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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイス vCenter Operations Manager 5.6 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、 ここで書いてある各製品と後続のすべてのバージョンをサ ポートします。このドキュメントの最新版をチェックする には、http://www.vmware.com/jp/support/pubs を参 照してください。 JA-000671-00

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

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VMware vCenter Operations Managerのスタート ガイド

vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations Manager 5.6

このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、ここで書いてある各製品と後続のすべてのバージョンをサポートします。このドキュメントの最新版をチェックする

には、http://www.vmware.com/jp/support/pubsを参照してください。

JA-000671-00

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

2 VMware, Inc.

最新の技術ドキュメントは VMware の Web サイト(http://www.vmware.com/jp/support/)にあります

VMware の Web サイトでは最新の製品アップデートも提供されています。

このドキュメントに関するご意見およびご感想がある場合は、[email protected]までお送りください。

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VMware, Inc.3401 Hillview Ave.Palo Alto, CA 94304www.vmware.com

ヴイエムウェア株式会社105-0013 東京都港区浜松町 1-30-5浜松町スクエア 13Fwww.vmware.com/jp

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目次

VMware vCenter Operations Manager スタート ガイド 5

1 主な機能と概念の概要 7

vCenter Operations Manager の機能 7vCenter Operations Manager の主な概念 8vCenter Operations Manager でのメトリックの概念 9

2 仮想環境の監視の開始 11

インベントリ ペーンのオブジェクト タイプ アイコン 11vCenter Operations Manager のバッジの概念 12vCenter Operations Manager でのメジャー バッジ 12[すべてのメトリック] タブ上のメトリックとチャートの操作 21

3 監視対象環境におけるメンバーおよび関係の表示 25

仮想環境のパフォーマンスの確認 26仮想環境でのリソースのバランス 26より多くの仮想マシンのリソースを持つ ESX ホストの検索 27より多くの仮想マシンで利用可能なリソースを持つクラスタの検索 28健全性スコア、リスク スコアおよび効率スコアのランク付け 28コンプライアンスの詳細の表示 29メンバーのリストの表示 31関係の概要 31

4 vCenter Operations Manager のトラブルシューティング 35

トラブルシューティングの概要 35ヘルプ デスクの問題のトラブルシューティング 36アラートのトラブルシューティング 36仮想環境における問題の検索 37問題の原因の検出 39問題の原因の修復 45

5 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価 47

容量リスクのデータの分析 47容量に関するデータの最適化 52容量リスクのデータの予測 56

6 障害とアラートの操作 63

障害を生成するイベント 63vCenter Operations Manager のアラートの監視 64

VMware, Inc. 3

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7 グループの操作 73グループ タイプの作成 74グループ タイプの編集 75グループ タイプの削除 75グループの作成 76グループの管理 80アプリケーション カスタム グループ 82

8 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定 85

新規ポリシーの作成 86既存のポリシーの変更 105サマリ/ビュー/レポート設定の変更 106

インデックス 109

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

4 VMware, Inc.

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VMware vCenter Operations Manager スタート ガイド

『VMware vCenter Operations Manager スタート ガイド』では、VMware® vCenter™ Operations Manager を使用した仮想環境の監視方法に関する情報を提供しています。

対象読者

このガイドは、vCenter Operations Manager 仮想環境のパフォーマンスの監視や管理を行うためのワークフロー タスクについて詳しく知りたい VMware vSphere の管理者を対象としています。

VMware, Inc. 5

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

6 VMware, Inc.

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主な機能と概念の概要 1vCenter Operations Manager は仮想環境に対する監視機能を提供します。vCenter Operations Manager の重要な機能と概念を理解することにより、本製品を効果的に使用できるようになります。

この章では次のトピックについて説明します。

n vCenter Operations Manager の機能 (P. 7)

n vCenter Operations Manager の主な概念 (P. 8)

n vCenter Operations Manager でのメトリックの概念 (P. 9)

vCenter Operations Manager の機能vCenter Operations Manager は、個々の仮想マシンやディスク ドライブからクラスタ全体およびデータセンターまで、仮想環境のあらゆるレベルでそれぞれのオブジェクトからパフォーマンス データを収集します。データを保存して分析し、その分析を使用して仮想環境内のあらゆる場所の問題または潜在的問題に関するリアルタイムの情報を提供します。

vCenter Operations Manager は、既存の VMware 製品と連携し、次の機能を追加します。

n 主要なメトリックを環境の健全性と効率および容量リスクに関する単一のスコアに組み合わせます。

n それぞれのメトリックの正常動作の範囲を計算し、異常を明らかにします。データの受信時に動的しきい値を調整

し、メトリックの正常値をさらに適切に定義できるようにします。

n 仮想環境全体あるいは選択した部分の現在の状態および履歴の状態をグラフィックで示します。

n 仮想環境の階層内の変化に関する情報を表示します。たとえば、仮想マシンが別の ESX ホストへ移動された場合、これらの変更が関係するオブジェクトのパフォーマンスにどのように影響するかを確認することができます。

n ユーザーの環境の構造にしたがって監視対象オブジェクトを整理するよう、「グループ」コンテナを定義することが

可能になります。

VMware, Inc. 7

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vCenter Operations Manager の主な概念vCenter Operations Manager は、製品、そのインターフェイスおよび使い方の理解に役立ついくつかの概念を使用しています。

属性とメトリック

vCenter Operations Manager は、各インベントリ オブジェクについて複数の種類のデータを収集します。たとえば、仮想マシンの場合、vCenter Operations Manager は、ディスクの空き容量、CPU ロード、および使用可能なメモリに関するデータを受け取る可能性があります。vCenter Operations Manager が収集するデータの各タイプを属性と呼びます。特定のインベントリ オブジェクトの属性のインスタンスをメトリックと呼びます。たとえば、特定の仮想マシンの空きメモリがメトリックです。

各メトリックについて、vCenter Operations Manager は長期間にわたって複数の読み取り値を収集し、保存します。たとえば、vCenter Operations Manager サーバは、各仮想マシンの CPU ロードについての情報を 5 分に 1 度調査します。vCenter Operations Manager が収集するデータの各要素をメトリック値と呼びます。

動的しきい値

vCenter Operations Manager は、メトリックの現在値および履歴値に基づいて、各メトリックの動的しきい値を定義します。メトリックの値の正常な範囲は、使用状況や動作の通常サイクルにより、日付と時刻によって異なります。

vCenter Operations Manager はこのような正常値サイクルを追跡し、それに応じて動的しきい値を設定します。ある時点では正常となる高いメトリック値が、別の時点では潜在的な問題であると表示される場合もあります。たとえば、

ウィークリー レポートが生成される金曜の午後には、高い CPU 使用率が正常であるとしても、その同じ値が、オフィスに誰もいない日曜日の午前中には、問題であると表示される場合があります。

vCenter Operations Manager は継続的に動的しきい値の調整を行います。新しくデータを受信することにより、vCenter Operations Manager はメトリックの正常値をより適切に定義できるようになります。動的しきい値は、vCenter Operations Manager が正常な動作と異常な動作を判断するためのメトリックにコンテキストを追加します。

動的しきい値を使用すれば、何百、何千のメトリックのハードしきい値を手動で構成する必要がなくなります。さらに重

要なのは、動的しきい値はハードしきい値よりも正確であるということです。動的しきい値により

vCenter Operations Manager は、任意の一連の制限値ではなく、オブジェクトの実際の正常な動作に基づいて偏差を検出します。

分析アルゴリズムが動的しきい値の初期値を算出するには、7 日かかります。動的しきい値は、[詳細] ページおよび [スコアボード] ページの使用状況のメトリックの棒グラフの下の線分として表示されます。動的しきい値の線分の長さと位置は、選択した使用状況のメトリックに算出された正常値によって異なります。また、[すべてのメトリック] ページでは、動的しきい値は使用状況のメトリック グラフの影付きの灰色の領域として表示されます。

ハードしきい値

動的しきい値とは異なり、ハードしきい値はオブジェクトの正常動作を定義するために入力する固定値です。これらの任

意の値は、手動で変更しない限り、時間が経過しても変化しません。vCenter Operations Manager では、ハードしきい値を固定できません。

主要なパフォーマンス インジケータvCenter Operations Manager は、オブジェクトのパフォーマンスにとって重大な属性を主要なパフォーマンス インジケータ (KPI) として定義します。KPI は、オブジェクトの健全性を判断する計算において重みづけされます。製品のいくつかの領域では、他のメトリックの前に KPI パフォーマンスのグラフが表示されます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

8 VMware, Inc.

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アラートと障害

vCenter Operations Manager は、監視対象オブジェクト上にイベントが発生した場合、データ分析により通常のメトリック値からの偏差が示される場合、あるいは vCenter Operations Manager コンポーネントの 1 つに問題が発生した場合にアラートを生成します。

障害の主な原因は vCenter Server が発行するイベントです。これらのイベントは vCenter Server 自体に起因する場合、または ESX Server によって生成され、vCenter Server によって外部に発行される場合があります。vCenter イベントのサブセットのみが障害生成において重要であると考慮されます。

vCenter Operations Manager でのメトリックの概念vCenter Operations Manager の仮想環境の監視の準備には、問題を特定するのに役立つメトリックについてある程度詳しくなることが含まれます。

vCenter Server は、使用ベースのメトリック モデルを示します。vCenter Operations Manager は需要ベースのメトリック モデルを示します。データとグラフに影響するメトリックについての知識は、ワークフローにおいて次に何をすべきかを決定するのに役立ちます。

表 1-1. メトリックの主な概念

メトリック 説明

プロビジョニング済み ユーザーが構成するリソースの量。

プロビジョニングされたメトリックは、ホストの物理メモリまたは

仮想マシンの vCPU の数に適用されます。

使用可能 オブジェクトが使用できるリソースの実際の量。

使用可能な量は、プロビジョニングされた量と同じかそれ未満とな

ります。プロビジョニングされた量と使用可能な量との差は、仮想

化オーバーヘッドの要因から生じます。このオーバーヘッドには、

ホストの実行、仮想マシンの予約のサポート、および高可用性のた

めのバッファの追加のために ESX ホストが使用するメモリが含まれます。

使用可能メトリックは、仮想マシンには適用されません。

使用率 オブジェクトが消費するリソースの量。

使用量は、使用可能な量と同じかそれ未満となります。

需要 既存の制約が一切ない状態でオブジェクトが消費すると考えられる

物理的リソースの量。

オブジェクトは、アンダープロビジョニングまたはリソースの他の

消費者との競合によって制約を受けます。仮想マシンが 10GB のメモリを必要とするとして、その仮想マシンがホスト上の他の仮想マ

シンとリソースを共有しなければならないため、5GB しか得られないということが考えられます。

需要の量が使用量を下回る場合、その環境には無駄なリソースがあ

る可能性があります。需要の量が使用量を超える場合、その環境に

は待ち時間が生じ、パフォーマンスの低下が見られる可能性があり

ます。

競合 オブジェクトが必要とするリソースの量とそのオブジェクトが得ら

れるリソースの量との間の差。

このメトリックは、消費者間のリソースに関する競合の影響度を示

します。競合は、リソースにアクセスするまでの待ち時間または所

要時間を測定します。この測定値は、ネットワーキングの際にドロッ

プされたパケットを示します。

第 1 章 主な機能と概念の概要

VMware, Inc. 9

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表 1-1. メトリックの主な概念 (続き)

メトリック 説明

制限 オブジェクトがリソースから取得できる最大量。

この制限により、vCenter Server において割り当て、構成するCPU、メモリ、またはディスク I/O のリソースの上限が設定されます。

使用量は、制限量と同じかそれ未満となります。

需要の量が制限量を超えることがあります。

制限量は、プロビジョニングされた量と同じかそれ未満となります。

デフォルトの制限量は、制限なしです。

ルール: Usage <= Limit

需要は制限を超えることがあります。

予約 あるオブジェクトに保証されたリソースの量。

オブジェクトは、この予約された量がなければ開始されません。デ

フォルトの量は 0 です。

資格 仮想化構成によって設定された消費者の相対的な優先順位に基づい

て仮想マシンが使用できるリソースの量。

このメトリックは、プロビジョニング、制限、予約、共有、および

需要の関数です。共有には、仮想マシンの重要性を示す比例的な重

み付けが含まれます。

資格量は、制限量と同じかそれ未満となります。

資格メトリックは、仮想マシンにのみ適用されます。

ルール: Entitlement <= Limit <= Provisioned

資格 >= 予約

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

10 VMware, Inc.

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仮想環境の監視の開始 2vCenter Operations Manager を使用して仮想環境を監視するには、製品で使用されるアイコン、バッジ、主要なメトリックの概念を理解する必要があります。

この章では次のトピックについて説明します。

n インベントリ ペーンのオブジェクト タイプ アイコン (P. 11)

n vCenter Operations Manager のバッジの概念 (P. 12)

n vCenter Operations Manager でのメジャー バッジ (P. 12)

n [すべてのメトリック] タブ上のメトリックとチャートの操作 (P. 21)

インベントリ ペーンのオブジェクト タイプ アイコンvCenter Operations Manager が監視するすべてのオブジェクトは、インベントリ ペーンに表示されます。

vCenter Operations Manager が使用する特定のアイコンにより、インベントリの仮想マシン、ESX ホストおよびその他のオブジェクトを区別できます。

表 2-1. オブジェクト タイプ アイコン

アイコン 説明

ワールド

ワールド オブジェクトは、vCenter Operations Manager で監視対象となるすべてのオブジェクトの論理コンテナです。

vCenter Server システム

データ センター

クラスタ

パワーオフ状態の ESX ホスト

パワーオン状態の ESX ホスト

データストア

パワーオフ状態の仮想マシン

VMware, Inc. 11

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表 2-1. オブジェクト タイプ アイコン (続き)

アイコン 説明

パワーオン状態の仮想マシン

vCenter Operations Manager または管理者によって作成されたカスタム グループ

デフォルトでは、インベントリ ペーンのオブジェクトはホストおよびクラスタごとにグループ化されます。インベントリ ペーン最上部のドロップ ダウン メニューから [データストア] を選択することで、オブジェクトのグループ化方法を切り替えることができます。

vCenter Operations Manager のバッジの概念vCenter Operations Manager では、バッジを使用して派生メトリックを図示し、仮想環境または個々のオブジェクトの状態の概要を提供します。これらのバッジは、潜在的問題の範囲を絞り込み、問題の原因に関する詳細を提供するフォー

カス ポイントとして機能します。

vCenter Operations Manager では、メジャー バッジとマイナー バッジが提供されています。これらは色分けされており、健全を示す緑色から問題の可能性を示す黄色、オレンジ色、あるいは赤色までの範囲があります。バッジは、マイ

ナー バッジのスコアがメジャー バッジのスコアに影響する単純な階層で構成されます

スコアには、バッジのタイプによって健全な状態または潜在的な問題が反映されます。たとえば、健全性、残り時間およ

び残り容量のスコアが低い場合は潜在的な問題がある可能性があります。一方、障害、負荷、あるいは異常のスコアが低

い場合は、正常な状態を示します。

仮想インフラストラクチャのパフォーマンスおよび状態の概要については、 [ダッシュボード] タブを使用できます。 [ダッシュボード] タブに表示される情報は、ナビゲーション ツリーで選択するオブジェクトによって異なります。「インベントリ ペーンのオブジェクト タイプ アイコン (P. 11)」を参照してください。

ダッシュボード上の各ペーンを展開すれば、特定のバッジについての情報を表示できます。バッジをダブルクリックして

バッジ スコアに影響するメトリックについての詳細を表示することもできます。

vCenter Operations Manager でのメジャー バッジvCenter Operations Manager は、ワークフローを開始し、健全性、容量リスクおよび効率の問題の特定に役立つメジャー バッジを生成します。

各メジャー バッジには、マイナー バッジが含まれています。vCenter Operations Manager は、マイナー バッジの状態に基づいてメジャー バッジを計算します。

環境の全体的な状態を測定するための健全性の使用

vCenter Operations Manager の健全性バッジは、仮想環境の状態の最初の高レベルのインジケータとして機能します。

健全性バッジは、注意が必要と思われる緊急の問題を示します。これは、システムの現在の健全性の特定に役立ちます。

vCenter Operations Manager は、ワークロード、異常および障害を組み合わせ、全体的な健全性を評価し、ワークロード レベルがその環境で想定されているものかどうかを判断します。健全性スコアが低いと、潜在的な問題がある可能性があります。

vCenter Operations Manager は、健全性バッジに含まれるサブバッジのスコアを使用して健全性スコアを計算します。 ワークロードと異常を組み合わせてパフォーマンスの問題が特定されますが、障害は発生中の問題を示しているため、健全性スコアの中でも特別に優先度が高くなっています。 この方法では、問題を過大評価したり過小評価することなく、健全性バッジのスコアにオブジェクトの実際の状態を反映させることができます。

健全性スコアの範囲は 0 (不良) から 100 (良好) までとなります。 バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

12 VMware, Inc.

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表 2-2. オブジェクトの健全性の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

オブジェクトの健全性は正常です。 注意は必要ありません。

オブジェクトに一定レベルの問題が

発生しています。

[詳細] タブを確認して、適切な処置を行います。

オブジェクトに重大な問題が発生し

ているおそれがあります。

[詳細] タブを確認して、なるべく早急に適切な処置を行います。

オブジェクトが正常に動作していな

いか、まもなく動作を停止します。

[詳細] タブを確認して、問題の原因として最も可能性が高いものを特定し、

ただちに処置を行います。

データが使用できません

オブジェクトはオフラインです。

vCenter Operations Manager 管理者はバッジ スコアしきい値を変更できます。 たとえば、緑色の健全性バッジがデフォルト設定の 75 ではなく 80 を超えるスコアを示すように変更することができます。

健全性のウェザー マップ

健全性のウェザー マップには、インベントリ ペインで選択したオブジェクトに関連するすべてのオブジェクトの健全性ステータスが表示されます。

健全性のウェザー マップは、インベントリ内の仮想マシンを除くすべてのオブジェクトに対して利用できます。 仮想マシンに対しては、vCenter Operations Manager によって健全性トレンド グラフが表示されます。

ウェザー マップのそれぞれの四角形は、選択したオブジェクトに直接的または間接的に接続されている関連オブジェクトを表します。 たとえば、インベントリ ペインで ESX ホストを選択すると、健全性のウェザー マップの四角形の数は、ESX ホストの下の全仮想マシンとデータストアの合計に、インベントリ ペインの ESX ホストの上のデータセンター、vCenter Server、ワールド オブジェクトを足したものに等しくなります。 健全性のウェザー マップの四角形のサイズを変更することはできません。インベントリ内のオブジェクト タイプとマップ内の四角形には視覚上の対応関係はありません。 健全性のウェザー マップを使用することで、現在の状態を概観したり、過去 6 時間の変化を確認することが可能になります。 赤色または黄色の四角形を目にした場合は、その四角形をクリックすると対応するオブジェクトの [詳細] タブに移動でき、健全性の詳細情報を確認することが可能になります。

デフォルトでは、健全性のウェザー マップには現在のバッジの値が表示されます。 マップ最下部のタイム ラインをクリックすれば、過去の期間に移動できます。

注意 現在から 1 時間以上前の過去の期間を選択すると、監視対象システムのその時間の状態が表示されます。 たとえば、現在の時刻が午後 3 時 15 分で、 [-1] をクリックすると、vCenter Operations Manager には午後 3 時の健全性のウェザー マップが表示されます。 [-2] をクリックすると、vCenter Operations Manager には午後 2 時の健全性のウェザー マップが表示されます。

健全性バッジの下のワークロード バッジの使用

vCenter Operations Manager のワークロード バッジは、リソースに関してあるオブジェクトがどれだけの動作を求められるかを測定します。ワークロード スコアが 0 の場合はリソースが使用されていないことを示し、スコアが 100 に近づく、あるいはそれを超えると、パフォーマンスの問題が生じる可能性があります。

ワークロードは、リソースの需要をオブジェクトの容量で割って計算する絶対的な測定値です。リソースには、CPU、メモリ、ディスク I/O、ネットワーク I/O が含まれる可能性があります。

ワークロード スコアの範囲は 0 (良好) から 100 超 (不良) までとなります。 バッジの色は、vCenter Operations Manager管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

第 2 章 仮想環境の監視の開始

VMware, Inc. 13

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表 2-3. オブジェクト ワークロードの状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

オブジェクトのワークロードは過剰

ではありません。

注意は必要ありません。

オブジェクトに何らかの高リソース

ワークロードが発生しています。

1 [健全性] タブの右上で、 [詳細表

示] アイコン をクリックして、

VMware vCenter OperationsManager ユーザー インターフェイスを開きます。

2 [詳細] タブを確認して、異常なワークロードの状態になっている

リソースを特定します。

オブジェクトのワークロードが少な

くとも 1 つの領域で容量に接近しています。

1 [健全性] タブの右上で、 [詳細表

示] アイコン をクリックして、

VMware vCenter OperationsManager ユーザー インターフェイスを開きます。

2 [詳細] タブを確認して、制限状態にあるリソースを特定し、なるべ

く早急に適切な処置を行います。

オブジェクトのワークロードが少な

くとも 1 つの領域で容量以上となっています。

1 [健全性] タブの右上で、 [詳細表

示] アイコン をクリックして、

VMware vCenter OperationsManager ユーザー インターフェイスを開きます。

2 [詳細] タブを確認して、枯渇しているリソースを特定します。 速やかに対処して、問題を回避または

修正してください。

データが使用できません

オブジェクトはオフラインです。

vCenter Operations Manager 管理者はバッジ スコアしきい値を変更できます。 たとえば、緑色のワークロード バッジがデフォルト設定の 85 ではなく 80 未満のスコアを示すように変更することができます。

健全性バッジの下の異常バッジの使用

vCenter Operations Manager の障害バッジは、履歴のメトリック データに基づいてあるオブジェクトの異常な動作の程度を測定します。異常の数が多ければ、潜在的な問題がある可能性があります。

異常スコアが低ければ、確立された履歴パラメータに準じてオブジェクトが動作していることを表しています。ほとんど、

またはすべてのオブジェクト メトリック、特にその KPI はしきい値内にあります。動作に変化がある場合は問題が深刻化していることが多いため、オブジェクトのメトリックが計算済みしきい値から外れると、オブジェクトの異常スコアが高

くなります。しきい値違反のメトリックが増えると、異常も増加し続けます。KPI メトリックによる違反は、非 KPI メトリックによる違反の場合よりも、異常スコアの増分が多くなります。異常の数が非常に多ければ、通常は障害があるか、

少なくとも注意が必要な状況であることを表しています。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

14 VMware, Inc.

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異常には、予想される動作の傾向の範囲外となる統計数が含まれ、ワークロードには、リソースのオブジェクトがどれだ

け動作し難いかを測定する絶対値が含まれます。異常およびワークロードの両方とも、パフォーマンスの問題に考えられ

る原因の検索およびトラブルシューティングに役立ちます。

異常スコアの範囲は 0 (良好) から 100 (不良) までとなります。バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-4. オブジェクトの異常の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

異常スコアは正常です。 注意は必要ありません。

異常スコアが正常範囲外にあります。 [詳細] タブを確認して、異常な数字の原因を特定し、適切な処置を行います。

異常スコアが非常に高くなっていま

す。

[詳細] タブを確認して、異常な動作の原因を特定し、なるべく早急に適切な

処置を行います。

ほとんどのメトリックがしきい値を

超過しています。このオブジェクト

は正常に動作していないか、まもな

く動作を停止します。

[詳細] タブを確認し、ただちに問題を回避または修正する処置を行います。

データが使用できません

オブジェクトはオフラインです。

vCenter Operations Manager 管理者はバッジ スコアしきい値を変更できます。たとえば、緑色の異常バッジをデフォルト設定の 50 ではなく 60 未満のスコアを示すように変更することができます。

健全性バッジの下の障害バッジの使用

vCenter Operations Manager の障害バッジは、vCenter Server から読み取ったイベントに基づき、オブジェクトが経験する可能性のある問題の程度を測定します。

障害を生成する可能性のあるイベントには、NIC または HBA における冗長性の喪失、メモリ チェックサム エラー、高可用性フェイルオーバー、CIM (Common Information Model) イベントなど、ただちに注目する必要があるものが含まれます。

障害スコアの範囲は 0 から 100 の間ですが、バッジの色は vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。たとえば、緑色の障害バッジが、システムのデフォルト設定の 25 未満のスコアではなく 40 未満のスコアを示すように変更することができます。

表 2-5. オブジェクトの障害の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

選択したオブジェクトには障害が登

録されていません。

注意は必要ありません。

選択したオブジェクトに重要度の低

い障害が登録されています。

[詳細] タブで、詳しい情報を確認して、適切な処置を行います。

選択したオブジェクトに重要度の高

い障害が登録されています。

[詳細] タブで、レポートされた障害の詳細情報を確認し、なるべく早急に適

切な処置を行います。

選択したオブジェクトに重大な障害

が登録されています。

[詳細] タブで、レポートされた障害の詳細情報を確認し、ただちに問題を回

避または修正する処置を行います。

第 2 章 仮想環境の監視の開始

VMware, Inc. 15

Page 16: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

表 2-5. オブジェクトの障害の状態 (続き)

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

データが使用できません

オブジェクトはオフラインです。

障害スコアの範囲は 0 から 100 の間ですが、バッジの色は vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。たとえば、緑色の障害バッジが、システムのデフォルト設定の 25 未満のスコアではなく 40 未満のスコアを示すように変更することができます。

vCenter Operations Manager における将来的問題の評価のためのリスクの定義vCenter Operations Manager のリスク バッジは、近い将来に仮想環境に影響を及ぼす恐れのある潜在的なパフォーマンスの問題を示します。.

