ia lとの併用で,より高い吸着抑制効果が期待できます。
1
一方, 疎水性の高いペプチドはPP製バイアルに特異的に吸着(疎水的吸着)したものと考えられます。保持時間約12 . 2 5 , 13 . 2 5 , 15 . 6 0及び15 . 8 5分のピークにおいて, P P製バイアルでは顕著な吸着現象によりピークが殆ど確認できませんでした(ほぼ100%ロス)。TORAS T- H™ B i o V i a lではピーク検出が可能となりました。
12.0 12.5 13.0 13.5 14.0 14.5 15.0 15.5 16.0 min
10000
50000
100000uV
▼
▼
▼
▼
▼
:ガラス製バイアル : P P ( ポリプロピレン ) 製バイアル: T O R A S T - H B i o V i a l TM
TORAST-H Bio VialTM
ポリプロピレン (PP) 等のポリマー製バイアルでは主にポリマーとの疎水的吸着が生じます。島津ジーエルシーでは , ポリマー製バイアル表面に親水性基を化学結合させた小容量低吸着バイアル(TORAST-H™ Bio Vial)をリリースしました。本製品は塩基性 , 酸性及び中性化合物に対しても極めて不活性度が高いという結果が得られています。濃度の低い試料をお取扱いになることが多い LC 及び LC/MS(/MS) ユーザー様におすすめです。是非お試しください。
保持時間が約7~8分に検出される極性の高いペプチドは主にガラス製バイアルへ, また約12~16分に検出される疎水性の高いペプチドは主にPP製バイアルへ吸着している現象がそれぞれ確認されました。
ミオグロビン (≒1.9 pmol/mL) のトリプシン消化物による吸着試験
5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 12.0 13.0 14.0 15.0 16.0 17.0 18.0 min
- 20000
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
140000
uV
:ガラス製バイアル : P P ( ポリプロピレン ) 製バイアル
特に P P 製 , ガラス製バイアルへの吸着
ガラス製バイアルへの吸着
: T O R A S T - H B i o V i a lTM
●ペプチドが極めて低吸着 ●使い勝手が良いユーザーフレンドリーな設計
●有機化合物(塩基性化合物など)が極めて低吸着
特 長
極性の高いペプチドは, ガラス製バイアルのシラノールに特異的に吸着(イオン的吸着)したものと考えられます。尚, 保持時間約7.38分, 7.8分のピークでは , ガラス製バイアルはTORAST-H™Bio V ia lに比べ約60%ロスしています(面積値比較)。
7.2 7.3 7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 7.9 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 min
10000
20000
30000
40000
uV
:ガラス製バイアル : P P ( ポリプロピレン ) 製バイアル
▼
▼
▼
: T O R A S T - H B i o V i a lT M
小容量低吸着バイアル
2
B S Aにおいてもミオグロビンの結果と同様に ,保持時間約11 . 5~18分に検出されているピークについて, P P製及びガラス製バイアルへの顕著な吸着現象が確認されました。
BSA(≒50 µg/mL) のトリプシン消化物による吸着試験
4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 min
0
10000
20000
30000
40000
uV
: T O R A S T - H TM B i o V i a l
:ガラス製バイアル
: P P ( ポリプロピレン ) 製バイアル
uV
18.0 min1
11.0 12.0 13.0 14.0 15.0 16.0 17.0 18.0min
10000
15000
20000
25000
30000
35000
40000
45000
PP製バイアル及びガラスバイアルへの吸着
塩基性化合物による吸着試験では,いずれの化合物においてもTORA S T- H™ B i o V i a lが最も回収率の高い結果を示しました。尚, カッコ内の数値はTORA S T- H™ B i o V i a lを10 0%とした時の回収率です。
塩基性化合物による吸着試験
min
uV
1.5 2.0 2.5 3.0
0
10000
20000
30000
塩基性化合物 A
l o g P : 4 . 9p K a : 9 . 4
