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平成29年3月9日 (木曜日) 平成29年 第1回幌延町議会(定例会) 会議録 第1日目

平成 29年3月9日 (木曜日)...平成29年度 幌延町介護保険特別会計予算 平成29年度 幌延町簡易水道事業特別会計予算 平成29年度 幌延町下水道事業特別会計予算

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平成29年3月9日

(木曜日)

平成29年 第1回幌延町議会(定例会)

会議録 第1日目

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議 事 日 程

開会宣告及び開議宣告

1 会議録署名議員の指名

2 会期の決定

諸般の報告

行政報告

5 報告第1号 専決処分の報告について

6 承認第1号 専決処分の承認を求めることについて

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議案第1号

議案第2号

議案第3号

議案第4号

議案第5号

議案第6号

議案第7号

議案第8号

議案第9号

議案第10号

議案第11号

議案第12号

議案第13号

議案第14号

議案第15号

議案第16号

議案第17号

議案第18号

議案第19号

議案第20号

議案第21号

町道の廃止について

町道の認定について

辺地に係る公共的施設の総合整備計画の変更について

平成 28年度 幌延町一般会計補正予算(第5号)

平成 28年度 幌延町立診療所特別会計補正予算(第4号)

平成 28年度 幌延町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)

平成 28年度 幌延町簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)

平成 28年度 幌延町下水道事業特別会計補正予算(第3号)

平成 29年度 幌延町政執行方針

平成 29年度 幌延町教育行政執行方針

幌延町税条例等の一部を改正する条例の制定について

幌延町地区体育館条例の一部を改正する条例の制定について

幌延町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について

幌延町個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について

幌延町障害福祉サービス施設の指定管理者の指定について

幌延町食肉加工施設の指定管理者の指定について

平成 29年度 幌延町一般会計予算

平成 29年度 幌延町立診療所特別会計予算

平成 29年度 幌延町国民健康保険特別会計予算

平成 29年度 幌延町後期高齢者医療特別会計予算

平成 29年度 幌延町介護保険特別会計予算

平成 29年度 幌延町簡易水道事業特別会計予算

平成 29年度 幌延町下水道事業特別会計予算

(予算審査特別委員会設置、審査付託)

閉会宣告

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本日の会議の順序

開会宣告及び開議宣告 日 程 第25 議 案 第 1 8 号

日 程 第 1 会議録署名議員の指名 〃 26 議 案 第 1 9 号

〃 2 会 期 の 決 定 〃 27 議 案 第 2 0 号

〃 3 諸 般 の 報 告 〃 28 議 案 第 2 1 号

〃 4 行 政 報 告 休 憩 宣 告

〃 5 報 告 第 1 号 (予算審査特別委員会設置)

〃 6 承 認 第 1 号 開 議 宣 告

〃 7 議 案 第 1 号 散 会 宣 告

〃 8 議 案 第 2 号

〃 9 議 案 第 3 号

〃 10 議 案 第 4 号

休 憩 宣 告

開 議 宣 告

日 程 第11 議 案 第 5 号

〃 12 議 案 第 6 号

〃 13 議 案 第 7 号

〃 14 議 案 第 8 号

〃 15 幌 延 町 政 執 行 方 針

休 憩 宣 告

開 議 宣 告

日 程 第15 幌延町教育行政執行方針

〃 16 議 案 第 9 号

〃 17 議 案 第 1 0 号

〃 18 議 案 第 1 1 号

〃 19 議 案 第 1 2 号

〃 20 議 案 第 1 3 号

〃 21 議 案 第 1 4 号

休 憩 宣 告

開 議 宣 告

日 程 第22 議 案 第 1 5 号

〃 23 議 案 第 1 6 号

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〃 24 議 案 第 1 7 号

出席議員(8名) 議 長 8番 植 村 敦

1番 富 樫 直 敏

2番 西 澤 裕 之

3番

4番

斎 賀 弘 孝

無量谷 隆

5番 鷲 見 悟

6番 吉 原 哲 男

7番 高 橋 秀 之

出席説明員

町 長 野々村 仁

代 表 監 査 委 員

副 町 長

教 育 長

利 波 隆 造

岩 川 実 樹

木 澤 瑞 浩

総 務 財 政 課 長 飯 田 忠 彦

住 民 生 活 課 長 藤 井 和 之

保 健 福 祉 課 長 藤 田 秀 紀

産 業 振 興 課 長 桜 井 丈 久

建 設 管 理 課 長 相 馬 淳

総務グループ主幹 古 草 勝

問 寒 別 出 張 所 長 三田地 和 美

財政グループ主幹 岡 田 英 樹

税務保険グループ主幹 伊 藤 崇

生活環境グループ主幹 (藤 井 和 之)

戸籍福祉グループ主幹 村 上 貴 紀

保健センター所長 (村 上 貴 紀)

認 定 こ ど も 園 長 吉 原 京 子

企画振興グループ主幹

農林グループ主幹

農林グループ主幹

角 山 隆 一

山 本 基 継

中 西 秀 隆

建設グループ主幹 植 村 光 弘

診 療 所 事 務 長 (藤 田 秀 紀)

診 療 所 事 務 次 長

若 本 聡

教 育 次 長 伊 藤 一 男

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総務学校グループ主幹 田 村 浩 希

社会教育グループ主幹

戸 川 誠 二

農業委員会事務局長 足 達 純 也

選 挙 管 理 委 員 会 事 務 局 長

(飯 田 忠 彦)

総 務 係 長 梶 淳

議会事務局職員出席者 事 務 局 長 早 坂 敦

書 記 係 長 植 村 美佐子

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(10時00分 開 会)

議 長 植 村 敦 君

おはようございます。

本日の出席議員は8名です。

定足数に達しておりますので、ただいまから平成29年第1回幌延町議会定例会を開

会します。

ただちに、本日の会議を開きます。

本日の議事日程は、配付されているとおりです。

日程第1 「会議録署名議員の指名」を行います。

本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定に基づき、議長において5番

鷲見悟君、6番吉原哲男君を指名します。

日程第2 「会期の決定」の件を議題とします。

お諮りします。

本定例会の会期は、本日、3月9日から13日までの5日間にしたいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって、会期は本日、3月9日から13日までの5日間に決定しました。

日程第3 「諸般の報告」を行います。

議長としての報告事項は、配付した資料のとおりです。

以上をもって、諸般の報告を終わります。

日程第4 「行政報告」を行います。

町長、教育長から、順次行政報告を求めます。

町 長 野々村 仁 君

幌延町議会第3回定例会の開催にあたり、一般行政の執行状況についてご報告を申

し上げます。

この度、包括的な連携のもと、学術・教育・文化及び地域の発展に関する各分野に

おける協力関係を深め、双方の発展と充実に寄与することを目的に、国立大学法人北

海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション北管理部天塩研究林

と、包括連携協定を、平成29年1月20日に締結をいたしました。

協定事項は、地域産業の振興、地域資源の活用、人材育成、教育及び文化の振興等、

地域づくりや地域の振興発展に係る5つの項目を盛り込んでおります。

協定期間については3年と定めておりますが、本協定の締結を機に、将来にわたり

地域の振興等に関し持続的・発展的な協力関係を築いてまいりたいと考えております。

本協定の締結にあたりましては、現在、北海道経済産業局が、必要素材全て北海道

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由来のワイン醸造を目的に展開する、100%北海道産ワインクラスター事業において、

本町が北大天塩研究林の協力を得て、樽の素材となるミズナラ材の提供について提案

したことを契機に、新たな特産品開発の一環として町独自の展開によるワイン樽の試

験製造を進めることとなりました。今後の取り組みといたしましては、本協定のもと、

平成29年度に規格に合致するミズナラ材を北大天塩研究林から調達をし、専門業者へ

製材と乾燥作業について委託することを予定しております。

現在、日本国内に流通するワイン樽は、そのほとんどが輸入品であり、国産ミズナ

ラ材で製造したワイン樽には非常に高い価値があることから、試験製造と並行して、

樽を活用した地域振興策についても検討してまいりたいと考えております。

その他、一般的な事務事項につきましては、お手元にお配りした資料のとおりとな

っております。

以上、第1回幌延町議会定例会の行政報告とさせていただきます。

教 育 長 木 澤 瑞 浩 君

幌延町議会3月定例会の開催にあたり、教育行政の執行状況について、その概要を

ご報告いたします。

学校教育について、4点ご報告いたします。

1点目は、稚内地区吹奏楽連盟主催の平成28年度稚内地区管楽器個人及びアンサン

ブルコンサートが、1月15日、稚内総合文化センターで開催されました。幌延中学校

から、ソロでは2年生、荒牧杏佳さんがサックスで銀賞、アンサンブルでは金管三重

奏と管打六重奏にそれぞれ1組、計9名が参加し、練習の成果を十分に発揮し、金賞、

銀賞を受賞しました。

2点目は、北海道中学校体育連盟等が主催する第49回北海道中学校スキー大会アル

ペン競技が、1月12日から14日まで、札幌手稲スキー場で開催され、幌延中学校2年

生の岡桃果さんが宗谷地区代表としてジャイアントスラローム、スラロームの2種目

に出場し、入賞は果たせませんでしたが、今後の活躍に期待するところです。

3点目は、平成28年度全国体力・運動能力・運動習慣等調査の北海道教育委員会が

作成する報告書に、本町の状況等を掲載することに、幌延町教育委員会も同意しまし

た。体力・運動能力状況の一部分、一側面ではありますが、他の市町村と同様に北海

道教育委員会報告書のホームページで公表されています。

4点目は、天塩の國協議会の5町が、ソフトバンク主催の社会貢献事業に応募した

ところ参加が決定し、人型ロボットペッパーが5町の各学校に3年間無償で貸与され

ることになりました。本町には、3校合わせて11台が納品される予定です。ICT教

材として、次年度、活用してまいります。

次に、社会教育について1点ご報告いたします。

冬休みに、今年度初めて長期休業中の生活、学習習慣の定着を図るための朝活プロ

ジェクトを開催しました。小学1年生から5年生の30名が参加し、漢字学習や英会話、

ニュースポーツ等を行い、参加者や保護者からも好評をいただきました。

以下、教育予算の執行状況、社会教育活動状況等につきましては、別紙資料のとお

りであります。

以上、概要を申し上げ、幌延町教育行政執行状況の報告といたします。

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議 長 植 村 敦 君

以上をもって、行政報告を終わります。

日程第5 報告第1号「専決処分の報告について」の件を議題とします。

報告第1号について、提案理由の説明を求めます。

保健福祉課長 藤 田 秀 紀 君

報告第1号、専決処分の報告について、提案理由を申し上げます。

この度、公用車の追突事故に伴う損害賠償額について、地方自治法第180条第1項

の規定に基づき専決処分いたしましたので、同条第2項の規定により、本議会に報告

いたします。

次のページの専決処分書をご覧ください。

まずは、事故の概要からご説明いたします。平成28年9月6日午前11時57分頃、民

生委員児童委員活動推進講座出席のため、私ども保健福祉課の職員が民生委員3名を

同乗させ、旭川市内の研修会場へ公用車量で向かう途中、昼食のためイオンモール旭

川駅前店の立体駐車場内において駐車しようと公用車両を後退させたところ、相手側

車両のクラクションにより急ブレーキをかけましたが間に合わず、相手側車両の前方

バンパーに公用車両の後方バンパーが接触し、相手側に損傷を与えたものであります。

事故の原因は、公用車を運転していた当課職員の不注意によるもので、当方の過失

割合が10割であります。平成28年12月1日に示談書を取り交わし、同日付で専決処分

をいたしました。

2の損害賠償の相手方ですが、(1)は車両の所有者で、旭川市神居4条21丁目60番

値の16、土田徹氏。(2)は、事故当日、当該車両を運転していた土田恭輔氏でありま

す。

1の損害賠償の額は23万4,649円ですが、内訳は車両損害が12万483円、頚椎、胸椎

の捻挫に係る相手方の治療費等で11万4,166円であります。この賠償額につきまして

は、本町が加入する一般財団法人全国自治協会の公有自動車損害共済金で全額適用と

なっております。また、この事故のよる町公用車の傷は確認できず、修理に要する費

用はかかっておりません。

公用車の運行につきましては、日頃から安全確認を怠らないよう指導しております

が、このような事故になったことは、誠に申し訳ございませんでした。今後とも、一

層の交通安全及び安全運転の徹底に努めたいと思っております。

以上、報告第1号の提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

3 番 斎 賀 弘 孝 君

3番、斎賀です。

ただ今の説明ではね、民生委員の方が3名乗っておられた他に運転手さんがおった

わけですけどね、自分の車は全然傷つかないで、相手の車が傷ついて、また運転手さ

んが頸椎捻挫っていうことになったんですけどね、この対策をまず、まだお伺いして

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ないですね。対策ですね、今後どうするのか。

それと、この運転手含め民生委員の方3人、こちらのほうは何も体に不調はなかっ

たというか、大丈夫だったのかお伺いします。

保健福祉課長 藤 田 秀 紀 君

まず、同乗していた民生委員と、私どもの課員である運転手については、怪我など

は一切ございません。

また、今後の対策ということですけれども、交通事故でございますので、交通事故

のないように安全確認に努めるしかないと思っております。一層、注意喚起しながら

安全運転に心掛けていきたいというふうに考えております。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

ただいま議題となっております報告第1号は、報告済みといたします。

日程第6 承認第1号「専決処分の承認を求めることについて」の件を議題としま

す。

承認第1号について、提案理由の説明を求めます。

総務財政課長 飯 田 忠 彦 君

承認第1号、専決処分の承認を求めることについて(幌延町職員の勤務時間、休暇

等に関する条例及び職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例)の提案理

由を説明申し上げます。

この度の専決処分は、平成28年度の人事院勧告等を踏まえ、地方公務員の育児休業

等に関する法律及び育児・介護休業法の一部改正が平成28年12月に公布され、平成29

年1月の施行に伴い、幌延町職員の勤務時間、休暇等に関する条例及び職員の育児休

業等に関する条例の一部を改正すべく、地方自治法第179条第1項の規定により、平

成28年12月29日専決処分しましたので、同条第3項の規定に基づき、議会に報告し承

認を求めるものです。

この改正条例につきましては、4条建てからになっており、第1条、第2条は幌延

町職員の勤務時間、休暇等に関する条例、第3条、第4条は職員の育児休業等に関す

る条例の一部改正です。配付しております新旧対照表によりご説明申し上げますので、

新旧対照表をご覧ください。

第1条は、幌延町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正です。第8条の

改正については、育児または介護をおこなう職員の早出、遅出勤務をおこなうことの

出来る対象の子の範囲に、特別養子縁組の監護期間中の子及び養子縁組里親に委託さ

れている子等を加える改正と、第17条の改正に伴う要介護の規定に係る文言の改正で

す。2ページをご覧ください。第9条の改正につきましても、17条の改正に伴う要介

護者の規定に係る読み替え規定の改正です。次に、17条の改正については、介護休暇

の要介護者に関する規定の改正と、介護休暇の指定する期間の連続6ヶ月を、3回を

超えずかつ通算6ヶ月を超えない範囲内とする改正です。3ページの第17条の2の改

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正については、介護時間の規定を新設する改正で、連続する3年の期間内において、

1日につき2時間の範囲内で要介護家族の介護を認める休暇です。19条の改正につい

ては、17条の2、介護時間の新設に対応した字句の追加です。

次に、第2条についても幌延町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正で

すが、施行日が異なることから、第1条とは別に条立てしています。第8条の改正に

ついては、児童福祉法の改正に伴い、引用条項のずれに対応した訂正と、文言の改正

です。

4ページの第3条は、職員の育児休業等に関する条例の一部改正です。第2条の2

の改正については、育児休業法の改正により、条例で定める者の規定を新設する改正

で、養育里親である職員に委託された児童を、育児休業の対象とするものです。5ペ

ージの第2条の3の改正については、第2条の2の新設により条番号を繰り下げる改

正です。第3条の改正については、育児休業法の改正により養子縁組等に関する規定

の改正です。6ページ第11条の改正については、育児短時間勤務の定義に根拠法令の

規定の追加と、第3条の改正により第1号を第1号と第2号に分け、第2号以下の各

号を繰り下げる改正です。第19条の改正については、幌延町職員の勤務時間、休暇等

に関する条例の一部改正により介護時間の規定を新設したことに伴い、文言を追加す

る改正です。

7ページの第4条についても職員の育児休業等に関する条例の一部改正で、施行日

が異なることから第3条とは別に条立てしています。2条2の改正については、児童

福祉法の改正に対応した文言の改正です。

表の下はこの条例の附則で、平成29年1月1日から施行とし、ただし書きで第2条

及び第4条の改正規定は、平成29年4月1日から施行するものとしています。

以上、承認第1号、専決処分の承認を求めることについての提案理由の説明といた

します。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております承認第1号は、討論を省略し、原案のとおり承認す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり承認することに決定しました。