リスクには、残り時間、残り容量、および時間バッファを示す負荷要因、残りの仮想マシン、および習慣的に高いワーク

ロードの程度が含まれます。

vCenter Operations Manager は、リスク バッジに含まれるサブバッジのスコアを使用してリスク スコアを計算します。リスク スコアの計算に使用される公式は、逆加重幾何平均です。

あるオブジェクトの全体のリスク スコアの範囲は 0 (リスクなし) から 100 (重大なリスク) までとなります。バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-6. オブジェクト リスクの状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

選択したオブジェクトには現在問題

はありません。将来的にも問題がな

いと考えられます。

注意は必要ありません。

将来的に問題が発生する可能性が低

いか、潜在的な問題が生じるのは相

当先であると考えられます。

[スコアボード] タブに移動して、どのリソースが枯渇しそうな状態であるか

確認し、適切な処置を行う計画を立て

ます。

より重大な問題が発生する可能性が

あるか、中期的な未来において問題

が発生する可能性が考えられます。

[スコアボード] タブに移動して、どのリソースが枯渇しそうであるか確認

し、なるべく早急に適切な処置を行い

ます。

将来的に重大な問題が発生する可能

性が高いか、近い将来に問題が発生

すると考えられます。

[スコアボード] タブに移動して、どのリソースが枯渇しているか確認し、た

だちに問題を解決または回避するため

の処置を行います。

データが使用できません

オブジェクトはオフラインです。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

16 VMware, Inc.

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リスク バッジの下の残り時間バッジの使用

vCenter Operations Manager の残り時間バッジは、あるオブジェクトに関連付けられたリソースが容量に達する前の時間を測定します。このバッジは、選択したオブジェクトの物理リソースまたは仮想リソースのプロビジョニングまたは

ロード バランスに使用可能な時間枠を示します。

vCenter Operations Manager は、[構成] ダイアログ ボックスで設定したプロビジョニング バッファと比較した各コンピューティング リソースの残り時間のパーセンテージとして残り時間スコアを計算します。 デフォルトでは、残り時間スコアのプロビジョニング バッファは 30 日です。 いずれかのコンピューティング リソースの容量がプロビジョニングされたバッファを下回る場合は、残り時間スコアは 0 となります。

たとえば、プロビジョニング バッファが 30 日に設定されており、選択したオブジェクトの CPU リソースが 81 日、メモリ リソースが 5 日、ディスク I/O リソースが 200 日、ネットワーク I/O リソースが 1 年以上の場合、リソースの 1 つの容量が 30 日を下回っているため、残り時間スコアは 0 となります。

残り時間スコアの範囲は 0 (不良) から 100 (良好) までとなります。 バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-7. 残り時間の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

残り日数は、指定したスコア プロビジョニング バッファを大きく上回っています。

注意は必要ありません。

残り日数は、指定したスコア プロビジョニング バッファを上回っていますが、指定したバッファの 2 倍未満となっています。

確認し、適切な処置を行ってください。

残り日数は、指定したスコア プロビジョニング バッファを上回っていますが、指定したバッファに近づきつ

つあります。

確認し、できる限り速やかに適切な処

置を行ってください。

残っている日数が、指定したスコア

プロビジョニング バッファを下回っています。 選択したオブジェクトですでに一部のリソースが枯渇してい

るか、間もなく枯渇すると考えられ

ます。

直ちに対処する必要があります。

残り時間スコア用のデータが利用で

きません。

オブジェクトはオフラインです。

リスク バッジの下の残り容量バッジの使用

vCenter Operations Manager の残り容量バッジは、容量に達する前にオブジェクトが処理できる追加の仮想マシン数を測定します。

残り仮想マシン カウントは、選択したオブジェクトにデプロイできる仮想マシンの数を表します。これは、現在の未使用リソース量と過去「n」週間における平均的な仮想マシン プロファイルを基に計算されます。残り仮想マシン カウントは、CPU、メモリ、ディスク I/O、ネットワーク I/O、ディスク領域といった、残り時間スコアを計算するのに使用されるのと同じコンピューティング リソースに応じて算出されます。

vCenter Operations Manager は、選択したオブジェクトにデプロイ可能な仮想マシンの総数と比較した、残り仮想マシン カウントのパーセンテージとして残り容量スコアを計算します。

残り容量スコアの範囲は 0 (不良) から 100 (良好) までとなります。バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

第 2 章 仮想環境の監視の開始

VMware, Inc. 17

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表 2-8. オブジェクトの容量の状態

アイコン 説明 ユーザー アクション

注意は必要ありません。

確認し、適切な処置を行ってください。

確認し、できる限り速やかに適切な処置を行って

ください。

直ちに対処する必要があります。

期間内のメトリックに使用でき

るデータがありません。

オブジェクトはオフラインです。

リスク バッジの下の負荷バッジの使用

vCenter Operations Manager 負荷バッジは、不足サイズ仮想マシンまたは ESX ホストに関わる可能性がある長期的なワークロード、あるいは仮想マシンの過剰な台数を測定します。これらの状態は、時間の経過とともにパフォーマンスの

問題の原因となる場合があります。

ワークロードは瞬時値に基づくものであり、負荷は長期間にわたって統計値を測定します。

負荷スコアを使用すると、十分なリソースが割り当てられていないホストや仮想マシン、または実行している仮想マシン

の数が多過ぎるホストを特定できます。 負荷スコアの高さは、現在のパフォーマンスの問題を示すのではなく、将来的なパフォーマンスの問題の可能性を浮き彫りにするものです。

負荷スコアの範囲は 0 (良好) から 100 (不良) までとなります。 バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-9. 負荷の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

負荷スコアは正常です。 注意は必要ありません。

一部のオブジェクト リソースが十分に需要を満たしていません。

確認し、適切な処置を行ってください。

オブジェクトのリソースが常に不足

しています。

確認し、できる限り速やかに適切な処

置を行ってください。

オブジェクト上のほとんどのリソー

スが常に不足しています。 オブジェクトが正常に機能しなくなるおそれ

があります。

直ちに対処する必要があります。

負荷スコア用のデータが利用できま

せん。

オブジェクトはオフラインです。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

18 VMware, Inc.

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コンプライアンス バッジコンプライアンス バッジの値は、vCenter Configuration Manager で実行されるコンプライアンス テンプレートの結果に基づくものであり、vCenter Operations Manager に取り込まれて、リスク バッジの計算に役立ちます。

コンプライアンス バッジの値は、vCenter Server 、データセンター、クラスタ、ホスト システム、仮想マシン オブジェクトなどの管理対象から vCenter Operations Manager および VCM によって収集されたデータに対して VCM で実行される 1 つまたは複数のコンプライアンス テンプレートに基づくスコアです。 スコアは、構成済みの VCM 設定に基づいて算出されます。

VCM コンプライアンス テンプレートは、すべてのオブジェクトまたは異なるオブジェクト グループの構成標準を定義する 1 つまたは複数のルールで構成されます。 ルールはオブジェクトに対して実行される 1 つまたは複数の条件によって定義され、構成が要求される標準に合致しているかどうかを決定します。 条件の成功または失敗によって、ルールが成功か不成功であるかが決定されます。 コンプライアンス テンプレートはオブジェクトごとには実行されませんが、各オブジェクトに対して収集された構成データに対して実行されます。

コンプライアンス スコアは、0 (完全な非準拠) から 100 (完全な準拠) の範囲です。 バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-10. オブジェクトのコンプライアンス状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

オブジェクトは、定義されている標準に準

拠しています。

注意は必要ありません。

オブジェクトは、ユーザー定義のデフォル

ト値に基づく、ユーザーが望む準拠状態に

はありません。

1 コンプライアンス バッジをクリックします。

2 テンプレートのスコアを確認し、適切な

処置を行ってください。

オブジェクトには深刻な準拠違反がありま

す。

1 コンプライアンス バッジをクリックします。

2 テンプレートのスコアを確認し、できる

限り速やかに適切な処置を行ってくださ

い。

オブジェクトは非準拠の状態です。 1 コンプライアンス バッジをクリックします。

2 テンプレートの結果に従って、非準拠の

状態をすみやかに是正してください。

テンプレートに使用可能なデータがありま

せん。

オブジェクトはオフラインです。

環境を最適化するための効率の定義

vCenter Operations Manager の効率バッジは、仮想環境のパフォーマンスまたはコストを改善するための潜在的機会を特定します。

効率は、環境内の無駄とインフラストラクチャ密度を示します。大量の無駄なリソースと密度比の低さが組み合わされる

と、効率スコアが低くなります。

効率スコアの範囲は 0 (不良) から 100 (良好) までとなります。バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

第 2 章 仮想環境の監視の開始

VMware, Inc. 19

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表 2-11. オブジェクトの効率の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

選択したオブジェクトのリソース使

用量は最適です。

注意は必要ありません。

効率は良好ですが、改善可能です。

一部のリソースが十分に使用されて

いません。

1 [計画] タブで、 [表示] をクリックします。

2 選択したオブジェクトで使用でき

るビューを使用して、低負荷のリ

ソースを特定します。

選択したオブジェクトのリソースは

最適な方法で使用されていません。

1 [計画] タブで、 [表示] をクリックします。

2 選択したオブジェクトで使用でき

るビューを使用して、低負荷のリ

ソースを特定します。

効率が悪くなっています。多くのリ

ソースが浪費されています。

1 [計画] タブで、 [表示] をクリックします。

2 リソース使用量を最適化し、リ

ソースの浪費を防ぎます。

データが使用できません

オブジェクトはオフラインです。

効率バッジの下の解放可能な無駄バッジの使用

vCenter Operations Manager の解放可能な無駄バッジは、CPU、メモリ、またはディスクなどのリソース タイプを示し、あるオブジェクトについて過剰にプロビジョニングされている程度を測定します。解放可能で、環境内の他のオブジェ

クトにプロビジョニング可能なリソース量も特定します。

解放可能な無駄スコアの範囲は 0 (良好) から 100 (不良) までとなります。 バッジの色は、vCenter Operations Manager管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-12. 解放可能な無駄の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

選択したオブジェクトではリソース

の無駄はありません。

注意は必要ありません。

一部のリソースの使用方法を改善で

きます。

[[計画]] - [[ビュー]] を選択して、低負荷のリソースを特定します。

多数のリソースが低負荷の状態です。 [[計画]] - [[ビュー]] を選択して、低負荷のリソースを特定します。

選択したオブジェクトのほとんどの

リソースが浪費されています。

[[計画]] - [[ビュー]] を選択して、低負荷のリソースを特定します。

期間内のメトリックに使用できるデー

タがありません。

オブジェクトはオフラインです。

vCenter Operations Manager 管理者はバッジ スコアしきい値を変更できます。 たとえば、緑色のバッジをデフォルト設定の 75 ではなく 50 未満のスコアを示すように変更することができます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

20 VMware, Inc.

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効率バッジの下の密度バッジの使用

vCenter Operations Manager の密度バッジは、コスト削減を評価するために統合率を測定します。仮想マシンおよび関連するアプリケーションの動作およびパフォーマンスを評価し、、パフォーマンスやサービス レベル アグリーメントに影響を与えることなく、統合率を最大化できます。

密度スコアは、実際の密度と、需要、仮想容量の量、および物理的に使用可能な容量の量に基づく理想的な密度との比率

です。密度は、オブジェクト間でリソースの競合または衝突が発生する前にプロビジョニングできるリソースの量を計算

します。この比率は、ホストに対する仮想マシンの数、物理 CPU に対する仮想 CPU の数、および物理メモリに対する仮想メモリの量を示します。

密度スコアの範囲は 0 (不良) から 100 (良好) までとなります。 バッジの色は、vCenter Operations Manager 管理者が設定したバッジ スコアしきい値に基づいて変化します。

表 2-13. オブジェクトの密度の状態

バッジ アイコン 説明 ユーザー アクション

リソースの統合は良好です。 注意は必要ありません。

一部のリソースが十分に統合されて

いません。

[[計画]] - [[ビュー]] を選択して、リソース統合の機会を特定します。

多くのリソースで統合率が低くなっ

ています。

[[計画]] - [[ビュー]] を選択して、リソース統合の機会を特定します。

リソースの統合率が非常に低くなっ

ています。

[[計画]] - [[ビュー]] を選択して、リソース統合の機会を特定します。

期間内のメトリックに使用できるデー

タがありません。

オブジェクトはオフラインです。

vCenter Operations Manager 管理者はバッジ スコアしきい値を変更できます。 たとえば、緑色の密度バッジをデフォルト設定の 25 ではなく 40 を超えるスコアを示すように変更することができます。

[すべてのメトリック] タブ上のメトリックとチャートの操作階層内のオブジェクトの場所をチェックすることができ、メトリックを選択して、定義した期間の各メトリックの履歴値

をグラフで表示できます。

[[操作]] タブの [[すべてのメトリック]] タブにある各ペインを使用して、メトリックを検索し、メトリック グラフを表示できます。

[健全性ツリー] ペイン[健全性ツリー] ペインは、仮想インフラストラクチャの階層内の現在選択されているオブジェクトの場所を表示します。現在選択されているオブジェクトに関連するすべての親オブジェクトと子オブジェクトをチェックできます。

たとえば、階層サンプルは、仮想インフラストラクチャに親オブジェクトと子オブジェクトを表示します。 赤色のアイコンは、 [vCenter Server] オブジェクトに潜在的問題が存在することを示します。 [[ダッシュボード]] タブから、問題の考えられる原因を調べることができます。

第 2 章 仮想環境の監視の開始

VMware, Inc. 21

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[メトリック セレクタ] ペイン[メトリック セレクタ] ペインは、現在選択されているオブジェクトに適用できるすべてのメトリック グループをリストで示します。 メトリック グループには、現在選択されているオブジェクトに適用できるすべてのメトリックが含まれます。 使用可能なメトリックのリストは、[健全性ツリー] ペインで選択したオブジェクトに応じて更新されます。

[検索] テキスト ボックスでは、メトリック名の一部を使用してメトリックを探し、メトリック グループ、インスタンス、メトリック タイプによって検索結果のフィルタリングを行えます。

たとえば、 [[検索]] テキスト ボックスに % と入力し、ドロップダウン メニューから [[メトリック]] を選択すると、検索結果には、パーセンテージで計算されるメトリックのみが示されます。

[メトリック チャート] ペイン[メトリックチャート] ペインには、[メトリック セレクタ] ペインから選択したメトリックのグラフが表示されます。 グラフは、必要に応じていくつでも表示できます。 [メトリックチャート] ペイン上のボタンを使用して、メトリック グラフの外観調整およびスクリーンショットの作成が可能です。

健全性ツリー ペイン ボタン[ [操作] ] タブの [ [すべてのメトリック] ] タブでは、健全性ツリー ペインのボタンを使って健全性ツリー内で監視しているオブジェクトの外観を変更できます。

ボタン ツールチップ アイコン 説明

表示に合わせてズーム すべてのオブジェクトが健全性ツリーに収まるようサイズ変更します。 以前行われたすべてのズーム操作は破棄されます。

パン モード切り替え 健全性ツリーをパン モードへ切り替えます。

ポイント時に値を表示する メトリック値ツールチップを有効にして、マウスでグラフを指した際にツールチップが表

示されるようにする。

ズーム モードに切り替える 健全性ツリーの一部を長方形で指定して拡大します。

ズームイン 健全性ツリーの中央を一段階拡大します。

ズームアウト 健全性ツリーの中央を一段階縮小します。

オブジェクトを初期設定に戻しま

す。

[健全性ツリー] ペインをリセットして、選択したオブジェクトを初期の表示設定に戻します。

[メトリック チャート] ペインのボタン[すべてのメトリック] ページ [メトリック チャート] ペインのボタンを使用すると、チャートの表示内容をカスタマイズしたり、チャートを追加/削除できます。

グローバル制御ボタン

これらのボタンは、[メトリック チャート] ペインで開くすべてのグラフの表示内容を制御します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

22 VMware, Inc.

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ボタン ツールチップ アイコン 説明

グラフを期間で区切る 個別のグラフ内の現在のメトリック グラフを、日付/時刻ウィジェットの選択に基づいて分割します。

Y 軸の表示/非表示 メトリック値を表示するグラフの Y 軸を表示/非表示します。

メトリック ラインの表示/非表示

メトリック グラフのデータ ポイントをつなぐラインを表示/非表示します。

トレンド ラインの表示/非表示 グラフ内で現在選択しているメトリックのトレンドを表すラインを表示/非表示します。

24 時間内の動的しきい値の表示

グラフ内に、24 時間内で計算された動的しきい値を表示/非表示します。

全期間における動的しきい値の

表示

グラフ内に、全監視期間内で計算された動的しきい値を表示/非表示します。

異常の表示/非表示 グラフ内に、選択した期間において発生した異常を表示/非表示します。

完全なメトリック値の取得 ズーム モード時に、グラフ上にマウス ポインタを移動しすると選択したメトリックの値が表示されます。

X 軸ズームの有効化 グラフの選択領域を、Y 軸方向はそのままで X 軸方向のみに拡大します。

Y 軸ズームの有効化 グラフの選択領域を、X 軸方向はそのままで Y 軸方向のみに拡大します。

表示に合わせてズーム 選択した期間内の全グラフがチャート領域に表示されるようチャートのサイズを変更しま

す。 それまでのズーム処理はすべて破棄されます。

Y 軸を動的しきい値にズーム 軸の最大値と最小値が対象メトリックに対して計算された動的しきい値の最大値と最小値に

なるように、メトリック チャートの Y 軸のサイズを変更します。

Y 軸の圧縮 グラフを短縮します。

すべてのグラフを同時にズーム [メトリック チャート] ペインに開かれているすべてのメトリック グラフのサイズを変更します。

ズーム モードに切り替える メトリック グラフは Y 軸および X 軸の両方へのサイズ変更が可能です。

パン モード切り替え ズーム モードでは、グラフの拡大セクションを、メトリックの最大値、最小値、以前の値、新しい値の周辺にドラッグできます。

ポイントの値の表示 メトリック値ツールチップを有効にして、マウスでグラフを指した際にツールチップが表示

されるようにする。

更新 [メトリック チャート] のすべてのグラフを再ロードします。

自動更新のオン/オフ メトリック チャートの自動更新オプションをアクティブ化/非アクティブ化します。

日付/時刻制御を開く メトリック グラフに表示する期間を選択するための日付/時刻ウィジェットを開きます。

すべてのグラフの削除 [メトリック チャート] ペインからすべてのチャートを削除します。

チャート固有のボタン

これらのボタンは、添付された特定のチャートを制御します。 一部のチャート固有ボタンは、期間で分割されたグラフが表示されている場合にのみ使用できます。

第 2 章 仮想環境の監視の開始

VMware, Inc. 23

Page 24: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

ボタン ツールチップアイコ

ン 説明

上へ移動 [メトリック チャート] ペインに複数のグラフが開いている場合、このボタンを使用すると選択したグラフが一段上に移動します。 分割グラフビューでのみ使用できます。

下へ移動 [メトリック チャート] ペインに複数のグラフが開いている場合、このボタンを使用すると選択したグラフが一段下に移動します。 分割グラフビューでのみ使用できます。

スナップショットの

保存

選択したグラフの実物大のスナップショットを作成し、PNG ファイルを開いたり、保存するための[ファイルのダウンロード] ウィンドウを開きます。

フル スクリーン スナップショットの保

選択したグラフの拡大したスナップショットを作成し、PNG ファイルを開いたり、保存するための[ファイルのダウンロード] ウィンドウを開きます。

カンマ区切りデータ

のダウンロード

選択したグラフのメトリック データを持つカンマ区切り値ファイルを作成し、CSV ファイルを開いたり、保存するための [ファイルのダウンロード] ウィンドウを開きます。 分割グラフビューでのみ使用できます。

閉じる [メトリック チャート] ペインから選択したグラフを削除します。 分割グラフビューでのみ使用できます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

24 VMware, Inc.

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監視対象環境におけるメンバーおよび関係の表示 3

[環境] タブでは、さまざまな観点から仮想環境内のオブジェクトを見ることができます。

[概要] タブ[概要] タブには、オブジェクト タイプごとの仮想環境のポピュレーションがビジュアル表示されます。 オブジェクトをクリックすると、関連する親オブジェクトおよび子オブジェクトがハイライト表示されます。 関連オブジェクトのスコアを比較し、スコアの低いバッジの原因を絞り込むことができます。

たとえば、ESX ホストの健全性バッジは赤色だが、その親クラスタの健全性バッジが緑色の場合は、ホスト自体か、または、ホスト上で動作する仮想マシンのどちらかに問題があります。1 台または 2 台の仮想マシンの健全性バッジが赤色の場合は、これらのマシンが ESX ホスト上の問題の原因となっている可能性があります。したがって、これらの仮想マシンを先にチェックする必要があります。すべての仮想マシンの健全性バッジが赤色の場合は、ホスト システムにハードウェアに関わる問題が発生しているか、または、ホスト システム上で動作する仮想マシンの要求を満たすことができません。

[スコアボード] タブ[スコアボード] タブで、複数のメトリック ディメンションにわたるデータ ポピュレーションを確認でき、問題の存在箇所と発生理由について簡便に概観をつかむことが可能です。スコアボードは、グループ オブジェクトを含む、ポピュレーションがあるあらゆるオブジェクトに対して有用です。

[スコアボード] タブで、現在選択されているオブジェクトの子オブジェクトのバッジ値を比較できます。 たとえば、 [スコアボード] タブを使用し、オブジェクトを比較して仮想環境内のリソースの現在の配布と可用性を分析できます。

[メンバー] タブ[メンバー] タブでは、現在選択しているオブジェクトまたはグループの下にすべてのオブジェクトのリストを表示できます。オブジェクトとその親の名前だけでなく、リストには、それぞれのオブジェクトに割り当てられているポリシーにつ

いての情報も表示されます。

[関係] タブ[関係] タブには、VMware vCenter Infrastructure Navigator によって提供されるアプリケーション関連の情報が表示されます。選択したオブジェクトとその関連オブジェクトの関係グラフおよびオブジェクトのプロパティを表示できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n 仮想環境のパフォーマンスの確認 (P. 26)

n 仮想環境でのリソースのバランス (P. 26)

n より多くの仮想マシンのリソースを持つ ESX ホストの検索 (P. 27)

n より多くの仮想マシンで利用可能なリソースを持つクラスタの検索 (P. 28)

VMware, Inc. 25

Page 26: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

n 健全性スコア、リスク スコアおよび効率スコアのランク付け (P. 28)

n コンプライアンスの詳細の表示 (P. 29)

n メンバーのリストの表示 (P. 31)

n 関係の概要 (P. 31)

仮想環境のパフォーマンスの確認

[環境] タブの [概要] タブでは、仮想インフラストラクチャのパフォーマンスをチェックして、潜在的なパフォーマンス問題を持つオブジェクトを特定できます。

vCenter Operations Manager 内での監視用に追加した vCenter Server 上で、すべてのオブジェクトについてパフォーマンスをチェックします。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [環境] タブで、 [概要] をクリックし、検査するバッジをクリックします。

オプション 説明

健全性(デフォルト設定) すべての監視対象オブジェクトについて、 [健全性] スコアをクリックしてチェックします。

ワークロード すべての監視対象オブジェクトについて、 [ワークロード] スコアをクリックしてチェックします。

異常 すべての監視対象オブジェクトについて、[異常] スコアをクリックしてチェックします。

障害 すべての監視対象オブジェクトについて、[障害] スコアをクリックしてチェックします。 選択したメトリックについてのすべてのオブジェクトの状態が色付きバッジで [環境] タブに表示されます。

2 (オプション) 状態でオブジェクトのフィルタリングを行うには、 [概要] タブの右上にある [状態フィルタ] ボタンを使用します。

次に進む前に

進め方は、仮想環境内のパフォーマンスのチェック結果によって異なります。

仮想環境でのリソースのバランス

ご使用の仮想環境における問題の存在箇所と発生原因、およびオブジェクト間でどのようにリソースが配分されているか

についての概要が得られます。

[環境] タブの [スコアボード] タブで、現在選択されているオブジェクトのすべての子オブジェクトについて、パフォーマンスと使用可能リソースを比較できます。また、次の質問の回答を検索できます。

n 仮想環境内のリソースについて、現在の分布と可用性はどのような状態ですか。

n 新しい仮想マシンを格納するためのリソースは、どのホストにありますか。

n どのホストにロード バランシングが必要ですか。仮想マシンをオーバーロード ホストから低ロード ホストに移動できますか。

n 健全性、ワークロード、異常、および障害の最高スコアと最低スコアは、どの子オブジェクトが持っていますか。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

26 VMware, Inc.

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カスタム概要チャート

カスタム概要チャートは、バブルチャートの 1 つで、オブジェクトのバッジ値での比較を可能にします。カスタム概要チャートを使用することで、vCenter Operations Manager によって収集されたデータから、より精密な推論を導き出すことができます。

このチャートでは、色、サイズ、X 軸、Y 軸 といった変数を用いて、データを 4 つのディメンションで提示します。各変数によって表される値は、 [表示] ドロップダウン メニューの選択によって変わります。 [表示] ドロップダウン メニューで、 [健全性] 、 [リスク] 、または [効率] が選択された場合、カラー、サイズ、X 軸、および Y 軸への値は自動入力され、その値は変更できません。独自の値を指定できるのは、 [表示] ドロップダウン メニューで [カスタム] が選択されたときのみです。

カスタム概要チャートの上にあるボタンを使用して、オブジェクトをタイプおよびバッジ ステータスでフィルタリングできます。フィルタリングによって、問題を切り分けて、問題に遭遇しているオブジェクトをある程度まで絞り込むことが

可能になります。

メンバーのリスト

メンバーのリストには、カスタム概要チャートで視覚化されているすべてのオブジェクトの詳細情報が表示されます。こ

のリストは、カスタム概要チャートに対して指定した基準に基づいてフィルタリングされます。列に含まれるのは、オブ

ジェクト名、タイプ、およびオブジェクトに関連するすべてのバッジに対するスパーク線です。各スパーク線の終端部分

に、バッジに対する最新の既知の値が数値ラベルとして表示されます。

メンバーのリスト内のオブジェクトをクリックして、それらをカスタム概要チャートでハイライト表示することができま

す。また、カスタム概要チャート内でオブジェクトをクリックして、メンバーのリスト内でハイライト表示することが可

能です。

新しい仮想マシンに適応可能なホストを検索するときに必要となる手順は、vCenter Server 上の DRS(DistributedResource Scheduler)の使用状況によって変わります。

より多くの仮想マシンのリソースを持つ ESX ホストの検索Distributed Resource Scheduler (DRS) を利用していない vCenter Server ホストでは、 [スコアボード] タブでクラスタ内の ESX ホストで利用可能なリソースを確認して、仮想インフラストラクチャ内で仮想マシンを移動するか判断できます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ビューで、評価する ESX ホストが含まれるデータセンターまたはクラスタをクリックしてください。

2 [スコアボード] タブで、 [表示] ドロップダウン メニューから [健全性] を選択します。

カスタム概要チャートの色つきの吹き出しは、データセンターのオンライン状態のすべてのオブジェクトの健全性ス

コアを表します。 ワークロードは X 軸によって表されます。

最も高いワークロードのオブジェクトが X 軸の右側に表示されます。

3 (オプション) カスタム概要チャートからオブジェクト タイプをフィルタリングして除外するには、対応するアイコンをクリックします。

4 カスタム概要チャートで、より多くの仮想マシンに対応できると考えられるホストの吹き出しをクリックします。

通常、そのようなホストは Y 軸の近くに位置する ESX ホストです。

そのホストの名前が [メンバーのリスト] ペインでハイライトされます。

5 [メンバーのリスト] ペインで、ホスト名をクリックし、その [詳細] タブを開きます。

第 3 章 監視対象環境におけるメンバーおよび関係の表示

VMware, Inc. 27

Page 28: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

6 [[詳細]] タブの [リソース] ペインと [ワークロード] グラフを確認し、新規仮想マシンの潜在的容量を評価します。

ESX ホストのいずれかのリソースが限度値に達しつつある場合には、仮想マシンを追加しないでください。

次に進む前に

選択した ESX ホストに十分なリソースがある場合は、新しい仮想マシンを追加することができます。

より多くの仮想マシンで利用可能なリソースを持つクラスタの検索

Distributed Resource Scheduler (DRS) を利用している vCenter Server ホストでは、 [スコアボード] タブで各クラスタの利用可能なリソースを確認して、仮想マシンを仮想インフラストラクチャ内で移動するかどうかを決定できます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ビューで、評価するクラスタを含むデータセンターをクリックし、 [環境] タブをクリックします。

2 [スコアボード] タブで、 [表示] ドロップダウン メニューから [健全性] を選択します。

カスタム概要チャートの色つきの吹き出しは、データセンターのオンライン状態のすべてのオブジェクトの健全性ス

コアを表します。 ワークロードは X 軸によって表されます。

最も高いワークロードのオブジェクトが X 軸の右側に表示されます。

3 (オプション) カスタム概要チャートからオブジェクト タイプをフィルタリングして除外するには、対応するアイコンをクリックします。

4 カスタム概要チャートで、より多くの仮想マシンに対応できると考えられるクラスタの吹き出しをクリックします。

通常、そのようなクラスタは Y 軸の近くに位置するクラスタです。

そのクラスタの名前が [メンバーのリスト] ペインでハイライトされます。

5 [メンバーのリスト] ペインで、オブジェクト名をクリックし、その [詳細] タブを開きます。

6 [[詳細]] タブの [リソース] ペインと [ワークロード] グラフを確認し、新規仮想マシンの潜在的容量を評価します。

クラスタのいずれかのリソースが限度値に達しつつある場合には、クラスタに仮想マシンを追加しないでください。

次に進む前に

選択したクラスタに十分なリソースがある場合は、新しい仮想マシンを追加することができます。

健全性スコア、リスク スコアおよび効率スコアのランク付け[スコアボード] タブでは、健全性バッジ、リスク バッジ、効率バッジ、およびインベントリ ペインで選択したオブジェクトに直接関係する子オブジェクトのサブバッジのスコアを比較できます。

子オブジェクトはそれぞれ、[カスタム概要] チャート内に円として表示されます。 より大きな円のサイズは、 [サイズ]ドロップダウン メニューで選択されたバッジのスコアがより大きいことを意味します。

健全性スコアを比較する場合、健全性の問題を発見したり、健全性低下の原因を確認することができます。 同様の問題に直面するオブジェクトのグループを特定したり、選択したポピュレーションでワークロードが高くなっているかどうか、

そのポピュレーションで多くの障害または異常が発生しているかを確認することもできます。

効率スコアを比較する場合、選択したオブジェクトの子オブジェクトの間でのリソース分配を目視で分析できます。

リスク スコアを比較すると、他より早く注意を向ける必要のあるオブジェクトについて優先順位を決定できます。

メンバーのリスト内でオブジェクトの名前をクリックして、それらの [詳細] タブに移動できます。 ワークロードおよび選択したオブジェクトに対して使用可能なリソースの詳細を表示すると、バッジ スコアが低い理由として考えられる原因を特定するのに役立ちます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

28 VMware, Inc.

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コンプライアンスの詳細の表示

コンプライアンス スコアは、コンプライアンス バッジにマッピングされているコンプライアンス テンプレートが実行されるときに、vCenter Configuration Manager で生成される結果に基づく値です。 このスコアの要因となっている失敗した条件の数を確認し、VCM 内のテンプレートにアクセスして、結果の評価を行うことが可能です。 その評価に基づいて、スコアを改善するための変更を行うことができます。

開始する前に

n vCenter Configuration Manager アダプタがインストールされていることを確認します。 『vCenter OperationsManager Enterprise アダプタ ガイド』 を参照してください。

n VCM でテンプレートを開くことができるように、vCenter Configuration Manager を実行している物理または仮想マシン上のサポートされているバージョンの Internet Explorer にアクセスできることを確認します。 サポートされている Internet Explorer のバージョンについては、『VCM インストール ガイド』 を参照してください。

n VCM のマッピングが作成、テストされ、期待どおりのスコアが付けられることを確認します。 VCM オンラインヘルプおよび 『VCM 管理ガイド』 を参照してください。

手順

1 インベントリ パネルで、vCenter Server 、データセンター、クラスタ、ホスト、または仮想マシン オブジェクトを選択します。

2 [ダッシュボード] タブをクリックし、 [リスク {スコア} の理由] を展開します。

3 コンプライアンス スコアの詳細を確認するには、 [コンプライアンス] バッジをクリックします。

4 [表示] タブで、 [コンプライアンス] をクリックします。

バッジ スコアの計算の元になるテンプレートが [詳細] ペインに表示されます。 最悪のコンプライアンス違反のスコアが付いたテンプレートが、リストの先頭に表示されます。

5 何を解決する必要があるのかを判断するために非準拠の結果を表示するには、 [vCM に詳細を表示] をクリックします。

情報ウィンドウに、テンプレートの結果の完全な URL が表示されます。

6 必要な場合は、Internet Explorer のアドレス バーにコピーした URL を貼り付けて、そのアドレスに移動します。

7 VMware vCenter Configuration Manager のページで、 [ログイン] をクリックします。

選択したテンプレートの結果が、VCM コンソールに表示されます。

次に進む前に

vCenter Configuration Manager でコンプライアンス違反の結果を再確認し、解決します。 「コンプライアンス テンプレートの非準拠のルールの解決 (P. 29)」を参照してください。

コンプライアンス テンプレートの非準拠のルールの解決コンプライアンス スコアは、VCM で実行されるテンプレート ルールに基づいた値です。 スコアを向上させるには、テンプレートの結果を表示し、対象オブジェクトの非準拠状態にあるルールを解決する方法を決定します。

