6
図1 母斑巨細胞 皮膚科セミナリウム 第 39 回 皮膚科病理学エッセンシャルズ 色素細胞母斑は病理組織学的に様々な副次的所見が 見られることで知られている.今回はそれらの中で, 母斑細胞塊内に見られる特徴的な所見として,母斑巨 細胞,管腔様構造,母斑小体,脂肪細胞様細胞,Balloon cell nevus について,母斑細胞塊周囲に見られる特徴 的な所見として,続発性骨形成(いわゆる Nanta の骨 母斑)と脂腺内に存在する母斑細胞塊について概説し た. はじめに 色素細胞母斑(色素性母斑,母斑細胞母斑)は,皮 膚科専門医がその病理組織像を見る機会の多い病変で あり,病理組織学的に様々な副次的な所見が見られる ことで知られている.本稿においては,それらの中で 母斑細胞塊内および母斑細胞塊周囲に見られる特徴的 な所見を概説し,読者の日常診療上の参考に資するこ ととした.なお,本症に関する名称の議論および病理 組織学的分類については,過去の文献 )~を参照して いただくこととし,今回は伝統的な Traub と Keil の 分類(境界母斑・複合母斑・真皮内母斑に分類)およ び Miescher と Albertini の分類(球状および索状構 造・浸潤性構造・神経線維腫構造に分類) を用いるこ ととした. 1.母斑細胞塊内に見られる病理組織学的所見 1)母斑巨細胞 母斑巨細胞は真皮内病変が主体の,複合母斑および 真皮内母斑に見られる.母斑巨細胞は真皮上層の球状 構造の部分に存在し,核は数個のものから多数の核が 花冠状を呈するものまで種々(図1)で,その成因につ いては,母斑細胞が真皮内で急激に増加したためとす る説 や加齢に伴う変化であるとする説 がある.そ の出現頻度は報告により,7.6% ,28.7% ,78.1% 大きな差異があるが,曽和ら が述べているように,定 義に若干の相違があるためと考えられる. 2)管腔様構造 管腔様構造は真皮内病変が主体の,複合母斑および 真皮内母斑の球状・索状構造の部分に見られる.母斑 細胞間には多少の空隙を認めることが多いが,管腔様 構造はその空隙が顕著となり,一見すると血管腔を想 起させるもので,空隙周囲が1,2層の母斑細胞で比較 的規則正しく包まれている例(図 2a)や空隙の中に島 嶼状に母斑細胞塊が存在する例(図 2b)がある.その 成因として,切除時の局所麻酔剤の影響がしばしば議 論されているが,同一人の複数の色素細胞母斑に管腔 様構造を認めることも多く,発症機序は不明である. その出現頻度は 4.5% から 7.5% とされている. 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見 勝俣 道夫(NTT 東日本伊豆病院) 日皮会誌:118(8),1483―1488,2008(平20)

1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

図1 母斑巨細胞

皮膚科セミナリウム

第 39 回 皮膚科病理学エッセンシャルズ

要 約

色素細胞母斑は病理組織学的に様々な副次的所見が見られることで知られている.今回はそれらの中で,母斑細胞塊内に見られる特徴的な所見として,母斑巨細胞,管腔様構造,母斑小体,脂肪細胞様細胞,Ballooncell nevus について,母斑細胞塊周囲に見られる特徴的な所見として,続発性骨形成(いわゆるNanta の骨母斑)と脂腺内に存在する母斑細胞塊について概説した.

はじめに

色素細胞母斑(色素性母斑,母斑細胞母斑)は,皮膚科専門医がその病理組織像を見る機会の多い病変であり,病理組織学的に様々な副次的な所見が見られることで知られている.本稿においては,それらの中で母斑細胞塊内および母斑細胞塊周囲に見られる特徴的な所見を概説し,読者の日常診療上の参考に資することとした.なお,本症に関する名称の議論および病理組織学的分類については,過去の文献1)~4)を参照していただくこととし,今回は伝統的なTraub と Keil の分類(境界母斑・複合母斑・真皮内母斑に分類)およびMiescher と Albertini の分類(球状および索状構造・浸潤性構造・神経線維腫構造に分類)2)を用いることとした.

1.母斑細胞塊内に見られる病理組織学的所見

1)母斑巨細胞母斑巨細胞は真皮内病変が主体の,複合母斑および真皮内母斑に見られる.母斑巨細胞は真皮上層の球状構造の部分に存在し,核は数個のものから多数の核が花冠状を呈するものまで種 (々図 1)で,その成因につ

いては,母斑細胞が真皮内で急激に増加したためとする説3)や加齢に伴う変化であるとする説5)6)がある.その出現頻度は報告により,7.6%3),28.7%5),78.1%6)と大きな差異があるが,曽和ら6)が述べているように,定義に若干の相違があるためと考えられる.