お諮りします。

この際、日程第7 議案第1号「町道の廃止について」の件及び日程第8 議案第

2号「町道の認定について」の件は関連がありますので、会議規則第37条の規定によ

り、一括議題としたいと思います。

これにご異議ありませんか。

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(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって議案第1号及び議案第2号を、一括議題とします。

議案第1号及び議案第2号について、提案理由の説明を求めます。

建設管理課長 相 馬 淳 君

議案第1号、町道の廃止について及び第2号、町道の認定について、提案理由を申

し上げます。

本件につきましては、道路法第10条1項の廃止及び同法第8条2項の認定の規定に

基づき、提案するものであります。

議案第1号から説明いたします。この度廃止しようとする路線につきましては、北

進1号線及び北進6号線であります。町道幌延北進線の改良工事の施工に伴う起終点

変更により、北進1号線は延長2,466.447mを終点変更のため、北進6号線は延長

1,548.61mを起点変更のため、廃止しようとするものであります。

次に議案第2号ですが、認定しようとする路線につきましては、北進1号線及び北

進6号線であります。

北進1号線につきましては終点の変更によるもので、総延長は字北進451番地先の

道道稚内幌延線の交点を起点とし、字北進435番地8地先の幌延北進線の交点を終点と

した2,494.58mを認定しようとするものであります。

北進6号線につきましては起点の変更によるもので、字北進435番地9地先の幌延北

進線の交点を起点とし、字北進503番1地先の北進1号線の交点を終点とした1,570.3

mを認定しようとするものであります。

以上、議案第1号及び第2号の提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第1号「町道の廃止について」の件及び議案第

2号「町道の認定について」の件は、討論を省略して、原案のとおり決定することに

ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって議案第1号及び議案第2号については、原案のとおり可決されました。

日程第9 議案第3号「辺地に係る公共的施設の総合整備計画の変更について」の

件を議題とします。

議案第3号について、提案理由の説明を求めます。

総務財政課長 飯 田 忠 彦 君

議案第3号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画の変更についての、提案理由の

説明を申し上げます。

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問寒別、上問寒、中問寒辺地に係る公共的施設の総合正義計画につきましては、平

成27年度から31年度までの5年間の計画で、辺地に係る公共的施設の総合整備のため

の財政上の特別措置等に関する法律第3条第1項の規定に基づき、既に議会の議決を

いただいているところですが、計画内容の一部に変更が生じましたので、同条第8項

の規定に基づき、議会の議決をお願いするものです。

整備計画の内訳、4枚目の別添3、公共的施設の整備計画内訳をご覧ください。表

内の括弧書きの数字は、変更後の数字になります。今回の変更につきましては、施設

名、道路の町道問寒中問寒線と町道中問寒上問寒線の道路改良は、平成29年度の事業

として新たに追加するもので、問寒中問寒線は計画期間の予定事業費を4,600万円と

し、辺地対策事業債は4,580万円に、中問寒上問寒線は予定事業費を940万69千円とし、

辺地対策整備事業債は900万円を予定しています。その下の橋梁長寿命化改修事業は、

平成29年度の改修事業の追加により計画期間の予定事業費を5,955万9千円とし、辺地

対策整備事業債を2,560万円に変更するものです。平成29年度の追加は、中問寒上問

寒線の6号橋にかかる詳細設計と、中問寒糠南線の豊栄橋にかかる橋梁改修です。

次に、除雪機械の建設機械整備事業では、平成29年度の事業追加により計画期間の

予定事業費を6,695万3千円とし、辺地対策整備事業債を5,210万円に変更するもので

す。平成29年度の追加は、除雪トラック1台です。

次に、消防施設の幌延消防署問寒別分遣所整備事業では、平成28年度の事業費の変

更と平成29年度の施設建設により、計画期間の予定事業費を3億118万3千円とし、辺

地対策事業債を2億3,550万円に変更するものです。

次に、飲用水供給施設の水道施設改修事業では、平成29年度の事業追加により計画

期間の予定事業費を913万3千円とし、辺地対策事業債を420万円に変更するもので、

追加の事業は問寒別簡易水道の配水池水位計設置工事です。

次に、下水道の個別排水処理施設整備事業では、平成29年度の事業追加により計画

期間の予定事業費を1,306万3千円とし、辺地対策事業債を400万円に変更するもので、

追加は合併浄化槽2基です。

次に、経営近代化施設の農業用水道施設改修事業では、平成29年度の事業として新

たに追加するもので、計画期間の予定事業費を3,591万8千円とし、辺地対策事業債は

2,760万円を予定しています。

ご承知のとおり、この計画に基づいて発行します辺地対策事業債は、後年度におい

て元利償還金の80%が地方交付税に算入される地方債です。

なお、この計画の変更における同法第3条第8項の規定による北海道知事との協議

につきましては、平成29年2月22日付けで協議が整っています。

以上、議案第3号、辺地に係る公共的施設の総合整備計画の変更についての提案理

由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

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ただいま議題となっております議案第3号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

日程第10 議案第4号「平成28年度幌延町一般会計補正予算」の件を議題とします。

議案第4号について、提案理由の説明を求めます。

総務財政課長 飯 田 忠 彦 君

議案第4号、平成28年度幌延町一般会計補正予算第5号についての、提案理由をご

説明申し上げます。

今回の補正につきましては、歳出において国の補正予算による幌延西部地区草地畜

産基盤整備事業と基金管理事業、町立歯科診療所運営事業の増額などと、それ以外の

ものについては今年度実施の各種事業の決算見込みの精査による補正が主なものとな

っています。

第1条第1項、歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出それぞれ4,313万円

を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ49億4,800万円にしようとするものです。

第2項第1表、歳入歳出予算補正の主なものについて説明いたします。2ページを

お開きください。

まず歳入ですが、2款 地方譲与税で500万円の増、7款 自動車取得税交付金で400

万円の増、9款 地方交付税で5,000万円の増、12款 使用料及び手数料で443万円の増、

14款 道支出金で426万8千円の減、17款 繰入金で5,026万円の減、20款 町債で1,630

万円の増、歳入合計4,313万円の増額補正であります。

続きまして3ページの歳出ですが、2款 総務費で8,914万円の増、3款 民生費で

752万8千円の減、4款 衛生費で309万1千円の増、6款 農林水産業費で2,083万8千円

の減、8款 土木費で528万2千円の減、10款 教育費で1,477万4千円の減、歳出合計

4,313万円の増額補正です。

次に第2条、繰越明許費の補正です。4ページをお開きください。今回の補正は、

前段に申し上げました国の補正予算により、6款1項 農業費の幌延西部地区草地畜

産基盤整備事業1,150万円と、8款2項 道路橋梁費の町道雄興1号線代替路線整備事

業945万円の2事業の補正です。

第3条、地方債の補正です。6ページをお開きください。今回の補正については、

事業費の精査及び起債同意内示による補正で、補正の主なものは、ソフト事業の過疎

地域自立促進特別事業7,430万円を1億3,560万円に、酪農支援対策事業810万円を0円

に、問寒別地区道営畑地帯総合整備事業6,040万を2,780万円に、上幌開進地区道営畑

地帯総合整備事業2,760万円を1,200万円に、8ページの東ケ丘スキー場圧雪車更新事

業2,280万円を1,450万円に補正し、新たに幌延小学校アスベスト対策事業2,020万円、

学校給食センターアスベスト対策事業870万円を計上しています。地方債限度額の合

計6億1,050万円を6億2,680万円に、1,630万円の増額補正です。

以下、歳出、歳入の順で補正予算の主な内容について説明いたします。

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まず歳出ですが、26ページをお開きください。2款1項2目、自治振興費では、移

住促進住宅等整備事業として、旧森林管理所事務所兼住宅の建物購入費325万1千円の

新規計上です。また、幌延地圏環境研究所支援事業では、固定資産調査業務の委託料

613万4千円の減です。3目、財政管理費では、公共施設等総合管理計画策定業務の委

託料の減額などにより、地方公会計整備事業399万9千円の減です。28ページをお開き

ください。7目、企画費では、事業費の精査によりまちづくり事業394万円の減、ク

リーンエネルギー普及推進事業1,035万8千円の減、地域おこし協力隊運営事業217万

円の減です。30ページをお開きください。12目、諸費では基金管理事業として今回の

補正予算の財源調整をした結果、留保される資金については今後の公共施設等の修繕

や建設などに対応するため、公共施設等整備基金積立金1億1,000万円の増、ふるさと

創生基金積立金392万円の増、ふるさと応援基金積立金188万2千円の増などです。

32ページの4款1項5目、保健施設費では、歳入の歯科診療報酬の増収により、町

立歯科診療所運営事業339万6千円の増です。

34ページをお開きください。6款1項2目、農業振興費では、TMRセンター事業

の縮小により酪農支援対策委事業810万円の減です。6款1項3目、畜産業費では、

国の補正予算により幌延西部地区草地畜産基盤整備事業615万8千円の増で、繰越明許

費の事業になります。36ページをお開きください。6款1項8目、辺地整備事業費で

は、事業の縮小により雄興地区農業用水道施設改修事業費645万8千円の減です。

40ページをお開きください。8款3項2目、下水道費では、個別排水施設整備費や

施設管理費の精査により、下水道事業特別会計繰出金447万3千円の減です。

42ページをお開きください。10款1項3目、教育振興費では、北海道セキュリティ

クラウドとの接続仕様の決定が遅れたことにより、各小中学校校内LANシステム改

修事業が翌年度に延期になったため、491万2千円の減です。48ページをお開きくださ

い。10款4項6目、体育振興費では、事業費の確定により東ケ丘スキー場圧雪車更新

事業744万7千円の減です。

次に歳入ですが、14ページをお開きください。1款4項1目、町たばこ税ではたば

こ販売本数が予算を上回る見込みであることから、298万7千円の増です。7款1項1

目、自動車取得税では、交付金の収入済み分と前年度交付実績で推計すると予算を上

回る見込みのため、400万円の増です。169ページをお開きください。9款1項1目、

地方交付税では地方交付税の昨年度交付実績を考慮して、5,000万円の増です。特別

交付税の予算総額は、2億2,000万円になります。12款1項2目、衛生使用料では、町

立歯科診療所の診療報酬339万6千円の増です。20ページをお開きください。15款2項

3目、物品売払収入では、東ケ丘スキー場の旧圧雪車売払いにより129万6千円の新規

計上です。16款1項2目、ふるさと応援寄付附金では、ふるさと納税による寄附が増

収になっていることから376万5千円の増です。17款1項1目、減債基金繰入金では、

町債の繰上げ償還財源として繰入を予定していましたが、財源を確保できましたので

3,870万円の減です。3目、エネルギー施設等振興基金繰入金では、歳出のクリーン

エネルギー普及推進事業の減額により1,180万円の減です。19款4項4目、農林水産

業費受託事業収入では、幌延西部地区畜産基盤整備事業508万69千円の増で、繰越明

許費の財源です。22ページをお開きください。20款、町債では、1目、辺地対策事業

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債が320蔓延の減額、2目、過疎対策事業債が3,460万円の増額、24ページ、3目、簡

易水道事業債が4,400万円の減額、6目、一般単独事業債が2,890万円の新規計上です。

町債の補正の主なものは、第3条、地方債の補正で説明しておりますので、省略させ

ていただきます。

以上、議案第4号、平成28年度幌延町一般会計補正予算第5号の提案理由といたし

ます。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

質疑の方法は、歳出一括、歳入一括、総括の順で行いたいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

これより、歳出一括の質疑を行います。

2 番 西 澤 裕 之 君

26ページ、2款1項2目の、説明のあった移住促進住宅等整備事業、建物購入費な

んですが、これは建物の購入だけであって、リフォーム等はこの予算には入っていな

いという理解と、それは次年度の移住促進の予算に入っているのでしょうか。

というのが1点と、32ページの3款2項のファミリー・サポート・センター運営事

業で、この利用状況の説明と、あと34ページ、6款1項2目のTMRセンター事業で、

縮小による減という説明がありましたけれども、この縮小の説明をもう少し詳しくお

願いいたします。

産業振興課長 桜 井 丈 久 君

それでは、最初の2款1項2目の建物購入費の件なんですけども、この中身は、一

応建物購入費のみであって、リフォームについては入っておりません。それでリフォ

ームの、改修の件については、今ちょっと、交付金の関係で今色々とやり取り、申請

をしておりまして、それで29年度の当初にはちょっと載せてはございません。ちょっ

と今、申請のやり取りをしておりまして載せれませんでしたので、もしその交付金が

使えれば補正、或いは、どういう形になるか分かりませんけども、途中で対応してい

きたいなというふうに思っております。

それから6款のTMRセンター、農業支援の関係なんですけども、当初、農協さん

のほうでファームダンプっていうか、飼料の運搬車を購入するということだったんで

すけども、これは委託会社のほうに委託した結果、そこで飼料の運搬車を購入したと

いうことで、うちからの補助はよろしいですということでありましたので、今回、全

額落とさせていただきました。以上です。

保健福祉課長 藤 田 秀 紀 君

ファミリー・サポート・センターの運営状況でございますけれども、現在、会員数

では提供会員が6名、依頼会員が13名という、合計19名で運営してございます。年度

内の利用状況でございますけれども、今現在で1件の利用があったと聞いております。

2 番 西 澤 裕 之 君

最初の建物購入費の土地なんですけれども、土地は町有地ということでよろしいん

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でしょうか。

産業振興課長 桜 井 丈 久 君

土地については、一応、町の土地でございます。

3 番 斎 賀 弘 孝 君

3番、斎賀です。

35ページ、農林水産業費3目です。先程説明ありましたね、幌延西部地区の草地畜

産基盤整備事業なんですけども、これは当初の予定で、来年ですね、29年度が最終年

度なんですけどね、草地改良が35haでしますよ、暗渠排水が5.4haという予定だった

んですけどね、これまた増えたんですかね。どのぐらい増えたのか、教えていただき

たいのが1点。

それから37ページですね、続いて、問寒別地区道営畑総地帯の総合整備事業なんで

すけども、これ浄水場整備をするという当初の予定だったんですけどね、この減で、

浄水場整備は終わったのかどうかお伺いしたいのと、同じく下の段に上幌延開進地区

の道営畑地帯総合整備事業なんですけど、これは取水施設整備をするという為の予算

だったんですけども、その取水施設整備は終わったのか。この減額で終わるのかどう

かお伺いします。

産業振興課長 桜 井 丈 久 君

1点目の西部地区の関係なんですけども、今回補正させていただいたのは、一応国

の補正の予算ということで増額させていただきました。それで、今年ですね、全体予

算を見直しております。それで、事業年度が29年度完了予定なんですけども、30年度

までということで今計画しております。ごめんなさい、ちょっと今全体の数字つかめ

ておりませんので、後でお知らせしますけども、ということで今、進んでおります。

それから問寒別地区の道営畑総事業の整備状況なんですけども、今年、浄水場の上

屋を完了しております。で、次年度以降につきましては、その中の機器類、或いは予

算が付けば配水管路というふうに進めていきたいなというふうに思っております。そ

れで、浄水場についてはもう1年、来年度基金の整備がありますんで、2年にまたが

るというようなことになると思います。

それと、上幌延開進地区につきましては、一応、取水施設のほうは終わっておりま

す。それで、減額にはなってはいるんですけど、測量調査も一部やっておりますんで、

その中の多分委託の発注時の減ということで、それぞれ減額させていただいておりま

す。以上です。

3 番 斎 賀 弘 孝 君

それでは35ページの幌延西部地区、30年ということで1年延びたということでね、

だから面積も、暗渠の面積も全部増えたということでいいんでしょね。それを確認し

たいのと、それから問寒別地区の、先程の浄水場ですね、上屋が出来たよということ

で、来年度で浄水場はじゃあ全て完了というふうに考えてよろしいのかどうかお伺い

したいのと、それとね、先程同僚議員が聞いておりましたTMRセンターの事業で、

運搬車ですね、810万。これは補正予算組んで出したんですけども、その1週間後に

は地区の懇談会がありまして、その席でね農協の組合長さんは、造るまでは農協の仕

事だけども、造った後どうするかはその構成するメンバーの人達が考えることである

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から、我々の役目、農協の役目としては建物を造るまでだと。運ぶのは、当初から考