VCM で作業している場合は、[ヘルプ] アイコンをクリックすると、作業中のページに関する情報と使用可能な操作の詳細にアクセスできます。

開始する前に

n 結果を評価するテンプレートを選択します。 「コンプライアンスの詳細の表示 (P. 29)」を参照してください。

n 非準拠の結果を解決するオブジェクトの名前が表示されない場合は、VCM に表示される名前を、vCenter Operations Manager で使用される名前に関連付けます。 「コンプライアンス オブジェクト名の関連付け (P. 30)」を参照してください。

第 3 章 監視対象環境におけるメンバーおよび関係の表示

VMware, Inc. 29

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手順

1 VMware vCenter Configuration Manager のページで、 [ログイン] をクリックします。

選択したテンプレートの結果が、VCM コンソールに表示されます。

2 ステータス列を確認し、注意が必要な非準拠状態にあるルールを識別します。

3 非準拠の結果を解決します。

テンプレートの結果のデータ グリッドにある [ヘルプ] をクリックすると、非準拠の結果を解決する次のオプションの詳細が表示されます。

n 強制実施可能なコンプライアンスを使用して結果を実施します。

n VCM を使用して強制実施できないコンプライアンス結果を実施します。

n 設定または構成を手動で変更します。

n オブジェクトがルールに適合しないことが予測され、非準拠オブジェクトとして再び表示されないようにするに

は、例外を追加します。

4 非準拠の結果が解決されている、マシン グループおよび仮想オブジェクト グループからデータを収集します。

5 VCM でマッピングを実行します。

マッピングを実行すると、テンプレートはオブジェクトに対して実行されます。

6 VCM でバッジ スコアを再確認するには、 [コンソール] をクリックして、 [ダッシュボード] - [仮想環境] - [vCenterOperations Manager コンプライアンス ロールアップ] の順に選択します。

必要な非準拠の結果がすべて解決されたことをスコアで確認します。

次に進む前に

vCenter Operations Manager で、コンプライアンス バッジ スコアを確認し、スコアが許容レベルになっていることを確認します。 vCenter Operations Manager が VCM から新しいスコアを取得するまで、約 5 分間待機する必要があります。

コンプライアンス オブジェクトのオブジェクト名の相違

vCenter Operations Manager 内の仮想マシンのオブジェクト名が、VCM コンプライアンス テンプレートのオブジェクト名と異なっている可能性があります。 この相違は、vCenter Operations Manager と VCM が vCenter Server からデータを読み出し、収集する方法によって生じるものです。

テンプレート内のいくつかの仮想オブジェクトが、VCM Agent がインストールされている仮想マシン、および ManagingAgent を使用して vCenter Server インスタンスを介して管理されている仮想オブジェクトの両方として VCM で管理されている可能性があります。 オブジェクトが仮想マシンおよび仮想オブジェクトとして管理されている場合、テンプレート詳細結果に表示される名前が vCenter Operations Manager に表示される名前と異なる場合があります。

VCM テンプレート結果での名前は、オブジェクトの作成時に指定したオブジェクト名で、通常、DNS 名に相似します。 vCenter Operations Manager での名前は、vCenter Server でオブジェクトの名前を変更しない限り、vCenterServer オブジェクト名に基づきます。 オブジェクトの名前を変更した場合は、vCenter Operations Manager にはユーザーが割り当てた名前が表示されます。 その名前が元々割り当てられていた名前と異なる場合は、vCenter Operations Manager には一方の名前が、VCM には DNS 由来の名前が表示されます。

同じオブジェクトを操作していることを確認するために、VCM のデータを使用し、オブジェクト名、ゲスト オブジェクト名および DNS 名を関連付けます。

コンプライアンス オブジェクト名の関連付け

VCM テンプレートの結果内のオブジェクト名が vCenter Operations Manager 内のオブジェクト名と一致しない場合は、VCM を使用してオブジェクト名の関連付けを行い、同じオブジェクトの評価と修正を行うようにします。

同じオブジェクトを操作していることを確認するために、VCM のデータを使用し、オブジェクト名、ゲスト オブジェクト名および DNS 名を関連付けます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

30 VMware, Inc.

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手順

1 VCM で、 [コンソール] をクリックし、 [仮想環境] - [vCenter] - [ゲスト] - [サマリ] を選択します。

2 ゲスト列で、vCenter Operations Manager で使用されている名前を見つけ、VCM によって使用されているゲスト マシン名と DNS 名を特定します。

一般的に、ゲスト マシン名と DNS 名はテンプレートの結果で使用される名前です。

メンバーのリストの表示

現在選択しているオブジェクトまたはグループに属しているオブジェクトを表示できます。

オブジェクトのリストにはオブジェクト名、オブジェクト タイプ、親オブジェクト、親のタイプ、およびオブジェクトに割り当てられているポリシーをそれぞれ表示する列が含まれています。デフォルトでは、すべての列が表示されています。1つの列を昇順または降順で並べ替えてリストをソートすることができます。列を表示したり非表示にすることも可能です。

手順

1 [環境] タブをクリックし、 [メンバー] をクリックします。

2 特定の列によってリストをソートするには、マウスでその列のヘッダーにポインタを合わせて三角形のマークをク

リックし、ソート オプションのメニューを表示します。

オプション 操作

選択した列で、メンバー リストをソートします。

[昇順に並べ替え] または [降順に並べ替え] をクリックします。

列のドロップダウン リストを表示し、チェックされている列を選択または選択解除して、

表示と非表示を切り替えます。

マウスで [列] をポイントします。

関係の概要

VMware vCenter Infrastructure Navigator は、vCenter Server に対するアプリケーション認識プラグインです。Infrastructure Navigator は、vCenter Server 内の仮想マシン エンティティを調査し、アプリケーション関連の情報を提供します。

Infrastructure Navigator を vCenter Operations Manager に統合した後、アプリケーション関連の情報がvCenter Operations Manager の [環境] タブにある [関係] タブに表示されます。

[関係] タブには、選択したオブジェクトの関係グラフおよびオブジェクト プロパティが表示されます。 選択しているオブジェクトが強調表示され、グラフの中央に表示されます。 現在の環境で実行されているすべてのオブジェクトについて、 [関係] タブに、強調表示されるオブジェクトに関する各種関係が表示されます。

[関係グラフ] ペインのボタン[関係グラフ] ペインのボタンを使用して、関係グラフ内のオブジェクトの外観をコントロールできます。

表 3-1. [関係グラフ] ペインのボタン

ボタン ツールチップ ボタン アイコン 説明

表示に合わせてズーム すべての関連オブジェクトが関係グラフに収まるよう、ビューのサイ

ズを変更します。

パン モード切り替え 関係グラフをパン モードへ切り替えます。

ポイント時に値を表示する メトリック値ツールチップを有効にして、マウスでグラフを指した際

にツールチップが表示されるようにする。

ズーム モードに切り替える 関係グラフの一部を長方形で指定して拡大します。

第 3 章 監視対象環境におけるメンバーおよび関係の表示

VMware, Inc. 31

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表 3-1. [関係グラフ] ペインのボタン (続き)

ボタン ツールチップ ボタン アイコン 説明

ズームイン 関係グラフの中央を一段階拡大します。

ズームアウト 関係グラフの中央を一段階縮小します。

オブジェクトを初期設定に戻します。 [関係グラフおよびプロパティ テーブル] ペインをインベントリ ツリーで選択したオブジェクトにリセットします。

リソース詳細 [操作] タブにある [詳細] ページを開きます。

関係の選択

[関係] タブには、選択したオブジェクトの各種の関係が表示されます。 選択内容に応じて、表示する関係のタイプを選択できます。

手順

1 [環境] タブにある [関係] タブをクリックします。

2 [表示] ドロップダウン メニューで、表示する関係を選択します。

関係 説明

[すべての関係] 3 つすべての関係の合計を表示します。 デフォルトではこの関係が選択されています。

[vSphere 関係] vSphere オブジェクト間の関係が表示されます。

[グループ関係] 選択したオブジェクトに関連するグループ関係が表示されます。

[アプリケーション関係] この関係は、仮想マシン レベルでのみ表示できます。 仮想マシンとアプリケーション オブジェクトとの間の次の関係が表示されます。n 選択した仮想マシン上で実行される一連のアプリケーション。

n 選択した仮想マシンが依存している一連のアプリケーション。

オブジェクトのプロパティの表示

[関係] タブで、オブジェクトの子の関係を視覚的に確認できます。[関係グラフ] ペーンのボタンを使用して、グラフを操作したり、表示する関係のタイプを選択できます。

左側のインベントリ ペーンの選択したオブジェクトに対して、 [関係] タブにオブジェクトの関係とプロパティのリストが表示されます。このリストには各プロパティを持つオブジェクトの数が表示されます。プロパティはオブジェクトのタ

イプによって異なります。

手順

1 インベントリ ペーンで、関係を表示するオブジェクトをクリックします。

2 [環境] タブにある [関係] タブをクリックします。

オブジェクトの関係グラフとプロパティが表示されます。(オブジェクトを直接選択し、関係グラフからオブジェク

トをダブルクリックすることでそのオブジェクト プロパティを表示することもできます。)

3 関係グラフ ペーンのボタンを使用して、グラフ内のオブジェクトを調べます。

4 [表示] ドロップダウン メニューを使用して、表示する関係のタイプを選択します。

5 (オプション) 関係グラフ内でオブジェクトのプロパティを表示するには、対象のオブジェクトをクリックします。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

32 VMware, Inc.

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アプリケーション オブジェクトのプロパティの表示

vCenter Operations Manager ユーザー インターフェイスには、アプリケーション オブジェクトの関係グラフおよびオブジェクト プロパティが表示されます。 アプリケーション オブジェクト プロパティには、プロセス、待機ポート、カテゴリ、実行される場所、およびサービスの依存状態が含まれます。

仮想マシン レベルで、関係グラフには、この仮想マシン上で実行されているアプリケーション、および選択したこの仮想マシンが依存しているアプリケーションも表示されます。 関係グラフから任意のアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションのアプリケーション オブジェクト プロパティが表示されます。 アプリケーション ノードの上にある仮想マシンは、選択したアプリケーションに依存する一連の仮想マシンです。 アプリケーション ノードの下にある仮想マシンは、アプリケーションを実行している仮想マシンです。

手順

1 インベントリ ペインで仮想マシン オブジェクトをクリックします。

2 [環境] タブにある [関係] タブをクリックします。

仮想マシン オブジェクトの関係グラフとプロパティが表示されます。 関係グラフには、仮想マシン上で実行されているアプリケーション、および仮想マシンが依存しているアプリケーションも表示されます。

3 オブジェクトのプロパティを表示するアプリケーション オブジェクトをクリックします。

アプリケーション オブジェクト プロパティが表示されます。 アプリケーション オブジェクトを直接選択し、関係グラフからアプリケーション オブジェクトをダブルクリックすることで、関係グラフおよびアプリケーション オブジェクト プロパティを表示することもできます。

表 3-2. アプリケーション オブジェクトのプロパティ

Application 説明

タイトル 選択したアプリケーションの名前が表示されます。

プロセス 選択したアプリケーションのプロセス名が表示されます。

待機ポート 選択したアプリケーションの待機ポート番号のリストが表示され

ます。

カテゴリ 選択したアプリケーションが属するカテゴリの名前が表示されま

す。

実行される場所 選択したアプリケーションが実行されているエンティティの名前

が表示されます。 外部エンティティの場合は、IP アドレスが表示されます。 vCenter Operations Manager によって管理されているのが仮想マシンである場合は、リンクをクリックし、そ

の仮想マシンへ移動できます。

サービスの依存状態 選択したアプリケーションに依存している一連の仮想マシンを表

示します。 リンクをクリックすると、依存している仮想マシンへ移動できます。

4 (オプション) 関係グラフ内でアプリケーション オブジェクト以外のオブジェクトのプロパティを表示するには、対象のオブジェクトをクリックします。

第 3 章 監視対象環境におけるメンバーおよび関係の表示

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

34 VMware, Inc.

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vCenter Operations Manager のトラブルシューティング 4

vCenter Operations Manager の監視機能を使用して、仮想環境内のパフォーマンスや容量に関する問題のトラブルシューティングを行えます。

この章では次のトピックについて説明します。

n トラブルシューティングの概要 (P. 35)

n ヘルプ デスクの問題のトラブルシューティング (P. 36)

n アラートのトラブルシューティング (P. 36)

n 仮想環境における問題の検索 (P. 37)

n 問題の原因の検出 (P. 39)

n 問題の原因の修復 (P. 45)

トラブルシューティングの概要

vCenter Operations Manager は、仮想環境におけるパフォーマンスや容量に関する問題を調べられるように、視覚的な指標とメトリック指標を提供します。

トラブルシューティングのプロセスは、次の主な手順で構成されます。

1 問題が生じているオブジェクトを検索します。

2 問題の原因を特定します。

3 問題の原因を修正します。

たとえば、ユーザーがヘルプ デスクに問い合わせてパフォーマンスの問題をレポートするという状況があります。この場合、 [健全性] メジャー バッジと [ワークロード] 、 [異常] 、および [障害] マイナーバッジを使用して、パフォーマンス低下が発生しているオブジェクトを特定できます。問題の発生領域を特定したら、オブジェクトの再配置を行うか、その

オブジェクトにリソースを移すことが可能になります。

問題が発生しているオブジェクトの検索

トラブルシューティングのプロセスが始まるきっかけは、多くの場合、次のどれか 1 つです。

n エンド ユーザーが自身のシステムで発生した問題を報告する。

n 現在の環境で発生している問題を報告する、1 つまたは複数のアラート通知が受信される。

n システム管理者などの vCenter Operations Manager ユーザーによって、即時または近い時期に発生する問題が特定される。

VMware, Inc. 35

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原因の特定

次の項目を考慮しながら、問題の原因を検出して、分離します。

n vCenter Operations Manager に示されている症状。たとえば、ワークロード、障害、異常のスコアがどのように示されているか。

n 影響を受けた数量。どのオブジェクトにその症状が生じているか。

n 問題の時間枠。一時的なものか、それとも長期的なものか。

問題の対処

原因について理解したら、仮想環境内で適切な処置を行い、問題を修正できます。通常、修正作業には環境内のリソース

の配置転換や追加が含まれます。

ヘルプ デスクの問題のトラブルシューティングvCenter Operations Manager の検索機能を使用して、ユーザーが問題を抱えているオブジェクトを見つけることができます。

ユーザーが現在使用している環境において問題に遭遇しているという通知を受けた場合、その問題を引き起こして使用し

ているオブジェクトを特定するために vCenter Operations Manager の検索機能を使用します。たとえば、ユーザーが仮想マシンでのパフォーマンス上の問題に直面している可能性がある場合があります。

ここでは、vCenter Operations Manager で作成されたオブジェクトのグループを含む、仮想環境内のあらゆるオブジェクトを検索できます。

手順

1 ページ右上にある [検索] テキスト ボックスに、オブジェクト名の全部または一部を入力します。

オブジェクト名の一部、たとえば Strorage などの部分的なテキストを入力して検索できます。結果リストには[Storage3-ESX41] 、 [Storage5-ESX41U1] などの検索結果が表示されます。

入力された検索基準に一致するオブジェクトのリストが表示されます。このリストに表示される一致項目は最初の 10個までです。

2 一致オブジェクトのリストから探しているオブジェクトを見つけてそれをクリックします。

インベントリ ペーン内で該当オブジェクトが強調表示され、 [ダッシュボード] タブが更新されます。

3 [ダッシュボード] タブで、バッジ スコアと色分けを確認します。特に、オブジェクトに対する [健全性] バッジと[アラート ボリューム] チャートに対して注意します。

4 オブジェクトの [健全性] バッジにある [ワークロード] 、 [異常] 、および障害バッジに移動して、アラートの通知内容について検証し、ユーザーの問題の原因を特定します。

アラートのトラブルシューティング

アラート ボリューム グラフまたはアラートのアイコンを使用して、1 つまたは複数のアラートの調査を開始します。

vCenter Operations Manager [ダッシュボード] は、 [健全性] バッジにある [アラート ボリューム] チャートと、右端の方にあるアラート アイコンで、アラートの情報を表示します。このチャートには、過去 1 週間に発生したアラートの数とタイプが表示されます。アイコンは、現在アクティブなアラートのタイプと数を示します。

手順

1 アラート ボリューム チャートを検証して、過去 7 日間でパターンが存在しているか確認できます。

パターンによって、現在進行中の問題が示されます。

2 アラート ボリューム チャートをクリックまたはアラート アイコンをクリックして、 [アラート] タブに移動します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

36 VMware, Inc.

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3 [アラート] タブ上で、各アラートに対して提供されるリストと情報を確認します。

列とフィルタを操作してアラートのリストをソートできます。

アラートの情報によって、ユーザー操作可能なデータが提供され、問題の特定と解決に役立てられます。たとえば、リソー

スが利用できないかや容量が不足していないか、といったことが示されます。vSphere Client の問題を対処できます。

仮想環境における問題の検索

vCenter Operations Manager にログインするときに、 [ダッシュボード] タブ上のバッジとグラフを調べて、問題が存在しているかどうか判別します。

[ダッシュボード] タブには現在の仮想環境の概要が提示されます。 [健全性] バッジは、即時の問題を示します。

さらに、 [リスク] バッジのコンポーネントの 1 つである [負荷] バッジでは、調整が必要になる習慣的に高いワークロードを持つ、仮想インベントリ内のオブジェクトが示されます。

n 全般的な健全性の問題の特定 (P. 37)

健全性バッジは、vCenter Operations Manager が監視する仮想環境の潜在的な問題を示すインジケータです。

n 容量に負荷のかかったオブジェクトの特定 (P. 38)

より多くの容量が必要であると考えられる負荷のかかったマシン、ホスト、クラスタを特定します。

n ロード バランシングのために過負荷状態のホストおよびクラスタの特定 (P. 38)

負荷がかかっている、あるいは十分に活用されていないホストおよびクラスタを特定し、これらのオブジェクトへ

の容量の割当を増やし、ロードを最適化します。

全般的な健全性の問題の特定

健全性バッジは、vCenter Operations Manager が監視する仮想環境の潜在的な問題を示すインジケータです。

デフォルトでは、 [[ダッシュボード]] タブにはワールド オブジェクトの情報が表示されます。 インベントリ ペインで別のオブジェクトを選択すれば、そのオブジェクトの現在の健全性の問題を確認できます。 (また、右上の [検索] テキストボックスを使用すれば、オブジェクトの名前の全部または一部を入力することで、オブジェクトを検索できます。)

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 [[ダッシュボード]] タブで、健全性バッジの色を確認します。

2 健全性バッジの色が緑色以外の場合、バッジの下の矢印をクリックして展開すると、詳細情報が表示されます。

[健全性] ペインには、ワークロード、異常および障害を示すサブバッジが表示されます。 バッジの色により、想定される問題の原因を特定できます。

第 4 章 vCenter Operations Manager のトラブルシューティング

VMware, Inc. 37

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3 [インベントリ] ペインで選択したオブジェクトに応じて、健全性の問題の原因を特定します。

選択したオブジェクト Action

n ワールド

n vCenter Servern データ センターn クラスタ

a [健全性] ペインで、低いスコアを示すサブバッジを特定します。b [[操作]] タブにある [[環境]] タブをクリックします。c [ダッシュボード] ページで低いスコアを示していたサブバッジを選択します。d 問題を示すオブジェクトに関連するバッジの [[環境]] タブを確認します。e 低いスコアを示すオブジェクトをダブルクリックします。

f [[操作]] タブにある [[詳細]] タブで、バッジが示すオブジェクトへ移動し、ソース データ、主要なメトリック、バッジ固有の情報を確認します。

n ESX ホストn 仮想マシン

n Datastore

a [健全性] ペインで、低いスコアを示すサブバッジを特定し、クリックします。b [[操作]] タブにある [[詳細]] タブで、ソース データ、主要なメトリック、バッ

ジ固有の情報を確認します。

次に進む前に

処理方法は、[詳細] ページの内容によって異なります。

容量に負荷のかかったオブジェクトの特定

より多くの容量が必要であると考えられる負荷のかかったマシン、ホスト、クラスタを特定します。

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 [[ダッシュボード]] タブにある [[危険]] タブをクリックし、バッジの下の矢印をクリックして展開して詳細を表示します。

2 負荷のかかっているオブジェクトの数を表示するには、インベントリ ペインからデータストア以外のオブジェクトを選択します。

3 負荷のかかっているオブジェクトの詳細情報を調査するには、 [[負荷]] バッジをクリックします。

[[ビュー]] タブが開きます。

4 [[負荷]] バッジを選択し、オブジェクトに対応するビューにアクセスします。

次に進む前に

仮想マシンへの作業量の割り当てを減らすか、仮想マシンの負荷に適した容量を再構成します。

ロード バランシングのために過負荷状態のホストおよびクラスタの特定負荷がかかっている、あるいは十分に活用されていないホストおよびクラスタを特定し、これらのオブジェクトへの容量

の割当を増やし、ロードを最適化します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [計画] タブの下の [ビュー] タブをクリックし、 [負荷がかかっているホストおよびクラスタ - 一覧] ビューを選択します。

このビューに表示されるオブジェクトは使用率が高い状態であり、仮想マシンが必要とするよりも少ないリソースが

割り当てられています。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

38 VMware, Inc.

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次に進む前に

これらのホストおよびクラスタへの作業の割り当て量を減らすか、ワークロードに適した容量に再構成します。

問題の原因の検出

問題の原因を検出するには、その症状、影響を受けるオブジェクト、時間枠を検証します。

問題の原因を調査するには、次の主な手順を実行します。

1 [ワークロード] 、 [異常] および [障害] バッジおよびスコアで症状を検証します。

ワークロードが高い場合は、パフォーマンスの低下を確認します。.特に、メモリ リソースの問題およびリソースの最大消費要因を調査します。

異常が高い場合、またはワークロードが異常である場合は、オブジェクトに問題が発生したときに起きたイベントを

検証します。

2 影響を受けた数量を判別します。

1 つのオブジェクトが影響を受けたのか、ピアまたはファミリが影響を受けたのかを判別します。

3 問題が発生した時間枠を判別します。

[健全性] ウェザー マップおよび [負荷] チャートを使用して、問題が最近発生したものであり隔離されているか、または本質として慢性的な問題であるかを判別します。

n 環境が期待どおりに運用されているかどうかの判別 (P. 40)

vCenter Operations Manager の [異常] では、ユーザーの環境の動作についてのヒントを提供し、高いワークロードが通常の負荷または予測された負荷を反映したものであるかどうかを判別しやすくします。

n パフォーマンス低下のソースを特定する (P. 40)

vCenter Operations Manager におけるパフォーマンス低下の原因として考えられるソースの特定には、仮想環境内の CPU、メモリ、ディスクおよびネットワーク リソース使用の割合の調査が含まれます。

n 仮想マシンの根本的なメモリ リソースの問題を特定する (P. 41)

vCenter Operations Manager のワークフローを移動し、潜在的問題のある仮想マシンを特定するときに、メモリのメトリック データを使用して根本的な問題を解決できます。

n クラスタおよびホストの根本的なメモリ リソースの問題を特定する (P. 42)

vCenter Operations Manager のワークフローを移動し、潜在的問題のあるホストまたはクラスタを特定するときは、CPU メトリックのグラフを確認して考えられる解決策を特定します。

n 上位のリソースの消費者を特定する (P. 42)

仮想環境内の高い使用レベルに対処するために、上位のリソース消費者を特定します。

n オブジェクトのパフォーマンス低下時に発生したイベントを特定する (P. 43)

異常なイベントによりパフォーマンスの低下が発生しはじめたとき、および vCenter Operations Manager での問題の傾向の特定には、オブジェクトおよびその関連オブジェクトの健全性スコアの調査が含まれます。

n パフォーマンス低下の程度を判断する (P. 43)

パフォーマンスの問題を特定した後で、オブジェクトの残りのポピュレーションへの影響と問題の整合性を判断し

ます。

n 時間枠、および健全性の問題の本質の特定 (P. 43)

ダッシュボードには、一時的な問題であるか慢性的な問題であるかにかかわりなく、健全性の問題の本質と時間枠

を特定する上で役立つ情報が表示されます。

n 特定のオブジェクトの問題の原因を判断する (P. 44)

特定のオブジェクトの問題の原因の判断には、問題が仮想環境内で一時的なものか慢性的なものかの特定が含まれ

ます。

第 4 章 vCenter Operations Manager のトラブルシューティング

VMware, Inc. 39

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環境が期待どおりに運用されているかどうかの判別

vCenter Operations Manager の [異常] では、ユーザーの環境の動作についてのヒントを提供し、高いワークロードが通常の負荷または予測された負荷を反映したものであるかどうかを判別しやすくします。

デフォルトでは、 [[ダッシュボード]] タブにはワールド オブジェクトの情報が表示されます。 インベントリ ペインで別のオブジェクトを選択すれば、そのオブジェクトの現在の健全性の問題を確認できます。 (また、右上の [検索] テキストボックスを使用すれば、オブジェクトの名前の全部または一部を入力することで、オブジェクトを検索できます。)

[異常] ペインでは、青の線は、選択されたオブジェクトの問題の実際のレベルを表します。 グレーの線は、選択されたオブジェクトの問題の通常レベルを示すノイズしきい値ラインを示します。

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [ [健全性] ] バッジの下の矢印をクリックして、詳細ビューを展開します。

3 [異常] ペインで、バッジ スコアとノイズしきい値ラインを確認します。

異常メトリック カウントを示す青色の線がノイズ ラインよりもはるか下にある場合は、問題レベルは正常です。 もし異常メトリック カウントを示す青色の線がノイズ ライン付近にある、または超過している場合は、オブジェクトの健全性が低下している可能性があります。

4 異常なレベルの問題を見つけたときは、[ [異常] ] バッジをクリックします。

[ [詳細設定] ] タブが開き、問題の調査を続行できます。

次に進む前に

[ [操作] ] タブにある [ [詳細設定] ] タブで、メトリック値をチェックして、高い異常スコアを生じている可能性のあるリソースを識別します。 異常な動作を示しているリソースに応じて、[主要メトリック] ペインをチェックしてさらに情報を集めます。

パフォーマンス低下のソースを特定する

vCenter Operations Manager におけるパフォーマンス低下の原因として考えられるソースの特定には、仮想環境内のCPU、メモリ、ディスクおよびネットワーク リソース使用の割合の調査が含まれます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [操作] タブの下の [環境] タブをクリックし、 [ワークロード] バッジを選択します。

3 オブジェクトおよび関連オブジェクトを状態でフィルタリングするには、 [状態フィルタ] ボタンをクリックし、赤色、オレンジ色および黄色の状態のみを表示します。

4 緑色以外のオブジェクトの状態をポイントし、ワークロードの詳細を表示します。

5 関連オブジェクトをダブルクリックし、リソース要求が大きくなっている原因を調査します。

6 [操作] タブの下の [詳細] タブで、[ワークロード] スコアの高さの原因として考えられるリソース使用率を確認できます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

40 VMware, Inc.

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7 オブジェクトおよび関連オブジェクトの使用可能なリソースを検索するには、 [操作] タブの下の [スコアボード] タブをクリックし、 [ワークロード] バッジを選択します。

[スコアボード] タブでは、クラスタに含まれるすべての ESX ホストのワークロード スコアが表示されます。デフォルトでは、ワークロードが高い ESX ホストは大きいバッジで示されます。

8 オブジェクトおよび関連オブジェクトを状態でフィルタリングするには、 [状態フィルタ] ボタンをクリックし、赤色、オレンジ色および黄色の状態のみを表示します。

9 低いスコアを示すオブジェクトをクリックします。

10 [操作] タブの下の [詳細] タブで、[リソース] ペインと [ワークロード] グラフを確認し、仮想マシンを移動してワークロードのバランスを取るための潜在的容量を評価します。

次に進む前に

[分析] タブをクリックし、仮想インフラストラクチャの全体にわたって選択したオブジェクトのパフォーマンスを比較します。この情報を使用して、ESX ホスト間および仮想マシン間でロード バランスを取ることができます。

仮想マシンの根本的なメモリ リソースの問題を特定するvCenter Operations Manager のワークフローを移動し、潜在的問題のある仮想マシンを特定するときに、メモリのメトリック データを使用して根本的な問題を解決できます。

クラスタおよびホストの CPU グラフは、プロビジョニング済みのメトリックを示します。仮想マシンの CPU グラフは、資格のメトリックを示します。「vCenter Operations Manager でのメトリックの概念 (P. 9)」を参照してください。