2)管腔様構造管腔様構造は真皮内病変が主体の,複合母斑および真皮内母斑の球状・索状構造の部分に見られる.母斑細胞間には多少の空隙を認めることが多いが,管腔様構造はその空隙が顕著となり,一見すると血管腔を想起させるもので,空隙周囲が 1,2層の母斑細胞で比較的規則正しく包まれている例(図 2a)や空隙の中に島嶼状に母斑細胞塊が存在する例(図 2b)がある.その成因として,切除時の局所麻酔剤の影響がしばしば議論されているが,同一人の複数の色素細胞母斑に管腔様構造を認めることも多く,発症機序は不明である.その出現頻度は 4.5%3)から 7.5%6)とされている.

1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見

勝俣 道夫(NTT東日本伊豆病院)

日皮会誌:118(8),1483―1488,2008(平20)

Page 2: 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

皮膚科セミナリウム 第 39 回 皮膚科病理学エッセンシャルズ1484

図2 管腔様構造a 管腔様構造が顕著な例b 管腔様構造の空隙の中に島嶼状に母斑細胞塊が存在する例

図3 母斑小体

図4 脂肪細胞様細胞a 脂肪細胞様細胞が目立つ例b 脂肪細胞様細胞の強拡大像.周囲に神経線維腫構造が認められる.

図5 Balloon cell nevus

3)母斑小体母斑小体は真皮内病変が主体の,複合母斑および真皮内母斑に見られるマイスネル小体に類似した構造(図 3)で,高齢者の頭頸部発生例に多くみられることより,加齢に伴う変化であるとされている3)6).その出

現頻度について園田ら3)は 3.6%と報告している.

4)脂肪細胞様細胞脂肪細胞様細胞は真皮内病変が主体の,複合母斑および真皮内母斑の浸潤性構造および神経線維腫構造を

Page 3: 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見 1485

図6 続発性骨形成(Nantaの骨母斑)a 骨髄脂肪織を伴った環礁状の骨組織を認める例.文献12)より転載.b 多数の骨組織を認めた例.矢印;毛幹の断面.文献11)より転載.c 母斑細胞塊深部に毛包の閉塞により生じたと考えられる表皮嚢腫様構造を認めた例.矢印:骨組織.文献11)より転載.

d 図6cの骨組織の拡大像.文献11)より転載.e 母斑細胞塊深部に異物肉芽腫を認めた例.矢印:骨組織,*:異物肉芽腫.文献12)

より転載.

呈する母斑細胞塊内に認められる脂肪細胞と区別が困難な細胞(図 4a・b)で,症例により母斑細胞塊内の占有割合が異なる.その発症機序として,園田ら7)は特殊染色を加えた病理組織学的および電子顕微鏡的な詳細な検討より,母斑細胞内に見られる類脂質が母斑細胞塊の変性・崩壊とともに中性脂肪に変化した結果生じたものと考え,篠田ら8)はその多くは母斑細胞塊内に存在する間葉系細胞に由来すると推測しているが,いず

れの報告も加齢により脂肪細胞様細胞の出現頻度が高くなる点では一致している.その出現頻度については24.7%8)から 39.5%7)とされている.

5)Balloon cell nevus

Balloon cell nevus は通常の母斑細胞より大型の,細胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の中心に位置する特異な形状を呈する母斑細胞が真皮内

Page 4: 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

皮膚科セミナリウム 第 39 回 皮膚科病理学エッセンシャルズ1486

表1 続発性骨形成(いわゆるNantaの骨母斑)自験30例(34個)の臨床的・病理組織学的所見のまとめ

その他の特記すべき所見母斑細胞塊との位置関係1切片上の骨組織の数組織型の分類発生部位性別年齢症例

嚢腫状に拡張した毛包存在深部脂肪織内に離れて存在4個(骨髄脂肪織あり)真皮内母斑右頬部男性461深部真皮内に接して存在小型1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑左鼻翼部女性312

骨周囲に線維化と毛幹の断面

深部真皮内に離れて2カ所に存在

9個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑右下顎部女性333

深部に異物肉芽腫と毛幹の断面

深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)複合母斑左頬部女性494

側深部真皮内に離れて存在2個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑左口角部〃〃〃深部真皮内に接して存在1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑前額部女性495