えていないっていうことだったんですね。だから、事業縮小という言葉は当てはまら

ないんじゃないかなと思って。これは、組合長の考え方と農協、職員さんですね、や

り取りの中でこの、意見の違いがあったんじゃないかと思うんですよね。組合長は、

運ぶのは自分達で考えることだっていうんだったら。そのへんはどういうふうになっ

ているのか、分かる範囲で教えてください。

産業振興課長 桜 井 丈 久 君

問寒別地区の浄水場の関係なんですけども、一応機器類は入りますけども、あとは

附帯する設備、配水器ですとか色んなものがありますので、浄水場については、その

建物の中については終わるんですけども、まだ接続ですとか色々ありますので、完全

には終わらないような状況にはなると思います。

それと先程のTMRセンターの関係なんですけども、一応、要請があった時には農

協さんのほうでやるので、それで今、ファームダンプも購入したいと。あの時も確か

単年度だけで、2年目も補助するのかっていう議論も確かあったと思うんですけども、

そういうふうに我々は受けてもおりましたんで、一応補助の予算を上げたと。ただ、

農協内部での話については、我々ちょっと承知しておりませんので、あくまでも農協

が、運営主体は利用組合というかそういう形で何かやってるんでしょうけども、そこ

は農協さんがサポートするような恰好だとは思ってはいたんで、その農協内部のちょ

っと詳細については我々は把握しておりませんで、あくまでもファームダンプを購入

したいということなので補助したということです。

それと全体予算については、ちょっと今確認しますので。西部地区のですね。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

5 番 鷲 見 悟 君

27ページのですね、エネルギー関連施設見学会が、126万減額になってるんですけ

ど、これは見学者が減ったのかっちゅうこととですね、もう1つは、毎年行ってます

研究関連報告会っていうの行ってるわけですけども、これは議長、町長が行ってると

思うんですけど、この予算が去年、一昨年に比べれば極端に少ないわけですけど、こ

れはどういう内訳になってますか。

企画振興グループ主幹 角 山 隆 一 君

ただ今のご質問ですけど、まず見学会の話について回答させていただきます。見学

会につきましては、子ども、大人の2部で分けておりまして、子どもは30名、大人は

20名の定員で行っております。で、子どもについては30名の定員の中30名の応募、大

人につきましては20名の応募で19名、1名ちょっと途中でキャンセルが出たので19名

で実施してます。減額内容としては、契約による減額によるものでございます。

それとですね、次のご質問については、原子力機構の報告会の参加費用ということ

だと思いますけれども、こちらについては参加については町部局から1人、議会から

お1人ということで、実際にそのとおり実施しておりますので、そこが減ったという

ことはないです。

5 番 鷲 見 悟 君

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平成27年度の予算では、確かその倍くらい、90万くらいになっていると思うんだけ

ど、その差は何なんですか。

企画振興グループ主幹 角 山 隆 一 君

内訳といたしましては、すみません、ちょっと説明が不足しておりました。26年に

ついては、27年についてもですけど、議会議員の皆さんも参加するというようなこと

で予算は組んでましたので、それが取り止めになった分は、予算ベースでは減額にな

っております。以上です。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

産業振興課長 桜 井 丈 久 君

先程の斎賀議員の西部地区の関係で、ちょっとお知らせします。完了年度は一応29

年ということだったのが、1年延ばして30年。それで、変更前というか、今の時点の

総事業費が約5億5,500万になっております。それで、今年計画変更をしておりますけ

ども、9億5,600万という数字になっております。これの主な要因につきましては、1

件、施設改修ということであげてございます。それと、面につきましてはそれぞれ整

備ありますけども、たいした大きな差はなく、それぞれ20haですとか10haの減がある

程度の、当初どおりの進捗というふうになってございます。以上です。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

4 番 無量谷 隆 君

32ページの衛生費の中で、歯科診療所の運営事業の増額なってるんですけども、こ

れは当初計画より大幅に増額なったその訳っていうか、そのへんちょっとお聞きした

いと思います。

住民生活課長 藤 井 和 之 君

歯科診療所の委託料の増額についてでございますが、先程、総務財政課長の補正予

算の説明でもございましたとおり、歯科診療の報酬が増額することで、その報酬もこ

ちらのほう、町の会計を通して支出するということでございますので、いわゆる歯医

者さんの利用者が増えて報酬が増加されたので、歳出の予算も増えたということでご

ざいます。因みに、件数的にもかなり今年度増加している傾向にございまして、大変

喜ばしい状況だとは思うんですけども、そういった要因が窺えるのかなと思っており

ます。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

(「ありません」の声あり)

これにて、歳出一括の質疑を終わります。

これより、歳入一括の質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、歳入一括の質疑を終わります。

これより、総括の質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

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これにて、総括の質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第4号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

ここで、11時10分まで休憩します。

(11時01分 休 憩)

(11時10分 開 議)

休憩前に引き続き、会議を再開します。

日程第11 議案第5号「平成28年度幌延町立診療所特別会計補正予算」の件を議題

とします。

議案第5号について、提案理由の説明を求めます。

町立診療所事務長 藤 田 秀 紀 君

議案第5号、平成28年度幌延町立診療所特別会計補正予算第4号について、提案理

由を申し上げます。

この度の補正は、年度末を迎えるにあたり、決算見込みによる精査した結果に基づ

く補正及び昨年10月に創設された旭川医科大学基金への寄付金に関する予算などを調

整するものであります。

1ページをお開きください。第1条第1項の歳入歳出予算の補正は、既定の予算総

額から歳入歳出それぞれ72万6千円を減額し、予算の総額を歳入歳出それぞれ3億

1,845万7千円にしようとするものであります。

第2項、歳入歳出予算の補正の款項の区分ごと等の補正につきましては、事項別明

細によりご説明いたします。

まず歳出ですが、8ページをお開きください。1款1項1目、診療所費の診療所管

理費ですが、決算見込みにより予算を精査した結果、医療材料費で122万6千円の減額

補正です。26節の寄付金ですが、昨年10月、旭川医科大学における教育及び研究活動

の充実を図るとともに、地域医療に根ざした医療・福祉の更なる向上を目指すことを

目的に創設された旭川医科大学基金に対し、50万円の寄付金の新規計上です。2目、

医療確保対策は、歳入の診療所使用料の減額補正に係る財政調整です。

続いて歳入ですが、6ページをお開きください。1款1項1目、診療所使用料は、

決算見込みに係る予算精査により、入院料で49万8千円、外来診察料で84万2千円、そ

れぞれ減額しております。2款1項、一般会計繰入金は、歳入歳出の予算調整の結果、

財源の過不足を一般会計繰入金により調整しております。

以上、議案第5号の提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

質疑の方法は、歳入歳出を一括して行いたいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

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(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

これより、歳入歳出一括の質疑を行います。

2 番 西 澤 裕 之 君

8ページの寄付金について、ご質問いたします。

目的を聞いて、地方としては積極的に協力していくべきかなというふうに感じまし

たけれども、この寄付金については、1口いくらとかっていうものがあって、この50

万になったのでしょうか。

町立診療所事務長 藤 田 秀 紀 君

寄付金、個人、法人でそれぞれ基準が示されてございまして、法人等の場合につい

ては1口50万円からということになってございます。

2 番 西 澤 裕 之 君

はい。わかりました。

あと、この行政報告を見ても、患者さんっていうか、診療所を利用する方が増えて

いるなというふうに感じております。また、精神科、一般診療共に、他町から利用さ

れている方もいらっしゃると聞いておりますし、聞こえて来る話ではとても良い先生

でという、評判の良い話を聞いておりますけれども、なかなかこの、収入のほうの増

に繋がっていないというように感じておりますけれども、そのへんの要因というのは

どう考えているんでしょうか。

町立診療所事務長 藤 田 秀 紀 君

今回、歳入のほうで減額補正はいたしておりますけれども、27年、前年度の収入と

比較した場合については、やっぱり心療内科も出来ておりますし、新しい医師が来た

ことによって患者さんも増えてるというようなことで、若干はですね、決算見込みベ

ースでいくと前年度よりも数百万円以上の増収には繋がっているというふうに、そう

いう状況でございます。

7 番 高 橋 秀 之 君

この寄付金は今回1度なのか、それとも何年かしてまた寄付があるのか、そのへん

をちょっと伺いたいんですけど。

町 長 野々村 仁 君

宗谷管内で町村会があった時に、我が町でもそういう、旭川医大にそういう今後の

後継者を、医療従事者っていうんですか、そういう人達を増やすために、そういう基

金を創設しながら医師確保をしていくというお話がございまして、旭川医大のほうか

らパンフレットが出ているのを取り寄せたというところであります。町村会の中では、

その時、何年先とかっていう話ではなくて、その時限りでありますが、先程1口50万

というお話をさせていただいておりますけども、各町村の出方それぞれが均衡になれ

ば1番良いなということが、私自身、個人的にも考えてもございますし、ここが各町

村で足並みを揃えた形でやりたいというのが、私の本来の考え方であったんですけど

も、なかなかその足並み自体が、今も揃っている状況下であるのかないのかという確

認もしてございません。とりあえず町村会の中で、1口50万ほど、皆さんするという

傾向にあったので今回上程をさせていただきましたけども、今後の成り行きによって

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は少しの変動が、またお願いをすることになるかということも鑑みれば、まだこの先

どういう形で最終の形がとれるかということ自体は、ちょっと。これで決定だという

ことの決定打ではないということを、お知らせをしておきたいなというふうに思って

ます。

何せ、土日の医師確保する為に、大変なことであるということでありますし、今は

全面的に旭川医大の先生にお願いをして、土日を賄っていただいているというところ

ですから、安定的に旭川医大さんとの関係強化と、また医師確保、少しでも従事者が

増えることを願って、我々、宗谷管内町村会のほうも協力をしたいということですか

ら、そのへんは町村会と相談をしながらも、また今後詰めていきたいなと思ってもご

ざいます。

3 番 斎 賀 弘 孝 君

今の町長のお話聞いてましてね、宗谷管内、また町村会でそういう話があったんだ

よと。足並みが揃っているかどうかはまだ確認されてないことで、ということなんで

すけどもね、これ仮に幌延町、だけでもいいんです、だけでもいいんだけども、でき

るように町長のほうもね、今後も近隣の町村、宗谷の町村の意向をね、十分に把握し

て欲しいなと思ってます。

これ今医大ですけど、幌延町は釧路孝仁会にもお世話になってますよね。この釧路

孝仁会からもですね、そういう話があった場合は、釧路孝仁会のほうにもそういうふ

うに、同じように寄付金等々の依頼があった時は、また考えて行くというお考えでよ

ろしいんですか。

町 長 野々村 仁 君

情報収集しながら、各、宗谷管内全体が医大に頼っているわけではないんですね。

宗谷町村会の中でも、大体半数の町村が旭川医大に土日の出張医を頼んでいるという、

足並みは全然違うけども、協力体制と医師確保の為に、そういう所にお願いしていか

ないと、これもそういう形で一緒になってこの基金に参加するという方々がおられた

というところでもあります。そのへんは情報収集しながらやりたいと思ってますので、

ご理解をいただければと思ってますし、孝仁会につきましては、我々今まで協定を結

んでもございます。協定の内容の中でお付き合いをしていくというところでございま

すので、今のところそういう形で考えているところはないと思っております。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第5号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

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日程第12 議案第6号「平成28年度幌延町後期高齢者医療特別会計補正予算」の件

を議題とします。

議案第6号について。提案理由の説明を求めます。

住民生活課長 藤 井 和 之 君

議案第6号、平成28年度幌延町後期高齢者医療特別会計補正予算について、提案理

由を申し上げます。

この度の補正の要因は、年度末決算見込みによる予算額の精査による補正でありま

す。

1ページをお開きください。第1条第1項、歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それ

ぞれ既定の予算総額に413万1千円を減額し、歳入歳出それぞれ4,941万2千円にしよう

とするものであります。

第2項の歳入歳出の補正の款項の区分ごとの補正額は、事項別明細書によりその概

要を説明いたします。

8ページをお開きください。歳出からご説明いたします。

2款1項1目の後期高齢者医療広域連合納付金ですが、保険料等負担金は保険料の

収入見込み額の精査及び保険基盤安定負担金の確定によるもので、85万1千円を減額。

また、療養給付費負担金は平成27年度の療養給付費が確定したことに伴い、今年度負

担金の確定によるもので、322万円を減額するものであります。次に、3款1項1目

の保険料過誤納還付金ですが、前年度保険料の過誤脳還付金の確定によるもので、6

万円減額するものであります。

歳入でありますが、6ページをお開きください。

1款1項の保険料ですが、収納実績等に基づき、1目、特別徴収保険料で209万4千

円の増額、2目、普通徴収保険料で263万8千円の減額、保険料総額では、当初見込み

より54万4千円の減額となっております。2款1項、一般会計繰入金ですが、2目、

保健基盤安定繰入金、3目、療養給付費繰入金は、後期高齢者医療広域連合納付金の

所要額勉学を一般会計から繰入れることになっております。4款2項1目、雑入です

が、歳出の3款1項1目の保険料過誤納還付金でご説明しました過誤納還付金の確定

によるもので、6万円を減額するものであります。

以上、議案第6号の提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑に入ります。

質疑の方法は、歳入歳出を一括して行いたいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

これより、歳入歳出一括の質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第6号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

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ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

日程第13 議案第7号「平成28年度幌延町簡易水道事業特別会計補正予算」の件を

議題とします。

議案第7号について、提案理由の説明を求めます。

建設管理課長 相 馬 淳 君

議案第7号、平成28年度幌延町簡易水道事業特別会計補正予算第3号について、提

案理由を申し上げます。

この度の補正予算の主な理由は、事業の執行により現行予算に過不足が見込まれる

ことから、これを補正するものであります。

1ページをお開き願います。第1条第1項の歳入歳出の補正でありますが、既定の

歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ187万3千円を減額し、歳入歳出の総額をそ

れぞれ9,914万6千円にするものであります。

第2項の第1表、歳入歳出予算補正につきましては、6ページ以降の歳入歳出補正

予算事項別明細書の説明により代えさせていただきます。

第2条の地方債の補正でありますが、4ページの第2表地方債補正をお開き願いま

す。道道稚内幌延線改良工事に伴う配水管改修及び横断管配水管敷設事業の執行によ

り、起債対象事業費が減額となりましたので、簡易水道施設改修事業の限度額2,500

万円を2,430万とし、70万円を減額するものであります。

以下、歳出、歳入の順にご説明いたします。

10ページ、11ページをお開き願います。1款1項1目、水道管理費は、起債対象事

業費の精査により消耗品費に不足が生じるため、8万2千円を増額するものであります。

2目、水道整備費は、事業の執行により不用額が見込まれることから、消耗品費を8

万2千円、工事請負費を142万6千円、それぞれ減額するものであります。3目、受託

事業費は、受託事業の精査により一般賃金を1万9千円、消耗品費を2万円、借り上げ

料3万2千円、材料費29万9千円をそれぞれ減額するものであります。4目、積立金の

建設改良基金は、執行額の精査により7万7千円を減額するものであります。

次に歳入でありますが、8ページ、9ページにお戻り願います。4款1項1目、一

般会計繰入金は、起債額の精査により80万円の減額であります。6款1項1目、簡易

水道受託事業収入は、受託事業の精査により37万3千円を減額するものであります。

7款1項1目、簡易水道事業債の簡易水道施設改修事業70万円の減額は、第2表、地

方債で説明しましたので、省略させていただきます。

以上、議案第7号、平成28年度幌延町簡易水道事業特別会計補正予算第3号につい

ての、提案理由の説明といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

質疑の方法は、歳入歳出を一括して行いたいと思います。

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これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

これより、歳入歳出一括の質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第7号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

日程第14 議案第8号「平成28年度幌延町下水道事業特別会計補正予算」の件を議

題とします。

議案第8号について、提案理由の説明を求めます。

建設管理課長 相 馬 淳 君

議案第8号、平成28年度幌延町下水道事業特別会計補正予算第3号について、提案

理由をご説明申し上げます。

この度の補正予算の主な理由は、事業の執行により現行予算に過不足が見込まれる

ことから、これを補正するものであります。

1ページをお開き願います。第1条第1項の歳入歳出の補正でありますが、既定の

歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ776万9千円を減額し、歳入歳出の総額をそ

れぞれ1億3,250万1千円にするものであります。

第2項の第1表、歳入歳出予算補正につきましては、6ページ以降の歳入歳出補正

予算事項別明細書の説明により代えさせていただきます。

第2条の地方債の補正でありますが、4ページの第2表地方債補正をお開き願いま

す。起債対象事業費が減額となりましたので。個別排水処理施設整備事業の限度額

410万円を170万円とし、240万円の減。下水道改修事業の限度額110万円を90万円とし、

20万円の減。総額で260万円を減額するものであります。

以下、歳入、歳出の順にご説明いたします。

10ページ、11ページをお開き願います。1款1項1目、一般管理費の下水道事業移

管管理費人件費41万円の増額は、事業費支弁の給料の減額補正によるものであります。

2目、施設管理費の委託料は、事業の執行により不用額が見込まれることから、管理

センター維持管理92万8千円の減、下水道管路維持管理11万9千円の減、下水道台帳補

正61万5千円の減、下水道業務継続計画31万4千円の減、総額で197万6千円を減額する

ものであります。3目、施設整備費は、事業の執行により不用額が見込まれることか

ら、事業費支弁の給料を13万円の減、消耗品費3万円の減、委託料77万5千円の減、総

額で93万5千円を減額するものであります。5目、個別排水施設整備費は、事業の執

行により不用額が見込まれることから、事業費支弁の給料を28万円の減、消耗品費2

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万円の減、委託料27万円の減、工事請負費469万8千円の減、総額で526万8千円を減額