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [操作] タブの下の [環境] タブをクリックします。

3 バッジが緑色以外の場合は、それをダブルクリックします。

4 [詳細] タブで、 [ワークロード] バッジを選択し、メモリ メトリックのグラフを分析します。

メトリックの関係 意味

需要が使用量と等しい オブジェクトに十分なリソースがあります。

需要が使用量を上回っている 仮想マシンが、CPU サイクルの待機プロセス中である可能性があります。

需要が使用量を上回っているがプロビジョニ

ングされたところまでは至っていない

このメトリックの関係は次のような意味です。

n 仮想マシンに設定された制限により、仮想マシンが需要に満たない CPU リソースを使用している可能性があります。vCenter Operations Manager は、仮想マシンの CPU メトリックを集計して ホスト CPU グラフを作成します。

n BIOS の CPU の動的な電源管理 が CPU の問題の原因である場合があります。設定が OS コントロール モードになっていることを確認するか、設定を無効にしてください。

n 通常はアイドル状態になっている仮想マシンが同時にビジーになると、競合の原

因となる場合があります。

メモリ グラフのメトリックの関係を理解し、仮想マシンの根本的なリソースの問題を解決します。

第 4 章 vCenter Operations Manager のトラブルシューティング

VMware, Inc. 41

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クラスタおよびホストの根本的なメモリ リソースの問題を特定するvCenter Operations Manager のワークフローを移動し、潜在的問題のあるホストまたはクラスタを特定するときは、CPU メトリックのグラフを確認して考えられる解決策を特定します。

vCenter Operations Manager は、メトリックの関係および仮想マシンのメモリ リソースの使用方法の内訳を示すメモリ情報を提示します。

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [操作] タブの下の [環境] タブをクリックします。

3 [ワークロード] バッジをクリックします。

4 [詳細] タブで、仮想マシンのワークロードのメモリ メトリックのグラフを分析します。

メトリックの関係 意味

需要が使用量を下回っている メモリを割り当てられた仮想マシンは、他の仮想マシンがそれを必要としている場合

にのみ、そのメモリを手放します。メモリが必要とされていないという理由だけで、

ホストが仮想マシンからメモリを解放することはありません。

予約メモリが使用可能メモリを下回っている メモリ予約が使用可能メモリを下回ることは認められています。ただし、通常の需要

範囲においてリソースを確保するために、予約を増やす必要はあると考えられます。

次に進む前に

CPU グラフのメトリックの関係を理解し、根本的なリソースの問題を解決します。

上位のリソースの消費者を特定する

仮想環境内の高い使用レベルに対処するために、上位のリソース消費者を特定します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [分析] タブをクリックし、ヒート マップ ギャラリーを表示します。

2 リソースに応じ、CPU、メモリ、ネットワーク、またはストレージのフォーカス領域を選択します。

3 使用による競合を示すヒート マップを表示するには、ホスト、仮想マシンまたはクラスタ オブジェクトを選択します。

ヒート マップのタイルの大きさが大きくなればなるほど、高い使用率を示します。

[分析] タブをクリックし、ヒート マップ ギャラリーを表示します。

4 緑色以外の色で潜在的問題が示されている場合は、ポップアップ ウィンドウでそのオブジェクトの [詳細] をクリックし、オブジェクトのリソースを調査します。

次に進む前に

CPU やメモリなどのリソースの上位の消費者を特定します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

42 VMware, Inc.

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オブジェクトのパフォーマンス低下時に発生したイベントを特定する

異常なイベントによりパフォーマンスの低下が発生しはじめたとき、および vCenter Operations Manager での問題の傾向の特定には、オブジェクトおよびその関連オブジェクトの健全性スコアの調査が含まれます。

[操作] タブの下の [イベント] タブでは、健全性に関連するバッジ スコア、および選択したオブジェクトとその関連オブジェクトで発生したイベントをグラフで表示できます。あるイベントの発生後にバッジのスコアが変化したことに気づい

た場合は、イベントをクリックして詳細を表示できます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 健全性バッジの色が緑色以外の場合、 [操作] タブの下の [イベント] タブをクリックし、1 か月前までの発生イベントを確認します。

バッジ スコア グラフの上のボタンを使用し、 [イベント] タブ上に表示される内容をコントロールします。

3 [イベント] グラフ中の異常なイベントをポイントし、問題が開始したときからバッジ スコアの低さの要因となったと考えられる原因が緩和されるまでの時間範囲を表示します。

次に進む前に

イベントの詳細に応じ、vCenter Server の問題を調査します。

パフォーマンス低下の程度を判断する

パフォーマンスの問題を特定した後で、オブジェクトの残りのポピュレーションへの影響と問題の整合性を判断します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [健全性] バッジが緑色以外の場合は、それをクリックします。

3 [詳細] タブの [関連オブジェクト] ペインで、 [親オブジェクト] と [ピア オブジェクト] のアイコンの色を確認します。

n 選択したオブジェクトのみが、スコアの高いオブジェクトである場合は、 [ピア オブジェクト] または [子オブジェクト] には影響がありません。

n [親オブジェクト] が赤色、黄色、またはオレンジ色の状態の場合は、[親オブジェクト] をクリックして詳細を調査してください。

時間枠、および健全性の問題の本質の特定

ダッシュボードには、一時的な問題であるか慢性的な問題であるかにかかわりなく、健全性の問題の本質と時間枠を特定

する上で役立つ情報が表示されます。

デフォルトでは、 [[ダッシュボード]] タブにはワールド オブジェクトの情報が表示されます。 インベントリ ペインで別のオブジェクトを選択すれば、そのオブジェクトの現在の健全性の問題を確認できます。 (また、右上の [検索] テキストボックスを使用すれば、オブジェクトの名前の全部または一部を入力することで、オブジェクトを検索できます。)

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

第 4 章 vCenter Operations Manager のトラブルシューティング

VMware, Inc. 43

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手順

1 [健全性] ペインで、[健全性の状態] に緑色以外の色が表示されているかどうかを確認します。 (この状況マップは、ワールド、cVenter、データセンターなどのグループ化されたオブジェクトに最適です)

過去 6 時間にマップで多数示されている色が、大きな傾向を示しています。

2 傾向が存在する場合には、[ [健全性] ] バッジをクリックします。

[ [操作] ] タブに、[ [詳細設定] ] タブが表示されます。

3 オブジェクトの問題のタイプを特定するには、 [[ワークロード]] 、 [[異常]] または [[障害]] バッジをクリックし、メトリック値で詳細情報を参照します。

4 [ [ダッシュボード] ] タブをクリックして、[リスク] ペインを拡張し、負荷グラフをチェックします。

[負荷] ペインのグラフは、過去 1 週間のリソース需要を示しており、ピーク需要がいつ起こるかが判別しやすくなります。

5 午後 6 時のピークなど、調査を必要とする特定のピークが存在する場合には、[ [負荷] ] バッジをクリックします。

[ [計画] ] ページに [ [ビュー] ] タブが表示されます。

次に進む前に

[ [計画] ] タブにある [ [ビュー] ] タブをクリックして、問題の原因を探り、リソース割り当てを評価します。

特定のオブジェクトの問題の原因を判断する

特定のオブジェクトの問題の原因の判断には、問題が仮想環境内で一時的なものか慢性的なものかの特定が含まれます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 そのオブジェクトの [健全性] 、 [リスク] および [効率] のスコアを確認します。

n 黄色、オレンジ色または赤色の状態になっているスコアがある場合は、バッジをクリックしてサブバッジを調査

します。

n 問題が健全性によるものである場合は、 [異常] バッジをクリックして予測される動作に変化がないか確認し、[ワークロード] をバッジを確認して負荷の高いリソース要求が存在しないかを評価します。

3 発生した需要が、特定の時間のものか、長期的な傾向を示すものかを判断します。

n 需要が一時的なものの場合は、[健全性] ペインで [ワークロード] バッジを確認します。

n 問題が慢性的な負荷に起因する場合は、[リスク] ペインで [負荷] バッジを確認し、黄色、オレンジ色または赤色になっているオブジェクトをクリックします。

4 [計画] タブの下の [サマリ] タブをクリックし、そのオブジェクトの CPU およびメモリ需要の傾向と予測を確認します。

オブジェクトが容量に近づいている場合は、一部の仮想マシンをリソースに余裕のあるオブジェクトへ移動すること

を検討してください。

5 一時的なリソース消費量の多いものを特定し、 [操作] タブの下の [スコアボード] タブをクリックし、 [ワークロード] バッジを選択します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

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6 オブジェクトおよび関連オブジェクトをワークロードでフィルタリングするには、 [状態フィルタ] ボタンをクリックし、赤色、オレンジ色および黄色の状態のみを表示します。

[ワークロード] スコアが高い仮想マシンを優先し、それらをリソースに余裕のあるオブジェクトに移動することができます。

7 慢性的な負荷が原因のリソース消費量の多いものを特定し、 [計画] タブの下の [スコアボード] タブをクリックし、[負荷] バッジを選択します。

8 オブジェクトおよび関連オブジェクトを負荷でフィルタリングするには、 [状態フィルタ] ボタンをクリックし、赤色、オレンジ色および黄色の状態のみを表示します。

[負荷] スコアが高い仮想マシンを優先し、それらをリソースに余裕のあるオブジェクトに移動することができます。

次に進む前に

問題の仮想マシンの移動先のオブジェクト候補を特定し、 [分析] タブをクリックして、その仮想マシン オブジェクトで制約を受けているリソースに応じ、 [CPU] または [メモリ] のフォーカス領域を選択します。

ヒート マップ ギャラリーは、仮想マシンの移動先の候補オブジェクトの特定に役立ちます。

問題の原因の修復

問題の原因が判明したら、次にリソースの移動または追加といった解決への手順を実行します。

vCenter Operations Manager のビューを使用して、問題を診断し、その解決方法を決定できます。このビューに移動して検証するには、リスク バッジのコンポーネントである残り容量バッジを使用します。

仮想マシンの追加、または別のホストへの仮想マシンの移動といった変更を行うには、vSphere Client を使用します。

現状でのニーズを評価するための、使用済み容量と残り容量のパーセント値の決定

[リスク] バッジにある [残り容量] ペーンには、仮想マシン オブジェクトを除く、インベントリ内のすべてのオブジェクトの使用済み容量と残り容量の概要が表示されます。

残り容量バッジにある棒グラフを使用して、自分の環境に新しい仮想マシンをどれくらい追加できるかを判別できます。

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [リスク] バッジにある矢印をクリックして、詳細ビューを展開します。

3 [残り容量] バッジで、使用済み容量と残り容量の棒グラフを検証します。

4 容量関連のメトリックの詳細を表示するには、 [残り容量] バッジをクリックします。

5 [ビュー] タブでは、ビューを切り替えて、使用済み容量および合計容量についての集約情報を表示したり、容量の傾向を表示したりできます。

第 4 章 vCenter Operations Manager のトラブルシューティング

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

46 VMware, Inc.

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vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価 5

vCenter Operations Manager には、インフラストラクチャの効率的な使用、および将来的な容量リスクを評価するためのワークフローが提供されています。

容量リスクに関する計画には、どれだけの容量が使用できるか、およびインフラストラクチャを効率的に使用しているか

を判断するためのデータの分析、最適化および予測が含まれます。

この章では次のトピックについて説明します。

n 容量リスクのデータの分析 (P. 47)

n 容量に関するデータの最適化 (P. 52)

n 容量リスクのデータの予測 (P. 56)

容量リスクのデータの分析

vCenter Operations Manager では、一般的に使用されるメトリックの比較で使用できる 20 個以上の事前定義型ヒート マップが [分析] タブに用意されています。このデータを使用して、仮想インフラストラクチャでの浪費の削減および容量の増加を計画できます。

オブジェクトにリソースが不足するタイミングを判断する

[リスク] バッジの下の [残り時間] ペインでは、仮想環境内のオブジェクトにディスク領域、メモリ、CPU またはネットワークなどのリソースが不足していると考えられるときのサマリが提供されます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [ダッシュボード] タブにある [リスク] タブをクリックし、バッジの下の矢印をクリックして展開して詳細を表示します。

3 [残り時間] ペインで、容量に近づいているリソースを特定します。

4 [計画] タブにある [サマリ] タブをクリックします。

5 [オブジェクトとリソース] ペインに、各リソースの残り容量と傾向の情報の内訳を表示します。

[残り時間] の値は、仮想マシンの数に基づいて合計予測を表示し、容量がリソース使用量に等しくなると考えられる時点を示します。

VMware, Inc. 47

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次に進む前に

仮想マシン カウントを制限しているリソースをさらに調査するには、 [ビュー] タブをクリックし、 [仮想マシンの容量 -サマリ] ビューを選択します。

仮想マシンのための領域のあるクラスタを特定する

次の仮想マシン セット用の領域を持つデータセンター内のクラスタを特定します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[分析]] タブをクリックします。

2 ヒート マップ ギャラリーで、ドロップダウン メニューから範囲を絞り込み、クラスタの残り容量を表示します。

オプション アクション

フォーカス領域 [容量] を選択します。

最小ボックスの表示 [クラスタ] を選択します。

説明 [どのクラスタが空き容量が最も多く、負荷が最も小さいか。] を選択します。.

3 [どのクラスタが空き容量が最も多く、負荷が最も小さいか。] ビューをクリックします。

4 ヒート マップで、各クラスタの領域をポイントし、残り容量のパーセンテージを表示します。

5 緑色以外の色で潜在的問題が示されている場合は、ポップアップ ウィンドウの [詳細] をクリックし、クラスタまたはデータセンターのリソースを調査します。

次に進む前に

仮想マシンを格納する容量が最も大きな緑色のクラスタを特定します。

ホストの健全性における異常の調査

ホストで発生するパフォーマンスの問題のソースを特定するには、ワークロードの調査が必要になります。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [[分析]] タブをクリックします。

3 ヒート マップで、ドロップダウン メニューから範囲を絞り込み、ワークロードにしたがってサイズ調整されたクラスタおよびホストを表示します。

オプション 操作

フォーカス領域 セクション [健全性] 。

最小ボックスの表示 セクション [ホスト] 。

説明 [どのホストの異常ワークロードが最も高いか。] を選択します。.

4 [どのホストの異常ワークロードが最も高いか。] ビューをクリックします。

5 ヒート マップで、クラスタの領域をポイントし、残り容量のパーセンテージを表示します。

緑色以外の色は、潜在的な問題を示します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

48 VMware, Inc.

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6 ポップアップ ウィンドウの ESX ホストの [詳細] をクリックし、ホストのリソースを調査します。

次に進む前に

必要に応じてワークロードを調整し、リソースのバランスを取ります。

仮想マシンのための領域のあるデータストアを特定する

次の仮想マシン セット用の領域を最も多く持つデータストアを特定します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[分析]] タブをクリックします。

2 ヒート マップ ギャラリーで、ドロップダウン メニューから範囲を絞り込み、データストア領域を表示します。

オプション アクション

フォーカス領域 [ストレージ] を選択します。

最小ボックスの表示 [データストア] を選択します。

説明 [どのデータストアのディスク容量オーバーコミットが最も高く、残り時間が最も少ないか。] を選択します。

3 [どのデータストアのディスク容量オーバーコミットが最も高く、残り時間が最も少ないか。] をクリックします。

4 ヒート マップで、各データセンターの領域をポイントし、領域の統計を表示します。

5 緑色以外の色で潜在的問題が示されている場合は、ポップアップ ウィンドウのデータストアの [詳細] をクリックし、ディスク領域およびディスク I/O のリソースを調査します。

次に進む前に

仮想マシンに利用可能な領域が最も大きいデータストアを特定します。

無駄な領域のあるデータストアを特定する

仮想インフラストラクチャの効率を改善するために解放できる無駄な領域の量が最も大きいデータストアを特定します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[分析]] タブをクリックします。

2 ヒート マップ ギャラリーで、ドロップダウン メニューから範囲を絞り込み、データストアの無駄を表示します。

オプション アクション

フォーカス領域 [ストレージ] を選択します。

最小ボックスの表示 [データストア] を選択します。

説明 [どのデータストアが無駄な容量および総容量使用量が最も多いか。] を選択します

3 [どのデータストアが無駄な容量および総容量使用量が最も多いか。] ビューをクリックします。

4 ヒート マップで、各データセンターの領域をポイントし、無駄の統計を表示します。

5 緑色以外の色で潜在的問題が示されている場合は、ポップアップ ウィンドウのデータストアの [詳細] をクリックし、ディスク領域およびディスク I/O のリソースを調査します。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 49

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次に進む前に

無駄な領域の量が最も大きい、赤色、オレンジ色、または黄色のデータストアを特定します。

特定の仮想マシンの問題を解決する

特定の仮想マシンの問題の原因の特定には、問題が環境の制約によるものなのか、ゲスト OS 構成の変化によるものなのかの調査が含まれます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 vCenter Operations Manager の検索ボックスで問題のある仮想マシン名を検索します。

2 その仮想マシンの [健全性] 、 [リスク] および [効率] のスコアを確認します。

n 黄色、オレンジ色または赤色の状態になっているバッジがある場合は、バッジをクリックしてサブバッジを調査

します。

n 問題が健全性によるものである場合は、 [異常] バッジを確認して予測される動作に変化がないか確かめ、 [ワークロード] をバッジを確認して負荷の高いリソース要求が存在しないかを評価します。

n 問題が慢性的な負荷に起因している場合は、CPU やメモリなど制約のあるリソースを特定し、 [リスク] ペインの [負荷] バッジをクリックして詳細を表示します。

3 [計画] タブの下の [サマリ] タブをクリックし、その仮想マシンおよびそれが格納されているホストの CPU およびメモリ需要の傾向と予測を確認します。

予測によって、仮想マシンにリソース要求の問題があることが示される場合は、その仮想マシンに割り当てられるリ

ソースを増やします。

4 仮想マシンの移動先のオブジェクト候補を特定し、 [分析] タブをクリックして、その仮想マシンで制約を受けているリソースに応じ、CPU またはメモリのフォーカス領域を選択します。

ヒート マップ ギャラリーは、仮想マシンの移動先のクラスタまたはホスト候補の特定に役立ちます。

5 問題が、ゲスト OS の構成の変化に起因する場合は、その仮想マシンの [操作] タブの下の [イベント] タブをクリックします。

6 [イベント] グラフを調査し、問題の原因がゲスト OS の変更のイベントか vSphere のイベントのいずれにあるかを確認します。

ゲストの変更のイベントの場合は、アイコンの形が異なります。

データストア間でリソースの無駄がある仮想マシンを特定する

アイドル状態、過剰サイズまたはパワーオフ状態の仮想マシンにより、あるいはスナップショットにより、リソースを無

駄にしている仮想マシンを特定します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[分析]] タブをクリックします。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

50 VMware, Inc.

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2 ヒート マップ ギャラリーで、ドロップダウン メニューから範囲を絞り込み、データストア間で無駄のある仮想マシンを表示します。

オプション アクション

フォーカス領域 [ストレージ] を選択します。

最小ボックスの表示 [仮想マシン] を選択します。

説明 [各データストアについて、どの仮想マシンが無駄なディスク容量が多いか。] を選択します。

3 [各データストアについて、どの仮想マシンが無駄なディスク容量が多いか。] ビューをクリックします。

4 ヒート マップで、各仮想マシンをポイントし、無駄の統計を表示します。

5 緑色以外の色で潜在的問題が示されている場合は、ポップアップ ウィンドウの仮想マシンの [詳細] をクリックし、ディスク領域およびディスク I/O のリソースを調査します。

次に進む前に

無駄な領域の量が最も大きい、赤色、オレンジ色、または黄色の仮想マシンを特定します。

特定のデータストアの問題を解決する

特定のデータストアの問題の原因の特定には、ディスク領域に悪影響を及ぼしている I/O の頻繁な仮想マシンの調査が含まれます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 vCenter Operations Manager の検索ボックスで問題のあるデータストア名を検索します。

2 そのデータストアの [健全性] 、 [リスク] および [効率] のスコアを確認します。

3 [リスク] バッジがディスク I/O が容量に近づいていることを示している場合は、 [計画] タブの下の [サマリ] タブをクリックし、リソースの予測と制限されたリソースを表示します。

a [分析] タブで、 [ストレージ] フォーカス領域および [データストア] オブジェクトを選択し、大きなディスクI/O の仮想マシンに対応できる [データストアごとにグループ化された I/O 使用率によってサイズ調整されたデータストア I/O の競合] の候補を表示します。

b ディスク I/O の頻繁な仮想マシンを別のデータストアに移動します。

4 データストアが、ディスク領域が容量に近づいていることを示している場合は、 [計画] タブの下の [サマリ] タブをクリックし、リソース容量使用率の内訳を表示します。

スナップショットがディスク領域の大きな割合を占めている場合は、データストア上の一部の仮想マシンからスナッ

プショットを削除します。

5 [分析] タブで、 [ストレージ] フォーカス領域を選択し、 [どのデータストアが無駄な容量および総容量使用量が最も多いか。] をクリックしてデータストア内の仮想マシンを表示します。

次に進む前に

赤色、オレンジ色、および黄色の状態にある仮想マシンをフィルタリングし、ディスク領域のほとんどが無駄になってい

る仮想マシンを特定します。

待ち時間の最も長いホストおよびデータストアを特定する

待ち時間の最も長いホストとデータストアのペアを特定し、潜在的なパフォーマンスの問題を防止します。

ホストの I/O 競合についてのヒート マップ 統計は、リソースにアクセスするまでの待ち時間または所要時間を測定します。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 51

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開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[分析]] タブをクリックします。

2 ヒート マップ ギャラリーで、ドロップダウン メニューから範囲を絞り込み、データストアの無駄を表示します。

オプション アクション

フォーカス領域 [ストレージ] を選択します。

最小ボックスの表示 [ホスト] を選択します。

説明 [各データストアについて、どの仮想マシンの I/O 使用率が最も高く、待ち時間が最も長いか] を選択します。

3 [各データストアについて、どの仮想マシンの I/O 使用率が最も高く、待ち時間が最も長いか] ビューをクリックします。

4 ヒート マップで、各データセンターの領域をポイントし、待ち時間の統計を表示します。

次に進む前に

待ち時間の最も長いホストとデータストアのペアを特定します。その後、そのデータストアを使用しているホストの数を

判断します。そのデータストアを使用しているのが 1 つの仮想マシンのみの場合、あるいは複数の仮想マシンが使用している場合でも待ち時間が長いものが他にない場合は、ホストに問題がある可能性があります。ホスト上に存在する仮想マ

シンと、そのストレージ使用率を検索します。複数のホストが存在し、それらがすべて赤色の場合は、データストアにポ

ピュレーションのプレッシャーの問題が存在する可能性があります。この場合は、一部の仮想マシンの移動を検討する必

要があります。

容量に関するデータの最適化

vCenter Operations Manager における容量に関するデータの最適化には、リソースの最適化およびコスト削減の機会の検出が含まれます。

仮想インフラストラクチャの使用状況の効率性を判断する

vCenter Operations Manager 仮想インフラストラクチャの効率の判断には、最適な仮想マシン、無駄のある仮想マシン、および負荷のかかった仮想マシンの調査が含まれます。

開始する前に

vCenter Operations Manager インターフェイスで、 [[ダッシュボード]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [効率] バッジの下の矢印をクリックして展開し、詳細を表示します。

[効率] ペインには、 [解放可能な無駄] と [密度] のサブバッジが表示されます。

次に進む前に

[解放可能な無駄] および [密度] のサブバッジの色を確認し、リソースが十分に活用されていない、または部分的に統合されているかどうかを特定します。

結果に応じ、効率を改善するために考えられる機会を調査することができます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

52 VMware, Inc.

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データセンターまたはクラスタの統合率の傾向を特定する

データセンターまたはクラスタの統合率の傾向は、仮想マシンおよびアプリケーションの動作およびパフォーマンスの理

解に役立ちます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [効率] バッジの下の矢印をクリックして展開し、詳細を表示します。

3 [密度] ペインで、仮想マシン:ホストの比率および vCPU:CPU の比率のグラフにおける統合率の傾向を比較します。

比率が最適値に満たない場合は、リソース統合が不足しています。

次に進む前に

リソース統合を最適化する機会をさらに調査するには、 [計画] タブの下の [ビュー] タブをクリックします。

十分に活用されていないオブジェクトからの解放可能なリソースを判断する

vCenter Operations Manager における解放可能なリソースの決定には、十分に活用されていないオブジェクトの特定が含まれます。

解放可能な無駄は、仮想環境の各オブジェクトで、CPU、メモリ、ディスクなどの各リソースに対して計算されます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [効率] バッジの下の矢印をクリックして展開し、詳細を表示します。

3 [解放可能な無駄] ペインで、十分に活用されていない CPU、メモリおよびディスク リソースを特定し、 [解放可能な無駄] バッジをクリックします。

4 [ビュー] タブで [不足サイズ仮想マシン - 一覧] ビューを選択します。

次に進む前に

十分に活用されていない仮想マシンを特定し、それらにプロビジョニングされるリソースを減らします (あるいはそれらを削除します)。

仮想マシンの容量使用を評価する

vCenter Operations Manager で、1 台の仮想マシンをいつ最適化するかを特定します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 53

Page 54: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

2 [計画] タブの下の [ビュー] タブをクリックし、 [仮想マシンの容量使用率 - サマリ] を選択します。

ホスト CPU とメモリの使用率が高い場合、仮想マシンには、割り当てられた作業を実行するのに十分な容量がありません。

次に進む前に

容量を割り当てることで標準的なワークロード需要に適合させることにより、仮想マシンのパフォーマンスを最適化でき

るかどうかを判定します。仮想マシンがパワーオフまたはアイドルの状態にある場合、仮想マシンを運用から外して未使

用容量を解放できます。

ビューから得た情報に基づいてこの仮想マシンの使用を最適化する方式を実施します。この情報をエクスポート ファイルにエクスポートして結果を保存します。

仮想マシンの最適化データを評価する

vCenter Operations Manager でデータを最適化するために、選択したオブジェクトについて過剰に使用されている仮想マシンと十分に活用されていない仮想マシンを特定します。

仮想マシンがメモリ内では過剰サイズとなり、CPU 内では不足サイズとなったり、またはその逆になることもあります。.vCenter Operations Manager は、過剰サイズ仮想マシン カウントと不足サイズ仮想マシン カウントの両方で仮想マシンをカウントします。

パワーオフ、不足サイズ、過剰サイズ、およびアイドル状態の仮想マシンの値を合計すれば仮想マシンの合計値となると

考えてしまうこともあるため、この二重カウントによる誤解が生じる場合があります。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [計画] タブの下の [ビュー] タブをクリックし、 [仮想マシンの最適化 - サマリ] を選択します。

3 [仮想マシン合計]、[パワーオフ状態の仮想マシン]、[不足サイズ仮想マシン]、[過剰サイズ仮想マシン]、および [アイドル仮想マシン] のそれぞれの値を調べて、このオブジェクトに割り当てた何台のマシンを最適化できるかを判定します。

表 5-1. 仮想マシンの最適化の例 - サマリ

仮想マシン タイプ 番号

仮想マシンの合計 12

パワーオフ状態の仮想マシン 0

不足サイズ仮想マシン 6

過剰サイズ仮想マシン 6

アイドル仮想マシン 1

パワーオフ状態の仮想マシンを特定してデータを最適化する

インフラストラクチャ内のパワーオフ状態の仮想マシンは、再利用可能な容量を持つリソースです。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

54 VMware, Inc.

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2 [[効率]] バッジの下の矢印をクリックして展開し、詳細を表示します。

3 [解放可能な無駄] ペインで、パワーオフ状態の仮想マシンを特定し、仮想を削除して、 [[解放可能な無駄]] バッジをクリックします。

4 [[ビュー]] タブで、 [[パワーオフ状態の仮想マシン]] ビューを選択します。

このビューに表示される仮想マシンはパワーオフの状態となっており、vSphere Client でマシンを再起動できます。

次に進む前に

vSphere Client で、仮想マシンがパワーオフ状態になっている理由を特定します。 すでに使用していない仮想マシンであれば、インベントリから削除できます。

アイドル仮想マシンを特定して容量を最適化する

仮想マシン内の容量の最適化には、パワーオン状態にありながら使用されていないアイドル仮想マシンの特定が含まれます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [効率] バッジの下の矢印をクリックして展開し、詳細を表示します。

3 [解放可能な無駄] ペインで、パワーオフ状態の仮想マシンを特定し、 [解放可能な無駄] バッジをクリックします。

4 [ビュー] タブで [アイドル仮想マシン - 一覧] ビューを選択します。

このビューのアイドル仮想マシンは、作業を何も実行していないか、指定されたしきい値を下回って実行しているか

のいずれかです。

5 [過剰サイズ仮想マシン - 一覧] ビューを選択して、作業を追加できるオブジェクトの候補を評価します。

過剰サイズ仮想マシンを特定してデータを最適化する

仮想環境の容量を最適化して適切なサイズにするためには、過剰サイズ仮想マシンを特定し、それらの仮想マシンへ割り

当てられている容量を減らします。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [効率] バッジの下の矢印をクリックして展開し、詳細を表示します。

3 [ビュー] タブで [過剰サイズ仮想マシン - 一覧] ビューを選択します。

このビューに表示される仮想マシンは十分に活用されておらず、ワークロードに必要な容量よりも大きな容量を持っ

ています。

4 CPU の更新方法を決定するには、[推奨される vCPU] 列の値を確認します。

5 (オプション) データセンターを調査するには、 [レポート] タブから [仮想マシンの容量の概要レポート] を実行します。

次に進む前に

十分に活用されていない仮想マシンへの作業量の割り当てを増やすか、仮想マシンの負荷に適した容量を再構成します。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 55

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仮想マシンの無駄の傾向を判断する

仮想マシンの容量を最適化するには、無駄なリソースの特定に役立つよう、一定期間にわたってパワーオフ状態、アイド

ル状態、不足サイズ、および過剰サイズの仮想マシンの傾向を判断します。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [計画] タブの下の [ビュー] タブをクリックし、 [仮想マシンの無駄および負荷 - 傾向] ビューを選択します。

このビューには、CPU、メモリ、ディスク I/O、およびネットワーク リソースの傾向チャートが表示されます。

3 (オプション) オブジェクト リソース データを一覧で表示するには、 [表] リンクをクリックします。

4 オブジェクト リソース データの間隔を表示するには、 [間隔] ドロップダウン メニューから時間枠を選択し、 [更新]をクリックします。

次に進む前に

無駄なリソースの傾向に応じて、仮想マシンの負荷に適するよう容量を再構成します。

容量リスクのデータの予測

vCenter Operations Manager における容量リスクのデータの予測には、仮想インフラストラクチャ内のリソースの需要と供給を調べるための容量シナリオの作成が含まれます。

what-if シナリオとは、特定の条件を変更した場合に容量と負荷がどう変化するかを、仮想インフラストラクチャに実際の変更を加えずに行う想定のことです。このシナリオを実施する場合、容量要件の内容を事前に確認してください。