骨周囲に異物肉芽腫と毛幹の断面

深部真皮内に離れて存在小型1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑左頬部〃406

深部脂肪織内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)真皮内母斑眉間部女性587深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)真皮内母斑右内眼角部女性548深部脂肪織内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)複合母斑右頬部女性379深部真皮内に離れて存在2個(骨髄脂肪織なし)複合母斑右前額部男性6010側深部真皮内に離れて存在小型1個(骨髄脂肪織なし)複合母斑下口唇皮膚女性3311側深部真皮内に離れて存在5個(骨髄脂肪織なし)複合母斑前額部男性6012深部真皮内に離れて存在5個(4個に骨髄脂肪織あ

り)複合母斑左頬部女性2613

深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)複合母斑前額部男性4814側方の真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)複合母斑下顎部〃〃〃側深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑左頬部女性5215

真皮内に異物肉芽腫と毛幹の断面

側方の真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)複合母斑左下顎部〃〃〃

毛幹の断片多数母斑細胞塊の中央に存在2個(骨髄脂肪織なし)複合母斑腰部女性3216嚢腫状に拡張した毛包深部真皮内に接して存在1個(骨髄脂肪織なし)複合母斑右頬部女性3117嚢腫状に拡張した毛包深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)複合母斑右鼻翼部女性2818

深部真皮内に離れて存在2個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑右下顎部女性4219側深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑右下顎部〃〃〃深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑人中部女性3820

嚢腫状の毛包と異物肉芽腫側方の真皮内に離れて存在2個(骨髄脂肪織なし)複合母斑右下顎部女性3421骨周囲に多数の毛幹の断面母斑細胞塊内に存在1個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑右頬部女性5622

側深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)複合母斑右下顎部女性5023骨周囲に異物肉芽腫と毛幹の断面

深部脂肪織内に離れて存在3個(2個に骨髄脂肪織あり)

複合母斑右下顎部女性2524

深部と側方の真皮内に離れて存在

2個(骨髄脂肪織なし)複合母斑左頬部女性5725

嚢腫状の毛包と骨周囲異物肉芽腫

深部真皮内に離れて存在4個(骨髄脂肪織なし)複合母斑右頬部女性2726

嚢腫状の毛包と骨周囲異物肉芽腫

深部真皮内に接して存在2個(骨髄脂肪織なし)真皮内母斑右頬部女性6727

嚢腫状の毛包と骨周囲異物肉芽腫

深部脂肪織内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)複合母斑左頬部男性5228

骨周囲に異物肉芽腫と線維化

深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織なし)複合母斑左外眼角部女性2429

深部真皮内に離れて存在1個(骨髄脂肪織あり)真皮内母斑左下顎部男性6530

病変の大多数を占めるもので(図 5),その辺縁には通常の母斑細胞塊も認められる色素細胞母斑の特殊型である.その成因としては,母斑細胞が増殖過程において自己調節機構を欠き,異常メラノソームの増加により自己破壊をきたした結果,この形状の母斑細胞が出

現するものと考えられている9).われわれの施設において切除した 853 個の色素細胞母斑の中で,本症は同一人に生じた 2個のみであり,ごく稀に見られる病理組織学的所見と考えられる.

Page 5: 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見 1487

図7a・b 脂腺内に認められた母斑細胞塊(矢印).文献14)より転載.これらの細胞塊はS-100蛋白の検索で陽性所見を認める.

2.母斑細胞塊周囲に見られる病理組織学的所見

1)続発性骨形成(いわゆる Nantaの骨母斑)真皮内病変が主体の複合母斑および真皮内母斑では,しばしば母斑細胞塊周囲に続発性骨形成を認めることがあり,Nanta の骨母斑10)と呼称されている(図 6

a・b).われわれの施設では,この病理組織学的所見が過去に 30 例(34 個)の色素細胞母斑に認められており11)12),その概略を表 1に示した.それらは臨床的には通常の色素細胞母斑と差異はないが,特徴としては腰部に生じた 1例13)を除き,全例が顔面に生じていた.また,病理組織学的には 1ないし 2個の骨組織が母斑細胞塊よりやや離れた深部に認められる例が多く,母斑細胞塊深部に毛包の閉塞により生じたと考えられる表皮囊腫様構造(図 6c・d)や,その破綻により生じたと考えられる毛幹の断面を含む異物肉芽腫(図 6e)や線維化がしばしば認められていた.従って,続発性骨形成が生ずる機序としては,母斑細胞塊深部の表皮囊腫様に拡張した毛包が破綻して異物肉芽腫を生じ,その微小環境の変化により,徐々に骨組織が形成されるものと思われる12)が,母斑細胞塊により直接骨形成が誘導される可能性を指摘した報告6)もある.なお,われわれの施設においては,続発性骨形成がみられた色素細胞母斑の頻度は 4.0%で,顔面発生例に限定すると7.3%であった.