するものであります。

次に歳入でありますが、8ページ、9ページにお戻り願います。1款1項1目、下

水道分担金の受益者分担金は、下水道への接続が見込まれないことから5万円を減額

するものであります。2目、個別排水分担金の受益者分担金は10万円の減額。2款2

項2目、個別排水手数料の2千円の減額は、申し込み件数の減によるものであります。

3款1項1目、下水道費国庫補助金の社会資本整備総合交付金は事業の執行による精

査で、54万4千円を減額するものであります。5款1項1目、一般会計繰入金は、起

債額の精査により447万3千円を減額するものであります。7款1項1目、下水道事業

債の個別排水施設整備事業240万円の減、下水道施設改修事業20万円の減は、第2表

地方債で説明しましたので、省略させていただきます。

以上、議案第8号、平成28年度幌延町下水道事業特別会計補正予算第3号について

の、提案理由の説明といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

質疑の方法は、歳入歳出を一括して行いたいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

これより、歳入歳出一括の質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第8号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

日程第15 「平成29年度 幌延町政執行方針」並びに「平成29年度 幌延町教育行

政執行方針」を行います。

町長、教育長から、順次、執行方針の説明を求めます。

町 長 野々村 仁 君

平成29年第1回幌延町議会定例会の開会にあたり、平成29年度のまちづくりに臨む

私の所信と施策の概要を申し上げます。

私が幌延町政を担わせていただいてから2年が経過し、折り返しの年に入りました。

これまで、議員をはじめ町民の皆さんの御理解と御協力により、そして職員の皆さん

に支えられながら、行政運営を進めてこられましたことに心から感謝を申し上げたい

と存じます。

今後も、官民一体となって協力し合いながら、幌延町が目指すまちの将来像である

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『町民一人ひとりが主役! 夢と活力に満ち 自然と共生する 安心で住みよい町』

の構築に向けて励んでまいります。

世界の情勢を振り返りますと、昨年は大きな出来事がありました。とりわけイギリ

スがEU離脱を決めた国民投票とアメリカ合衆国における大統領選挙の結果を踏まえ

ますと、これまで進展してきた経済のグローバル化に対する反動が、一気に表面化し、

世界の潮流が変化しつつあると感じざるを得ません。グローバリゼーションに立脚し

ている我が国の経済は、アベノミクスの取組のもと雇用・所得環境が改善し、緩やか

な回復基調が続いていますが、国内経済については、個人消費及び民間設備投資が所

得、収益の伸びと比べ力強さを欠いた状況となっており、また、中小企業では人手不

足感が強まっています。こうした中、政府は、デフレから完全に脱却し、しっかりと

成長していく道筋をつけるため、「未来への投資を実現する経済対策」を取りまとめ

内需を下支えするとともに、アベノミクス「新・三本の矢」に沿った施策の実施と合

わせて、民需主導の持続的な経済成長と一億総活躍社会の着実な実現に繋げていくと

しています。

国の予算は、経済再生と財政健全化の両立を実現する予算として、平成29年度一般

会計予算案を97兆4千5百億円とし、一億総活躍社会実現に向けて保育士・介護人材等

の処遇改善を図るほか、年金受給資格期間の短縮や給付型奨学金の創設など、誰もが

活躍できる社会を実現し、成長と分配の好循環を強化しようとしています。

また、経済再生に直結する取組を推進するため、官民一体となっての日本経済の成

長力を高めるような施策や公共事業関係費の成長分野へ重点配分を行うとともに、働

き方改革を推進するため、賃金アップを図る企業等への支援を行うとしています。

一方、財政健全化を進めるために、負担能力に応じた公平な負担、給付の適正化な

どの観点から、後期高齢者医療の保険料軽減特例の見直しや介護納付金の総報酬割の

導入など、社会保障関係費をはじめ一般歳出の伸びを「経済・財政再生計画」の目安

に沿って抑制し、国債発行額は34.4兆円と前年度に引き続き縮減させています。

このような状況の中、幌延町を取り巻く環境は、生産年齢人口の減少が進み、今後

の経済活動や集落維持への影響が懸念されます。特に農業や商工業の担い手が減って

おり、従業者の確保も厳しい状況です。

町では、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、移住定住や子育て支援、起業

支援による定住人口の減少に歯止めをかける施策とともに、交流人口拡大の取り組み

を進めていますが、やはり産業を振興させ、しごとづくり、雇用の場づくりを進めな

ければ生産世代の定住や子どもの増加には繋がっていきません。そして、しごとづく

りの振興とともに、医療や福祉、生活環境の充実を図り、誰もが安全に安心して快適

に暮らせるまちへの取り組みを進めることが肝要です。

一方、昨年JR北海道が宗谷線(名寄-稚内間)を維持困難な路線であると公表し、

本町は路線維持のために上下分離方式など市町村の負担が伴う様々な方策について、

関係市町村と議論していかなければならない状況となっています。

また、深地層の研究が17年目を迎えようとしています。まちの経済波及効果が大き

い当該研究は、平成31年度までに考え方がまとめられることとされています。

このように、20世紀初頭から形成され蓄積されてきた幌延町の産業や町民の生活等

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に関わる環境が、時の流れとともに変わってきており、様々な面で再構築する時期に

さしかかってきていると感じています。

私は、平成29年度の町政執行にあたっては、町民の安定した暮らしを守るとともに、

幌延町の未来に向けた投資に配意していく所存です。

次に、まちづくりの基本姿勢について申し上げます。

私は、まちづくり基本条例と町民憲章を、まちづくりの基本理念とし、人口減少対

策、産業振興、暮らし良いまちづくりの三つを柱に据え、町民の総力を結集し、和を

もって元気な幌延町づくりを進めてまいります。

人口減少は、地域活力や住民サービスの低下をもたらすのみならず、将来的には地

域社会の機能維持にまで影響する重要な問題です。

幌延町の人口は、これまで緩やかな減少傾向を示してきましたが、平成27年の国勢

調査によると、総人口は2,447人、5年間で280人減少し、再び減少数が大きくなって

きました。特に15歳から64歳までの生産人口の減少が著しく、310人減少しています。

逆に65歳以上の高齢者は38人増加して649人となり、人口割合は26.5%となっていま

す。また、15歳未満の人口は320人と横ばい状態で、13.1%の人口割合となっていま

す。

生産人口の減少は、農業、商業、建設業、運輸・サービス業など産業全般にわたる

担い手の減少であり、また、少子化の一因でもあります。この状況がこのまま推移す

ると、まちの機能維持が困難になり、様々な分野で外部依存度が高まっていきます。

そして、それが負の連鎖へと繋がることが危惧されます。

このような状況に歯止めをかけるために、総合戦略を推進して人口減少の緩和を図

るとともに、人材育成や担い手の確保に取り組んでまいります。

幌延町は広い大地と豊かな自然を有し、その気候風土に立脚して酪農畜産を基幹産

業と位置づけ、まちづくりが進められてきました。

人々がその土地に根をおろし、産業を興して生活を営む。

そして、その産業基盤や生活基盤を整備することにより、生産力が向上し生活の利

便性が良くなり人が増加する。

さらに、それらの人々を対象に、商工業やサービス業など多様な仕事が派生し成長

して一層利便性が高まり、住み良い土地になる。

このように、生産力の向上が雇用と所得を生み出し支出になる、地域経済の好循環

を創りだしていくことが、まちづくりを進める上で極めて重要だと考えますので、私

は、産業振興を町政運営の大黒柱に据えて取り組んでまいります。

人々がそのまちで暮らしたいと考える基準は、ライフステージや生活スタイルによ

って変わりますが、私は、誰もが幌延町に住みたい、住み続けたいと思えるよう、町

民の皆さんが生きがいを持って心地よい人間関係の中で暮らしていけるまち、そして

快適な環境のもとで居心地よく、安全で安心して暮らしていくことを支えるまちづく

りを目指します。

また、行政が地域と緊密に連携し、しっかりと町民の声をお聴きし意見を交わしな

がら信頼関係の構築と意思の疎通を図り、共生と共助の精神を大切にした協働のまち

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づくりを進め、町民が主体の暮らし良いまちづくりを推進してまいります。

私は、これまでの2年間、様々な行政課題に取り組むとともに、幌延町の将来に夢

と希望の種を蒔くことに腐心してまいりました。徐々にではありますが、多様な芽が

吹き出し育ちつつあります。

平成29年度は、出た芽をしっかりとした苗にはぐくむ年と位置づけ、四つの重点施

策と、五つの主要施策でまちづくりを進めてまいります。

次に、予算編成について申し上げます。

平成29年度の予算は、町財政の健全性に配慮しながら、町民の暮らしを支えるとと

もに多様化する行政需要に応えるべく編成を行いました。

とりわけ、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」事業については、人口減少対策を

推進するため、財源の重点配分を行い、事業費で1億円を超える予算を計上しました。

継続事業は事務事業評価を実施して事業の点検と見直しを行い、消費的経費は、前

年度当初並みとしました。

また、投資的経費は、まちづくりの基本姿勢に沿って選択と集中を実行し、産業の

振興とくらしの安全安心、子育て・教育環境の充実に重きをおくとともに、公共施設

や道路・橋梁などの社会資本の長寿命化にも配慮し予算編成を行いました。

なお、平成29年度に実施を予定している事業のうち、事業計画等の策定に時間を要

するものについては、今後の補正予算により対応することとしました。

以上の結果、平成29年度の当初予算は、一般会計50億3,300万円、特別会計11億

9,476万円、合計62億2,776万円となりました。

次に、重点施策について申し上げます。

町では平成27年度に人口ビジョンをまとめ、ビジョン達成のための施策を網羅し

た総合戦略を策定しました。

人口ビジョンでは、町民の転出抑制と転入促進を政策誘導するとともに、幌延町の

合計特殊出生率1.68を、2040年(平成52年)までに2.07に向上させ、社人研の推計人

口1,693人に対し、目標人口を2,241人と定めています。

総合戦略については、平成28年度から計画的に施策展開しており、今後も目標達成

に向けて着実に推進してまいります。

経済の活性化については、地域での生産が地域内での所得へ分配され、その所得が

地域内で支出され生産へ還元される、地域経済の循環を高めることが大切です。

国の地域経済分析システムによりますと、幌延町における年間120億円の生産と地

域外からの流入を含めた、およそ250億円の雇用その他の所得は支出へとなりますが、

その支出のうち約半分が地域外へ流出していることが判りました。

このようなことから、地域内での好循環を生み出し、まちの自立度を高めるために、

産業基盤整備を行いつつ一定の公共事業を確保するとともに、地域資源を活用する事

業や産業の創出及び育成を図ってまいります。また、地域で発生する生産や仕事が、

できる限り地域内で循環できるよう事業者の育成を図るとともに、事業者が有資格者

の確保や養成を行うための取り組みに対する支援を検討してまいります。

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まちの自立度を高めるためには、第1次産業の振興と安定が重要です。幌延町は酪

農畜産を第1次産業の主軸と位置付け、振興を図ってきましたが、平成15年と比較す

ると、搾乳農家戸数が96戸から69戸にまで減少し、生乳生産量も年4万9千トンから3

万7千トンを下回る状況になっています。営農者が高齢化し後継者も少ない中、現状

維持の姿勢では、今後更に農家戸数と乳量が減少する可能性が高く、第2次、第3次

産業への影響も計り知れません。今ここで攻めの農業対策に打って出なければ、自立

の道は極めて険しいと言わざるを得ません。

このような状況を踏まえ、私は、農家や農協等と連携して、新規就農対策や担い手

対策にしっかり取り組みます。また、多様な農業基盤整備事業を進めるとともに、乳

牛の増頭や生産乳量増産など生産力の向上対策にも積極的に取り組んでまいります。

町民の暮らしについては、いつまでも慣れ親しんだ地域で安心して暮らしていける

よう、快適で安全な環境づくりを進めるとともに、生涯にわたり学習する機会の提供

に努め、生きがいある暮らしを支えてまいります。また、子育て世代が安心して働き、

安定した生活を営んでいけるよう支援してまいります。

何らかの支援を必要としている方には、保健・福祉・医療・介護等の関係機関が連

携して地域で支え合う体制づくりを進めるとともに、急病などへの備えとして24時間

救急医療体制の確保に努めてまいります。

JR宗谷線の存続問題に対しては、鉄道の利用促進を図りつつ維持のための方策に

ついて、関係自治体と協議してまいります。また、併せて、住民の生活交通に係る利

便性向上方策についても検討を進めてまいります。

次に、第5次幌延町総合計画の体系に基づく、五つのまちづくり施策大綱に沿って、

主な施策を申し上げます。

はじめに、「町民と行政との協働のまちづくり」について申し上げます。

まちづくりは、町民の地域に対する想いに始まり、それを形にしようとする行政職

員の熱意と専門能力により成り立っていくものだと考えます。

複雑多様化する行政課題に対しては、行政と町民が対話と情報共有を重ね理解し合

いながら、町民の町政参画を進め、自助・共助・公助による役割分担と連携によって

一つひとつ課題を克服しながら、まちづくりを進めていくことが大切になってきます。

コミュニティ活動の活性化と協働のまちづくりを推進するため、町内会活動の支援

を行います。また、住民主体の将来構想づくりや地域の資源を活かした住民活動等を

支援してまいります。

ボランティア活動や地域を元気にする活動などに取り組む団体やグループの育成・

支援を図るとともに、町の推進施策に沿った活動や取り組みに対しては手厚い支援方

策を検討してまいります。

町政懇談会のほか世代別や団体別に意見を聴く機会をつくり、ニーズの把握に努め、

町政に反映させてまいります。

広報誌や町ホームページは、タイムリーで分かりやすく、町民等に親しんでもらえ

るよう内容の充実に努めます。

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告知放送サービスについて、行政情報や防災情報の発信のほかに、公共的団体等か

らの情報提供を充実させるため、放送サービスの内容の拡充を行いましたので一層の

利用を促します。また、告知端末機の更新について検討を進めます。

審議会委員の公募やパブリックコメント制度をとおして情報の共有化を図り、町民

の町政参画と協働のまちづくりの推進に努めます。

今年度は、総合戦略の基本目標に掲げている、若い世代の結婚・出産・子育ての希

望をかなえるための施策について、町内の主な事業所から委員を推薦していただき、

官民が協力して婚活支援事業に取り組んでまいります。

また、主要な政策や計画を検討する場には、女性や若い世代の登用を進めるととも

に、参画しやすい環境作りに配慮します。

効率的な行政運営を推進するため、事務事業の評価と見直しを進めます。また、町

民の町政に対する信頼を高めるため、職員研修を実施するとともに人事評価制度の運

用を進め職員の資質向上と意識改革を図ります。

戸籍原本の保全と住民サービスの向上を図るため、戸籍情報総合システムの更新を

進めるとともに、住民票等の交付サービスについて検討してまいります。

税収等の自主財源や国等からの有利な財源を確保するとともに、適正な公債管理と

公共施設等の計画的な補修に努め、財政負担の軽減と平準化を図ってまいります。

西天北五町衛生施設組合で実施する、使用済み紙おむつの燃料化を主とする、広域

ごみ処理施設におけるエネルギー地産地消システムの実証試験について、連携し推進

してまいります。

また、稚内市を中心とした宗谷定住自立圏においても、圏域市町村との交流や連携

を深めて、本町の振興発展や町民の福祉向上を図ってまいります。

次に、「夢と活力あふれるまちづくり」について申し上げます。

北海道の農業・農村は、日本の食料生産基地として、安心・安全で良質な食料の安

定供給と、食料自給率の向上に向けた役割が求められているほか、美しい景観や国土

と環境の保全など多面的機能の発揮が期待されており、農業立国北海道の一員として

幌延町が果たす役割は少なくありません。

しかしながら、本町の酪農畜産を取り巻く情勢は、農村を支える担い手の減少や高

齢化による設備投資の抑制傾向に加え、生産コストの上昇、畜産環境問題への対応な

ど、経営環境は厳しさを増しており、さらには、TPP協定やアメリカ合衆国との二

国間協定の行方に対する不透明感も高まっています。

このような情勢の中、私は、将来を見据えた酪農畜産の持続的発展を図っていくた

めには、広大な土地資源を活かした自給飼料に立脚した経営の確立と環境保全型・地

域循環型の生産構造の構築を進め、飼料自給率の向上を図る草地畜産基盤の総合的な

整備を進めていくことが重要であると考えています。

草地型酪農及び肉用牛生産を展開するため、農業基盤整備事業を継続して実施し、

生産性の維持と向上を図ります。

幌延西部地区草地畜産基盤整備事業、幌延地区団体営農業基盤整備促進事業を実施

し、草地整備や暗渠排水など土地基盤の整備を進めるとともに、問寒別地区道営畑地

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帯総合整備事業、上幌延開進地区道営畑地帯総合整備事業を実施し、営農飲雑用水施