注意 インベントリ ペインでホストまたはクラスタを選択した場合に限り、[what-if シナリオ] ウィザードへのアクセスが可能です。

vCenter Operations Manager が各シナリオに、「Add 1 New VM」などの名前を割り当てます。[what-if シナリオ]ペインは、表示結果内でそれぞれの新しいシナリオが適用されると更新されます。シナリオは、削除するか、または

vCenter Operations Manager を更新するまで存続します。

新規プロファイルによる仮想マシン用容量シナリオの作成

仮想マシン シナリオは、仮想環境に実際の変更を適用しないで新規仮想マシンをクラスタまたはホストに追加することの影響を評価します。

仮想マシンの構成を選択できるように、選択したオブジェクトの仮想マシン合計使用量および代表的な仮想マシン データを示すポピュレーション情報が [what-if シナリオ] ウィザードの右ペインに表示されます。vCenter Operations Managerは、仮想マシン データを次のように計算します。最初に、CPU、メモリ、ディスク サイズの容量の範囲を 3 分割します。次に、仮想マシンを構成に基づいて各ビンに割り当てます。この後各ビンのプロファイルを作成します。このプロファイ

ルでは、プロファイルの容量は、ビン内の仮想マシンの最大構成であり、プロファイルの使用量は、ビン内の仮想マシン

の平均使用量になっています。 プロファイルに割り当てる仮想マシンの値および使用量は、プロファイルに割り当てる仮想マシンの平均です。 右側のペインには、最小ホスト数と最大ホスト数に関する情報が示されます。

関連する CPU およびメモリの最大数の詳細については、VMware vSphere のマニュアルを参照してください。

注意 インベントリ ペインでホストまたはクラスタを選択した場合に限り、[what-if シナリオ] ウィザードへのアクセスが可能です。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

56 VMware, Inc.

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開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[サマリ]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 [インベントリ] ペインで移動先オブジェクトを選択します。

移動先オブジェクトとは、シナリオを実装した場合に新規仮想マシンを配置するクラスタまたはホストです。

2 [[新規の what-if シナリオ]] リンクをクリックします。

[what-if シナリオ] ウィザードが開きます。

3 シナリオのビューを選択し、 [[次へ]] をクリックします。

[[ビュー]] タブから [[what-if シナリオ]] ウィザードを開いた場合は、この手順は利用できません。

4 [タイプの変更] ページで、 [[仮想マシン]] を選択し、 [[次へ]] をクリックします。

5 [新規仮想マシンのプロファイルを指定して仮想マシンを追加する] を選択し、 [次へ] をクリックします。

6 仮想マシン数と、仮想マシンの設定を設定します。

オプション 説明

vCPU 設定 ターゲット仮想マシンが持つことになる仮想 CPU コアの数と、それに続いて、ターゲット プロセッサのコア速度(GHz または MHz)

vCPU 使用率 この仮想マシンの予測平均 CPU 使用量。

vCPU 予約 仮想マシンが持つ必要のある CPU リソースの最小必要量。

vCPU 制限 仮想マシンが使用できる CPU リソースの最大量。

メモリの予約 この仮想マシンのメモリの最小必要量。

メモリの制限 宛先仮想マシンが持つことのできる最大メモリ量。

仮想ディスク タイプ [シン] または [シック] ディスク構成必要なパーティションのみから開始して、長期にわたって拡大させようと計画した場

合は、シン ディスク プロビジョニングを適用する場合があります。

仮想ディスク リンク クローン リンク クローンを使用する共有領域。リンク クローンは、仮想ハード ディスクの丸ごとコピーではなく、マスター ディスクを参照するデルタ ディスクを必要とします。 リンク クローンを備えたシック ディスクの場合、vCenter Operations Manager は、指定ディスク サイズの 100% を使用する単一のマスター コピーとして、および、その他のコピーが 10% のデルタディスクを使用するものとしてリンク クローン容量を計算します。 リンク クローンを備えたシン ディスクの場合、vCenter Operations Manager は、同様の計算を実行しますが、ディスク サイズに使用率(%)を掛けた値をマスター コピーのサイズと定義します。

仮想ディスクの構成 ディスク サイズ。

仮想ディスク使用率 仮想マシンの予測平均ディスク使用量。

使用率(%)はシン ディスクのみに適用されます。 vCenter Operations Manager では、新規仮想マシンのディスク I/O 使用量とネットワーク I/O 使用量を指定する必要はなく、代わりに、新規仮想マシンの使用量の見積もりとして、ホストまたはクラスタ内の仮想マシン全体の

ディスク I/O とネットワーク I/O の各平均使用量が使用されます。

7 設定選択が完了したら [次へ] をクリックします。

8 [終了準備の完了] ページで what-if シナリオのパラメータを確認し、 [[終了]] をクリックして結果を表示します。

vCenter Operations Manager は、選択したビューにシナリオを適用し、仮想マシンをターゲット オブジェクトに追加する場合、現在の容量を予測容量と比較して示します。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 57

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既存プロファイルによる仮想マシン用容量シナリオを作成する

ホストまたはクラスタへの 1 つ以上の新規仮想マシンの追加をシミュレートするモデルとして、既存の仮想マシンのプロファイルを使用するシナリオを作成できます。

仮想マシンの構成を選択できるように、選択したオブジェクトの仮想マシン合計使用量および代表的な仮想マシン データを示すポピュレーション情報が [what-if シナリオ] ウィザードの右ペインに表示されます。vCenter Operations Managerは、仮想マシン データを次のように計算します。最初に、CPU、メモリ、ディスク サイズの容量の範囲を 3 分割します。次に、仮想マシンを構成に基づいて各ビンに割り当てます。この後各ビンのプロファイルを作成します。このプロファイ

ルでは、プロファイルの容量は、ビン内の仮想マシンの最大構成であり、プロファイルの使用量は、ビン内の仮想マシン

の平均使用量になっています。 プロファイルに割り当てる仮想マシンの値および使用量は、プロファイルに割り当てる仮想マシンの平均です。 右側のペインには、最小ホスト数と最大ホスト数に関する情報が示されます。

関連する CPU およびメモリの最大数の詳細については、VMware vSphere のマニュアルを参照してください。

注意 インベントリ ペインでホストまたはクラスタを選択した場合に限り、[what-if シナリオ] ウィザードへのアクセスが可能です。

開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[サマリ]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 [インベントリ] ペインで移動先オブジェクトを選択します。

移動先オブジェクトとは、シナリオを実装した場合に新規仮想マシンを配置するクラスタまたはホストです。

2 [[新規の what-if シナリオ]] リンクをクリックします。

[what-if シナリオ] ウィザードが開きます。

3 シナリオのビューを選択し、 [[次へ]] をクリックします。

[[ビュー]] タブから [[what-if シナリオ]] ウィザードを開いた場合は、この手順は利用できません。

4 [タイプの変更] ページで、 [[仮想マシン]] を選択し、 [[次へ]] をクリックします。

5 [[既存の仮想マシンのプロファイルをモデルとして使用して仮想マシンを追加する]] を選択し、 [[次へ]] をクリックします。

6 リストから既存の仮想マシンを選択し、新規仮想マシンのプロファイルとして使用します。

選択したオブジェクトのデータ センターに既存の仮想マシンのリストが適用されます。 [[データ センター]] と [[クラスタまたはホスト]] ドロップダウン メニューによって、仮想マシン リストの範囲が絞られます。 リストには、シン ディスクまたはリンク クローンの使用中領域や使用量など、CPU、メモリ、およびディスク情報が示されます。

7 [Next] をクリックします。

8 仮想マシンを複製するには、仮想マシン数を増加させ、 [[次へ]] をクリックします。

9 [終了準備の完了] ページで what-if シナリオのパラメータを確認し、 [[終了]] をクリックして結果を表示します。

vCenter Operations Manager は、選択したビューにシナリオを適用し、仮想マシンをターゲット オブジェクトに追加する場合、現在の容量を予測容量と比較して示します。

次に進む前に

1 つのビューに複数のシナリオがある場合は、それらを結合し、成果間で比較できます。 情報を保存するには、、シナリオ結果をエクスポートします。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

58 VMware, Inc.

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ハードウェア変更シナリオの作成

新しいハードウェアを調達する前に、調達が必要かどうかを判定するためにハードウェア変更シナリオを作成できます。

クラスタ内のハードウェア容量の追加、削除、または更新の効果を判定するために、ホストやデータストアの変更をモデ

ル化するシナリオを作成します。

開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[サマリ]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ パネルでターゲット ホストを選択します。

ターゲット ホストは、考えられる成果を調べるために環境の変更をシミュレートする所です。

2 [[新規の what-if シナリオ]] リンクをクリックします。

3 シナリオのビューを選択し、 [[次へ]] をクリックします。

[[ビュー]] タブから [[what-if シナリオ]] ウィザードを開いた場合は、この手順は利用できません。

4 [タイプ変更] ページで [[ホストとデータストア]] を選択し、 [[次へ]] をクリックします。

5 ボタンを使用して、ホスト リスト上でホストの追加、削除、またはリストアを行います。

アクションは、ホスト リスト上のチェックボックスを使用して選択したホストにだけ適用されます。

6 ホスト行をクリックして物理リソースを変更し、 [[保存]] をクリックします。

テキスト ボックスとドロップダウン メニューを使用して、選択したホストの CPU 容量やメモリ サイズを変更できます。

オプション 説明

CPU 合計 ターゲットの単一ホストが持つことになる CPU コアの数と、それに続いて、ターゲット プロセッサのコア速度

合計メモリ ターゲット ホスト プロファイルが持つメモリの量。

7 [Next] をクリックします。

8 ボタンを使用して、データストア リスト上でデータストアの追加、削除、またはリストアを行います。

アクションは、データストア リスト上のチェックボックスを使用して選択したデータストアのみに適用されます。

9 データストア行をクリックしてディスク サイズを変更し、 [[保存]] をクリックします。

右側の [ポピュレーション詳細] ペインに、実際のデータストア容量、ディスク入出力使用、データストアをリンクするホストの数などの情報が表示されます。 共有状態は、異なるホストがデータストアを共有しているかどうかを示します。

10 [Next] をクリックします。

11 [終了準備の完了] ページで what-if シナリオのパラメータを確認し、 [[終了]] をクリックして結果を表示します。

vCenter Operations Manager は、選択したビューにシナリオを適用します。 シナリオ予測は、灰色の点線でチャートに表示されます。 ハードウェア変更シナリオ内で指定した変更を適用すると、現在の実際の容量を予測容量と比較できます。

次に進む前に

複数のシナリオがある場合は、シナリオの結果の組み合わせや比較が可能です。 シナリオの結果を Adobe PDF や CSVファイルへエクスポートし、情報を保存することができます。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 59

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仮想マシンを削除する what-if シナリオの作成ホストまたはクラスタから 1 台の仮想マシンまたは仮想マシンのグループを削除する作業をシミュレートするシナリオを作成できます。

開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[サマリ]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ パネルでターゲット オブジェクトを選択します。

ターゲット オブジェクトは、シナリオを実施したらどのホストまたはクラスタから仮想マシンが削除されるかを示します。

2 [[新規の what-if シナリオ]] リンクをクリックします。

3 シナリオのビューを選択し、 [[次へ]] をクリックします。

[[ビュー]] タブから [[what-if シナリオ]] ウィザードを開いた場合は、この手順は利用できません。

4 [タイプの変更] ページで、 [[仮想マシン]] を選択し、 [[次へ]] をクリックします。

5 [[仮想マシンを削除する]] を選択し、 [[次へ]] をクリックします。

6 選択したホストまたはクラスタから削除する仮想マシンを [設定] ページで選択し、 [[次へ]] をクリックします。

7 [終了準備の完了] ページで what-if シナリオのパラメータを確認し、 [[終了]] をクリックして結果を表示します。

vCenter Operations Manager は、選択したビューにシナリオを適用します。 予測容量は、灰色の点線でチャートに表示されます。 ターゲット オブジェクトから仮想マシンを削除すると、現在の容量を予測容量と比較できます。

次に進む前に

複数のシナリオがある場合は、シナリオの結果の組み合わせや比較が可能です。 シナリオの結果を Adobe PDF や CSVファイルへエクスポートし、情報を保存することができます。

what-if シナリオの結果の結合すべての what-if シナリオの結果を結合して、環境に対する累積的影響を評価できます。

作成したシナリオのリストが [凡例] ペインの下の [what-if シナリオ] ペインに表示されます。

開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[ビュー]] タブが開いていることを確認します。

少なくとも 2 つの what-if シナリオが作成されていることを確認します。

手順

1 [what-if シナリオ] ペインで ドロップダウン メニューから [[結合]] を選択します。

すべての what-if シナリオのための結合値は、ビューの [[予測]] 領域に点線で表示されます。

2 集計シナリオ値を表形式で表示するには、 [[表]] リンクをクリックします。

次に進む前に

異なる what-if シナリオの結果を比較して最善策を確定できます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

60 VMware, Inc.

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what-if シナリオの結果の比較シナリオ結果を、環境の実際の容量および他のシナリオ結果と比較し、最善策を確定できます。

作成したシナリオのリストが [凡例] ペインの下の [what-if シナリオ] ペインに表示されます。

開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[ビュー]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 [what-if シナリオ] ペインで ドロップダウン メニューから [[比較]] を選択します。

既存データおよびシナリオ データは、ビューの [[予測]] 領域に様々な線種で表示されます。

2 (オプション) シナリオ結果を表形式で表示するには、 [[表]] リンクをクリックします。

表ビューは、シミュレートした変更の影響を示す複数の別々のカラムなどから構成されています。

次に進む前に

シナリオ結果を結合して、すべてのシナリオの累積的影響を評価することができます。

what-if シナリオ リストからのシナリオの削除シナリオが不要になった場合、[what-if シナリオ] ペインのシナリオを削除できます。

作成したシナリオのリストが [凡例] ペインの下の [what-if シナリオ] ペインに表示されます。

what-if シナリオの検証が終了したら、what-if シナリオを削除できます。

開始する前に

vCenter Operations Manager で、 [[計画]] タブの下の [[ビュー]] タブが開いていることを確認します。

手順

1 what-if シナリオを削除するには、シナリオ名の右側にある [ [X] ] アイコンをクリックします。

確認ダイアログ ボックスが開きます。

2 [ [はい] ] をクリックして削除を確認し [ [ビュー] ] タブに戻ります。

vCenter Operations Manager は [詳細設定] ペインでビューを更新し、シナリオからデータを削除します。

第 5 章 vCenter Operations Manager のリスクおよび効率の評価

VMware, Inc. 61

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

62 VMware, Inc.

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障害とアラートの操作 6vCenter Operations Manager は、監視対象オブジェクト上にイベントが発生した場合、データ分析により通常のメトリック値からの偏差が示される場合、あるいは vCenter Operations Manager コンポーネントの 1 つに問題が発生した場合にアラートを生成します。障害の主な原因は vCenter Server が発行するイベントです。

この章では次のトピックについて説明します。

n 障害を生成するイベント (P. 63)

n vCenter Operations Manager のアラートの監視 (P. 64)

障害を生成するイベント

問題イベントおよび問題修正イベントによって、障害が生成されます。

障害の主な原因は vCenter Server が発行するイベントです。これらのイベントは vCenter Server 自体に起因する場合、または ESX Server によって生成され、vCenter Server によって外部に発行される場合があります。vCenter イベントのサブセットのみが障害生成において重要であると考慮されます。

vCenter Operations Manager の vCenter アダプタによって障害が収集されます。通常の操作中、vCenter アダプタによって障害イベントが 5 分ごとに収集されます。

オブジェクトの障害バッジで高いスコアが発生している場合、 [詳細] タブの情報を使用して、その障害に対処し、解決することができます。オブジェクトの特定の障害についての情報は、そのオブジェクト タイプの障害イベントに関するヘルプ トピックを参照してください。

問題イベント

問題イベントは障害シナリオの発生を示します。vCenter Operations Manager は障害バッジ スコアを算出し、問題イベントのアラートを作成します。問題の重大性が大きいほど、算出される障害バッジ スコアが高くなります。このイベント タイプの例として、ホスト オブジェクトで発生するホスト接続の切断が挙げられます。このイベントは、vCenter Serverがホストと通信できないことを示します。同一の問題や障害タイプから複数のイベントが生じる場合があります。

修正またはクリア イベント修正またはクリア イベントは問題の解決を伝達します。修正またはクリア イベントを受信すると、vCenter Operations Manager は、障害スコアをリセットし、関連付けられたアラートをクリアまたはキャンセルします。このイベント タイプの例として、vCenter Server とホストとの間の通信が再びアクティブになったことを示す ホス

トへの接続 が挙げられます。

VMware, Inc. 63

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デバイス固有の障害

障害は、リソースで発生しますが、より特定的な問題を表す場合もあります。たとえば、vSphere ホストではネットワーク接続の切断が発生することがありますが、その原因がそのホスト内の 1 つの NIC に特定された問題である場合があります。もう 1 つの例として、vSphere ホストが 1 つのストレージ デバイスとの接続を失う場合が挙げられます。この障害は、それ自体はホストで発生したように見えますが、接続切断が起きたストレージ デバイスに特定された問題です。

デバイス固有の障害のタイプは、問題イベントのサブカテゴリに分類されます。デバイス固有の障害は独特の動作を示し

ます。このタイプの障害アラートは、問題を示しているすべてのデバイスによって構成されます。このデバイス リストは、問題の状態になったり、その状態から復帰するデバイスに基づき動的に変化します。問題を示すデバイスがなくなる

と障害状態がリストアされます。この動作によって、問題のすべての痕跡が完全に解決された場合のみ、リソースの障害

がクリアされます。

たとえば、2 つの物理 NIC A および B を備えたホストがあり、NIC A のネットワーク接続が切断したと想定します。この場合、 vCenter Operations Manager は、影響を受けるデバイスとして NIC A をリストした障害を作成します。NIC Bが同じ問題に遭遇した場合、すでに作成されている障害のデバイス リストにその NIC が追加されます。NIC A または NICB のいずれかの接続が回復すると、障害からその NIC が削除され、両方の NIC の接続が回復すると、障害自体がクリアされます。

デバイス固有の障害の動作は、vCenter Server のアラームの動作とはまったく異なります。vCenter のアラームは汎用であり、デバイスは考慮されません。どのデバイスで問題が発生しているかに関わらず作成およびクリアされます。この

vCenter Server アラームの動作により、vCenter アラームと vCenter Operations Manager 障害との間に矛盾が生じる場合があります。

vCenter Operations Manager のアラートの監視vCenter Operations Manager 仮想環境におけるアラート ワークフローには、対応するアラートの特定、アラートの保持およびアラートの傾向の特定が含まれます。

vCenter Operations Manager におけるアラートは、すべてのマイナー バッジに使用できます。アラート メッセージには、問題の特定と解決のための別の経路が示されます。

vCenter Operations Manager におけるアラートとはvCenter Operations Manager は、監視対象オブジェクト上にイベントが発生した場合、データ分析により通常のメトリック値からの偏差が示される場合、あるいは vCenter Operations Manager コンポーネントの 1 つに問題が発生した場合にアラートを生成します。

アラート ボリューム チャート

アラート ボリューム チャートは、直近の 7 日間にアクティブ化されたアラートの数をグラフィック表示したものです。グラフの色分けは、アラートの重要度のレベルを表します。各重要度の現在アクティブなアラートの数がグラフの右に表

示されます。

アラート アイコン 説明

重大なアラート。直ちに対処してください。

緊急アラート。できるだけ早く対処してください。

警告アラート。選択したオブジェクトの状態を確認します。

情報アラート。

アラート ボリューム チャートを使用すると、異なる重要度のアラート間の比率、環境内で占める重要度レベルなど、環境内でトリガされたアラートの全体のボリュームを視覚的に評価できます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

64 VMware, Inc.

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アラートのタイプ

vCenter Operations Manager はいくつかのタイプのアラートを生成します。リストのアラートをダブルクリックすると、アラートの詳細が表示されます。

バッジ スコア アラート バッジ スコア アラートは、バッジの色が変更された時に起動されます。バッジの色は、[構成] ダイアログ ボックスで設定したハードしきい値に基づいて変化します。アラートは、ワークフロー、異常、残り時間、残り容量、負荷、無駄、および密度の各

バッジに対して起動することができます。[構成] ダイアログ ボックスでアラートを有効化するバッジを選択できます。

注意 バッジ スコア アラートはキャンセルできません。

障害アラート 障害バッジの色は、監視している仮想インフラストラクチャで発生したイベント数に基

づいて変化します。vCenter Operations Manager は、イベントの重要性を比較検討しないため、1 つのイベントが発生しても障害バッジの色が変化しない場合があります。結果として、vCenter Server 上で重大なイベントが発生してもそれが隔離されている場合は、見逃す恐れがあります。したがって、あるイベントが発生した場合に、障

害バッジの色に関係なく障害アラートが起動されます。[構成] ダイアログ ボックスで障害アラートの有効化と無効化を実行できます。

注意 vCenter Operations Manager では障害アラートのみを解除できます。

管理アラート管理アラート は、ナビゲーション ツリーでワールド オブジェクトが選択された場合にのみ表示されます。管理アラートは、vCenter Operations Manager システムおよび仮想環境上の問題に関連するものであり、監視対象のオブジェクトには影響しませ

ん。ただし、アプリケーションの適切な動作およびデータ収集には影響が及びます。

管理アラートには 2 つのタイプがあります。システムと環境です。管理アラートが提示されている場合、右端に表示されている縦方向のアラート ペーン内に紫色の通知アイコンが表示されます。管理アラートの数がゼロの場合、アイコンは提示されません。

次の表に、アラート アイコンを一覧表示します。

アラート アイコン

管理アラートの

タイプ 説明

通知 1 つまたは複数の管理アラートが発生しました。

システム アラート

vCenter Operations Manager アプリケーションのコンポーネントが失敗しました。

環境アラート vCenter Operations Manager が 1 つあるいは複数のリソースからのデータ収集を停止しました。これは、リソースまたは

ネットワーク インフラストラクチャの問題を示す場合があります。

注意 管理アラートはキャンセルできません。

外部アラートの通知

管理者は、アラートの起動時にメールおよび SNMP 通知を送信するよう vCenter Operations Manager を構成することができます。SMTP および SNMP 通知は、vCenter Operations Manager の管理 Web ページ上で設定されます。URL フォーマットは https://<VM-IP>/admin/ で、その場合、<VM-IP> は IP アドレスまたはvCenter Operations Manager 仮想アプライアンスの一部である <UI VM> 仮想マシンの完全修飾ホスト名です。

第 6 章 障害とアラートの操作

VMware, Inc. 65

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アラートをフィルタリングして通知を特定する

仮想環境内のアラートをフィルタリングし、時間、重要度および期間によって簡単に通知を特定できます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [アラート] タブをクリックし、アクティブ アラートのリストを表示します。

3 [アラート] リストで、列でアラートをフィルタリングするか、1 つのアラート アイコンを選択します。

オプション アクション

ただちに注意が必要な最も重大なアラートを

表示します。

[重要度] の列を選択します。

オブジェクト内のバッジ アラートをフィルタリングします。

[タイプ] の列を選択します。

オブジェクト内のサブバッジ アラートをフィルタリングします。

[サブタイプ] の列を選択します。

オブジェクト内の最新のアラートを表示しま

す。

[開始時刻] の列を選択します。

アラートの期間をフィルタリングして管理者

が注意していなかったアラートを特定します。

[期間] の列を選択します。

オブジェクト内の管理アラートを表示します。 [管理アラート] アイコンを選択します。

オブジェクト内のシステム アラートを表示します。

[システム] アイコンを選択します。

オブジェクト内の環境アラートを表示します。 [環境] アイコンを選択します。

次に進む前に

アラートの考えられる原因を調査するには、アラートをダブルクリックして詳細を表示します。

容量関連のアラートを特定する

容量関連のアラートは、容量不足のリソース、負荷のかかった仮想マシン、あるいはメモリを浪費しているリソースによっ

て起動される場合があります。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [アラート] タブをクリックし、アクティブ アラートのリストを表示します。

3 [アラート] リストで、 [残り容量] バッジでリストをフィルタリングし、容量を扱うアラートを表示します。

アラートをダブルクリックすると、vCenter Operations Manager はアラートの詳細を表示するポップアップ ウィンドウを開きます。

次に進む前に

使用容量および総容量と容量の傾向に関する集約情報を見つけるには、 [計画] タブの下の [ビュー] タブをクリックし、 [容量] バッジを選択します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

66 VMware, Inc.

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アラート タイプの全体的な傾向を特定するアラートタイプの全体的な傾向を使用して、一定期間の重大なアラートの数を特定できます。

開始する前に

vSphere Client にログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 インベントリ ペインで、検査するオブジェクトを選択します。

2 [アラート] タブをクリックし、アクティブ アラートのリストを表示します。

3 過去 7 日間のアラートの分布を表示するには、 [アラート ボリューム] グラフをチェックします。

アラートの傾向は一般的に、調査すべき問題を示します。いずれ、アラート設定のカスタマイズが必要となる場合も

あります。この場合、その設定が傾向の表示に反映されます。

vCenter Operations Manager のアラートの保持vCenter Operations Manager 環境のアラートを保持するには、管理者権限が必要です。

アラート リストからアラートを特定した後、管理者はアラートの所有権の取得および解放、アラートのサスペンド、抑止またはキャンセルを行うことができます。

n アラートの所有権の取得 (P. 67)

ユーザーは [アラート] リストにあるアラートの所有権を取得できます。

n アラート所有権の解放 (P. 68)

あるアラートに対する責任がなくなった場合、または他のユーザーにアラート所有権を引き継ぎたい場合は、所有

権を解放する必要があります。

n アラートの抑止 (P. 68)

特定の日数だけ、アラートが [アラート] リストに非表示に設定されるようにすることができます。

n アラートのサスペンド (P. 69)

特定の分数だけ、アラートが [アラート] リストに表示されないようにすることができます。

n 障害アラートを解除する (P. 69)

障害アラートが有効でなくなった場合は無効化することができます。

n 手動による障害のキャンセル (P. 70)

状況に応じて、手動で障害アラートをキャンセルしなければならない場合があります。

n コンプライアンス アラートの解除 (P. 71)

問題が解決され、vCenter Configuration Manager でマッピングを実行するまで、コンプライアンス スコアを認知または無視する場合、コンプライアンス アラートを解除できます。

アラートの所有権の取得

ユーザーは [アラート] リストにあるアラートの所有権を取得できます。

アラートの所有とは必要な修正操作を担当するということを意味しており、他のユーザーはアラートをサスペンドしたり

抑止したりできなくなります。 これにより、アラートを管理する複数オペレータの処理が重複することがなくなります。 アラート所有者のユーザー名は、[アラート] リストの [ユーザー名] 列に表示されます。

重要 アラートのサスペンドまたは抑止ができるのは所有者のみです。

第 6 章 障害とアラートの操作

VMware, Inc. 67

Page 68: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

開始する前に

vSphere Client にログインし、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[アラート]] タブをクリックします。

2 [アラート] リストで、所有するアラートをクリックします。

3 (オプション) リストで複数のアラートを選択するには、Shift キーまたは Control キーを押しながらアラートをクリックして選択してください。

4[[所有権の取得]] ボタン ( .

5 [[はい]] をクリックして確定します。

アラート リストの [コントロール状態] 列に [割り当て済み] と表示されます。

アラート所有権の解放

あるアラートに対する責任がなくなった場合、または他のユーザーにアラート所有権を引き継ぎたい場合は、所有権を解

放する必要があります。

開始する前に

vSphere Client にログインし、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 [[アラート]] タブをクリックします。

2 [アラート] リストで、自分が所有しているアラートの 1 つをクリックします。

3 (オプション) リストで複数のアラートを選択するには、Shift キーまたは Control キーを押しながらアラートをクリックして選択してください。

4[所有権の解放] ボタン ( .

5 [[はい]] をクリックして確定します。

[アラート] リストの [ユーザー名] 列から自分のユーザー名が削除されます。

アラートの抑止

特定の日数だけ、アラートが [アラート] リストに非表示に設定されるようにすることができます。

アラートを抑止する際には、そのアラートの所有権を取得します。

注意 別のユーザーが所有しているアラートは抑止できません。

開始する前に

vSphere Client にログインし、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

注意 アラートを抑止またはサスペンドするには、管理者権限は必要ありません。

手順

1 [[アラート]] タブをクリックします。

2 [アラート] リストで、抑止するアラートをクリックします。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

68 VMware, Inc.

Page 69: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

3 (オプション) リストで複数のアラートを選択するには、Shift キーまたは Control キーを押しながらアラートをクリックして選択してください。

4[[抑止]] ボタン ( .