: T O R A S T - H B i o V i a l( 1 0 0 %)
:他社低吸着バイアル( 8 0 %)
:通常他社バイアル( 3 8 %)
TM
min
uV
1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2
1000
2000
3000
4000 塩基性化合物 B
l o g P : 0 . 1 6p K a : 9 . 6
: T O R A S T - H B i o V i a l( 1 0 0 %)
:他社低吸着バイアル( 8 6 %)
:通常他社バイアル( 6 9 %)
TM
min
uV
1.0 1.5 2.0 2.5
0
10000
20000
30000塩基性化合物 C
l o g P : 4 . 8p K a : 9 . 4
:TORAST -H B i o V i a l(100%)
:他社低吸着バイアル(85%)
:通常他社バイアル(36%)
TM
min1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7
0
10000
20000
30000
40000
50000uV
塩基性化合物 D
l o g P : 3 . 4p K a : 9 . 1
:TORAST -H B i o V i a l(100%)
:他社低吸着バイアル(77%)
:通常他社バイアル(18%)
TM
3
少量のサンプル , もしくはサンプル量が少なくなってきた場合でも ,サンプルの高さが稼げる設計になっておりますので ,ギリギリまでオートサンプラで吸引する事ができます。
ユーザーフレンドリー設計マイクロピペッター等を用いてサンプルをバイアルにセットする際に , 必ずエアが抜ける隙間が必要になります。本製品ではマイクロピペッターチップを挿入した際(写真は100 µL スケール用), インサート部底面にピペットチップ先端が接触し , かつインサート部内壁とピペットチップ外周の間にエアが抜ける隙間を確保しています。
エアかみの起こりにくい構造設計
サンプルをバイアルにセットする際 ,エアが入ってしまいなかなか抜けなくなってしまう事や,エア抜きの際に内壁面(上部 )やキャップ内側に液滴が飛び散り,事態が悪化する場合があります。そこで,TO R A S T - H ™ B i o V i a lは遠心機にスリーブなしでそのままセットできる外形に設計しましたので,どなたでも簡単にミスすることなくエア抜きすることが可能です(フラッシュ遠心)。特に ,粘性が高い,あるいは泡立ちがしやすいサンプルのエア抜きに大変有効です。
フラッシュ遠心にそのまま使用できる外形設計
遠心 Af te r
液滴
エア噛み
滴
み
Be fo re
価格表
GLCTV-H-BIO PP バイアル , キャップ付き 300 µL 18,000
P/NP/N
TORAST-H™ Bio Vial
製品名製品名 容量容量
100
入数入数仕様仕様 希望小売価格(税抜/円)希望小売価格(税抜/円)
特殊バイアル検出板P/N : 2 28 -51891- 03
希望小売価格(税抜/円)2 , 0 0 0
島津 製 作 所 i - S e r i e sで 安 心してお使 い頂くために ,
下 記 の 特 殊 バイアル検 出 板( P / N : 2 2 8 - 5 1 8 9 1 - 0 3 )をご 使 用ください。
オプション品 標準品
一体型高速液体クロマトグラフ i -Ser ies , i -Ser ies Plus (Prominence - i , Nexera - i ) でご使用になられる際に!
バイアルへセットしたサンプル量が多く , かつオートサンプラの吸引量を多く設定した場合に , サンプル吸引時バイアル内が陰圧になり設定量よりも少なく吸引されてしまうことがあります。TORAST-H™ Bio V ia l は , インサート部の容量が 300 µL 設計で , キャップとの間にヘッドスペースができます。さらに , ニードルが挿入された際にキャップの中心部(ごく一部)が割れることで圧の抜け道ができるため , バイアル内部が陰圧になりにくい設計となっております。 300 µL のサンプルをセットし 50 µL 注入を繰返し行いましたが , 重量測定で問題なく 50 µL が注入されていることが確認できました。
大量注入時も安心大量注入時も安心
インサート下部のテーパー角を上部に比べ垂直に設計
掲載価格は 2018 年 1月時点での希望小売価格となります
4
検量線への影響 ピペッティング回数の影響A社PPチップを用いて作成した検量線の傾きはTORAST-H™ T ip10に比べて大きいことから, 低濃度試料になるにつれA社PPチップへの吸着が顕著であることが示唆されました。
10 100 1000
面積
値
A社PPチップ
TORAST-H™ Tip10
ng/mL