2)脂腺内に存在する母斑細胞塊先天性色素細胞母斑の中には,真皮内の母斑細胞塊付近に存在する脂腺内にも母斑細胞を認める例が存在する14)(図 7a・b).その発症機序について,Kawamuraら15)は母斑細胞が胎生 9から 15 週の間に皮膚に定着し,脂腺は胎生 13 から 15 週で他の組織と区別できることから,先に定着した母斑細胞が脂腺のバリアーが成熟していない時期に脂腺内に侵入して,そこで分化したものと考え,侵入を受けた脂腺は徐々に排除され,全体が母斑細胞塊で置換される可能性があると述べている.それに対し,佐藤16)は逆に脂腺内に侵入した母斑細胞塊は,後に経毛包性に排除されて消失すると考えている.なお,その出現頻度について Shitara ら17)は20%に認められたと報告しているが,われわれの施設においては,853 個の色素細胞母斑の中で 5個に認められるのみであった.

文 献

1)斎田俊明:「色素細胞母斑」はどのように捉えられているか,J Visual Dermatol,2 : 1208, 2003.

2)園田民雄,野波英一郎,川村太郎:母斑細胞母斑の臨床的ならびに組織学的観察―とくにその natu-ral history について(その 1)―,皮膚臨床,21 :

341―349, 1979.3)園田民雄,野波英一郎,川村太郎:母斑細胞母斑の臨床的ならびに組織学的観察―とくにその natu-ral history について(その 2)―,皮膚臨床,21 :425―431, 1979.

Page 6: 1.色素細胞母斑に見られる病理組織学的所見drmtl.org/data/118081483j.pdf5)Balloon cell nevus Ballooncellnevusは通常の母斑細胞より大型の,細 胞質が泡沫状ないし網状で,核は円形・小型で細胞の

皮膚科セミナリウム 第 39 回 皮膚科病理学エッセンシャルズ1488

4)斎田俊明:色素細胞母斑の統一概念,J Visual Der-matol,2 : 1128―1136, 2003.

5)児島壮一,永田茂樹,末木博彦,飯島正文:母斑巨細胞を認める母斑細胞母斑の臨床的・病理組織学的検討,日皮会誌,109 : 1333―1339, 1999.

6)曽和順子,木村鉄宣:後天性色素細胞性母斑の病理組織学的随伴所見の検討,日皮会誌,113 : 965―981, 2003.

7)園田民雄:母斑細胞の脂肪細胞様変性,日皮会誌,90 : 701―717, 1980.

8)篠田 勧,矢野貴彦,信藤 肇,林 雄三,森田栄伸,山本昇壯:母斑細胞母斑内にみられる脂肪細胞様細胞の病理組織学的検討,西日皮膚,58 : 987―990, 1996.

9)Hashimoto K, Bale GF: An electron microscopicstudy of balloon cell nevus, Cancer, 30 : 530―540,1972.

10)Nanta A: Sur I’Osteo-Nevus, Ann Derm Syph (Par),2: 562―567, 1911.

11)勝俣道夫,徳留康子,谷田健郎:続発性骨形成を伴った母斑細胞母斑の 3例,西日皮膚,54 : 60―65,

1992.12)勝俣道夫,徳留康子,小口 尚,谷田健郎:続発性

骨形成を伴った母斑細胞母斑―自験 10 例(11 個)の臨床的,病理組織学的検討―,皮膚臨床,35 :1429―1436, 1993.

13)勝俣道夫,大橋一樹,谷田健郎:下背部に生じた続発性骨形成を伴った母斑細胞母斑の 1例,皮膚臨床,39 : 1908―1909, 1997.

14)勝俣道夫,小口 尚,徳留康子:脂腺内に母斑細胞塊を認めた先天性母斑細胞母斑の 1例,皮膚臨床,36 : 570―571, 1994.

15)Kawamura T, Shishiba T, Horie N: The involve-ment of the sebaceous gland by nevus cells―Pathogenesis of the involvement and the fate ofthe involved gland―, J Dermatol(Tokyo), 9: 185―188, 1982.

16)佐藤良夫:私信.17)Shitara A, Sato Y, Morohashi M: Nevus cells ob-

served in the sebaceous glands, J Dermatol (Tokyo),4: 141―145, 1977.