設の改修と統廃合を進めてまいります。

また、今年度は、問寒別地区、上幌延地区、音類地区において農業用水道施設の改

修及び移設事業を実施します。

農業用排水路及び農地機能の保全を図る幌延地区国営総合農地防災事業の調査計画

については、土地改良事業計画がとりまとめられますので、町として事業推進に協力

してまいります。

農業生産条件の不利な中山間地域における生産活動の促進と、農業の持つ多面的機

能を維持し増進させるため、集落の皆さんとともに中山間地域等直接支払事業、多面

的機能支払事業を推進してまいります。

町営牧場については、農家の省力化、低コスト化と本町の酪農を支える牛づくりの

ために適切な飼育管理に努めているところですが、農家からの預託頭数が年々減少し

ていますので、今後のあり方について検討してまいります。

良質な生乳生産を図るため、乳牛検定組合や生乳成分検査事業の運営について引き

続き支援します。

生乳の生産目標である年4万トンの生産にむけて、初妊牛の増頭により乳量増産を

図る生乳生産拡大事業を実施します。

また、酪農及び肉用牛経営の持続的発展のため、生産基盤の強化と近代化施設の整

備により労働負担の軽減を図る、畜舎等の生産施設の規模拡大整備に対する支援を検

討するとともに、畜産クラスター事業の推進にむけて取り組みを進めます。

家畜の防疫体制を強化するため、営農指導対策協議会が行う防疫機材の購入に対し

家畜自衛防疫体制整備事業として支援してまいります。

ゆとりある農業経営の実現と高齢化に対応した労働力の確保を図るため、酪農ヘ

ルパー利用組合への支援を継続します。

なお、幌延町農業協同組合が実施するコントラクター事業については、酪農支援対

策事業として支援を継続します。

農業に意欲のある担い手の確保と育成を図るため、幌延町酪農担い手育成センター

が実施する新規就農、酪農実習生及び農業青年配偶者対策に支援するとともに、希望

者の発掘に努め、関係機関と連携しながら対策の推進に努めてまいります。

バイオマス利活用可能性調査を進め、家畜ふん尿の有効利用と農家や地域に合った

事業形態を検討して、酪農畜産業の効率化と生産性の向上を図るとともに、循環型農

業と環境保全を推進してまいります。

森林が有する水源涵養、災害の未然防止、地球温暖化防止、保健・保養などの多面

的機能を増進するため、町有林の整備事業を行うとともに民有林の整備や未来につな

ぐ森づくり推進事業など造林事業も引き続き実施します。また、有害鳥獣の駆除も進

めます。

木質バイオマスの利活用については、西天北五町衛生施設組合において、「広域ご

み処理施設におけるエネルギー地産地消システム」の事業化検討を進めていますので、

事業と連携して町内の森林資源が利活用され、林業再生や地域循環型事業の創出に結

び付けられるよう取り組んでまいります。

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商工業は、人口減少による購買力の低下に加え、支出の域外流出など厳しい経営環

境が続いています。また、経営者の高齢化とともに後継者や技術者の確保といった課

題に直面しています。

私は、幌延町商工会をはじめ関係機関との連携を深め、商工業者の事業継続や開業

を積極的に支援し、後継者や従業員の人材確保と育成を図ってまいります。

地域購買力の向上と町内消費の拡大を図るため、商工会が実施するプレミアム商品

券の発行に対し支援します。

また、経営基盤を安定強化するため、商工会育成事業及び中小企業融資事業を引き

続き実施します。

消費者の利便性向上と商工業活動の促進や従業員の確保支援を図るため、店舗や事

務所、従業員の社宅等の新築、改修又は取得に対する支援事業を促進してまいります。

建設業の安定と振興のため、町道の改良工事や橋梁の長寿命化補修工事など、公共

事業の確保と計画的実施に努めてまいります。

また、町内事業者の体質強化と後継者や従業員の人材確保及び育成を図るため、正

規雇用の増員や研修又は資格取得に対する支援を検討してまいります。

幌延の資源を活用した地場産品や民芸品づくりを振興するため、乳製品やトナカイ

製品等の開発や湧水の活用への取り組みを積極的に支援するとともに、トナカイや合

鴨の生産強化にも配慮し、ふるさと応援推進事業と連携させて、ほろのべ地域特産品

の創出を図ってまいります。

また、北大天塩研究林と連携して幌延町産ミズナラ材を使ったワイン樽の試験製造

に取り組みます。

観光について、町では、目指す姿を『「楽しい・美味しい・美しい」に出逢えるま

ちHORONOBE/ほろのべ』~北緯45度のゲートウェイ(関所)を目指して~と題し、

宗谷地域を訪れる観光客の交流点となり、幌延町にしかない資源を活かした体験・経

験を提供するなどして、観光振興を通じてまちが潤い元気になることなどを基本理念

とする、幌延町地域振興(観光)計画を策定中であり、まもなく完成します。この計

画は、アンケートやワークショップ等をとおして町民や旅行者の皆様、小中学生から

いただいた多くの意見や提案を基に、観光関係者や産官学金労言議で構成された検討

会で調査・検討を経て取りまとめていただいたものですので、今後の観光振興は本計

画を指針にして推進してまいります。

計画では、基本戦略の中に北大天塩研究林を活用した教育型プログラムや四季に応

じた体験メニューの開発など、雄大な自然資源の活用検討が盛り込まれ、また、秘境

駅等の鉄道資源やサイクリング、カヌー等のクワイエットスポーツの振興など、幌延

らしい新しい観光の創出と滞在メニューの開発を図ることが位置付けられました。

今年度においては、関係者と連携しながら、これらの検討を進めるとともに、秘境

駅の里「ほろのべ」推進事業を通じて、幌延ファンや交流人口の拡大に努めてまいり

ます。

観光施設については、トナカイ観光牧場やノースガーデン、ビジターセンター等が

整備されていますが、計画では、これら既存観光施設の魅力の向上を図るべきとの方

向性が示されましたので、町民や関係者と協働して取り組んでまいります。

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また、幌延町と宗谷地域における交流・交通の要所となる拠点の整備も基本戦略の

一つに位置付けられましたので、構想の具体化に向けて検討を進めてまいります。

観光PRについては、インターネットやスマートフォンの普及を踏まえ、動画等に

よる情報発信の強化に努めます。また、町内飲食店や宿泊施設の情報発信策について

も、関係者と検討してまいります。情報発信の強化にあわせ、観光案内所の整備やガ

イド養成についても検討し、ホスピタリティの充実を図ってまいります。

冬のイベントを望む声が多いことから、官民協働により冬の賑わいを創出する取り

組みを検討します。

また、引き続き町出身の井上仁志観光大使にご協力をいただくとともに、地域おこ

し協力隊の活動も促進させながら、幌延町のPRとイベントを充実させてまいります。

私は、“町民みんなが活躍”することで、人口減少に負けない観光まちおこしを実

現したいと考えています。

今年度は、計画のアクションプランを策定することとし、観光に関係する組織や団

体のほか、商工業者、農業者、町民、行政など幅広い主体がそれぞれの役割に応じて

連携・協働するために全体連絡会を立ち上げ、その下に観光コンテンツ開発部会、特

産品開発部会、拠点検討部会の推進体制を設けて観光振興に取り組んでまいります。

深地層の研究については、幌延町が、国のエネルギー政策に協力しつつ地域の振興

を図るとして進めてきた、これまでの経緯を十分に踏まえ、三者協定や深地層の研究

の推進に関する条例を遵守し、尊重する中で、研究の継続と推進に向けて鋭意取り組

んでまいります。

また、その他の調査又は研究開発についても、協定や条例の趣旨を踏まえて誘致し

受け入れを図ってまいります。

幌延地圏環境研究所における、褐炭層や珪藻岩層内の未利用有機物を地下微生物の

作用によりバイオメタンに変換する方法の研究開発は、将来的には資源に乏しい日本

において、地下環境有機物を新たな資源として利用することが大いに期待されますの

で、町としても研究が円滑に進められるよう更なる支援を検討してまいります。

本町における有用な資源である風力エネルギーを活用して風力発電事業や関連事業

者の誘致に取り組みます。

また、新たな雇用の場をつくり地域の振興を図るため、企業立地推進条例を制定す

るとともに関係機関との連絡強化と情報収集に努め、企業誘致を進めてまいります。

次に、「健やかに安心して暮らせるまちづくり」について申し上げます。

多くの人は住み慣れたまちや家で、いつまでも健やかに安心して暮らしたいと願っ

ています。また、今後の幌延町を支えていく若い人達には、安定した生活と安心して

子どもを産み育てていける環境が必要です。

町では、少子高齢化や人口減少が進む中、総合戦略に、「若い世代の結婚・出産・

子育てへの支援」と「高齢者が健康で生きがいを持って暮らせるまちづくり」を施策

の基本的方向として位置付けし推進することとしています。

町民の健康を維持するため、乳幼児健診や子育て相談などの母子保健事業を推進す

るとともに、健康相談や各種検診、保健指導など成人保健事業を実施します。

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妊婦健康診査助成事業については、妊婦健診に係る交通費の助成対象に、新たに出

産のための通院や産後健診を加え、また出産直前の準備のための宿泊費についても助

成対象とするとともに、助成率を1/2から2/3にするなど制度の拡充を図ります。

不妊治療を受けている夫婦の経済的負担を軽減し、少子化対策の推進を図るため、

今年度から不妊治療費及び不育症治療費の助成を開始します。

町民の自主的な健康づくり等を増進させるため、いきいきブルピーポイント事業の

対象を拡充します。

町民の安心を支える町立診療所は、初期医療と24時間救急医療体制を確保するとと

もに、2次・3次医療機関との連携が図られるよう、医療スタッフの確保と医療サー

ビスの向上を図ってまいります。

今年度は、医療情報の共有と連携に資するオーダリングシステムの導入により診療

所機能と安全性の向上を図ります。また、新たに禁煙外来を開始することとし、心療

内科については患者数が増加傾向にありますので継続します。

歯科診療所についても運営が継続されるよう配慮してまいります。

住民の福祉に対するニーズが増大し多様化する反面、少子高齢化の進行や核家族化

などにより、高齢者等を家族や地域で支える力が弱まっています。福祉サービスを必

要とする人を支えていくために、地域の繋がりを強めるとともに、住民等の多様な主

体が参画する地域支え合い体制を構築して基盤となるサービスや支援が行われるよう

努めてまいります。

高齢者世帯や障がい者世帯、ひとり親家庭の低所得者世帯に対し暖房用燃料購入費

の助成を行う、冬の生活応援事業を実施します。

経済的理由で結婚に踏み出せない低所得者を対象に、婚姻に伴う新生活を支援する

新婚生活応援事業を実施するとともに、独身者の婚活を支援する活動の促進を図りま

す。

一人暮らしの高齢者等が地域で自立した生活ができるよう、高齢者生活支援事業に

より除雪や給食サービスを実施します。

また、緊急通報システム事業の実施や安心バトンの設置を進めるとともに、民生委

員・児童委員をはじめ民間事業者とも連携して支援活動や見守り活動を推進するほか、

町内の社会福祉法人と連携して通所型独自サービスや横だしサービスなど新たな提供

サービスの実施を進め、高齢者福祉サービスの充実を図ってまいります。

介護保険事業については、介護保険法の改正により平成29年4月1日までに介護予

防・日常生活支援総合事業(新総合事業)を実施することとされています。

幌延町では介護予防・生活支援事業として訪問型サービス及び通所型サービス等を

実施し、一般介護予防事業として運動機能及び口腔機能の向上を図る「はつらつ教

室」や閉じこもり予防のための「にこにこ教室」を実施してまいります。

また、こざくら荘と連携し、従来の通所介護サービス終了後の時間を利用して、入

浴や夕食等ができる独自サービスを提供します。

さらに社会福祉協議会と連携し、通院時の付き添いや電球取替えなどの横だしサー

ビスも実施してまいります。

高齢者の増加とともに、認知症等により判断能力が低下する住民が増えており、権

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利を擁護する事業が必要とされていますので、市民後見人制度推進事業を実施し、社

会福祉協議会と連携して実施機関の立ち上げを進めてまいります。また、認知症総合

支援事業の推進を図るため、地域包括支援センターの体制整備に努めてまいります。

介護保険事業の中心的施設である特別養護老人ホーム「こざくら荘」は、平成23年

の町立病院の診療所化に伴う増床により小規模型から通常型特養へ移行したことで報

酬単価が低下したことなどにより、収支バランスがとれない状況ですので、運営する

社会福祉法人に経営努力を求めるとともに、運営費の一部を支援してまいります。ま

た、介護ロボットの導入とショートスティサービス用の車両購入に対し支援します。

なお、介護保険料については、町民税非課税世帯全体を対象に軽減の強化を図りま

す。

核家族化の進行や女性の社会進出などにより、子育て環境が変化しニーズも多様化

しています。このため、安心して子どもを産み育てられるよう、家庭、地域、行政が

連携して子育て支援の環境づくりを進める必要があります。

認定こども園の運営体制を確保し、保育サービスが低下することのないよう配慮し

てまいります。

国は幼児教育の無償化を、財源を確保しながら段階的に進めることとしており、本

町においても町民税非課税世帯やひとり親世帯等に係る認定こども園の利用者負担額

を軽減してまいります。

問寒別へき地保育所は、機能維持が図られるよう施設の一部を補修します。

子育て支援については、「幌延町子ども・子育てプラン」に基づき、総合的かつ効

果的に施策を推進することとしています。

放課後児童クラブや子育て支援センター、ファミリー・サポート・センターの運営

が円滑に実施されるよう配慮し、子育て支援の充実を図ります。

また、子育て支援の一環として、高校生までの医療費全額助成を継続します。

障がい者福祉については、障害者総合支援法が目指すところの、地域社会における

共生の実現にむけて、障がい者への支援や福祉サービスの向上に取り組んでまいりま

す。

障がい者等が自立した日常生活及び社会生活を営むことができるよう、地域におけ

る自発的な取り組みを行う団体等に対し、支援します。

障がい者等世帯の経済的負担軽減を図るため、心身障がい者や特定疾患患者等が治

療や検査などにより町外の専門医療機関等へ通院もしくは通所する場合の交通費又は

宿泊費の一部助成を継続します。

知的障がい者の暮らしの場、生活支援の場となる幌延町立北星園については、指定

管理者である社会福祉法人幌延福祉会との協定に基づき、業務の適正かつ円滑な管理

運営が図られるよう努めてまいります。

グループホームでの生活の安全確保と快適性向上のため、スプリンクラーの設置及

び浴場等の改修に対し支援します。また、グループホームの新規整備についても支援

してまいります。

国民年金は、受給資格を得るために必要な保険料の納付期間を25年から10年に短縮

する改正年金機能強化法が今年8月に施行され、対象者は10月から新たに年金を受け

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られることになりますので、年金事務所と連携して年金制度の広報や相談業務に努め

てまいります。

国民健康保険事業は、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等により制度を安定

化させるため、平成30年度から運営主体を市町村から都道府県に移すこととされてい

ますので、円滑な移行に向けて作業を進めてまいります。

次に、「心豊かな人と文化を育むまちづくり」について申し上げます。

地域を支え、まちを興していくのは人であり、まちづくりの基本は人づくりにほか

なりません。

次代を担う子どもたちが、郷土に愛着と誇りを持ち、そして将来への夢と希望を抱

き、その実現に向かって学ぼうとする意欲を育むための教育環境づくりを進めてまい

ります。

また、各々が生涯をとおして豊かに学び、生きがいを実感できる社会形成が望まれ

ています。幼児から成年、そして高齢者まで、それぞれの年代に応じた多種多様な学

習機会の創出を図ってまいります。

今年度は、各小中学校情報通信機器等整備事業と外国語指導助手派遣事業を引き続

き実施するとともに、各小中学校のLANシステムとテレビ会議システムの改修を行

い、教育活動の推進と環境整備を図ります。

社会教育の分野では、問寒別パークゴルフ場整備事業としてクラブハウスや芝刈機

を整備します。また、軽体操教室やキッズダンス教室など社会体育振興事業の充実を

図るとともに、地区住民からの要望により、開進地区体育館の解体を行います。

私は、総合教育会議において協議し策定した幌延町教育大綱に沿って、未来の幌延

町を担う子どもたちの健やかな成長と、創造性豊かな生涯学習社会の実現に向けて、

幌延町教育委員会の教育行政執行方針を尊重しながら、学校教育及び社会教育の充実

に配慮してまいります。

次に、「自然に恵まれ安全で快適なまちづくり」について申し上げます。

幌延町は、緑が豊かで道路や建物などが整備され、快適そうなまちだと言われてお

り、私たちの誇りとするところです。

これまで先人が切り拓き、整備してきた大地と社会資本をしっかり受け継ぎ、今後

も自然と調和した、安全で快適なまちづくり施策を進めてまいります。

道路整備については、国道40号幌富バイパス幌延インターの立体交差工事が進み、

天塩防災道路では天塩大橋の架け替え工事が進んでいます。今年度も引き続き事業が

継続されますので、事業推進と早期完成に向けて国に要請してまいります。

道道稚内幌延線の幌延郵便局前交差点から幌延小学校付近交差点までの道路整備や

ホロノエル通りの歩道整備については、車両や通学児童等の歩行者が安全に通行する

ことができるように、事業の推進に向けて北海道へ引き続き要請してまいります。

町道整備については、幌延下沼線と下沼線の道路改良を引き続き実施するほか、新

規に幌延北進線の実施設計を行い、問寒中問寒線、問寒18号線、幌延3号線、中問寒

上問寒線の道路改良を実施します。

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橋梁については、長寿命化修繕計画に基づき、豊栄橋、十五線橋の補修工事と六号