1 x 10 3
1 x 10 4
1 x 10 5
1 x 10 6
1 x 10 7
1 x 10 8
Sample : Basic CompoundInstruments : Nexera-i , LCMS-2020Mobile Phase : 10 mM Ammonium Acetate in Water : MeCN=40 : 60_Isocratic flowFlow Rate : 0.2 mL/min
ここではピペッティング(サンプルの採取/吐き出し)回数とLC/MSで得られた面積値を示します。A社PPチップではピペッティング回数に伴い面積値が著しく低下しているのに対し, TORAST-H™ Tip10での面積値の変動は極めて少ない結果となりました。
Sample : Basic Compound (10 ng/mL)Instruments : Nexera-i , LCMS-2020Mobile Phase : 10 mM Ammonium Acetate in Water : MeCN=40 : 60_Isocratic flowFlow Rate : 0.2 mL/min
0
面積
値
A社PPチップ
TORAST-H™ Tip10
ピペッティング回数
4 x 10 4
8 x 10 4
1.2 x 10 5
1.6 x 10 5
2.0 x 10 5
1 5 10 回
13.5 14.0 14.5 15.0 15.5 16.0 16.5 17.0 17.5 18.0 min110000
120000
130000
140000
150000
160000
170000
180000
190000
200000
210000
220000
230000
240000
250000
260000
270000
280000
290000
300000uV
B社PPチップ 200 µL用
A社PPチップ 200 µL用
TORAST-H™ Tip200
10 11
12
13 14 1516
ミオグロビン (≒8.5 pmol/µL) のトリプシン消化物による吸着試験
保持時間が約14~18分に検出される疎水性の高いペプチドは市販のPP製チップへ吸着していますが,TORAST-H™ Tipでは顕著な吸着抑制が確認されました。
TORAST-H Tip シリーズTMマイクロピペット用低吸着チップ
試料調製時に使用するマイクロピペット用チップのほとんどは PP 製であることから , 低濃度試料におけるチップへの疎水的吸着を抑制する必要が
あります。そこで島津ジーエルシーでは , PP 製 200 µL 用チップ表面に非イオン性の親水性基を化学結合させた低吸着チップ (TORAST-H™ Tip
200) をリリースしました。そしてこの度 , 新たに低吸着 10 µL 用チップ (TORAST-H™ Tip 10) をラインナップいたしました。
特 長●有機化合物 ( 塩 基 性 化 合 物 な ど ) が極めて低吸着
●ペプチドが 極 め て 低 吸 着 ● 万全な品質管理
100 ng/mL イミプラミン log P:4.28, pKa:9.2LC/MS(Nexera-i, LCMS-2020)によるイミプラミンの200 µLおよび10 µL用チップへの吸着結果を示します。200 µL用および10 µL用チップにおいて,A社PPチップではTORAST-H™ Tipに比べ, ピーク面積比はそれぞれ74%および8%となり, 顕著な吸着が認められました。
塩基性化合物(イミプラミン)の吸着試験
Sample : Imipramine (100 ng/mL)Instruments : Nexera-i , LCMS-2020Mobile Phase : 10 mM Ammonium Acetate in Water : MeCN=40 : 60_Isocratic flowFlow Rate : 0.2 mL/min
0.0 1.0 2.0 min
0.5
0.0
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
ピーク面積比74%
Imipramine 281.35(+) ◆TORAST-H™ Tip200
◆A社PPチップ
Intensity(x100,000)
0.0 1.0 2.0 min
0.0
1.0
2.0
3.0
ピーク面積比8%
Imipramine 281.35(+) ◆TORAST-H™ Tip10
◆A社PPチップ
Intensity(x100,000)
200 µL用チップ 10 µL用チップ
Peak#10
Peak#11
Peak#12
Peak#13
Peak#14
Peak#15
Peak#16
100% 100% 100% 100% 100% 100% 100%
8.5% 35.7% 28.7% 16.5% N.D. N.D. N.D.
