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gamitake-ikuiku
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整形外科プライマリー整形外科プライマリーケアケア‐‐ 腰の腰の XX 線写真の読み方‐線写真の読み方‐
症例
79 歳男性 1 ヶ月前から特に外傷歴なく腰痛が出現
今日になって痛みが強く横になっていても痛みがとれないとのことで救急車にて来院
バイタル安定、神経学的に特記すべき所見なし
とりあえず腰のレントゲンを撮ってみた
ここに気付いたかな?
Pedicle sign の消失
腰のレントゲン写真を読むときに
アライメント? すべり症? 圧迫骨折?
そんなの関係ねー
Red flag sign
50 歳以上 癌の既往 説明の出来ない体重減少 1 ヶ月以上続く腰痛 保存治療によっても改善を得られない
こういう腰痛は注意が必要!!
腰痛の診断
腰痛の診断は病歴と身体所見で勝負痛みに絶え間がない “ 夜寝ているときにも痛む”
臥床によっても症状が軽快しない段階的に症状が増悪
“Alart sign”
腰痛のイロハ
日本人の 97% が人生の内に一度は腰痛を経験
原因不明のものはその70 %
腰痛の 90% は 4 週間で自然軽快
腰痛の疫学
骨格 , 筋肉に由来する腰痛 97 % 原因不明 70 % 腰椎の変性 10 % 腰椎椎間板ヘルニア 4 % 腰部脊柱管狭窄症 3 % 腰椎圧迫骨折 4 %
悪性腫瘍 0.7 % 内臓由来 2 %
尿路結石 大動脈解離 , 心筋梗塞
痛みの性状
腰痛症 腰部の痛みのみを訴える .
神経根痛 短く鋭い痛みでたいてい臥床によって軽快
脊柱管狭窄 腰椎の後屈で増悪、前屈で軽快する
筋原性の痛み 冷たくすると増悪しあっためるとよくなる
女性の場合は月経周期との関連性についても尋ねてみる
症状の発症形態
突然発症 段階的増悪
突然発症の腰痛は中腰での動作 ( 床から物を取るなど)で発症 . 一方段階的に増悪している場合には全症例が内臓などの器質的疾患に関連していた
Smedly J, J Rheumatol 2005
のどちらかであるか良く聞きましょう
腰痛の鑑別
坐骨神経痛はありますか?
・椎間板ヘルニア ・急性腰痛症・その他疾患に伴う腰痛
神経学的所見で緊急度を判断 “red flag sign” に注意
ハイ イイエ
坐骨神経痛: Sciatica
お尻の硬いところから下腿にかけてにびーーーーっとした痛みが走るときにこう言う .
坐骨神経痛があります
神経学的所見で緊急度を判断
神経学的所見を重点的にとる必要がある排尿障害の有無 “ お尻の穴の周り
がしびれていませんか ?”
発熱、体重減少などのその他全身の症状がないかどうかを確認
腰痛を訴える患者の4%
坐骨神経痛があります
神経学的所見で緊急度を判断
治療神経学的な欠損がなければ何もしなくても 4週間で治る
腰痛を訴える患者の4%
坐骨神経痛がない
95 %が筋骨格系由来の痛み
経過観察で可
腰痛を訴える患者の60 %
“red flag sign” がない
おまけ
胸腰椎圧迫骨折の見分け方
“座るとよけい痛い”というアナムネ 明らかな外傷歴がある ちょっと外傷歴のある 50 歳以上 外傷歴ははっきりしないが 70 歳以上 ステロイドの服用歴 骨粗しょう症と診断されている
いずれかひとつでもあれば積極的に骨折を疑う