橋、酪農橋の実施設計を行います。また、28橋のストック点検を実施し、久喜橋、日

の出橋の護岸修復も実施します。

道路維持については、除雪トラックの更新を行い、道路橋梁の整備と維持管理を適

切かつ計画的に進めながら、道路交通の安全確保に努めてまいります

鉄道については、JR北海道が経営危機の状況にあることから、昨年、持続可能な

交通体系のあり方について考え方をまとめ、宗谷線については維持困難な路線である

とし、鉄道サービスを持続的に維持するための費用確保方策について、地域に提案が

されています。

幌延町に係る事項としては、経費節減策として、これまで普通列車の減便や工務系

職員の集約化、糠南、南幌延及び下沼駅の廃止、特急列車の運行見直しなどが提案さ

れてきました。また、宗谷線維持に向けた方策の協議についても、今年度から本格的

な論議に入っていく状況です。

町としては、普通列車減便対策として講じられた町民乗車票の取扱いについて、利

用が促進されるよう購入等の利便性向上を図ってまいります。また、廃止提案のあっ

た3駅については、当面、町が費用負担して維持管理します。

宗谷線については、北海道は今後のロシア極東地域と本道とのさらなる交流拡大の

可能性を踏まえ、引き続き鉄路の維持を図る必要があるとの考え方を持っており、大

変心強く思っています。今後、北海道や関係市町村と一層連携しながら鉄路の維持に

向けてまい進してまいります。

また、秘境駅の里「ほろのべ」推進事業による企画イベントや、ふるさと応援推進

事業、地域おこし協力隊運営事業など、施策を連携させながら、鉄道や駅の利用促進

を図ってまいります。

住民の生活交通対策については、宗谷線の動向を考え合わせながら公共交通不便地

の利便性向上や通院・買い物等の生活支援にも対応できるような制度の構築に向けて、

取り組んでまいります。

公営住宅については、機能の維持を図っていくために計画的な補修に努めてまいり

ます。

幌延町の人口減少対策の一つとして、移住定住促進事業を実施しています。今年度

は、空き家・空き地バンクへの登録とその活用を促進させるとともに、民間活力によ

る賃貸住宅の確保と住環境の整備を目的とする民営賃貸住宅建設促進助成事業と、持

家住宅の新築や中古取得・改修等を奨励する定住促進持家住宅建設等奨励事業の活用

促進を図ります。

また、総合戦略事業等との連携と地方創生拠点整備交付金等の活用を図り、移住定

住用住宅や移住体験住宅等の整備を進めてまいります。

公園管理については、山村広場の施設保全のため塗装を行うとともに、名林公園内

の外灯をLED化します。

ふるさとの森・森林公園は、改修計画を検討しているところですが、安全管理に配

慮するとともに既存の施設を活用しつつ、利用者のニーズに対応したものとなるよう、

今年度からの着工に努めてまいります。

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簡易水道については、老朽化している機器や水道管の更新を進めるなどして水道

水の水質保全と安定供給に努めています。今年度は、引き続き水道管路図のデジタル

化を進めるとともに、問寒別配水池に水位計を設置します。

農業用水道施設については、集落人口と乳牛飼養頭数の減少により、供給水量が減

少していることに加え、農業者による施設の維持管理が厳しくなってきています。ま

た、老朽化による設備の故障や水質の悪化が懸念されますので、今後は町が管理主体

となる簡易水道化を基本に、利用者の皆さんと協議しながら施設整備を進めてまいり

ます。

公共下水道事業については、管路の維持清掃等を実施するとともに、施設の長寿命

化計画に基づき下水道管理センターの中央監視装置の更新を実施して、適切な管理に

努めてまいります。また、集落地域の合併浄化槽を整備する個別排水処理施設整備事

業についても、引き続き希望者の要望に応えてまいります。

家庭等から排出される一般廃棄物については、その再資源化により一般ゴミの減量

化を図り埋立処分場の処理可能年限を延ばしていくことが必要です。そのため、西天

北五町衛生施設組合と連携してゴミの適正な分別と排出について周知啓発を図ってま

いります。

地球温暖化への取り組みは、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組みが定められた

「パリ協定」が昨年発効し、我が国も批准しているところです。幌延町においても再

生可能エネルギーの積極的な導入や省エネの推進により、温室効果ガスの排出量を削

減し、地球環境の保全に貢献してまいります。

住宅用太陽光発電施設設置や電気自動車等の導入に対して補助を行う、クリーンエ

ネルギー普及推進事業を継続するとともに、街路灯のLED化事業を拡大し推進しま

す。

町民の安全を守るため、消防・救急体制の整備を進めます。

消防団活動の安全性を確保するため、団員用防火衣等を更新します。

問寒別分遣所については、新庁舎とサイレン塔の建設に着手します。なお、消防職員

の常駐化に向けた体制整備に向けても準備を進めてまいります。消防車両や放水ホー

ス等については、機能維持が図られるよう計画的に更新してまいります。

我が国の防災対策は、東日本大震災を機とする災害対策基本法の見直しにより、災

害対策に当たっては災害時の被害を最小化する減災の考え方が取り入れられ、住民の

避難に関することや防災教育など市町村が果たすべき役割が増しています。

本町においては、最新の情報と被害想定に基づく地域防災計画の改訂が間もなく完

了する見込みですので、計画に沿って自主防災組織と連携しながら防災意識を高める

取り組み等を進めてまいります。

また、災害発生時の初動マニュアルや災害の種類に応じた避難行動マニュアルの整

備を進めるとともに、ハザードマップの見直しや備蓄品の整備など災害に備えた体制

を強化してまいります。

町民の安全確保と犯罪防止のため、老朽化した防犯灯や街路灯の更新を進めます。

交通安全意識の高揚と交通事故から児童等を守るため、児童用ヘルメットの貸与と

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チャイルドシート着用促進事業を継続します。また、事故が多発している交差点等へ

の交通安全施設の整備については、対策が講じられるよう関係機関との調整に努めて

まいります。

以上、平成29年度のまちづくりに臨む私の所信と施策の概要を申し上げました。

幌延町の地に開拓の鍬がおろされてから118年になろうとしています。

鬱蒼とした密林に覆われた大地を開拓した先人たちの労苦は筆舌に尽くし難いもの

があり、前人未踏の地に踏み込むことを恐れない勇気と旺盛な行動力を持った開拓者

魂、そして、どんな苦労や困難にも挫けない不撓不屈の心によって幌延町の礎が築か

れ、私たちは今日の繁栄を享受しています。

私たちは、北緯45度の厳しい風雪に耐え、幾多の苦難を乗り越えて、今日の「ほろ

のべ」を築いてこられた偉大な先人たちに学び感謝するとともに、その意志を受け継

ぐ者として、開拓者魂と不撓不屈の心をもって、山積する課題に立ち向かい、信じた

明日の夢に向かって、総力を結集させて幌延町の2世紀目を創造していかなければな

りません。

ここに、町民ならびに議員の皆さんの、深甚なる御理解と御協力をお願い申し上げ、

町政執行方針といたします。

議 長 植 村 敦 君

ここで、昼食のため13時40分まで休憩します。

(12時36分 休 憩)

(13時40分 開 議)

休憩前に引き続き、会議を再開します。

日程第15 「平成29年度 幌延町教育行政執行方針」の説明を求めます。

教 育 長 木 澤 瑞 浩 君

平成29年第1回幌延町議会定例会の開会にあたり、平成29年度の教育行政に関する

執行方針を申し上げます。

21世紀は、グローバル化、情報化が一層進み、将来の予測が困難化・複雑化し、変

化の激しい社会状況が想定されていますが、そのような時代に生きていく子どもたち

には自立した人間として、自らの人生を主体的に拓き、他者と協働しながら、よりよ

い社会を創造していく力が求められています。

幌延町教育委員会は、様々な教育課題に対して、家庭、地域、学校、行政が一体と

なって、その課題解決を図るために、中央教育審議会の答申や国の動向に注視する

とともに、文部科学省、北海道教育委員会の方針、方向性を勘案して、教育の振興に

取り組んでまいります。

このため、「幌延町教育大綱」に沿って「第5次幌延町総合計画後期基本計画」や

「幌延町まち、ひと、しごと創生総合戦略」の主要施策、「第6次社会教育中期計

画」に基づいた教育施策を進めてまいります。

さらに、教育行政の推進と町民への説明責任を果たすため、教育に関する事務の管

理及び執行状況の点検・評価を行い、その結果に関する報告書を町議会に提出すると

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ともに、町民へ公表してまいります。

第1に学校教育の施策について申し上げます。

子どもたちの生きる力を育むためには、自ら学び、自ら考え、豊かで幸せな人生を

切り拓いていくことができるよう「知(確かな学力)・徳(豊かな心)・体(健やか

な体)」の調和のとれた教育活動を推進していくことが重要であり、学校、家庭、地

域及び行政がそれぞれの役割と責任を果たし、相互の連携を深めながら施策を推進し

てまいります。

1.確かな学力の向上。

学習内容を確実に定着させるためには、全国学力・学習状況調査等を活用した検証

改善サイクルを確立し、目標を達成するための手立てや検証方法を明確にして、各学

校が取り組むことが重要です。

このため、全国学力・学習状況調査への参加や標準学力検査を実施し、全学年の学

力状況の確実な把握に努めます。学習指導においては、ティーム・ティーチングの充

実やタブレットの有効な活用を図るとともに、放課後学習や長期休業中の学習サポー

トを推進します。

また、家庭・地域と連携した学力向上の方策として、家庭での学習習慣を確立する

ための生活リズムチェックシートの積極的な活用を図っていきます。 さらに、

小中学校の連携や小規模校と小中併置校の利点を活かした教育活動を支援します。

2.豊かな心の育成。

生命や人権を尊重する心、人を思いやる心、自然や美しいものに感動する心、正義

感や公正さを重んじる心、勤労観・職業観など、子どもたちの豊かな人間性と社会性

や、自分の生き方を主体的に考えることができる力を育成することが重要です。

現行の「道徳」は、次期学習指導要領では、「特別の教科 道徳」となります。そ

のそのため道徳推進教師を中心に確実な移行の取組と、考え、論議する道徳の授業の

充実を図るとともに、道徳の時間を公開し、家庭や地域に開かれた道徳教育に努めま

す。

また、読書活動は、豊かな感性や情操を育み、人生をよりよく生きるために欠かせ

ないものです。各学校の朝読書の充実を図るとともに、家庭での読書習慣の啓発に取

り組みます。

3.健やかな体の育成。

子どもたちの体力向上の取組においては、体育・保健体育の授業だけでなく、日常

的に運動やスポーツに親しむなどの運動の習慣化につながる取組を計画的に実施する

必要があります。

このため、全学年で実施する新体力テストや全国体力・運動能力・運動習慣調査の

結果から、子どもの体力・運動能力の実態を踏まえ、PDCAサイクルを明確にした

体力向上プランを作成し、学校での体力向上に努めます。 また、早寝、早起き、朝

ごはんの推進を図るとともに、家庭やスポーツ団体等と連携した運動習慣定着の取り

組みを進めます。

学校給食では、栄養教諭を中心に、家庭と連携した食に関する指導を充実させ、生

活や学習の基盤となる望ましい食習慣の定着を図るとともに、郷土への理解を深める

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ため、地元産・道産・国産食材の活用を促進します。

食物アレルギーの対応では、今年度より幌延町学校給食におけるアレルギー対応マ

ニュアルを基に、対応食の提供等、給食関係者と連携した適切な対応に努めます。児

童生徒の健康診断においては、例年の健診に加え、今年度は、専門医による眼科検診

も実施します。

4.特色ある教育の推進。

グローバル化、情報化が一層進行する時代にあっては、ふるさと幌延町に誇りを持

ち、地域や地域の産業を支える人材や、グローバルに活躍できる人材を育成していく

ことが重要です。

このため、外国語教育では、次期学習指導要領に対応できるように外国語指導助手

を2名配置し、外国語活動や外国語の充実を図ります。

情報教育では、情報教育センターを中心に、昨年度導入したタブレットや全教室設

置の実物投影機等を積極的に活用した授業を推進します。また、テレビ会議システム

を活用し、広域性を有する本町の特性に応じた遠隔授業を構築します。さらに、天塩

の國協議会の5町が、ソフトバンクから提供を受ける人型ロボット「Pepper」を活用

して、プログラミング教育への興味関心を高めます。

小中一貫教育では、小学校と中学校の授業交流をさらに充実させるとともに、義務

教育9年間を連続した教育課程と捉え、児童生徒に必要な資質・能力を確実に育むこ

とができるように、本町の実情を踏まえた具体的な取組内容についての調査研究を進

めます。

5.地域と支え合う学校づくり。

地域と共にある学校づくりを目指して、人口減少や少子化が進行する中にあっても、

自然環境や人材など地域の教育資源を生かしながら、教育活動を推進することが重要

です。

このため、学校評議員制度により、学校運営に関し保護者や地域住民の意向を把

握・反映しながら、協力を得るとともに、学校評価の結果を踏まえた改善方策を公表

するなど、開かれた学校づくりを支援します。

さらに、学校と保護者や地域住民が共に知恵を出し合い、学校運営に意見を反映さ

せることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支える仕組み、コミュニ

ティ・スクール(学校運営協議会制度)や土曜授業についての調査研究を進めます。

6.教職員の資質、指導力の向上。

教育の直接の担い手である教職員には、教育に対する強い情熱や使命感、豊かな人間

性や社会性、高い指導力などの専門性を身に付けることが求められています。

このため、北海道教育委員会が開催する教職員研修や各種教育団体が主催する研究

会・研修会への教職員の参加を奨励するとともに、次期学習指導要領に対応する学習

を支援します。また、幌延町教育研究所や情報教育センター、各教育関係団体との連

携を図りながら、研修機会を設け、教職員の指導力の向上に努めます。

また、教職員一人一人が使命感や倫理観をもち教育活動に取り組むよう、服務規律

の徹底を図ります。

7.心の教育相談体制の推進。

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児童生徒の心身両面にわたる健康問題の複雑化・深刻化が指摘されていることから、

学校においては、心の不安や悩みを抱える児童生徒のサインを見逃すことなく、保護

者・地域・専門機関等と連携を図りながら、適切に対応することが重要です。

このため、「いじめに関するアンケート」、「より良い学校生活と友達作りのため

のアンケート」の全学年実施や、日常の観察はもとより、計画的な教育相談を実施し

ます。また、スマートフォン等の使い方や危険性について、専門家を招へいし望まし

い利用に向けた取り組みを進めます。

いじめや不登校、問題行動については、「いつでも・どこでも・誰にでも起こりう

る」という認識に立ち、学校、保護者、地域との連携を図りつつ、早期発見・早期対

応の取り組みを推進します。また、幌延中学校には、生徒の悩みや不安を和らげるた

め「心のサポート相談員」を継続して配置します。

8.特別支援教育体制の充実。

障がいのあるものとないものが、互いの人権を尊重し合い、共生するインクルーシ

ブ社会の実現に向けて、特別支援教育の一層の充実を図ることが求められています。

このため、幌延町教育支援委員会をはじめ、幌延町特別支援教育連携協議会や各関

係機関と連携し、教育相談の充実を図るとともに、乳幼児期からの記録ができる子育

てファイルの活用や、個別の教育支援計画を作成し、長期的な視点で乳幼児期から学

校卒業後までをとおして、個々に応じた的確な教育的支援の充実に努めます。

また、特別支援教育に関する教職員の専門性の向上や特別支援教育への理解を深め

る特別支援教育セミナーを開催します。

さらに、通常学級においても支援を必要とする児童のために、特別支援教育支援員

を幌延小学校に継続して配置します。

9.安全安心な教育環境の推進と就学支援。

学校においては、安全教育や安全管理の充実を図り、児童生徒の安全・安心を確保

することが重要です。

このため、子どもたちの快適で安全な学習環境づくりでは、前年度からの繰り越し

事業である幌延小学校体育館及び、給食センターの煙突アスベスト対応の改修を行い

ます。

また、文部科学省が推進している小中一貫教育を調査研究し、今後の学校施設のあ

り方を検討します。

児童生徒の安全確保については、交通安全や防犯・防災教育の推進を図ります。ま

た、保護者や幌延町青少年健全育成連絡協議会、幌延町安全で安心なまちづくり推進

協議会、各関係機関との連携、協力により、子どもたちを危険から守る取り組みを推

進します。

経済的理由により就学困難と認められる児童生徒の保護者に対しては、学用品費や

給食費等の援助制度、また進学される学生に対しては、町独自の奨学資金制度があり、

その活用の啓発に努めます。

第2に、社会教育の施策について申し上げます。

少子高齢化が進む地域社会において、町民一人一人の自主的な学習や町民相互の学

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習活動、地域活動は、地域の連帯や教育力を高め、豊かな暮らしを支える基盤となる