5 [[確認]] ダイアログ ボックスで、アラートを抑止する日数を入力して、 [[OK]] をクリックします。

デフォルトでは、vCenter Operations Manager では、指定した期間の [アラート] リストに抑止またはサスペンドされたアラートは表示されません。 [コントロール状態] の列見出しでフィルタを使用することで、抑止またはサスペンドされたアラートを表示または非表示にすることができます。

指定した期間が終了しても問題が残っている場合は、vCenter Operations Manager がアラートを再度アクティブ化し、[アラート] リストにアラートが表示されます。 アラート所有者としてユーザー名がそのまま表示されます。

アラートのサスペンド

特定の分数だけ、アラートが [アラート] リストに表示されないようにすることができます。

アラートをサスペンドする際には、そのアラートの所有権を取得します。

注意 サスペンドできるのは、他のユーザーが所有していないアラートのみです。

開始する前に

vSphere Client にログインし、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

注意 アラートを抑止またはサスペンドするには、管理者権限は必要ありません。

手順

1 [[アラート]] タブをクリックします。

2 [アラート] リストで、サスペンドするアラートをクリックします。

3 (オプション) リストで複数のアラートを選択するには、Shift キーまたは Control キーを押しながらアラートをクリックして選択してください。

4[[サスペンド]] ボタン ( .

5 [[確認]] ダイアログ ボックスで、アラートをサスペンドする分数を入力して、 [[OK]] をクリックします。

デフォルトでは、vCenter Operations Manager では、指定した期間の [アラート] リストに抑止またはサスペンドされたアラートは表示されません。 [コントロール状態] の列見出しでフィルタを使用することで、抑止またはサスペンドされたアラートを表示または非表示にすることができます。

指定した期間が終了しても問題が残っている場合は、vCenter Operations Manager がアラートを再度アクティブ化し、[アラート] リストにアラートが表示されます。 アラート所有者としてユーザー名がそのまま表示されます。

障害アラートを解除する

障害アラートが有効でなくなった場合は無効化することができます。

障害アラートは、vCenter Server から取得されるイベントによって起動されます。vCenter Operations Manager に表示されるすべての障害イベントは、障害バッジ スコアおよび関連アラートをクリアする修正イベントに関連付けられています。障害アラートを無効化するには、vCenter Server 上の問題が解決したときに、vCenter Operations Managerが修正通知を受け取る必要があります。vCenter Operations Manager がこのイベントを受け取らないと、障害アラートはアクティブのままとなります。

第 6 章 障害とアラートの操作

VMware, Inc. 69

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障害は [健全性] バッジ スコアに影響するため、アクティブな障害アラートを起動する問題が解決した場合でも、これらの障害アラートがあれば健全性スコアが低下します。比較的まれなケースではありますが、ESXi ホストまたは vCenter Serverが修正イベントの生成または発行を失敗した場合に、その障害を解決した後も、障害スコアが高いまま残り、アラートも

アクティブな状態のままである、というシナリオが考えられます。したがって、古くなった障害アラートを手動で無効化

しなければならない場合があります。

注意 vCenter Operations Manager では障害アラートのみを解除できます。バッジ スコア アラートや管理アラートは解除できません。

障害アラートはカスタム グループ上でキャンセルすることができません。個別のグループ メンバーにおいて、障害の原因となっている問題を修正する必要があります。グループ メンバー上でアラートをキャンセルするとグループレベルのアラートもクリアされます。

開始する前に

vSphere Client にログインし、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

注意 障害アラートを解除するために管理権限は必要ありません。

手順

1 [[アラート]] タブをクリックします。

2 [アラート] リストで無効化する障害アラートをクリックします。

リスト上の複数の障害アラートを選択するときは、Shift キーまたは Control キーを押しながらクリックします。

3 [障害アラート解除] ボタン をクリックします。 .

4 [[はい]] をクリックして確定します。

解除した障害アラートが [アラート] リストから削除され、vCenter Operations Manager が [障害] バッジ スコアと [健全性スコア] を更新します。

注意 [バッジ] スコアは、リアルタイムでは更新されません。これらの値は、データ収集の周期で更新されます。データ収集間隔は、デフォルト設定で 5 分です。

手動による障害のキャンセル

状況に応じて、手動で障害アラートをキャンセルしなければならない場合があります。

vCenter Operations Manager に表示されるすべての障害イベントは、障害バッジ スコアおよび関連アラートをクリアする修正イベントに関連付けられています。しかしながら、場合によっては手動で介入する必要が生じます。比較的まれ

なケースではありますが、ESXi ホストまたは vCenter Server が修正イベントの生成または発行を失敗した場合に、その障害を解決した後も、障害スコアが高いまま残り、アラートもアクティブな状態のままである、というシナリオが考えら

れます。

障害アラートを手動でキャンセルするには、次の手順を実行します。

手順

1 アラートのリストに移動します。

2 キャンセルする障害アラートを選択します。

Shift キーを押しながらクリックすることで、アラートを複数選択できます。

3 アラートのリストの上にあるアラート ツールバーで [障害アラート解除] をクリックします。

障害を手動でキャンセルすると、修正イベントの場合と同様の効果が得られ、バッジ スコアは元に戻り、関連するアラートもアクティブではなくなります。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

70 VMware, Inc.

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コンプライアンス アラートの解除

問題が解決され、vCenter Configuration Manager でマッピングを実行するまで、コンプライアンス スコアを認知または無視する場合、コンプライアンス アラートを解除できます。

コンプライアンス アラートを解除すると、コンプライアンス バッジ スコアが 100 に設定されます。このスコアは、新規スコアが VCM から取得されるまで 100 のままになります。

コンプライアンス アラートはカスタム グループ上でキャンセルすることができません。影響が及んでいる各グループ メンバーにおいて、アラートを引き起こしている問題に対処する必要があります。グループ メンバー上でアラートをキャンセルするとグループレベルのアラートもクリアされます。

手順

1 インベントリ パネルで、vCenter Server 、データセンター、クラスタ、ホスト、または仮想マシン オブジェクトを選択します。

2 [アラート] タブをクリックします。

3 [アラート] リストで、解除するコンプライアンス アラートをクリックします。

クリックするときに [Shift] または [Control] キーを押すと、リストで複数のコンプライアンス アラートを選択できます。

4 [障害またはコンプライアンス アラートをキャンセルする] ボタンをクリックします。

5 [はい] をクリックして確定します。

解除したコンプライアンス アラートが [アラート] リストから削除され、vCenter Operations Manager によってコンプライアンス バッジ スコアとリスク スコアが更新されます。

次に進む前に

仮想オブジェクトの非準拠ルールを解決します。「コンプライアンス テンプレートの非準拠のルールの解決 (P. 29)」を参照してください。

第 6 章 障害とアラートの操作

VMware, Inc. 71

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

72 VMware, Inc.

Page 73: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

グループの操作 7グループにより、現在の環境でオブジェクトに対する独自のコンテナが作成可能になります。

vCenter Operations Manager には、主に使用アダプタによって定義される固定のコンテナ オブジェクトがいくつかあります。これらのコンテナには、ワールド グループ、vCenter Server オブジェクト、データセンター オブジェクト、ESX およびクラスタ オブジェクト、データストア オブジェクトなどがあり、これらはインベントリ ビューで表示されます。固定のコンテナは、ユーザーの仮想環境の構造に依存します。これらのコンテナに含まれるオブジェクトを制御する

ことはできません。

グループを使用すると、環境の論理組織に応じて、独自のコンテナを定義し、監視対象のオブジェクトをグループ化する

ことができます。

グループのメトリックおよびバッジ

vCenter Operations Manager がグループのメトリックおよびバッジの値の計算に適用するアプローチは、固定コンテナ オブジェクトのメトリック計算に適用されているアプローチとは異なります。固定コンテナ オブジェクトのメトリックは、オブジェクト自体に関するデータを使用し、場合によっては複雑になる可能性もある規範的公式を使用して計算さ

れます。グループのメトリックは、そのグループが含む子オブジェクトについてのものであり、簡易的にまるめられてい

ます。

グループのタイプ

アダプタ管理のグループ これらのグループでは、グループ メンバーシップが vCenter Operations Managerシステムにインストールされているアダプタによって管理されています。たとえば、

vCenter Server アダプタは、データストア、ホスト、ネットワークなど、v Sphereインベントリのコンテナ オブジェクトに対応するグループを作成します。vCenter

VMware, Inc. 73

Page 74: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

Server アダプタによって作成されたいくつかのフォルダ グループについて、その中に含まれているオブジェクトがファースト クラス オブジェクトとしてvCenter Operations Manager でサポートされていない場合に、空の状態だと表示される場合があります。

注意 ユーザー インターフェイスからアダプタ ベースのグループを変更することはできません。

ルール管理のグループ これらのグループでは、グループ メンバーシップはグループの作成または更新時に定義したルールに基づきます。これらのグループは、[新しいグループ] ウィザードで [動的] メンバーシップ タイプを選択することで作成できます。また、これらのグループは [グループの編集] ダイアログ ボックスで更新できます。

手動管理のグループ これらのグループについては、インベントリから 1 つずつグループ メンバーを選択します。これらのグループは、[新しいグループ] ウィザードで [手動] メンバーシップ タイプを選択して作成します。また、これらのグループは [グループの編集] ウィザードで編集できます。

各グループにグループ タイプを割り当てる必要があります。グループ タイプは、作成したグループを整理するのに役立つよう定義するカテゴリです。[構成] ダイアログ ボックスを使用してグループ タイプを作成します。

注意 グループ上のすべての操作は、現在のグループのメンバーに基づきます。過去へ遡ったり、過去のグループ メンバーに基づき操作を実行したりすることはできません。

この章では次のトピックについて説明します。

n グループ タイプの作成 (P. 74)

n グループ タイプの編集 (P. 75)

n グループ タイプの削除 (P. 75)

n グループの作成 (P. 76)

n グループの管理 (P. 80)

n アプリケーション カスタム グループ (P. 82)

グループ タイプの作成グループ作成プロセスの一環として、事前定義されたタイプのリストからグループ タイプを選択する必要があります。

グループ タイプを作成することにより、グループ インベントリ内に新しいカテゴリを作成します。グループ タイプは、作成したグループを整理するのに役立ちます。

vCenter Operations Manager は、ユーザーが使用できる事前定義のグループ タイプのセットを提供します。利用可能なタイプには、 [場所] 、 [環境] 、 [部門] 、 [機能] 、 [サービス レベル目標] 、および [セキュリティ ゾーン] .があります。

手順

1 vCenter Operations Manager インターフェイスの右上にある [構成] リンクをクリックします。

2 [構成] ダイアログ ボックスで、 [グループ タイプの管理] をクリックします。

3 [グループ タイプの追加] アイコンをクリックします。

4 グループ タイプの名前を入力し、 [OK] をクリックします。

リストに新しいグループ タイプが表示されます。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

グループ タイプの名前が付けられた新しいオブジェクトがグループ インベントリ ツリーに表示されます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

74 VMware, Inc.

Page 75: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

グループ タイプの編集グループ タイプを編集して、その名前を変更します。

グループ タイプは、作成したオブジェクトのカスタム グループを整理するために役に立つ名前付きのカテゴリです。自分自身または他のユーザーが作成したグループ タイプを編集したり、グループに現在割り当てられているグループ タイプを編集できます。

vCenter Operations Manager アダプタによって作成されたグループ タイプは編集できません。これらのグループ タイプには、VCM マシン グループ (VCM アダプタによって作成)、アプリケーション (Infrastructure Navigator アダプタによって作成)、フォルダ (vCenter アダプタによって作成) があります。

手順

1 ウィンドウの右上にある [構成] リンクをクリックします。

2 [構成] ダイアログ ボックスで、 [グループ タイプの管理] をクリックします。

3 編集するグループ タイプを選択します。

グループ タイプはユーザーによって管理されている必要があります。

4ダイアログ ボックスの一番上にある [編集] アイコン をクリックします。

5 グループ タイプ名が表示されるテキスト ボックスで、変更を行います。

6 [OK] をクリックして、編集の変更を確認します。

グループ タイプの削除インベントリでのグループを整理するうえで不要になったグループ タイプを削除できます。

グループ タイプは、作成したオブジェクトのカスタム グループを整理するために役に立つ名前付きのカテゴリです。自分自身または他のユーザーが作成したグループ タイプを削除することができます。

注意 さらに、カスタム グループに割り当てられたグループ タイプを削除すると、そのグループも削除されます。

vCenter Operations Manager アダプタによって作成されたグループ タイプは編集できません。これらのグループ タイプには、VCM マシン グループ (VCM アダプタによって作成)、アプリケーション (Infrastructure Navigator アダプタによって作成)、フォルダ (vCenter アダプタによって作成) があります。

手順

1 ウィンドウの右上にある [構成] リンクをクリックします。

2 [構成] ダイアログ ボックスで、 [グループ タイプの管理] をクリックします。

3 削除するグループ タイプを選択します。

グループ タイプはユーザーによって管理されている必要があります。

4ダイアログ ボックスの一番上にある [削除] アイコン をクリックします。

完全に削除することを確認する警告ダイアログ ボックスが表示されます。そのグループ タイプがカスタム グループに割り当てられている場合、グループ タイプとそのカスタム グループが削除されることが警告されます。

5 [OK] をクリックし、削除することを確認します。

第 7 章 グループの操作

VMware, Inc. 75

Page 76: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

グループの作成

グループを作成し、異なる汎用コンテナに属するオブジェクトのバッチを監視します。

カスタム コンテナにオブジェクトをグループ化することで、インベントリ内のこれらのオブジェクトの場所に関係なく、オブジェクトの集積データを表示できます。

vCenter Operations Manager の管理者または vCenter Server の管理者ロール、または vCenter Operations Manager管理 権限が vCenter Server レベルで使用しているユーザ名に割り当てられておりグループの作成または編集が可能な状態である必要があります。

手順

1 新規グループの基本的なパラメータの指定 (P. 76)

新規グループを作成する場合、グループの基本的な詳細を指定する必要があります。

2 グループ メンバーの定義 (P. 77)

グループは、ルールに基づき自動的に配置するか、手動で配置できます。

3 設定の確認およびグループの作成 (P. 79)

グループをグループ リストに追加する前に、すべてのグループ メンバーが期待通りに表示されており、グループ設定が正しいことを確認する必要があります。

新規グループの基本的なパラメータの指定

新規グループを作成する場合、グループの基本的な詳細を指定する必要があります。

開始する前に

グループ タイプが存在しない場合は、グループを作成する前に最低でも 1 つのグループ タイプを定義する必要があります。 「グループ タイプの作成 (P. 74)」を参照してください。

手順

1 [アクション] ドロップダウン メニューから、 [新規グループを作成します] を選択します。

2 [新しいグループ] ウィザードの [グループ詳細の編集] ページで、グループの基本的なパラメータを入力します。

オプション 説明

名前 新しいグループの名前を入力します。

説明 オプションとして、グループの説明を入力します。

タイプ ドロップダウン メニューからグループ タイプを選択します。 グループを作成する前にグループ タイプを作成します。

ポリシー グループ メンバーに適用するポリシーを選択します。n [ポリシーを親から継承] - 作成するグループが別のグループの下位にネストされ

る場合、このオプションを選択すると、親グループの割り当てられたポリシーを

ネストされるグループに伝達できます。

n [デフォルト ポリシー] - [構成] ダイアログ ボックスで設定されているデフォルト ポリシーを使用する場合に、このオプションを選択できます。注意 デフォルト ポリシーは、監視するオブジェクトにデフォルトで適用するように決定しているポリシーです。

n 作成済みのすべてのカスタム ポリシーは、個別のエントリとして [ポリシー] ドロップダウン メニューに表示されます。 新規グループに適用するポリシーを選択できます。

注意 異なるポリシーが割り当てられた複数のグループにオブジェクトが属する場合、最も高い優先順位のポリシーがそのオブジェクトに適用されます。 ポリシーの優先順位は、ポリシーのリストでの位置によって決まります。 ポリシーのリストは、[構成]ダイアログ ボックスの [ポリシーの管理] ページで確認できます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

76 VMware, Inc.

Page 77: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

オプション 説明

メンバーシップ タイプ グループに対するグループ メンバーの追加方法を選択します。n [動的] - メンバーは、[新しいグループ] ウィザードの後続のページで指定するルー

ルに基づきグループに追加されます。 ルールに基づいたグループを作成する場合にこのオプションを選択します。

注意 グループから除外するオブジェクトのリストを作成する場合は、このオプションを選択する必要があります。

n [手動] - インベントリ ツリーから手動でグループ メンバーを選択します。 グループにはルールが適用されないため、グループ メンバーを手動で更新します。 管理下のグループを手動で作成する場合にこのオプションを選択します。

メンバーシップを自動的に最新の状態に維持

します

このオプションは、 [動的] メンバーシップ タイプを選択した場合のルールに基づくグループに対してのみ使用できます。

n vCenter Operations Manager に定期的に検索クエリを実行させ、グループメンバーシップ ルールに一致するオブジェクトを検出させて、その検索結果に基づきグループ メンバーのリストを更新させる場合にこのオプションを選択します。

n グループの初期作成および分布後に [アクション] ドロップダウン メニューから [メンバーの更新] オプションを選択した場合のみにグループ メンバーを追加または削除する場合は、このオプションを選択しないでください。

3 [Next] をクリックします。

次に進む前に

グループに属するオブジェクトを決定するルールを設定するか、これらのオブジェクトを手動で選択します。

グループ メンバーの定義グループは、ルールに基づき自動的に配置するか、手動で配置できます。

グループ メンバーの追加のメカニズムは、[グループ詳細の編集] ページの [メンバーシップ タイプ] ドロップダウン メニューから選択したオプションによって異なります。

表 7-1. メンバーシップ タイプに基づいたグループ メンバーの定義

メンバーシップ タイプ 手順

[動的] グループ メンバーシップ基準の定義

[手動] 手動によるグループ メンバーの選択

グループ メンバーシップのルールの定義

グループに属するオブジェクトを定義するルールを作成します。 このルールに基づき、vCenter Operations Managerはグループ メンバーを追加したり削除します。

[新しいグループ] ウィザードで、グループ メンバーシップのルールを定義します。 グループに対して作成したルールは[グループの編集] ダイアログ ボックスで変更できます。

それぞれの条件は、グループ メンバーシップで考慮する必要がある一連のオブジェクトを定義します。 すべての条件の形式は、 Property:Condition:Value です。

条件のグループは、ルール セットと呼ばれます。 [新しい条件の追加] ボタンを使用してルール セットに新しい条件を追加します。 ルール セット内の条件間の論理演算子は AND です。

ルール グループには、2 つ以上のルール セットが含まれます。 [新しいルール セットの追加] ボタンを使用して、ルール セットを追加します。 ルール グループ間の論理演算子は、OR です。

開始する前に

[新しいグループ] ウィザードの [グループ詳細の編集] ページで [動的] メンバーシップ タイプが選択されていることを確認します。

第 7 章 グループの操作

VMware, Inc. 77

Page 78: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

手順

1 [メンバーシップの定義] ページで、グループに属するオブジェクトを定義するルールを作成します。

ルール内の条件間の論理演算は AND です。 ルール セット間の論理演算は、OR です。

2 (オプション) ルールの例外リストを作成します。

定義したルールに関わらず、グループに含める、あるいはグループから除外するオブジェクトを選択できます。

3 (オプション) 定義したメンバーシップ ルールに一致するオブジェクトのリストを確認するには、 [プレビュー] をクリックします。

4 [Next] をクリックします。

次に進む前に

新しいグループの設定を確認できます。

グループ メンバーのホワイトリストおよびブラックリストの作成

オプションで、設定したメンバーシップ ルールに関わらず、特定のオブジェクトをカスタム グループに含めるか、除外するかをコントロールできます。

[新しいグループ] ウィザードの [メンバーシップの定義] ページでルールに基づくグループを作成したときに指定したルールに対して例外とするオブジェクトのリストを作成します。

このリストは後で [グループの編集] ダイアログ ボックスを使用して変更できます。

注意 これらの設定は、すでに定義しているメンバーシップの条件およびルールに対して優先されます。

開始する前に

[新しいグループ] ウィザードの [グループ詳細の編集] ページで [動的] メンバーシップ タイプが選択されていることを確認します。 動的メンバーシップ タイプが有効化されているグループに対してのみ含むまたは除外するオブジェクトのリストを作成できます。

手順

1 オブジェクトを永続的にグループに含むには、ナビゲーション ツリーでそのオブジェクトのチェック ボックスを選択し、[含めるオブジェクト] リストの左側にある [追加] をクリックします。

検索テキスト ボックスを使って、インベントリ内のオブジェクトを探すこともできます。

[追加] ボタンのドロップダウン オプションを使用して、選択したオブジェクトのみを追加したり、選択したオブジェクトとその子オブジェクトを追加することができます。

2 特定のオブジェクトを永続的にグループから除外するには、ナビゲーション ツリーのこれらのオブジェクトのチェック ボックスをオンにし、[除外するオブジェクト] リストの左側にある [追加] をクリックします。

検索テキスト ボックスを使って、インベントリ内のオブジェクトを探すこともできます。

[追加] ボタンのドロップダウン オプションを使用して、選択したオブジェクトのみを追加したり、選択したオブジェクトとその子オブジェクトを追加することができます。

3 [Next] をクリックします。

次に進む前に

新しいグループの設定を確認できます。

手動によるグループ メンバーの選択

インベントリからオブジェクトをグループに追加できます。

[新しいグループ] ウィザードでグループ メンバーを選択します。 [グループの編集] ダイアログ ボックスでグループ メンバーを追加または削除できます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

78 VMware, Inc.

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開始する前に

[手動] メンバーシップ タイプを [新しいグループ] ウィザードの [グループ詳細の編集] ページで選択する必要があります。

手順

1 [メンバーシップの定義] ページで、インベントリ オブジェクトの表示を選択します。

オプション 説明

ホストおよびクラスタ クリックすると、インベントリ ツリー全体を表示し、vCenter Server オブジェクトから個別の仮想マシンに選択できます。

グループ クリックすると、作成したグループ内にグループをネストできます。

注意 アダプタ管理されたグループはネストできません。

データストア クリックすると、表示を vCenter Server オブジェクト、データセンター、データストアに制限できます。

2 グループに追加するオブジェクトの前にあるチェック ボックスを選択し、 [追加] をクリックします。

グループを選択すると、そのグループが作成した新規グループにネストされます。

3 [Next] をクリックします。

例: グループにグループをネストする

group1 というグループを作成していると想定します。group1 を new group という新規グループにネストします。

1 [アクション] ドロップダウン メニューから、 [新規グループを作成します] を選択します。

2 [新しいグループ] ウィザードの [グループ詳細の編集] ページで、 [名前] テキスト ボックスに new group と入力します。

3 [メンバーシップ タイプ] ドロップダウン メニューから [手動] を選択し、 [次へ] をクリックします。

4 [メンバーシップの定義] ページで [グループ] アイコンをクリックします。

5 インベントリで [group1] を選択し、 [追加] をクリックします。

6 [次へ] および [完了] をクリックして [新しいグループ] ウィザードを閉じます。

次に進む前に

新しいグループの設定を確認できます。

設定の確認およびグループの作成

グループをグループ リストに追加する前に、すべてのグループ メンバーが期待通りに表示されており、グループ設定が正しいことを確認する必要があります。

手順

u [新しいグループ] ウィザードの [設定のレビュー] ページで、すべてのグループ メンバーが正しく表示されていることを確認し、 [完了] をクリックします。

作成したグループは、グループ ナビゲーション ツリーの、構成時に選択したグループ タイプの下に表示されます。

次に進む前に

グループに属するオブジェクトの集計されたメトリックを表示できます。

第 7 章 グループの操作

VMware, Inc. 79

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グループの管理

グループ インベントリ ビューでは、グループの追加、グループの設定の変更、ポリシーの適用、およびグループの削除を行うことができます。

グループ インベントリ ビューでグループを選択すると、右上の [アクション] ドロップダウン メニューにグループの管理オプションが表示されます。

n グループの変更 (P. 80)

グループに適用した設定を変更し、グループに含めるメンバーの追加や削除を行ったり、

vCenter Operations Manager がグループ メンバーを更新する方法を変更したりできます。

n グループの削除 (P. 82)

作成したグループが不要になった場合、そのグループをグループ リストから削除できます。

グループの変更

グループに適用した設定を変更し、グループに含めるメンバーの追加や削除を行ったり、vCenter Operations Managerがグループ メンバーを更新する方法を変更したりできます。

開始する前に

vCenter Operations Manager の管理者または vCenter Server の管理者ロール、または vCenter Operations Manager管理 権限が vCenter Server レベルで使用しているユーザ名に割り当てられておりグループの作成または編集が可能な状態である必要があります。

手順

1 グループ インベントリ ビューで、編集するグループをクリックします。

2 [アクション] ドロップダウン メニューから、 [グループを編集します] を選択します。

3 左側の [ナビゲーション] ペーンから、変更する一連のオプションを選択します。

オプション 説明

グループ詳細の編集 [グループの編集] ダイアログ ボックスのこのページでは、次のパラメータを変更できます。

n グループ名

n グループの説明

n グループ メンバーに適用されるポリシー注意 グループ タイプは変更できません。

メンバーシップの定義 [グループの編集] ダイアログ ボックスのこのページでは、次のパラメータを変更できます。

n グループ メンバーシップ タイプn ルールに基づいたグループのメンバーシップ基準およびルール

n ルールに基づいたグループのグループ メンバーの自動更新n 手動で管理されたグループのグループ メンバーn グループに含めるオブジェクト。手動で定義したグループに適用

4 変更を適用するには、 [OK] をクリックするか、[グループの編集] ダイアログ ボックスのナビゲーション ペーンから別のページを選択します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

80 VMware, Inc.

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既存のグループのグループ メンバーシップ タイプの変更

グループ メンバーシップ タイプにより、グループの配置方法が決定します。 異なるメンバーシップ タイプを選択すると、グループの配置方法を変更できます。

開始する前に

動的、ルールに基づく、手動のグループ メンバーシップ タイプの違いを理解しているか確認します。 第 7 章「グループの操作 (P. 73)」を参照してください。

手順

1 [グループ] アイコン をクリックして、グループ ビューに移動します。

2 グループ インベントリ ビューで、修正するグループをクリックします。

3 [アクション] ドロップダウン メニューから、 [グループの編集] を選択します。

4 グループ メンバーシップ タイプを変更します。

オプション 説明

手動グループを動的に変更する a [グループの編集] ダイアログ ボックスの [メンバーシップの定義] ページで、[詳細設定] チェック ボックスを選択します。

b [OK] をクリックして確認します。

すべてのグループ メンバーが [常に含めるオブジェクト] リストに追加されます。グループ メンバーの動的な追加についてルールを作成できます。

動的グループを手動に変更する a [グループの編集] ダイアログ ボックスの [メンバーシップの定義] ページで、[詳細設定] チェック ボックスを選択解除します。

b [OK] をクリックして確認します。

すべての現在のグループ メンバーおよびホワイトリストからのオブジェクトがグループ メンバー リストに移動します。 ブラックリストからのオブジェクトは保存されません。

5 変更を適用するには、 [OK] をクリックするか、[グループの編集] ダイアログ ボックスのナビゲーション ペーンから別のページを選択します。

vCenter Operations Manager によるグループ メンバーの更新方法の変更

ルールに基づくグループの場合、グループ メンバーの更新について手動または自動を切り替えることができます。

開始する前に

変更するグループがルールに基づくグループであることを確認します。 第 7 章「グループの操作 (P. 73)」を参照してください。

手順

1 [グループ] アイコン をクリックして、グループ ビューに移動します。

2 グループ インベントリ ビューで、修正するグループをクリックします。

3 [アクション] ドロップダウン メニューから、 [グループの編集] を選択します。

4 [グループの編集] ダイアログ ボックスのナビゲーション ペインで [メンバーシップの定義] を選択します。

第 7 章 グループの操作

VMware, Inc. 81

Page 82: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

5 [メンバーシップを自動的に最新の状態に維持します] オプションを選択または選択解除します。

オプション 説明

オプションを選択した場合 vCenter Operations Manager が検索クエリを定期的に実行し、グループ メンバーシップのルールに一致するオブジェクトを見つけ、検索結果に従ってグループ メンバーのリストを更新します。

オプションを選択しない場合 vCenter Operations Manager は、 [アクション] ドロップダウン メニューから[メンバーの更新] オプションを選択した場合にのみ、グループ メンバーの追加または削除を行います。

6 変更を適用するには、 [OK] をクリックするか、[グループの編集] ダイアログ ボックスのナビゲーション ペーンから別のページを選択します。

グループの削除

作成したグループが不要になった場合、そのグループをグループ リストから削除できます。

手順

1 グループ インベントリ ビューで、削除するグループをクリックします。

2 [アクション] ドロップダウン メニューから、 [グループを削除します] を選択し、 [はい] をクリックして削除を確定します。

アプリケーション カスタム グループvCenter Infrastructure Navigator は、ユーザーが構成したアプリケーション テンプレートまたは固定アプリケーションを使用して複数階層のアプリケーションのプラットフォームとして相関する一連の仮想マシンを検出し、この情報を公

開します。

Infrastructure Navigator 2.0 を vCenter Operations Manager に統合する場合、vCenter Operations Managerは、このアプリケーション関連の情報を問い合わせて処理し、この仮想マシンのアプリケーション相関グループをアダプ

タ定義のアプリケーション カスタム グループとして報告します。 vCenter Operations Manager オブジェクトとして検出されたアプリケーション カスタム グループを監視できます。

2 種類の Infrastructure Navigator データが公開されます。

タイプ 説明

アプリケーション定義 アプリケーション定義を説明します。 たとえば、名前や説明がこれに該当します。

Application アプリケーション インスタンスとそのメンバー エンティティを説明します。

選択したアプリケーションに基づいてカスタム グループを手動で作成することもできます。 たとえば、Tomcat というアプリケーションを指定して、その後 Tomcat を実行しているすべての仮想マシンのグループでカスタム グループを作成できます。 詳細については、「グループの作成 (P. 76)」を参照してください。