5.9% 34.8% 33.3% 6.5% N.D. N.D. N.D.B社PPチップ 200µL用
A社PPチップ 200µL用
TORAST-H Tip200
5
販売店
CAT-17-0025A※本資料は発行時の情報に基づいて作成されており,予告なく改訂することがあります。
掲載価格は 2018 年 1月時点での希望小売価格となります
担当
〒111- 0053東京都台東区浅草橋5 - 20 - 8 CSタワー5 FTEL : 03 -5835 - 0120 FAX : 03 -5835 - 0124
東日本営業課
西日本営業課 〒533- 0033大阪市東淀川区東中島 1 - 18 - 22 新大阪丸ビル別館 9 FTEL : 06 -6328 -2255 FAX : 06 -6328 -2277
【E-mail】[email protected]【web】https://solutions.shimadzu.co.jp/glc
リバースモードとは,あらかじめ採取設定容量よりも過剰にチップに吸引し,排出時に設定容量を排出する方法です。過剰に吸引することで,チップ内壁への試料の付着に関わらず正確な設定容量の採取が容易となります。
リバースモードでの使用を推奨します
通常の吸引量よりもあらかじめ余分に吸引
規定量を分注
余分に吸引した分
リバースモードにて使用できる島津マイクロピペットも販売中!!2-20 µL , 10 -100 µL用の2種類をラインナップ
価格表P/NP/N
TORAST-H™ Tip 200(5ケース)
TORAST-H™ Tip 10(1ケース)
TORAST-H™ Tip 10(5ケース)
GLCT-H-TIP200-5
GLCT-H-TIP10-1
GLCT-H-TIP10-5
PP 製チップ 2~200 µL
0.2 ~10 µL
0.2 ~10 µL
96 本 × 5 ケース
96 本 × 5 ケース
96 本 × 1ケース
TORAST-H™ Tip 200(10 ケース) GLCT-H-TIP200-10 PP 製チップ
PP 製チップ
PP 製チップ
2~200 µL 96 本 × 10 ケース
島津マイクロピペット 2-20 µL GLC-MP20 可変式 2-20 µL ー 1
島津マイクロピペット 10-100 µL GLC-MP100 可変式 10-100 µL ー 1
39,000
9,900
49,000
74,100
24,000
24,000
製品名製品名 容量容量 入数入数仕様仕様 希望小売価格(税抜/円)希望小売価格(税抜/円)
サンプルの試料調製が1ステップになることは稀であり, 数ステップを要するのが一般的です。そこで, TORAST-H™ Bio Vial, TORAST-H™ Tip200, TORAST-H™ Tip10を使用し, 一連の試料調製の際の容器への吸着についてイミプラミン(10 ng/mL)を評価しました。その結果, 非低吸着容器(A社PP製品)を使用した試料では, 容器への吸着によりMSでの測定では検出限界以下となりました。
一連の試料調製をイメージした吸着試験
Sample : Imipramine (10 ng/mL)Instruments : Nexera-i , LCMS-2020Mobile Phase : 10 mM Ammonium Acetate in Water : MeCN=40 : 60_Isocratic flowFlow Rate : 0.2 mL/min
非低吸着容器
A社PPチップ
200 µL用チップで50 µLを採取Step1
300 µL用バイアルに50 µL添加Step2
10 µL用チップに5 µL採取Step3
300 µL用バイアルに5 µL添加Step4
低吸着容器
TORAST-H™ Tip200
A社PPバイアル TORAST-H™ Bio Vial
A社PPチップ TORAST-H™ Tip10
A社PPバイアル
LC/MS LC/MS
TORAST-H™ Bio Vial
0.0 1.0 2.0 min
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5 Imipramine 281.35(+) ◆TORAST-H™ シリーズ
◆A社製品
Intensity(x10,000)
N.D.
S/N:65.4
低濃度・小容量試料の吸着メカニズム吸着現象は低濃度・小容量試料において顕著に生じ, そのメカニズムには試料の容器への接触面積(吸着点)が大きく関わっています。濃度を上げた際は接触面積が変わらないため, 接触面積辺りの吸着量も変動しません。そのため, 溶質が増えた分だけ吸着によるロスの割合が少なくなります。また, 容量を5倍に増やした際は溶質も5倍に増えますが, 接触面積は5倍になるわけではありません。そのため, 溶質の増加量と接触面積の増加量の差だけ, 吸着によるロスの割合が少なくなります。 回収率90%
: 容器に吸着した溶質
濃度5倍 容量5倍(接触面積2倍)
回収率50%
*イメージ
回収率80%
6