ものです。その推進を図るため、「第6次幌延町社会教育中期計画(学び愛・繋り

愛・創り愛 豊かに生きる人づくり)」の5つの政策を柱に、社会教育の振興に努め

てまいります。

1.幌延を知るための学びの場づくり。

町民一人一人が、生きがいのある充実した人生を送ることを目指して参加できる多

様な学習機会の拡充や、その学習の成果を地域に還元できる環境づくりが求められて

います。

このため、社会教育・体育館だより、町のホームページや告知端末機により、各種

事業の啓発や参加促進等、情報発信に努めます。

ふるさと「ほろのべ」の豊かな自然や産業を理解し伝えていく事業では、生涯学習

アドバイザーによる学習会や展示会の開催、親子・異世代の交流を図り、地域の自然

や産業を知るふるさと自然体験チャレンジ教室を開催します。

読書環境づくりでは、幌延と問寒別両図書室の連携や、北海道立図書館等、関係機

関の協力を得ながら、企画展を開催し、図書室の利用促進に努めます。

書道文化事業では、心象館の作品の展示替えや書道研修、施設を活用した心象館コ

ンサート、町民の作品ギャラリー展の開催、及びカフェコーナーを継続実施します。

生涯学習の観点から、高齢者の皆さんに健康でいきいきと暮らしていただくために、

生きがい教室を開催します。また、子どもや一般町民の方を対象として、外国語指導

助手による異文化交流や英会話教室を開催します。

2.地域の営みに参画できる仕組みづくり。

住民の社会参画活動を促進するためには、文化・スポーツ活動の充実や、地域にお

ける協働の取り組みが大切です。

このため、文化・スポーツに親しむ環境づくりでは、文化活動を広め町民の自主的

な創作活動や地域の文化祭事業を実施している幌延町文化協会、スポーツや運動に親

しむ機会や各種スポーツ大会を開催している幌延町体育協会の取り組みを支援します。

地域の文化活動の充実を図るために、今年度の舞台芸術鑑賞事業では、東京ブラス

スタイル公演を計画しています。また、運動に親しむ機会の充実を図るため、軽体操

教室やキッズダンス教室等を計画しています。

地域の子育てや家庭の教育力を高めるために、学校外活動や地域活動を支援するボ

ランティア活動、PTA活動を支援します。さらに、女性学級の学習活動を支援しま

す。

住民の社会参画活動を促進するために、地域の人材の掘り起しや有効な活用を図り

ます。また、人材バンクへの登録や、子育て支援ボランティア人材の育成に努めなが

ら、地域の教育力の向上を図ります。

3.子どもたちの自立を促す環境づくり。

子どもたちの体験活動の充実や自立を促す環境づくりに努め、健全育成を図ること

が求められています。

子どもたちの体験・交流活動を推進するために、異年齢の交流活動や地域ぐるみで

活動している子ども会育成連絡協議会やワラベンチャー問寒クラブの取り組みを支援

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します。また、ふるさとの自然とふれあい、親子・異世代・地域と交流する事業につ

いては、生涯学習アドバイザーや北大研究林、幌延遊考会等の協力を得ながら内容の

充実を図ります。

幼児期における豊かな感性を育むため、親子ふれあい人形劇公演の開催、また、本

物の舞台に触れ豊かな情操を養うため、今年度は小学生を対象に学校舞台公演を開催

します。

また、学校と連携し、長期休業中における望ましい生活習慣の定着と様々な活動を

体験するほろのべ朝活プロジェクトの開催、水泳・マラソン・スキー大会を実施しま

す。

子どもたちが安全に安心して異年齢の友達と交流できる放課後子ども教室推進事業

を今年度も引き続き、地域支援ボランティアの協力を得ながら実施します。

4.次代に向けて挑戦し続ける風土づくり。

ボランティア活動や地域の様々な体験活動に参画する青少年を育成することが大切

です。

このため、地域づくりに参画するための知識等を得る青少年の体験活動・リーダー

研修、少年の主張への参加を奨励・支援します。

地域のコミュニティ活動の推進では、学校施設や社会教育施設の有効活用を進める

とともに、青年や女性団体、有志ボランティアの活動の運営や各種研修活動を支援し

ます。また、町民相互の協力や交流、地域の協働による取組情報の提供に努めます。

スポーツの振興については、スポーツ推進委員やスポーツ指導員、幌延町体育協会

や各種スポーツ団体、保健センターとの連携を図り、生涯スポーツと健康づくりを推

進します。

5.学習活動の拠点づくり。

生涯学習活動を支える社会教育・文化・スポーツ施設の設備や機能を充実させるこ

とが必要です。

このため、昨年度にオープンした問寒別生涯学習センターについては、利用状況や

利用者のニーズを把握しながら、利便性のある施設運営に努めます。また、幌延町生

涯学習センターと国際交流施設については、相互連携を図りながら、町民の利用しや

すい施設運営に努めます。

体育施設では、総合体育館及び幌延町民プールのより一層の利用促進に努めます。

また、老朽化に伴い、問寒別パークゴルフ場クラブハウスの改修と芝刈り機の更新を

行うとともに、開進地区体育館の解体を行います。 今後もスポーツ公園等を含め、

安全・安心な施設の維持管理と施設運営に努めます。

以上、平成29年度の教育行政に関する執行方針を申し上げましたが、本町の「心豊

かな人と文化を育むまちづくり」の推進に一層の努力を重ねる所存です。

町民の皆様並びに町議会の皆様には、特段の御理解と御協力、御参画を賜りますよ

うお願い申し上げ、教育行政執行方針といたします。

議 長 植 村 敦 君

以上をもって、「平成29年度 幌延町政執行方針」並びに「平成29年度 幌延町教

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育行政執行方針」を終わります。

日程第16 議案第9号「幌延町税条例等の一部を改正する条例の制定について」の

件を議題とします。

議案第9号について、提案理由の説明を求めます。

住民生活課長 藤 井 和 之 君

議案第9号、幌延町税条例等の一部を改正する条例の制定についての、提案理由の

説明を申し上げます。

この度の改正は、地方税法等の一部を改正する等の法律が平成28年3月31日に公布

され、また、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地

方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律が、平成28年

11月28日に公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。

この改正条例は、4条立ての条文からなっており、第1条と第2条は幌延町税条例

の一部改正、第3条は平成26年5月に議決されました幌延町税条例等の一部を改正す

る条例の一部改正、第4条は平成27年12月に議決されました幌延町税条例の一部を改

正する条例の一部改正であります。

それでは、配付しております新旧対照表により説明させていただきますので、対照

表をご覧願います。

第1条及び第2条の改正は、幌延町税条例の一部改正であります。

1ページの附則第7条の3の2の改正は、個人住民税における住宅借入金等、特別

税額控除の対象となる家屋の居住年の期限を平成31年から平成33年に延長し、それに

伴い税額控除する期限を平成41年度から平成43年度に延長する改正であります。

附則第16条第1項から第4項の改正は、軽自動車税におけるグリーン化特例につい

て、適用期限を1年延長し、平成28年度に新規取得した一定の環境性能を有する軽四

輪等について、平成29年度分に限りその燃費性能に応じて税率を軽減する改正と、条

文整理のための字句改正であります。次の3ページの18条の3の改正は、納税証明事

項に関する規定で、根拠法令の改正に伴い、現行の軽自動車税を種別割に名称変更す

る改正であります。第19条の改正は、納期限後における延滞金の計算期間の規定にお

いて、この度改正する環境性能割の申告納付についても対象とする、引用条項の追加

であります。

次に、4ページの第34条の4の改正は、消費税率が10%になる段階において、地域

間の税源の偏在性を是正し、財政力格差の縮小を図るため、法人町民税法人税割の税

率引き下げに併せて国税である地方法人税の税率引き上げを行い、更なる交付税原資

化を進めることとしたもので、法人税割の税率を100分の12.1から100分の8.4に改正

するものであります。

次に、第80条は軽自動車税の納税義務者等に関する規定で、環境性能割の納税義務

者等について規定することと、現行の軽自動車税を種別割に名称変更するほか、条文

の整理を行う改正であります。第81条から7ページの第81条の8にかけましては、軽

自動車税において環境性能に応じて税率が異なる環境性能割が創設されたことに伴う

条分の整理と新たな規定の追加で、課税対象者の規定や課税標準、税率、徴収の方法、

申告納付課税標準や税率等を規定しております。

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次に、第81条から11ページの第91条にかけましては、現行の軽自動車税を種別割と

する名称の変更と、引用条項及び字句の改正であります。

12ページの附則第15条の2から13ページの第15条の6までは、環境性能割に関する

新たな規定の追加で、不足第15条の2から第15条の4までは環境性能割の賦課徴収、

減免、申告納付に係る特例について定めるもので、事務の取扱いなどを規定するもの

であります。次に13ページの附則第15条の5は、環境性能割に係る徴収取扱費の交付

についての規定で、賦課徴収を行うための費用負担について規定しており、第15条の

6は、環境性能割の税率の特例について読み替えをする改正であります。

附則第16条の改正は、軽自動車税の種別割に関する特例措置の規定で、軽自動車税

の次に種別割を加える名称変更と、引用規定や条文、税率区分の表などを整理する改

正であります。

15ページの第3条の改正につきましては、平成26年5月に議決されました幌延町税

条例等の一部を改正する条例の一部改正であります。附則第6条は、先程の第1条で

ご説明しました第82条及び附則第16条の改正に伴い、軽自動車税に種別割を加えた名

称変更、種別割の表の区分、条文の引用条項等の整理のための改正であります。

16ページの第4条の改正につきましては、平成27年12月に議決されました幌延町税

条例等の一部を改正する条例の一部改正であります。附則第6条第7項は、先程の第

1条でご説明しました第19条の改正に伴い、町たばこ税に関する経過措置の読み替え

規定の表中における引用条項の整理のための改正であります。

次に17ページ表下、この条例の附則でありますが、第1条は施行期日に関する規定

で、この条例は平成29年4月1日から施行することとし、ただし書きで第1条中、幌

延町税条例附則第7条の3の2第1項の改正規定は公布の日から、第2条から第4条

までの規定、附則第2条及び第4条の規定は、平成31年10月1日から施行することと

しております。第2条は、この度改正される町民税に関する経過措置で、第3条及び

第4条は、軽自動車税に関する経過措置について規定しております。

以上、議案第9号の幌延町税条例等の一部を改正する条例の制定についての、提案

理由の説明といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

3 番 斎 賀 弘 孝 君

説明書の5ページになるんですけどね、第81条の2です。本町の場合は、日本赤十

字社所有の軽自動車のうち、直接その本来の事業の用に供するもので、救急用のもの

に対しては軽自動車税を課さないとあるんですけどね、全体でこの日本赤十字社の所

有する軽自動車っていうのは、何台いま確認とれて、この条例に関するものは何台あ

るんですかね。分かりますかね。

住民生活課長 藤 井 和 之 君

第81条の2の日本赤十字社の関係なんですが、本町には関係ないとはいえないんで

すけども、現状はございません。元々、地方税法等にそういった規定がございますの

で、併せてそういった規定文を設けることが必要なことと、何らかの形で、もしかす

ると日本赤十字社の車両も導入される可能性はあることですから、当然、条例等にも

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盛り込んでおく必要があるということで、改正しております。

議 長 植 村 敦 君

他、ありませんか。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第9号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

日程第17 議案第10号「幌延町地区体育館条例の一部を改正する条例の制定につい

て」の件を議題とします。

議案第10号について、提案理由の説明を求めます。

教育次長 伊 藤 一 男 君

議案第10号、幌延町地区体育館条例の一部を改正する条例の制定について、提案理

由を申し上げます。

この度の改正につきましては、町内にある地区体育館4施設の内、開進地区体育館

を地域の要望と施設の老朽化により解体することとなりましたので、幌延町地区体育

館条例の一部を改正するものであります。

お手元に配付しております新旧対照表をご覧ください。

条例第2条の表の、開進地区体育館の項を削る改正となっております。

附則では、この条例の施行期日を、平成29年4月1日から施行する旨記述しており

ます。

以上、議案第10号の提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第10号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

日程第18 議案第11号「幌延町介護保険条例の一部を改正する条例の制定につい

て」の件を議題とします。

議案第11号について、提案理由の説明を求めます。

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保健福祉課長 藤 田 秀 紀 君

議案第11号、幌延町介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由

を申し上げます。

この度の条例改正は、介護保険1号被保険者の内、町民税非課税世帯に属する被保

険者の保険料について、幌延町独自で軽減を強化しようとするものであります。

お手元の配付資料、新旧対照表の裏面の参考資料も併せてご覧ください。

年間の介護保険料は、本条例第2条により平成27年度から平成29年度までの3年間

は、参考資料の改正前の欄に記載している額に定められております。

国は、第6期介護保険計画策定時、消費税を10%に引き上げることを前提として、

平成29年度から市町村民税の非課税世帯に属する被保険者の介護保険料の軽減強化策

を実施することとしておりました。しかしながら、消費税の引き上げが見送られたこ

とから、保険料の軽減強化策も見送られることとなった旨の通知がなされたところで

あります。

この度の改正は、見送られた軽減強化策を本町独自で実施しようとするもので、具

体的は、住民税が非課税である第1段階から第3段階までの1号被保険者の平成29年

度保険料を軽減するもので、第1段階は現行の保険料が2万9,200円のところを9,700

円軽減して1万9,500円に、第2段階は4万8,700円のところを1万6,200円減額して3万

2,500円に、第3段階が4万8,700円のところを3,200円減額して4万5,500円にしようと

するものであります。

なお、附則ではこの条例は平成29年4月1日から施行することとし、附則第2条で

は平成28年度以前の保険料は、なお従前のとおりとしております。

以上、議案第11号の提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第11号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決しました。

日程第19 議案第12号「幌延町個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定につ

いて」の件を議題とします。

議案第12号について、提案理由の説明を求めます。

総務財政課長 飯 田 忠 彦 君

議案第12号、幌延町個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定についての提案

理由を説明申し上げます。

この度の改正は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関

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する法律、いわゆる番号利用法の一部改正が平成28年12月28日に公布されたことに伴

い、必要な改正を行うものです。

配付しております新旧対照表によりご説明申し上げますので、新旧対照表をご覧く

ださい。

第2条の改正については、番号利用法の改正により第4号で規定しています情報提

供等記録の定義に、条例で定める独自利用事務による特定個人情報の記録に関する規

定を追加する改正です。

第25条の改正については、番号利用法の改正により情報提供等記録の訂正の実施を

した場合の通知先に、条例事務関係情報照会者及び提供者を追加する改正です。

第26条の改正については、番号利用法の改正により条の繰り下げに対応した、字句

の改正です。

表の下はこの条例の附則で、この条例は平成29年5月30日から施行するものとして

います。

以上、議案第12号、幌延町個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について、

提案理由といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第12号は、討論を省略し、原案のとおり決定す

ることにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、原案のとおり可決されました。

お諮りします。

この際、日程第20 議案第13号「幌延町障害福祉サービス施設の指定管理者の指定

について」の件、日程第21 議案第14号「幌延町食肉加工施設の指定管理者の指定に

ついて」の2件は関連がありますので、会議規則第37条の規定に基づき、一括議題に

したいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって議案第13号及び議案第14号を、一括議題とします。

議案第13号及び議案第14号についての、提案理由の説明を求めます。

保健福祉課長 藤 田 秀 紀 君

議案第13号、幌延町障害福祉サービス施設の指定管理者の指定について、及び議案

第14号、幌延町食肉加工施設の指定管理者の指定についての、提案理由を申し上げま

す。

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本案は、幌延町公の施設に係る指定管理の指定の手続等に関する条例第7条の規定