アプリケーション カスタム グループのエンティティの確認Infrastructure Navigator 2.0 との統合後、アプリケーション カスタム グループ関連の情報がクエリされ、処理され、vCenter Operations Manager のユーザー インターフェイスに表示されます。

手順

1 [グループ] タブをクリックします。

検出されたアプリケーション カスタム グループは、[アプリケーション] フォルダの下に一覧表示されます。

2 エンティティの情報を表示するアプリケーション カスタム グループを選択します。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

82 VMware, Inc.

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3 [環境] タブにある [メンバー] タブをクリックします。

[メンバー] タブには、検出されたアプリケーション カスタム グループのメンバー エンティティが表示されます。

第 7 章 グループの操作

VMware, Inc. 83

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VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

84 VMware, Inc.

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vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定 8

管理者は、vCenter Operations Manager がデータを分析し、ダッシュボード、各種ビュー、およびレポートでデータを表示する方式を変更できます。

[設定] ウィンドウ上のすべての設定はオプションであり、vCenter Operations Manager の外観と操作を、ご使用の環境とプリファレンスに適合させることができます。

注意 使用できる設定は、保有するライセンスによって異なります。

初期設定 vCenter Operations Manager をインストールし設定した後、アプリケーションを操作するのに先立ち、他のユーザーとともにデフォルト ポリシー設定を確認します。 デフォルト ポリシー設定を使用した作業を開始するか設定を変更するかを指定します。デフォルト ポリシーは、デフォルトですべてのオブジェクトおよび新たに作成されたグループに適用されます。 特定のグループに割り当てられたポリシーは [構成] ダイアログ ボックスを使用して変更できます。 ほとんどの変更は即座に適用されます。

カスタム設定の適用 管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、

vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

注意 デフォルト ポリシー設定を変更する前に、データにどう影響するかを必ず理解してください。

設定の変更は、必ずパフォーマンス期間の終了時に行ってください。 たとえば、収集期間の途中で平均使用量を計算するための設定を変更した場合、その期間の部分データ

は変更前の設定に基づき、それ以外のデータは変更後の設定に基づきます。 この不整合を調整するのは困難と思われます。

現在選択しているビューの算出値に影響する設定を、 [計画] の [表示] タブの [情報の表示] ペインにサマリとして表示できます。 選択したビューを操作しながら設定を変更できます。 たとえば、ご使用のディスク入出力に通常パターンとは異なる挙動が 1 週間発生することが既知であり、このことがビューに影響する可能性がある場合、[構成]ダイアログ ボックスの設定を変更してリソースをオフにすることができます。

[構成] ダイアログ ボックスのポリシーの順序設定

[構成] ダイアログ ボックスの [ポリシーの管理] ペインに表示されるポリシーの順序によって、その優先順位が決まります。 リストでのポリシーの位置が高ければ高いほど、優先順位が高くなります。

ポリシーの優先順位は、複数のグループに属するオブジェクトにとって重要です。 オブジェクトが 2 つ以上のグループに属し、各グループに異なるポリシーが割り当てられている場合、オブジェクトはもっとも高い優先順位をもつポリシーに割り当てられま

す。

VMware, Inc. 85

Page 86: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

この章では次のトピックについて説明します。

n 新規ポリシーの作成 (P. 86)

n 既存のポリシーの変更 (P. 105)

n サマリ/ビュー/レポート設定の変更 (P. 106)

新規ポリシーの作成

ポリシーを作成して、vCenter Operations Manager のルール セットを定義します。このルールはデータの分析およびユーザー インターフェイスでのデータの表示に適用されます。

ポリシーをグループに関連付

ける

ポリシーを特定のグループに関連付けられます。

注意 1 つのポリシーを多数のグループに関連付けることは可能ですが、各グループに関連付けられるポリシーは 1 つだけです。

グループの作成や編集を行いながら、およびポリシーを作成したり編集しながら、ポリ

シーをグループに関連付けられます。

グループの作成や修正をしている際に、グループに関連付けるポリシーを、定義済みポ

リシーのリストから選択できます。

ポリシーの作成や修正をしている際に、そのポリシーに関連付けるグループを選択でき

ます。

デフォルト ポリシー デフォルト ポリシーは、他のポリシーが選択されていないすべてのグループに関連付けられているポリシーのことです。

デフォルト ポリシーを変更してしまっている場合に、元のポリシー設定に戻すには、その編集対象のデフォルト ポリシーを開いてセクション [1a General] に移動します。 [クローン作成元] ドロップ ダウン メニューから、 [元のデフォルト] を選択します。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

n ポリシーの全般パラメータの設定 (P. 87)

ポリシーをリスト内の別のポリシーと区別するには、名前を指定して、わかりやすいポリシーの説明を提供する必

要があります。

n 1 つまたは複数のグループとのポリシーの関連付け (P. 88)

vCenter Operations Manager でグループに適用するポリシーを指定できます。

n バッジしきい値のインフラストラクチャ オブジェクトに合わせたカスタマイズ (P. 89)

仮想インフラストラクチャ オブジェクトのデフォルトのバッジしきい値レベルを変更して、vCenter Operations Manager インターフェイスに独自の範囲を表示できます。

n バッジしきい値の仮想マシン オブジェクトに合わせたカスタマイズ (P. 90)

仮想マシンのデフォルトのバッジしきい値レベルを変更して、vCenter Operations Manager インターフェイスに独自の範囲を表示できます。

n バッジしきい値のグループに合わせたカスタマイズ (P. 93)

グループのデフォルトのバッジしきい値レベルを変更して、vCenter Operations Manager インターフェイスに独自の範囲を表示できます。

n 容量/残り時間設定の変更 (P. 94)

残り時間メトリックの設定、VMware vSphere HA (High Availability) およびバッファ パーセンテージのサポートのアクティブ化、計算において分析するためのリソースの調整が可能です。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

86 VMware, Inc.

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n 使用可能容量設定の変更 (P. 95)

使用可能な容量の使用をアクティブ化している場合、使用可能な容量設定を変更して High Availability、計算、バッファ ルールを指定できます。

n 使用量計算設定の変更 (P. 96)

平均容量使用量の計算が実行される時間を指定し、規則的なパターンのデータを除外することでピーク時間および

急増を特定するには、使用率計算のグローバル設定を変更します。

n パワーオフ/アイドル仮想マシン状態の基準の変更 (P. 97)

仮想マシンがパワーオフまたはアイドルの状態になっていると分類されるまでの時間を指定し、仮想マシンのアイ

ドル ステータスの検出に使用するしきい値を選択できます。

n 過剰/不足サイズ仮想マシンの基準の変更 (P. 98)

過剰サイズまたは不足サイズの仮想マシンを構成するアクティビティのレベルを選択できます。

n 低負荷/過負荷容量の基準の変更 (P. 100)

低負荷および過負荷容量の設定を使用すると、仮想マシンをデプロイする前にクラスタおよびホストの負荷を特定

できます。

n どのバッジがアラートを発生するかの選択 (P. 102)

vCenter Operations Manager の [アラート] タブに表示するアラートを生成するバッジを選択できます。

n 傾向/予測分析設定の変更 (P. 102)

異常検出または平滑化フィルタを含む、データ ポイントに関する傾向および予測パラメータを定義できます。

ポリシーの全般パラメータの設定

ポリシーをリスト内の別のポリシーと区別するには、名前を指定して、わかりやすいポリシーの説明を提供する必要があ

ります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 ポリシーの名前と説明を入力します。

4 [クローン作成元] ドロップダウン メニューから、既存のポリシーを選択して、その設定を再利用します。

オプション 説明

デフォルト ポリシー 他のポリシーが選択されていないグループのすべてに関連付けられている、デフォル

ト ポリシーを適用することを選択します。

元のデフォルト vCenter Operations Manager の元のポリシー設定を使用することを選択します。

15 分間のピーク時間用に最適化 指定時間内において、15 分間を超えて使用可能な容量の 100% 以上を使用しているリソースを検出する場合に選択します。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 87

Page 88: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

オプション 説明

30 分間のピーク時間用に最適化 指定時間内において、30 分間を超えて使用可能な容量の 100% 以上を使用しているリソースを検出する場合に選択します。

過剰サイズ分析を除外 所属する会社のポリシーが、現在の環境において過剰サイズの仮想マシンの存在を許

容するかどうかを選択します。たとえば、起こり得る最大のワークロードをカバーす

るだけの十分なリソースを持つ特定の仮想マシンをプロビジョニングする場合、それ

らのマシンはワークロードが標準のときに過剰サイズとして見なされます。そのよう

な高プロビジョニングされたマシンに対して別個のグループを作成できます。そのグ

ループに [過剰サイズ分析を除外] ポリシーを割り当てて、それらのマシンを容量に関連するバッジの値の計算に含めないようにすることが可能です。

5 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

6 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

1 つまたは複数のグループとのポリシーの関連付けvCenter Operations Manager でグループに適用するポリシーを指定できます。

[構成] ダイアログ ボックスを使用して、新規ポリシーの作成時または既存のポリシーの変更時のいずれかにポリシーをグループに関連付けることができます。

注意 グループごとに 1 つのみのポリシーを割り当てることができます。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [ポリシーの詳細] で [1b 関連付け] をクリックします。

4 グループ リストで、現在のポリシーに関連付けるグループを選択し、 [追加] をクリックします。

5 (オプション) ポリシーにすでに関連付けられているグループを削除するには、右側のリストでグループを選択して[削除] をクリックします。

6 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

7 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

選択したグループにポリシーが関連付けられます。

注意 オブジェクトが複数のグループに属し、各グループに異なるポリシーが割り当てられている場合、そのオブジェクトは [構成] ダイアログ ボックスのポリシー リストで高い位置にあるポリシーに関連付けられます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

88 VMware, Inc.

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例: 複数のグループに属するオブジェクトへのポリシーの関連付け

仮想マシンが A および B というグループに属していると仮定します。ポリシー X がグループ A に割り当てられ、ポリシー Y がグループ B に割り当てられています。[構成] ダイアログ ボックスの [ポリシーの管理] ペインでのポリシーの順番は次のとおりです。

n デフォルト ポリシー

n ポリシー X

n ポリシー C

n ポリシー Y

仮想マシンは、リストでより高い位置にあるポリシー X に関連付けられます。

バッジしきい値のインフラストラクチャ オブジェクトに合わせたカスタマイズ仮想インフラストラクチャ オブジェクトのデフォルトのバッジしきい値レベルを変更して、vCenter Operations Managerインターフェイスに独自の範囲を表示できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [バッジを構成します] で [2a インフラストラクチャ バッジのしきい値] をクリックします。

4 選択した軸の色付きアイコンをスライドしてデフォルト値を修正し、緑、黄色、オレンジ、または赤のバッジを表示

する範囲を設定します。

注意 バッジのしきい値に適用する変更を取り消すことはできません。デフォルト設定バッジしきい値のトピックには、参照用にデフォルトのしきい値が掲載されています。

5 (オプション) バッジの色の範囲の有効化または無効化を行うには、該当する色のアイコンをクリックしてください。

無効化したアイコンは、輪郭だけが軸上に表示されます。

バッジ スコアが無効化されたアイコンによるしきい値を超えても、バッジの色は変化しません。

vCenter Operations Manager は、無効化されたバッジのしきい値から生じるアラートをトリガしません。

6 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

7 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 89

Page 90: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

バッジのしきい値が更新されます。次の収集サイクルが開始されると、バッジの色が変化します。

注意 ポリシー構成ダイアログ ボックスの [アラートの構成] セクションでの選択によって、新しいバッジのしきい値がvCenter Operations Manager が生成するアラートの数に影響する場合があります。

バッジしきい値の仮想マシン オブジェクトに合わせたカスタマイズ仮想マシンのデフォルトのバッジしきい値レベルを変更して、vCenter Operations Manager インターフェイスに独自の範囲を表示できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [バッジを構成します] で [2b 仮想マシン バッジのしきい値] をクリックします。

4 選択した軸の色付きアイコンをスライドしてデフォルト値を修正し、緑、黄色、オレンジ、または赤のバッジを表示

する範囲を設定します。

注意 バッジのしきい値に適用する変更を取り消すことはできません。デフォルト設定バッジしきい値のトピックには、参照用にデフォルトのしきい値が掲載されています。

5 (オプション) バッジの色の範囲の有効化または無効化を行うには、該当する色のアイコンをクリックしてください。

無効化したアイコンは、輪郭だけが軸上に表示されます。

バッジ スコアが無効化されたアイコンによるしきい値を超えても、バッジの色は変化しません。

vCenter Operations Manager は、無効化されたバッジのしきい値から生じるアラートをトリガしません。

6 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

7 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

バッジのしきい値が更新されます。次の収集サイクルが開始されると、バッジの色が変化します。

注意 ポリシー構成ダイアログ ボックスの [アラートの構成] セクションでの選択によって、新しいバッジのしきい値がvCenter Operations Manager が生成するアラートの数に影響する場合があります。

デフォルト設定バッジしきい値

[構成] ウィンドウでバッジしきい値を修正する場合、デフォルト値にリセットすることはできません。

インフラストラクチャ、仮想マシンおよびグループ オブジェクトのバッジしきい値への変更を元に戻すことはできないため、表 8-1には、参照用のデフォルトのバッジしきい値の一覧が表示されます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

90 VMware, Inc.

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表 8-1. デフォルト設定バッジしきい値

バッジ アイコン ステータス

インフラストラ

クチャのデフォ

ルト スコア範囲VM のデフォルト スコア範囲

グループのデフォルト スコア範囲

健全性 良好 100-76 100-76 100-76

異常 75-51 75-51 75-51

低下しました 50-26 50-26 50-26

不良 25-0 25-0 25-0

ワークロード 良好 0-79 0-84 0-24

異常 80-89 85-94 25-49

低下しました 90-95 95-100 50-74

不良 >95 >100 75-100

異常 良好 0-49 0-49 0-24

異常 50-74 50-74 25-49

低下しました 75-89 75-89 50-74

不良 90-100 90-100 75-100

障害 良好 0-24 0-24 0-24

異常 25-49 25-49 25-49

低下しました 50-74 50-74 50-74

不良 75-100 75-100 75-100

準拠 良好 100-76 100-76 100-76

異常 75-51 75-51 75-51

低下しました 50-26 50-26 50-26

不良 25-0 25-0 25-0

リスク 良好 0-49 0-49 0-24

異常 50-74 50-74 25-49

低下しました 75-100 75-100 50-74

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 91

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表 8-1. デフォルト設定バッジしきい値 (続き)

バッジ アイコン ステータス

インフラストラ

クチャのデフォ

ルト スコア範囲VM のデフォルト スコア範囲

グループのデフォルト スコア範囲

不良 100 100 75-100

残り時間 良好 100-51 100-51 100-76

異常 50-26 50-26 75-51

低下しました 25-1 25-1 50-26

不良 0 0 25-0

残り容量 良好 100-11 100-11 100-76

異常 10-6 10-6 75-51

低下しました 5-1 5-1 50-26

不良 0 0 25-0

負荷 良好 0 0 0-24

異常 1-4 1-4 25-49

低下しました 5-29 5-29 50-74

不良 30-100 30-100 75-100

効率 良好 100-26 100-26 100-76

異常 25-11 25-11 75-51

低下しました 10-1 10-1 50-26

不良 0 0 25-0

解放可能な無駄 良好 0-49 0-49 0-24

異常 50-89 50-74 25-49

低下しました 75-99 75-99 50-74

不良 100 100 75-100

密度 良好 100-26 100-26 100-76

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

92 VMware, Inc.

Page 93: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

表 8-1. デフォルト設定バッジしきい値 (続き)

バッジ アイコン ステータス

インフラストラ

クチャのデフォ

ルト スコア範囲VM のデフォルト スコア範囲

グループのデフォルト スコア範囲

異常 25-11 25-11 75-51

低下しました 10-1 10-1 50-26

不良 0 0 25

バッジしきい値のグループに合わせたカスタマイズ

グループのデフォルトのバッジしきい値レベルを変更して、vCenter Operations Manager インターフェイスに独自の範囲を表示できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [バッジを構成します] で [2c グループ バッジのしきい値] をクリックします。

4 選択した軸の色付きアイコンをスライドしてデフォルト値を修正し、緑、黄色、オレンジ、または赤のバッジを表示

する範囲を設定します。

注意 バッジのしきい値に適用する変更を取り消すことはできません。デフォルト設定バッジしきい値のトピックには、参照用にデフォルトのしきい値が掲載されています。

5 (オプション) バッジの色の範囲の有効化または無効化を行うには、該当する色のアイコンをクリックしてください。

無効化したアイコンは、輪郭だけが軸上に表示されます。

バッジ スコアが無効化されたアイコンによるしきい値を超えても、バッジの色は変化しません。

vCenter Operations Manager は、無効化されたバッジのしきい値から生じるアラートをトリガしません。

6 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

7 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 93

Page 94: VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド ......VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド vSphere ユーザー インターフェイスvCenter Operations

バッジのしきい値が更新されます。次の収集サイクルが開始されると、バッジの色が変化します。

注意 ポリシー構成ダイアログ ボックスの [アラートの構成] セクションでの選択によって、新しいバッジのしきい値がvCenter Operations Manager が生成するアラートの数に影響する場合があります。

容量/残り時間設定の変更残り時間メトリックの設定、VMware vSphere HA (High Availability) およびバッファ パーセンテージのサポートのアクティブ化、計算において分析するためのリソースの調整が可能です。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [3a 残りの容量と時間] をクリックし、その設定を変更します。

オプション 説明

容量の決定 n [物理または構成済み容量を使用] 。 メトリック計算で物理容量を使用します。vCenter Operations Manager は、VMware HA およびバッファ パーセンテージを計算しません。

n [使用可能な容量の使用] 。 メトリック計算での VMware HA およびバッファパーセンテージのサポートをアクティブ化します。 さらに [使用可能な容量] グローバル設定で、HA やバッファ設定を指定できます。

時間の決定 残り時間のバッジ スコアおよびアラートの計算に影響を与える設定が含まれます。n ドロップダウン メニューから、残り時間バッジ スコアの計算に使用するアルゴ

リズムを選択します。

n [[循環計画]] を選択すると、計画データおよびアルゴリズムを使用します。n [[リアルタイム]] を選択すると、リアルタイム データおよびアルゴリズムを

使用します。

n 残り時間バッジ スコアを計算する場合は、 [関連する残り時間スコア] テキストボックスでスコア プロビジョニング バッファとして使用する日数を指定します。vCenter Operations Manager は次の公式を適用してバッジ スコアを計算します。

残り時間バッジ スコア = Log10(残り時間 - プロビジョニング バッファしきい

値 + 1) / Log10(残り時間ウィンドウ - プロビジョニング バッファしきい値 + 1) * 100

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

94 VMware, Inc.

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オプション 説明

分析するリソースの算出 計算で分析する CPU、メモリ、ディスク I/O、ディスクス領域のリソース ディメンションを決定します。

使用率の決定 n [CPU およびメモリの予約の考慮] 。 残り容量および残り時間スコアの計算に、CPU およびメモリ予約を含めます。

n [負荷を考慮する] 。 残り容量および残り時間のスコアの計算に、有効な CPU およびメモリ需要のデータを含めます。 デフォルトでは、 [負荷を考慮する] オプションは無効です。 [負荷を考慮する] が無効である場合、VM オブジェクトの需要、ホストおよびその他の親オブジェクトの制限需要が計算に含まれます。

[負荷を考慮する] が有効である場合、vCenter Operations Manager は需要および制限需要の値を考慮しません。

4 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

容量および残り時間設定が再構成されます。

例: 容量および残り時間設定の例

以下は、一部の設定の使用方法の例です。

分析するリソースの算出 [[サマリ]] タブで仮想マシンの残り数を調整する場合は、それらのチェック ボックスをオフにして該当するリソース タイプをオフにします。 ホストが混在する環境の場合や、ESX または vSphere のバージョンによってディスク I/O メトリックの表示機能が制限される場合は、そのリソース タイプをオフにします。

使用可能な容量の使用 システムに負荷をかけ、エラー用のヘッドルームを追加する場合は、この設定のバッ

ファ サポートをアクティブ化します。

次に進む前に

[使用可能な容量を使用] を選択した場合は、ポリシー構成ダイアログ ボックスの [3b 使用可能な容量] セクションの高可用性およびバッファ設定を構成します。

使用可能容量設定の変更

使用可能な容量の使用をアクティブ化している場合、使用可能な容量設定を変更して High Availability、計算、バッファ ルールを指定できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

容量バッファは、仮想マシンがそのリソースの 100 % を消費することを回避するために確保された仮想マシン容量の割合です。 バッファ制限はホストおよび仮想マシンに適用されます。 たとえば、仮想マシンの 50 % の容量が使用されている場合、その仮想マシンの残りの 50 % の容量の使用をシミュレートするシナリオを追加すると、仮想マシンは容量制限に達します。 ピーク負荷時には、仮想マシンに限界以上のパフォーマンスが求められることもあります。 バッファ制限により残り容量を予測できるため、このような事態を防ぐことができます。 この情報は次の場所に表示されます。

n [計画] タブにある [サマリ] タブの、[残り時間と傾向情報] テーブル

n [計画] タブにある [ビュー] タブの、一部のビューの [合計残り時間] 列

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 95

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2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [3b 使用可能な容量] をクリックし、使用可能容量の設定を変更します。

オプション 説明

High Availability (HA) 構成および縮小容量の使用

HA を仮想環境のクラスタで構成している場合、このオプションを選択すると、vCenter Operations Manager で容量スコアを計算する際に HA 設定によって予約されている CPU およびメモリが除外されます。

容量バッファ - バッファとして予約される<resource> 容量の割合 (%)

CPU、メモリ、ディスク I/O またはディスク領域の予約容量の割合を設定します。

容量計算ルール 容量の計算方法を選択します。

n [最後の既知の容量を使用] 。 選択したデータ間隔について、最後の既知の容量をベースに容量を計算します。 この設定は残り容量に影響を与えます。 使用率と容量には比例関係が予想されますが、容量が減少すると平均使用率は最後の既知

の容量を超過することもあります。

n [実際の容量を使用] 。 選択したデータ間隔について、平均容量をベースに容量を計算します。

4 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

使用可能な容量設定が再構成されます。

例: 使用可能な容量のグローバル設定の例

以下は、一部の設定の使用方法の例です。

最後の既知の容量を使用 ビューの間隔が 2 か月になっており、今日が 6 月 30 日の場合、仮想マシンの平均容量などの容量のビューには 6 月 30 日に使用された容量が表示されます。

実際の容量を使用 ビューの間隔が 2 か月になっており、今日が 6 月 30 日の場合、容量のビューには 5月と 6 月に使用した平均容量が表示されます。

使用量計算設定の変更

平均容量使用量の計算が実行される時間を指定し、規則的なパターンのデータを除外することでピーク時間および急増を

特定するには、使用率計算のグローバル設定を変更します。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

96 VMware, Inc.

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2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [3c 使用量計算] をクリックし、使用量の計算の設定を変更します。

オプション 説明

全日全時間 平均容量使用量は、営業日を通じて各日 24 時間内に収集されたインベントリおよびパフォーマンス データに基づいて計算されます。

特定の時間と日 平均容量使用量は、営業日を通じて各日に対して定義された営業時間内に収集された

インベントリおよびパフォーマンス データに基づいて計算されます。

タイム ゾーン ビュー、ダッシュボードおよびグローバル設定の日単位および週単位の時間範囲は、

CapacityIQ 仮想アプライアンスがデプロイされている場所のローカル時間に対応します。 この値は、CapacityIQ のインストール時に CapacityIQ 管理者が選択します。 月単位、四半期単位、年単位の値は協定世界時 (UTC) で表されます。

4 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

[使用量計算] 設定が再構成されます。

パワーオフ/アイドル仮想マシン状態の基準の変更仮想マシンがパワーオフまたはアイドルの状態になっていると分類されるまでの時間を指定し、仮想マシンのアイドル ステータスの検出に使用するしきい値を選択できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

vCenter Operations Manager はパフォーマンス カウンタを使用して、ホストまたは仮想マシンのアクティビティを測定します。 次のカウンタがアクティビティしきい値を検出します。

n CPU 使用量 (MHz)

n ディスク I/O (KBps)

n ネットワーク I/O (KBps)

ビューで指定した期間でしきい値が評価されます。 この期間は、[構成] ダイアログ ボックスの [表示設定の管理] セクションの [使用する間隔の数] テキスト ボックスで設定します。 たとえば、 [[使用する間隔の数]] のデフォルト設定が 4となっていて、 [[使用する間隔]] が週単位である場合、vCenter Operations Manager は前月のパフォーマンス アクティビティを評価します。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 97

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2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [4a パワーオフ状態およびアイドル状態の仮想マシン] をクリックし、パワーオフおよびアイドル状態の仮想マシンの設定を変更します。

オプション 説明

パワーオフ時間の割合 (%) のしきい値 仮想マシンがパワーオフ状態になっている期間のパーセンテージです。

アイドル VM 検出ルール

アイドル時間の割合 (%) のしきい値 仮想マシンがパワーオン状態で、非アクティブとなっている期間、つまり仮想マシン

がアイドル状態であると認識される期間のパーセンテージです。

いずれかのしきい値をベースにした検出 選択したカウンタのいずれかが最少しきい値を下回る場合、仮想マシンはアイドル状

態であるとみなされます。

すべてのしきい値をベースにした検出 選択したすべてのカウンタが最少しきい値を下回る場合、仮想マシンはアイドル状態

であるとみなされます。

4 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

パワーオフおよびアイドル状態の仮想マシンの設定が再構成されます。

過剰/不足サイズ仮想マシンの基準の変更過剰サイズまたは不足サイズの仮想マシンを構成するアクティビティのレベルを選択できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

重要 過剰サイズおよび不足サイズとは、実行中の作業量ではなく、仮想マシンで使用可能な容量を指します。 不足サイズ仮想マシンの容量は、作業の実行に必要となる容量よりも小さくなります。 過剰サイズ仮想マシンの容量は、作業の実行に必要となる容量よりも大きくなります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [状態に関連したしきい値を構成します] セクションで、 [4b 過剰サイズおよび不足サイズの仮想マシン] をクリックします。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

98 VMware, Inc.

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4 過剰サイズおよび不足サイズ仮想マシンの設定を変更します。

オプション 説明

過剰サイズ仮想マシン

過剰サイズの割合 (%) のしきい値 環境全体における未使用量を設定します。過剰サイズの割合 (%) のしきい値および分析対象の時間範囲で定義されます。

[構成] ダイアログ ボックスの [表示設定の管理] セクションで時間範囲を定義できます。

いずれかのしきい値をベースにした検出 いずれかの検出ベンチマークに一致した場合に、過剰サイズ ステータスがトリガされます。

すべてのしきい値をベースにした検出 すべての検出ベンチマークに一致した場合に、過剰サイズ ステータスがトリガされます。

しきい値に満たない CPU 需要 次の条件が満たされた場合に、仮想マシンが過剰サイズであるとみなされます。

n CPU 使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを下回っている場合。

n しきい値を下回る CPU アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、過剰サイズの割合 (%) のしきい値に一致する場合。

しきい値に満たないメモリ需要 次の条件が満たされた場合に、仮想マシンが過剰サイズであるとみなされます。

n メモリ使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを下

回っている場合。

n しきい値を下回るメモリ アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、過剰サイズの割合 (%) のしきい値に一致する場合。

不足サイズ仮想マシン

不足サイズの割合 (%) のしいき値 環境全体における使用量を設定します。不足サイズの割合 (%) のしきい値および分析対象の時間範囲で定義されます。 時間範囲は [ダッシュボード]、[ビュー] および [レポート] グローバル設定で定義します。

いずれかのしきい値をベースにした検出 いずれかの検出ベンチマークに一致した場合に、不足サイズ ステータスがトリガされます。

すべてのしきい値をベースにした検出 すべての検出ベンチマークに一致した場合に、不足サイズ ステータスがトリガされます。

しきい値を超過する CPU 需要 次の条件が満たされた場合に、仮想マシンが不足サイズであるとみなされます。

n CPU 使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを超過している場合。

n しきい値を下回る CPU アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、不足サイズの割合 (%) のしきい値に一致する場合。

しきい値を超過するメモリ需要 次の条件が満たされた場合に、仮想マシンが不足サイズであるとみなされます。

n メモリ使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを超

過している場合。

n しきい値を下回るメモリ アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、不足サイズの割合 (%) のしきい値に一致する場合。

5 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

6 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

過剰サイズおよび不足サイズ仮想マシンの基準が再構成されます。

例: 過剰サイズおよび不足サイズ仮想マシンのグローバル設定

次は、一部の設定の使用方法の例です。

過剰サイズの割合 (%) のしきい値

しきい値が 70 % の場合、平均容量使用率が 60 % の仮想マシンは過剰サイズであるとみなされます。 平均容量使用率が 75 % の仮想マシンは過剰サイズではありません。

不足サイズの割合 (%) のしいき値

しきい値が 10 % の場合、平均容量使用率が 8 % の仮想マシンは不足サイズであるとみなされます。 平均容量使用率が 45 % の仮想マシンは不足サイズではありません。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 99

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低負荷/過負荷容量の基準の変更低負荷および過負荷容量の設定を使用すると、仮想マシンをデプロイする前にクラスタおよびホストの負荷を特定できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [4c 低負荷および過負荷] をクリックし、低負荷および過負荷のルールの設定を変更します。

オプション 説明

低負荷クラスタおよびホストの検出ルール これらの設定を変更することで、クラスタまたは ESX ホストをアイドル状態であるとみなす条件を定義します。

低負荷のしきい値 環境全体の未使用量を設定します。 [低負荷のしきい値] のパーセント値で定義し、未使用の分析が実行される時間範囲について計算されます。

[構成] ダイアログ ボックスの [表示設定の管理] セクションで時間範囲を定義できます。

いずれかのしきい値をベースにした検出 いずれかの検出ベンチマークに一致した場合に、過剰サイズ ステータスがトリガされます。

すべてのしきい値をベースにした検出 すべての検出ベンチマークに一致した場合に、過剰サイズ ステータスがトリガされます。

しきい値に満たない CPU 需要 次の条件が満たされた場合に、ホストまたはクラスタが低負荷とみなされます。

n CPU 使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを下回っている場合。

n しきい値を下回る CPU アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、低負荷の割合のしきい値を満たす場合。

しきい値に満たないメモリ需要 次の条件が満たされた場合に、ホストまたはクラスタが低負荷とみなされます。

n メモリ使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを下

回っている場合。

n しきい値を下回るメモリ アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、低負荷の割合のしきい値を満たす場合。

過負荷クラスタおよびホストの検出ルール これらの設定を変更することで、クラスタまたは ESX ホストを過負荷であるとみなす条件を定義します。

過負荷のしきい値 環境全体における使用量を設定します。過負荷のしきい値のパーセント値および分析

対象の時間範囲で定義されます。

[構成] ダイアログ ボックスの [表示設定の管理] セクションで時間範囲を定義できます。

いずれかのしきい値をベースにした検出 いずれかの検出ベンチマークに一致した場合に、過負荷ステータスがトリガされます。

すべてのしきい値をベースにした検出 すべての検出ベンチマークに一致した場合に、過負荷ステータスがトリガされます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

100 VMware, Inc.

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オプション 説明

しきい値を超過する CPU 需要 次の条件が満たされた場合に、ホストまたはクラスタが過負荷とみなされます。

n CPU 使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを超過している場合。

n しきい値を下回る CPU アクティビティ期間を評価合計時間と比較した場合に、過負荷の割合 (%) のしきい値をに一致する場合。

しきい値を超過するメモリ需要 次の条件が満たされた場合に、ホストまたはクラスタが過負荷とみなされます。

n メモリ使用率が、このフィールドで指定した割り当て容量のパーセンテージを超

過している場合。

n しきい値を下回るメモリ アクティビティ期間を評価合計時間と比較して、過負荷の割合 (%) のしきい値を満たす場合。

データストアのごみ箱 スナップショットやテンプレートが、作成時から何日で廃棄リソースになるかを決定

します。たとえば、ごみ箱の期間が 90 日に設定されていて、スナップショットが作成されてから 88 日断っている場合、そのスナップショットは廃棄対象とは見なされません。作成時から 90 日を超えたスナップショットまたはテンプレートのみが廃棄対象となります。

4 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

低負荷および過負荷容量の基準が再構成されます。

低負荷/過負荷容量しきい値の判定

ESX ホストとクラスタの、低負荷および過負荷の容量のしきい値を判別し、自分の仮想環境に受け入れ可能な内容を定義します。

[ポリシーの編集] ダイアログ ボックスの [4 状態に関連したしきい値を構成します] セクションで、低負荷および過負荷の容量しきい値を設定できます。

[3c 使用量計算] セクションの [使用作業週] 設定を使用して、値を算出する時間帯を指定します。 デフォルトでは、vCenter Operations Manager は 24 時間、毎日を使用します。ただし、この設定を変更することもできます。 次の例は、デフォルトの使用量計算設定を使用しています。

低負荷および過負荷の容量しきい値は、一定期間における、リソースを低負荷または過負荷にする時間の比率を示します。

例: 1 週間の低負荷および過負荷リソースのしきい値の計算

単一の週のしきい値を設定するには、[構成] ダイアログ ボックスを開き、 [表示設定の管理] をクリックします。 非傾向ビュー間隔を [週単位] に設定し、使用する間隔数として [1] を選択します。

[ポリシーの編集] ダイアログ ボックスの [4c 低負荷および過負荷] セクションで、許容可能な低負荷および過負荷のパーセンテージを設定します。 1 週間には 168 時間が含まれます。 自分の環境で高負荷または低負荷にする余裕がある時間数のパーセンテージを決定します。

負荷については、1 週間あたり 1 ~ 2 時間であっても問題が生じる可能性があります。この時間内に容量がほぼ枯渇するためです。

したがって、環境に 1 パーセントの負荷がかかった場合でも、通知を受けるようにした方が良い場合があります。

1% * 168 時間 = 1.68 時間

低負荷については、リソースを低負荷状態にできる 1 週間あたりの時間数を決定します。 計算は同じものとなります。

例: 4 週間間隔の低負荷および高負荷リソースのしきい値の計算

4 週間隔のしきい値を設定するには、[構成] ダイアログ ボックスを開き、 [表示設定の管理] をクリックします。 非傾向ビュー間隔を [週単位] に設定し、使用する間隔数として [4] を選択します。

4 週間隔については、1% の負荷は次のように計算されることを考慮してください。

1% = 4 * 1.68 時間 = 6.72 時間

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 101

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例: 営業日数および営業時間のしきい値の制限

負荷制限を 8 営業時間、月曜~金曜に制限するには、ポリシーの構成ダイアログ ボックスの [3c 使用量計算] セクションで、時間数と日数を指定します。 低負荷および高負荷の値は次のように計算されます。

1% = 40/168*1.68 = 0.4 時間/週

どのバッジがアラートを発生するかの選択

vCenter Operations Manager の [アラート] タブに表示するアラートを生成するバッジを選択できます。

バッジ スコア メトリックに基づいてバッジの色が変更された時にアラートが生成されます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [5 アラートを構成します] をクリックし、バッジの色が変わったときにアラートを生成するバッジを選択します。

仮想マシン、その他の仮想インフラストラクチャ オブジェクト、グループについてアラートをアクティブ化できます。

4 (オプション) vCenter Server 上で障害が発生するたびにアラートをトリガするには、 [[個々の障害に対してアラートを生成]] を選択します。

vCenter Operations Manager は、vCenter Server から取得したイベント数に基づいて障害バッジ スコアを計算します。この場合、イベントの重要性の重み付けは行われません。 したがって、 [[個々の障害に対してアラートを生成]] オプションを無効化すると、1 つのイベントが発生しても障害バッジの色が変化しない場合があり、vCenterServer 上で発生する重大な障害イベントを見逃してしまうおそれがあります。

5 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

6 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

vCenter Operations Manager は、適用された設定に基づいてアラートを生成します。

傾向/予測分析設定の変更異常検出または平滑化フィルタを含む、データ ポイントに関する傾向および予測パラメータを定義できます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

傾向や予測計算を不正確にするおそれのあるデータ ポイントでの異常や変動の対処方法については、「「vCenter OperationsManager での異常検出と平滑化フィルタ (P. 104)」」を参照してください。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

102 VMware, Inc.

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開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 新規のポリシーを作成するか、既存のポリシーを編集するために開きます。

オプション 説明

新規のポリシーを作成するには[ポリシーの管理] ペーンで、 [ポリシーの作成] アイコン .

既存のポリシーを修正するには [ポリシーの管理] ペーンで、グループに関連付けるポリシーを選択して、 [ポリシー

の編集] アイコン .

3 [6 予測と傾向を構成します] をクリックし、傾向および予測分析の設定を変更します。

オプション 説明

予測関数

分析に使用する時間範囲の <percentage>% を超えた応答の予測は行わないでください。

どの程度の期間のデータ予測を行うかを決定します。 この設定を制限しすぎると、ダッシュボードの [残り時間] データにダッシュ (-) が表示されることがあります。vCenter Operations Manager が予測期間内の残りの値を計算できないために、この現象が起こります。

予測方法

すべての予測方法から最適な方法を選択 潜在的なエラーが最も少ない関数を決定するよう vCenter Operations Manager に指示します。vCenter Operations Manager は、最適な関数を決定する前にすべての関数を適用します。 最適な関数は現在のデータを基に決定されます。

最適なデータを超え、予測限界に達する前

に、曲率変更が <percentage> % を超える関数は除外されます。

指定した設定よりも速く傾向が増減する原因となる関数は破棄されます。

<number of data points> ポイントを下回るデータ セットの非線形関数は除外されます。

データ ポイントの数がこの設定よりも少ない場合は、最適な関数では一次関数を使用するよう指定します。

強制的な予測方法 強制的に予測関数を使用して傾向分析を行います。 一次関数の方法では、実際の範囲が表示されます。

傾向および予測データ フィルタ

収集データの傾向 (フィルタ不使用) 異常検出や平滑化を使用しません。

傾向分析前に 1 つ以上の平滑化フィルタを適用

異常検出および平滑化オプションをアクティブ化します。

調整前にデータを平滑化 平滑化をアクティブ化します。 平滑化方法の選択が可能です。n [指数加重移動平均 (EWMA)] は、平滑化データ ポイントにより近いものほどウェ

イトまたは重要性を付与するというように重みづけした過去データ ポイントの平均としてそれぞれの平滑化データ ポイントを計算します。

n [幾何学加重移動平均 (GWMA)] は、加重算術平均ではなく、加重幾何平均を適用します。 GWMA は変動中でも EWMA よりも安定しています。

n [有効期間平均] は、各平滑化データ ポイントを、過去データ ポイントの単純算術平均として計算します。

プログレッシブ フィット分析を使用した異常およびプラトーの検出

異常検出をアクティブ化します。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 103

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オプション 説明

異常検出の変化制限 異常を検出するためのアルゴリズムの一部であるプログレッシブ フィットに対してエラーしきい値を設定します。

処理終了までに許可されたデータの異常パー

センテージ

異常値としてマークするデータ ポイントのパーセンテージのしきい値を設定します。 これは、vCenter Operations Manager があまりにも多くの異常値を検出し、データ セットが小さ過ぎるため異常検出を継続できない場合に便利です。 データ ポイントの数の計算 (<outlier percentage limit> x <total number of datapoints>) の値は次の整数に切り上げられます。 [仮想マシンの平均容量] ビューに表示される異常値は VM カウント容量の複合メトリックによって異なります。また、それぞれの異常値が依存型メトリックの少なくとも 1 つの異常を示すことから、このグローバル設定では異常値がしきい値を超過する場合があります。

4 [OK] または [終了] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して設定を行います。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

傾向および予測分析設定が再構成されます。

例: 傾向および予測分析のグローバル設定の例

以下は、一部の設定の使用方法の例です。

予測関数 - 傾向と予測にデータ ポイント番号までのデータ ポイントを使用

デフォルト時間ウィンドウの表示設定が 6 となっている場合でも、この設定で傾向を計算する場合はより多くのデータ ポイントを使用してください。

処理終了までに許可された

データの異常パーセンテージ

(異常検出)

データ ポイントが 8 つで、パーセンテージを 10 に設定すると、vCenter Operations Manager は最終値にとして 0.8 を取得し、それが 1 に切り上げられます。

vCenter Operations Manager での異常検出と平滑化フィルタ

vCenter Operations Manager では、データ ポイントにおける異常値および一時的な変動を処理するための平滑化技術が提供されています。 異常検出および平滑化によって、不正確な傾向や予測計算の原因となり得るメンテナンスや他のサイクル中の異常やパターンの突然の変化を削除します。

平滑化を適用すると、vCenter Operations Manager はデータ ポイントに対して平滑化関数を適用し、平滑データ セットを使用して傾向を計算します。 グラフ内のデータ ポイントの値は前のデータ ポイントの影響を受けます。vCenter Operations Manager は各データ ポイントにウェイトまたは優先順位を割り当て、そのウェイトがデータ ポイントの平滑化値に対する影響を決定します。

異常検出および平滑化の異なる組み合わせをアクティブ化すると、異なる結果が生成されます。

表 8-2. 異常検出と平滑化の結果

データ フィルタ 結果

データ フィルタなし 元のデータ ポイントと傾向を表示します。

異常検出 元のデータ ポイント、傾向、異常値を表示します。 ビューでは異常値は中空円で表示されます。

VMware vCenter Operations Manager のスタート ガイド

104 VMware, Inc.

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表 8-2. 異常検出と平滑化の結果 (続き)

データ フィルタ 結果

平滑化 平滑化データ ポイントと傾向を表示します。vCenter Operations Manager には元のデータ ポイントは表示されません。

テーブル ビューで、vCenter Operations Manager は平滑化データ ポイントを (S) で表します。

異常検出と平滑化 平滑化データ ポイント、傾向、異常データを表示します。vCenter Operations Manager には元のデータ ポイントは表示されません。 この場合、異常検出、平滑化の順に実行されます。データに 10 個のデータ ポイントがあり、異常検出で 2 つのデータ ポイントが異常値として排除された場合、平滑化は残り 8 つのデータ ポイントに対して実行されます。

傾向、異常検出、平滑化フィルタはグローバル設定で設定できます。

注意 [仮想マシンの平均容量] ビューは、データの VM カウント容量の複合メトリックに依存します。 このビューにおける異常値はタイムスタンプの依存型メトリックの少なくとも 1 つの異常値を表しているため、ビューは、 [処理終了までに許可されたデータの異常パーセンテージ] ポリシー設定において異常値としてマークされるデータ ポイントのパーセンテージのしきい値を超過する場合があります。 異常値の原因となっていると考えられるリソース ディメンションを調査するには、[クラスタまたはホストの容量使用状況] ビューを確認します。

異常検出および平滑化の設定は、各ポリシーの [6 予測と傾向を構成します] セクションにあります。

既存のポリシーの変更

ご使用の環境で vCenter Operations Manager によるデータの解釈および表示方法を改善するため、以前に構成したポリシーを変更することができます。

管理者は、いつでも vCenter Operations Manager でポリシーを修正できます。管理者が適用する変更は、すべてのユーザーに影響します。このため、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、ポリシーに適用される新しい設定についてはすべて通知する必要があります。

ポリシーをグループに関連付

ける

ポリシーを特定のグループに関連付けられます。

注意 1 つのポリシーを多数のグループに関連付けることは可能ですが、各グループに関連付けられるポリシーは 1 つだけです。

グループの作成や編集を行いながら、およびポリシーを作成したり編集しながら、ポリ

シーをグループに関連付けられます。

グループの作成や修正をしている際に、グループに関連付けるポリシーを、定義済みポ

リシーのリストから選択できます。

ポリシーの作成や修正をしている際に、そのポリシーに関連付けるグループを選択でき

ます。

デフォルト ポリシー デフォルト ポリシーは、他のポリシーが選択されていないすべてのグループに関連付けられているポリシーのことです。

デフォルト ポリシーを変更してしまっている場合に、元のポリシー設定に戻すには、その編集対象のデフォルト ポリシーを開いてセクション [1a General] に移動します。 [クローン作成元] ドロップ ダウン メニューから、 [元のデフォルト] を選択します。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

VMware, Inc. 105

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手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 [ポリシーの管理] をクリックし、変更するポリシーを選択して、 [ポリシーの編集] アイコンをクリックします。

.

3 [ポリシーの編集] ダイアログ ボックスで、変更するオプションを選択し、必要な変更を適用します。

[ポリシーの編集] ダイアログ ボックスの設定は、[新規ポリシー] ダイアログ ボックスと同じです。

4 [OK] をクリックして設定を保存するか、別のオプションを選択して変更を行います。

注意 設定は、[ポリシーの編集] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックした場合のみ保存されます。

サマリ/ビュー/レポート設定の変更vCenter Operations Manager の [計画] タブでの情報の表示方法を構成できます。

管理者は、vCenter Operations Manager の [計画] タブに表示される、サマリ、ビュー、傾向、レポートの設定を変更できます。 管理者が適用する変更は、すべてのポリシーおよびユーザーに影響します。 したがって、管理者は、vCenter Operations Manager で作業しているその他のユーザーに対し、適用した新しい設定について通知する必要があります。

開始する前に

vSphere Client に管理者としてログインしており、vCenter Operations Manager が開いていることを確認します。

手順

1 メインの [vCenter Operations Manager ] ページの [構成] リンクをクリックします。

2 [表示設定の管理] をクリックして、 [編集] をクリックします。

3 [計画] タブでの情報の表示方法を指定する設定を変更します。

オプション 説明

サマリ n [サマリ傾向の間隔] 。 オブジェクトとリソースの情報が棒グラフとして計画の[サマリ] タブに表示される時間間隔です。

傾向ビュー n [デフォルト間隔] 。 ビュー傾向グラフまたは情報テーブルに情報が表示される時間間隔です。 傾向は現在からさかのぼった情報をベースにしています。 変化の程度の大きなデータがあると傾向が正確でなくなる場合があります。

n [デフォルト時間ウィンドウ] 。 ビューに表示されるデータ ポイントの数です。ウィンドウが 6 に設定されていると、6 つのデータ ポイントを表示できます。

n [予測期間] 。 予測を計算し、ビューまたはダッシュボードに表示する間隔のデフォルト数です。 ビューの間隔は調節可能です。

非傾向ビュー n [使用する間隔] 。 非傾向データをビューに表示させる際に使用する間隔です。非傾向ビューには、リストとすべての値を組み合わせて 1 つの値にしたサマリビューが含まれます。

n [使用する間隔の数] 。 非傾向データの表示に含まれる間隔の数です。

ディストリビューション ビュー n [ディストリビューション バケット] 。 ディストリビューション ビューが表示される詳細のレベルを決定するデフォルト値です。 バケットを増やすと、データにより多くの情報が含まれます。

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オプション 説明

傾向および予測 n [傾向および予測に最大<data point number>までのデータ ポイントを使用] 。 傾向の計算に使用するデータ ポイントの数を示します。 この設定により、傾向の計算に使用するデータ セットが分割されて表示されます。

レポート n [レポート期間] 。 レポート データの範囲を指定します。 一度に 1 日分のレポートを作成したり、最大 1 年分までのより長い期間のレポートも作成できます。

n [間隔の開始] 。 現在の間隔または前の間隔からのオフセット数を使用して、間隔の開始期間を指定します。

n [レポート間隔] 。 情報が表示される間隔の数を決定します。

4 [[OK]] をクリックして変更内容を保存します。

5 [完了] をクリックして、[構成] ダイアログ ボックスを閉じます。

[サマリ、ビューおよびレポート] 設定が再構成されます。

例: [サマリ、ビューおよびレポート] 設定の例次は、一部の設定の使用方法の例です。

デフォルト時間ウィンドウ デフォルト間隔が月になっている場合、このフィールドは 4 に設定されています。現在が 5 月であれば、ビューには 2 月から 5 月までのアクティビティが表示されます。ビューの間隔は調節可能です。

ディストリビューション バケット

ディストリビューション バケットが 4 に設定されている場合、チャート ビューおよびテーブル ビューの X 軸のデータは、10 ~ 25 %、25 ~ 50 %、50 ~ 75 %、75 ~100 % のように 25% ずつ段階的に表示されます。 ディストリビューション バケットが 10 に設定されている場合、データは、0 ~ 10 %、10 ~ 20 % のように 10% ずつ段階的に表示されます。

間隔の開始 [[現在の間隔]] を選択し、現在が 9 月であるとすると、レポートには 9 月のデータが記載されます。 [[オフセット]] を選択し、1 間隔前を指定すると、レポートには 8 月のデータが記載されます。

レポート間隔 月単位のレポート期間を週単位のレポート間隔で選択した場合、月単位のレポートには

データが週単位で記載されます。 [レポート期間] 設定で選択したエントリ以下の値を選択する必要があります。

第 8 章 vCenter Operations Manager でのデータ表示方式の設定

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インデックス

IInfrastructure Navigator の統合 31

VvCenter Configuration Managerコンプライアンス アラートの解除 71コンプライアンス オブジェクト名の関連付け 30準拠 19, 29, 30

VCMコンプライアンス アラートの解除 71コンプライアンス オブジェクト名の関連付け 30準拠 19, 29, 30

vSphere 関係 32vSphere 管理者 5

W仮定のシナリオ

仮想マシンの削除 60既存マシンからの新規仮想マシンの追加 58結合 60削除 61新規仮想マシンの追加 56ハードウェア 59比較 61

アイドル仮想マシン 55, 97アダプタ管理のグループ 73アダプタ定義のカスタム グループ 82新しいグループ 76アプリケーション オブジェクト プロパティ 33アプリケーション カスタム グループ 82アプリケーション カスタム グループのエンティティ 82アプリケーション関係 32アプリケーション定義 82アラート

キャンセル 67サスペンド 67, 69重大 67準拠 71障害の解除 69所有権の解放 67, 68所有権 67所有権の取得 67タイプ 64

定義 64トラブルシューティング 36容量関連 66抑止 67, 68

アラート タイプ、全体的な傾向 67アラートのタイプ 64アラートの通知の特定 66アラートのフィルタリング 66

い異常

想定どおりの動作の判別 40通常値 40ノイズ ライン 40

異常検出 102, 104イベント

障害 63パフォーマンスの問題の判断 40

色 12インベントリ アイコン 11

オブジェクト タイプ 11オブジェクトのアイコン 11

か解決、仮想マシンの問題 50解決, データストアの問題 51概念

異常検出 104属性 8動的しきい値 8平滑化 104メトリック 8

概念, 定義された 7解放、リソース 53概要、環境 25過剰サイズ仮想マシン 55, 98過剰に使用されているクラスタ 38過剰に使用されているホスト 38カスタム概要チャート 26仮想インフラストラクチャ、効率 52仮想インフラストラクチャの効率 52仮想マシン

過剰サイズ 55活用不足 54

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不足サイズ 38無駄 50

仮想マシン シナリオ仮想マシンの削除 60既存マシンからの新規仮想マシンの追加 58新規仮想マシンの追加 56

仮想マシンの最適化 53仮想マシンの容量

アイドル マシン 55過剰サイズ仮想マシン 55活用不足仮想マシン 54使用率 53パワーオフ状態のマシン 54不足サイズ仮想マシン 38

活用不足仮想マシン 54, 55間隔 106環境

概要 25メンバー 31

関係 31, 32[関係グラフ] ペインのボタン 31関係タブ 31関係タブ, オブジェクト プロパティ 32監視、問題の特定 26管理者、vSphere 5

くクラスタ

残り容量 48負荷がかかった 38

グラフ 21グラフのプロパティ 106グラフのボタン 22グループ

アダプタ管理 73管理 80削除 82作成 76自動更新 81終了準備の完了 79手動管理 73手動更新 81手動メンバーシップ 78条件 77新規 76設定 76タイプ 73, 74定義済み 73動的メンバーシップ 77名前 76ネスト 78ブラックリスト 78

編集 80ホワイトリスト 78メンバー 77, 78メンバーシップ タイプ 81メンバーシップ ルール 77ルール 77ルールに基づく 73

グループ関係 32グループ タイプ削除 75編集する 75

グループの削除 82グループのタイプ 74グループの定義 73グループのネスト 78グループの編集 80グループ ポリシー関連付け 88クローン作成 87削除 88新規 86全般プロパティ 87名前 87変更 105

グループ名 76グループ メンバーシップ 77

け計画

事前の 47スコアボード 28

傾向

異常検出と平滑化 104負荷 56無駄 56

傾向および予測、設定 102検出しきい値

アイドル仮想マシン 97過剰サイズ仮想マシン 98パワーオフ状態の仮想マシン 97不足サイズ仮想マシン 98

健全性

異常 14一時的または慢性的 43サブバッジ 12時間枠 43定義 12ワークロード 13, 14

健全性ツリー ボタン 22健全性のウェザー マップ 13

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高負荷のしきい値 101効率

密度 21無駄 20

コスト削減 21コンプライアンス アラート、キャンセル 71コンプライアンス オブジェクト名の関連付け 30コンプライアンス結果、オブジェクト名の関連付け 30コンプライアンス バッジ 19, 29, 30, 71

さ最適化

解放可能なリソース 53統合率 53密度 53

削除、グループ タイプ 75

ししきい値

低負荷 101負荷がかかった 101

識別、全般的な健全性の問題 37シナリオの結合 60シナリオの比較 61重大なアラート 67修正イベント 63手動から動的 81手動管理のグループ 73手動メンバーシップ 78準拠、非準拠のルールの解決 29障害

イベント 63解決 63手動によるキャンセル 70デバイス固有 63

障害の解決 63使用率、消費者の特定 42

スコア 12スコアボード

ESX 27クラスタ 28

製品の機能 7設定

HA 94, 95vm 健全性レベル 90vm 効率レベル 90vm 時間レベル 90vm バッジ色 90

vm フォールト範囲 90vm 負荷レベル 90vm 密度レベル 90vm 問題レベル 90vm 容量レベル 90vm リスク レベル 90vm 浪費レベル 90vm ワークロード レベル 90アラート 102異常検出 102インフラストラクチャ健全性レベル 89インフラストラクチャ効率レベル 89インフラストラクチャ時間レベル 89インフラストラクチャ バッジ色 89インフラストラクチャ フォールト範囲 89インフラストラクチャ負荷レベル 89インフラストラクチャ密度レベル 89インフラストラクチャ問題レベル 89インフラストラクチャ容量レベル 89インフラストラクチャ リスク レベル 89インフラストラクチャ浪費レベル 89インフラストラクチャ ワークロード レベル 89過剰サイズ仮想マシン 98過負荷クラスタ 100過負荷ホスト 100間隔 106グラフのプロパティ 106グループ異常レベル 93グループ健全性レベル 93グループ効率レベル 93グループ時間レベル 93グループ 障害範囲 93グループ バッジ色 93グループ負荷レベル 93グループ密度レベル 93グループ容量レベル 93グループ リスク レベル 93グループ浪費レベル 93グループ ワークロード レベル 93傾向および予測 102傾向ビュー 106最後の容量の使用 95使用率計算 96タイム ゾーン 96ダッシュボード 106低負荷クラスタ 100低負荷ホスト 100残り時間 94残り容量 95バッファ 94パワーオフおよびアイドル状態の仮想マシン 97

インデックス

VMware, Inc. 111

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ピーク時間の特定 96非傾向ビュー 106ビュー 106不足サイズ仮想マシン 98分析するリソース 94平滑化 102平均容量の使用 95容量バッファ制限 95レポート制御 106

そ属性、概念 8

タイム ゾーン 96ダッシュボード

使用中容量 45設定 106残り容量 45

チャート 21チャートのボタン 22

て定義、アラート 64ディストリビューション バケット 106低負荷のしきい値 101データストア

仮想マシン用の領域 49待ち時間が長い 51無駄 49

データストア シナリオ 59データの計画、容量リスク 47データの最適化、容量 52データの分析、容量リスク 47データの予測、容量リスク 56デバイス固有の障害 63デフォルト時間ウィンドウ 106デフォルトのポリシーのリストア 86

統合率の傾向 53動的から手動 81動的しきい値、概念 8動的メンバーシップ 77特定

最近のアラート 66重大なアラート 66

トラブルシューティング 35トラブルシューティング

アラート 36

解決 45ユーザーの問題 36

トラブルシューティング, 因果関係 39トラブルシューティング, ダッシュボード タブ 37

ノイズ ライン 40残り時間 17残り容量 17

ハードウェア シナリオ 59バッジ

異常 14イベントの測定 15色 12概念 12健全性 12効率 19高レベルのインジケータ 12準拠 19, 29, 30, 71障害 15スコア 12残り容量 17負荷 18無駄 20メジャー 12リスク 16ワークロード 13

バッジしきい値のデフォルト 90バッファ制限 95パフォーマンス、低下のソース 40パフォーマンス カウンタ仮想マシンのアクティビティ 97ホスト アクティビティ 97

パフォーマンスの低下、イベント 43パワーオフおよびアイドル状態の仮想マシンの設定 97パワーオフ状態の仮想マシン 54, 97判断

一時的な問題 44オブジェクトの容量 47慢性的な問題 44

ひヒート マップ待ち時間の特定 51リソースの消費者の特定 42

ビュー

傾向ビューの構成 106設定 106ディストリビューション ビューの構成 106非傾向ビューの構成 106

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112 VMware, Inc.

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容量最適化 54, 55容量の最適化 38, 53, 55

ふ負荷、識別 38不足サイズ仮想マシン 38, 98

平滑化 102, 104平均負荷 43ヘルプ デスクの問題 36編集する、グループ タイプ 75

保持, アラート 67ホスト

負荷がかかった 38待ち時間が長い 51ワークロード 48

ホスト シナリオ 59ボタン

健全性ツリー 22チャート内 22

ポリシー、編集 105ポリシーのカスタマイズ 85

ま待ち時間、ホスト 51

密度 21

む無駄

仮想マシン内 50データストア間 50データストアの解放 49

めメトリック

概念 8主要な概念 9メモリ 41メモリの問題 42

メトリック チャート 21メトリック チャートのボタン 22メモリ

データの解釈 42メトリック 41

メンバーシップ タイプ 81メンバーシップの更新 76メンバーシップの自動更新 76

も問題、整合性 43問題, 程度 43問題イベント 63問題の特定 26

よ容量

解放 20仮想マシン用のデータストア内 49クラスタ内の仮想マシン用の残り 48計算ルール 95将来的なリスクの評価 47残り時間 17バッファ制限 95

容量最適化 52容量の最適化 56容量の予測 56予測

異常検出と平滑化 104期間 106

りリスク

サブバッジ 16定義 16残り時間 17残り容量 17負荷 18ワークフロー 47

リソース

根本的な問題の特定 41上位の消費者 42メモリ 41

リソース詳細 31リソースの枯渇 47

ルールに基づくから手動 81ルールに基づくグループ

自動更新 81手動更新 81定義済み 73

レポート制御 106

わワークフロー

アラート 64根本的な問題の特定 41根本的なリソースの問題の特定 42事前の 47

インデックス

VMware, Inc. 113

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ワークフローの準備 11ワークロード、ホスト 48

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