に基づき、幌延町障害福祉サービス施設及び幌延町食肉加工施設の指定管理者を指定

するにあたって、議会の議決を求めるものであります。

指定管理の対象とする幌延町障害福祉サービス施設については、地域における障害

福祉サービスを行う施設として設置している幌延町立北星園及び安心生産農園であり、

幌延町食肉加工施設については、地域の農畜産物の研究開発と高次加工により地域農

業の発展を図ることを目的とした施設であります。現在、施設の管理は社会福祉法人

幌延福祉会にお願いしているところでありますが、今後も施設の設置目的を効果的か

つ効率的に達成することが期待出来ることから、引き続き管理をお願いすることが適

当と判断し、同条例第6条の規定に基づき、公募によることなく、議案に記載のとお

り社会福祉法人幌延福祉会を指定管理者の候補として選定したものであります。

なお、指定期間は平成29年4月1日から平成32年3月31日までの、3年間としてお

ります。

また、施設の管理に関する協定は、現在と同じ内容で締結を考えております。

以上、議案第13号及び議案第14号の提案理由の説明といたします。

議 長 植 村 敦 君

これより、質疑を行います。

(「ありません」の声あり)

これにて、質疑を終わります。

お諮りします。

ただいま議題となっております議案第13号及び議案第14号は、討論を省略し、原案

のとおり決定することにご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって議案第13号及び議案第14号については、原案のとおり可決されました。

ここで、14時40分まで休憩します。

(14時25分 休 憩)

(14時40分 開 議)

休憩前に引き続き、会議を再開します。

お諮りします。

この際、

日程第22 議案第15号「平成29年度幌延町一般会計予算」

日程第23 議案第16号「平成29年度幌延町立診療所特別会計予算」

日程第24 議案第17号「平成29年度幌延町国民健康保険特別会計予算」

日程第25 議案第18号「平成29年度幌延町後期高齢者医療特別会計予算」

日程第26 議案第19号「平成29年度幌延町介護保険特別会計予算」

日程第27 議案第20号「平成29年度幌延町簡易水道事業特別会計予算」

日程第28 議案第21号「平成29年度幌延町下水道事業特別会計予算」

の7件は関連がありますので、会議規則第37条の規定に基づき、一括議題にしたいと

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思います。

これに、ご異議ありませんか。

(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって議案第15号から議案第21号までの7件は、一括議題とします。

議案第15号から議案第21号までの、提案理由の説明を求めます。

副 町 長 岩 川 実 樹 君

ただいま上程されました、議案第15号から第21号までの平成29年度幌延町各会計予

算につきまして、配付しております説明資料に基づいて概要を申し上げ、提案理由の

説明とさせていただきます。

1ページをお開きください。

はじめに、政府予算案に触れさせていただきます。

国の平成29年度一般会計予算額は、歳入歳出97兆4,547億円で、前年度比0.8%の増

加となっております。

政府は、経済再生と財政健全化の両立を実現する予算として、一億総活躍社会実現

に向けて、成長と分配の好循環を強化するため、保育士・介護人材等の処遇改善や年

金受給資格期間の短縮を図るほか、育児休業制度の拡充や給付型奨学金の創設等を図

るとしています。また、経済再生に直結する取組を推進するため、官民一体となって

の日本経済の成長力を高めるような施策や、科学技術振興費の伸長、第4次産業革命

の推進及び公共事業関係費の成長分野等へ重点配分するとしています。

歳入の租税及び印紙収入につきましては、法人税や相続税の税収増を含め0.2%増

の57兆7,120億円を見込んでおり、

公債金は34兆3,698億円で、新規国債発行額は税収を下回り、公債依存度は35.3%

程度となっております。

次に地方財政計画ですが、歳入歳出規模は86兆6,198億円で、前年度と比較して

1.0%の増となっております。

歳入の地方交付税につきましては、16兆3,298億円、前年度比2.2%の減少で、地方

税、地方交付税及び臨時財政対策債等の一般財源総額は、62兆1,105億円で、前年度

比0.6%の増となっております。

次に平成29年度幌延町各会計予算について、ご説明いたします。

2ページをお開きください。

予算の総括についてです。

予算編成にあたりましては、歳出全般について見直しを行いつつ町財政の健全性に

配慮しながら、町民ニーズに応えるとともに、総合戦略を推進するため、財源の重点

配分を行いました。

人件費及び扶助費を除く消費的経費の予算編成につきましては、財源の効率的な活

用を図りつつ、くらしの安心安全や子育て・教育環境の充実に配慮した編成といたし

ました。

投資的経費につきましては、「選択と集中」により農業基盤整備事業や商工業等振

興促進事業など産業の振興に重きを置くとともに、公用施設や道路橋梁等の整備を進

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めることといたしました。

また、「幌延町まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、「安心なくらしとま

ちづくり」や「子育て支援と人づくりの推進」、「まちへ新しい人の流れをつくる」

等のソフト事業への取組も進めることとしております。

1の各会計別当初予算総括表をご覧ください。

一般会計から下水道事業特別会計までの7会計の予算額合計は、62億2,776万円で、

前年度当初予算と比較して、3億6,159万4千円、6.2%の増となります。

下の表、2の当初・繰越予算の状況をご覧ください。

平成28年度一般会計予算に繰越明許費として設定済みの分と、今定例会に提案の補

正予算で設定予定の分を合わせた7,645万円が、平成29年度への繰越となります。

この繰越を合わせますと、一般会計の合計は51億945万円、全会計の合計は63億421

万円の 予算規模となります。

4ページをお開きください。

5の各会計別 地方債現在高です。平成29年度末残高は、前年度末より2億4,689万8

千円減少して、44億3,141万2千円を予定しております。

6の各会計別基金現在高は、前年度末より2億5,257万9千円減少し、29年度末で50

億1,896万円を予定しております。

7の北海道市町村備荒資金組合納付金現在高は、前年度末より595万3千円増加し、

29年度末で17億8,266万8千円を予定しております。

6ページをお開きください。

10の各会計別人件費の状況です。全会計102人の職員の人件費総額は、7億8,687万9

千円で、総予算額の12.6%を占めています。一人当たり771万5千円で、共済費を除き

ますと一人当たり585万6千円になります。主な増減要因として、平成29年度は、昨年

採用した医師分が人件費予算に反映されており、給料、職員手当等が増加しておりま

すが、共済費につきましては、前年度が3年に1度の退職手当組合事前納付清算金

支払い年度であったことから、減少しております。

8ページをお開きください。

一般会計予算の概要について、ご説明いたします。

平成29年度一般会計予算総額は、歳入・歳出それぞれ50億3,300万円で、平成28年

度当初予算と比較して3億700万円、6.5%の増となります。

これは、問寒別分遣所整備に係る北留萌消防組合負担金及び役場庁舎改修事業など

が大きな要因です。

9ページは、歳入の内訳です。

1款 町税は、6億5,301万1千円の計上で、前年度比2.8%の減となります。これは、

法人町民税の増加と個人町民税及び償却資産に係る固定資産税の減少が主な要因です。

詳細は、12ページの(4)町税税目別収入の状況をご参照ください。

9款 地方交付税は、普通交付税の前年度交付決定額から人口減少分と公債費の増減

分等を勘案して1,000万円減額して22億2,300万円の計上で、前年度比0.4%の減とな

ります。普通交付税及び特別交付税等の内訳は、13ページの(6)地方交付税等当初予

算額・決算額の推移をご参照ください。

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13款 国庫支出金は、前年度比22.3%減の2億2,806万9千円の計上です。社会資本整

備総合交付金の減少や年金生活者等支援臨時福祉給付金支給事業の完了等が主な要因

です。

14款 道支出金は、前年度比3.5%減の2億2,391万2千円の計上です。幌延地区団体

営農業基盤整備促進事業の事業量減少等が主な要因ですが、新たなものとして、結婚

新生活支援事業や妊産婦安心出産支援事業に係る補助金、家畜自衛防疫体制整備事業

に係る地域づくり総合交付金を計上しております。

16款 寄附金は、前年度比134.7%増の1,147万円の計上です。ふるさと応援推進事

業の実施により、ふるさと応援寄付金の増額を見込んでの計上です。

17款 繰入金は、1億2,632万円増の3億1,682万円の計上です。役場庁舎改修事業

や問寒別分遣所整備事業への財源充当のため公共施設等整備基金から1億1,124万円

繰り入れることが、主な増加要因です。なお、繰入金の詳細は、20ページの(7)基金

積立・取崩額及び充当事業をご参照ください。

19款 諸収入は、前年度比15.9%増の1億81万7千円の計上です。幌延西部地区草地

畜産基盤整備事業や水道管移設事業に係る受託事業収入の増加が主な要因です。

20款 町債は、前年度比43.0%増の8億8,390万円の計上です。一般廃棄物最終処分

場施設改修事業、問寒別分遣所整備事業及びグループホーム支援事業等の実施に伴う

増加が主な要因です。内訳は、19ページの(6)町債の発行事業をご参照ください。

次に、歳出の内訳についてご説明いたします。

14ページをお開きください。(1-1)歳出款別予算額の内訳です。

1款 議会費は、議員報酬、職員給料等で5,184万2千円の計上です。

2款 総務費は、移住定住促進事業、街路灯LED化事業、幌延地圏環境研究所支

援事業、役場庁舎改修事業、公共交通対策管理費、戸籍情報総合システム更新事業等

で7億686万8千円の計上です。

3款 民生費は、グループホーム建設支援を含む北星園民営化支援事業、市民後見

人制度推進事業、新婚生活応援事業、婚活支援事業、冬の生活応援事業、こざくら荘

支援事業、問寒別へき地保育所補修事業等で5億7,678万8千円の計上です。

4款 衛生費は、不妊治療費等の助成を含む母子保健事業、及び一般廃棄物最終処

分場改修工事費負担金を含むじん芥処理費等で、4億7,854万5千円の計上です。

6款 農林水産業費は、中山間地域等直接支払事業、町営牧場管理費、農業基盤整

備事業及び町有林整備事業のほか、生乳生産拡大事業、家畜自衛防疫体制整備事業、

農業用水道施設改修事業等で、5億4,426万4千円の計上です。

7款 商工費は、商工会地域振興事業、中小企業融資事業、及びトナカイ観光牧場

管理委託事業のほか、商工業等振興促進事業、観光PR促進事業等で、1億3,234万5

千円の計上です。

8款 土木費は、町道の道路改良事業や維持管理費、橋梁長寿命化改修事業、橋梁

維持改修事業及び公営住宅管理費等で、6億8,536万8千円の計上です。

9款 消防費は、問寒別分遣所整備費を含む北留萌消防組合負担金及び防災対策事

業で、3億5,189万3千円の計上です。

10款 教育費は、各小中学校情報通信機器等整備事業のほか、各小中学校テレビ会

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議システム改修事業、学校給食センター外溝補修事業及び問寒別パークゴルフ場整備

事業等で、3億4,970万4千円の計上です。

12款 公債費は、地方債の償還等で11億4,038万2千円の計上です。

16ページをお開きください。(3-1)から(4)までは、歳出の性質別予算額の内訳

等です。

22、23ページをお開きください。(9)は、一部事務組合への負担金の状況です。

西天北五町衛生施設組合及び北留萌消防組合幌延支署分の負担金内訳を整理してお

ります。

西天につきましては、今年度から一般廃棄物最終処分場施設改修工事等が実施に入

り、普通建設事業が大幅に増加しておりますが、廃棄物処理施設整備に係る長期債の

元利償還金が一部完済により減少しましたので、負担金は830万1千円の増加となりま

した。

北留萌消防につきましては、問寒別分遣所整備事業実施に伴い、負担金が2億1,542

万1千円増加しております。

24ページをお開きください。(10)は、社会保障財源化分の地方消費税交付金1,850

万円が充てられる社会保障施策に要する経費の内訳です。

25ページから31ページまでは、繰越事業も含めた、平成29年度の主な事業の概要を

整理しております。

32ページをお開きください。(13)は、当該年度の事業のうち「まち・ひと・しごと

創生総合戦略事業」に係る事業と予算を整理し再掲しており、予算総額は1億1,821万

4千円の計上です。

次に特別会計予算の概要を申し上げます。

33ページをお開きください。診療所特別会計です。

管理運営等の状況ですが療養病床19床のうち、1日平均の入院患者数は7.0人で、

1日平均の外来患者数は、61.7人を見込んでおります。

歳入歳出予算総額は、3億2,141万7千円です。

一般会計からの繰入金は、医療情報システム等の整備分を含め、2億596万1千円と

なります。

患者数の減少により、経営状況は依然として厳しいものがありますが、医療スタッ

フ及びサービスの確保と充実に努めるとともに、経営の健全化にも努めてまいります。

34ページをお開きください。国民健康保険特別会計です。

管理運営等の状況ですが、年間平均の被保険者数は605人で、前年度と比較して15

人の減、加入世帯数は349世帯を予定しております。

歳入歳出予算総額は、3億300万5千円で、前年度比8.2%の増となります。

歳入の国民健康保険税は、7,749万2千円で、前年度比4.1%の増となります。

歳出の総務費は、平成30年度の国保都道府県化に伴うクラウドシステム導入により、

1,732万1千円の増です。また、保険給付費は、1億4,218万1千円で、前年度比4.3%

の減となります。

35ページをお開きください。後期高齢者医療特別会計です。

歳入歳出予算総額は、5,196万6千円で、前年度比2.9%の減となります。

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歳入の後期高齢者医療保険料は、年間平均被保険者380人で、1,542万4千円、0.1%

の減となります。被保険者1人当りの保険料は、40,558円です。

歳出の後期高齢者医療広域連合納付金は4,905万8千円で、前年度比3.1%の減とな

ります。

36ページをお開きください。介護保険特別会計です。

保険事業勘定につきましては、年間平均の第1号被保険者数は676人、要介護等認

定者数134人を予定し、歳入歳出予算総額は2億3,834万円で、前年度比8.4%の増とな

ります。

歳出の保険給付費は1億9,309万9千円で、前年度比2.7%の減となります。

37ページの介護サービス事業勘定です。

居宅介護及び介護予防のサービス計画作成件数は220件を予定しており、歳入歳出

予算総額は788万7千円で、前年度比50.3%の減となります。

38ページをお開きください。簡易水道事業特別会計です。

月平均給水戸数は1,065戸を予定し、歳入歳出予算総額5,914万4千円で、前年度比

38.8%の減となります。

歳入の水道使用料及び手数料は4,381万8千円で、前年度比0.9%の減となります。

歳出の水道管理費は、水道管路図デジタル化業務委託料の増加により4,329万7千円、

前年度比13.9%の増、水道整備費は、前年度の配水管改修工事及び支障水道管移設工

事の完了と、今年度実施の問寒別配水池水位計設置工事により691万5千円、前年度比

85.9%の減となります。

39ページをお開きください。下水道事業特別会計です。

年度末の予定処理戸数は840戸とし、水洗化率は96.2%、合併処理浄化槽設置基数

を126基と予定しております。

歳入歳出予算総額は2億1,300万1千円で、前年度比39.2%の増となります。

歳入の使用料及び手数料は3,493万1千円、前年度比0.4%の減、繰入金は1億1,536万

8千円、前年度比15.7%の増となります。

歳出の施設管理費は5,915万8千円で、前年度比3.7%の減となり、施設整備費は、

下水道管理センター等長寿命化計画に基づく中央制御盤監視装置更新等で7,432万9千

円、前年度比335.2%の増です。個別排水施設整備費につきましては、引き続き希望

者の要望に応えることとしており、合併処理浄化槽4基、1,446万4千円の計上です。

以上、一般会計ほか各会計予算案の概要を申し上げました。

予算審議を通じて、議員の皆さんからのご意見ご提言をいただくとともに、予算執

行につきましてはご理解とご協力をお願い申し上げまして、提案理由とさせていただ

きます。

議 長 植 村 敦 君

お諮りします。

本案は、議員全員をもって構成する「平成29年度幌延町各会計予算審査特別委員

会」を設置の上、これに付託して審査したいと思います。

これに、ご異議ありませんか。

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(「異議なし」の声あり)

異議なしと認めます。

よって本案は、議員全員をもって構成する「平成29年度幌延町各会計予算審査特別

委員会」を設置の上、これに付託して審査することに決定しました。

第1回特別委員会は、委員会条例第7条第1項の規定に基づき、議長において招集

することとし、委員長、副委員の互選を行います。

ここで、暫時休憩します。

休憩中に、平成29年度幌延町各会計予算審査特別委員会を開会します。委員長、副

委員長の互選については、委員会条例第7条第2項の規定に基づき、年長の議員が行

うことになっておりますので、よろしくお願いいたします。

(15時05分 休 憩)

(15時10分 開 議)

休憩を解いて、会議を再開します。

本日の議事日程は、全て終了しました。

これにて、散会します。

なお、明日は午前10時より会議を開きます。

本日は、大変ご苦労様でした。

(15時10分 散 会)

以上、相違ないことを証するため、署名議員と共に署名する。

幌 延 町 議 会 議 長 植 村 敦

署 名 議 員 5 番 鷲 見 悟

署 名 議 員 6 番 吉 原 哲 男

以上、記録する。 書 記 係 長 植 村 美佐子