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村上正治記念ちばマスターズオーケストラ広報紙
2018 Spring (21号)
「ARMONIA」はイタリア語。 英語に訳せば「HARMONY」です。
発行責任者:佐久間英機 編集:CMO広報委員会
ARMONIA
新しい年を迎えて――心新たに 共に喜びを
新年初頭の『アルモニーア』には、「謹賀新年」の言葉とともに、「今年も元気に音楽を楽しみましょう!」のご挨拶をしたいと思います。 平成29年度は、「ちばマスターズオーケストラ(ⅭMО)」にとって、これまでにない充実した活動の年となりました。 従来から「響き合う心と音楽」「音楽を楽しむ喜びを一人でも多くの人に」を体現する活動を活発に展開してきました。そして、これまでの着実な活動がマスメディアにも取り上げられるようになってきました。社会の動向とリンクする部分もありますが、長い間「音楽する心」を大切にしながら地道にしかも意欲的に取り組んできた諸先輩方の歴史が社会に認知されてきた結果ではないでしょうか。 先の総会では、「ベートーヴェン作曲 第九交響曲 実行プロジェクト」立ち上げが承認され、動き始めました。実現のためにはクリアしなければな
らないハードルは沢山ありますが、団員の皆さん個々のやる気を、知恵と熱意でまとめ上げ、表現できればこの上ない喜びとなるのではないでしょうか。特に、「歓喜の歌」です。 さあ、今年も元気に「素敵な音楽」と「音楽を楽しむ姿」を届けていきましょう。
飯村 毅(ちばマスターズオーケストラ団長)
Concert ReportⅠ
お互いの音を感じながら流れる音楽に反応 ー 佐倉市民音楽ホールのオムニバスコンサートに出演して 青木美咲(フルート) 2017年9月18日、秋晴れの敬老の日、佐倉市民音楽ホールにおいて、県内のクラシック音楽を愛好し研鑽を積む合唱団やアコーディオンサークル、ピアノアンサンブル等、9団体によるオムニバスコンサートが開かれ、ちばマスターズオーケストラでは、管楽アンサンブル(Cl杉野・佐久間・原口、Fg日々野、Hr小川・飯村、Ob伊藤、Fl青木)が参加、モーツァルトの交響曲第25番ト長調を演奏しました。 こちらのホールは、奏者の出す音を待ち構えているような敏感な落ち着いた空気を持っていて、奏者は響きを感じながら演奏に集中することができるので、私達は緊張の中にもお互いの音を感じながら流れる音楽に反応して演奏することができたように思います。ただ、プログラムの最後の出番のせいもあり、お客さまが少ないのが残念でした。そのような中、カメラを携えた西村さん、自宅が近い木佐貫さんが応援に来て下さり、嬉しかったです。ありがとうございます。
2017年11月4日(土)、同団を訪問、新団長の若井敦史さん、インペクの村田敬さんにお話を伺った。創設は1980年5月。前身の松戸市民交響楽団(交響楽部、軽音楽部、吹奏楽部、弦楽部のそれぞれで活動していた)が発展的に解消、設立された松戸市音楽協会の傘下団体のひとつとして松戸シティフィルハーモニー管弦楽団が誕生した。2018年で創立38年、この間団を支えて来られた前団長・桑原さんの音楽にかける情熱に敬意を表したい。 【団のプロフィール】現在の団員数は84名(男性39名、女性45名)で、大学生から70歳代まで幅広い年齢構成で、入団資格は特になく、オーディションもない。入団希望者は楽器持参で見学に来てもらい、合奏に参加してもらう。入団の可否は、コンサートマスター、技術委員、パートリーダーと協議して団長が決定している。【練習日・練習場所】毎週土曜日または日曜日、午後6時から9時まで。年間練習回数51回をを予定。「森のホール21」のリハーサル室をメインに使用(利用優先はあるが利用料金は一般と一緒)。【団費】月2500円、その他自主公演の演奏会(年3回)ごとに臨時団費1万円を徴収。その他、市からの補助金が年間2万2000円あり。【指揮者・選曲】常任は置かず、演奏会ごとに運営委員会で決めている。曲を決めてから指揮者を決める。曲目は2年先まで決めている。【組織・運営体制】委員会は以下の3つがある。《運営委員会》団の運営に関する決定機関(団長、インペク、会計等8名)、《技術委員会》演奏技術面に関する連絡調整機関(コンマス、技術委員等5名)、《選曲委員会》演奏会の選曲機関(団長、インペク、ライブラリアン等9名)。その他、団員相互の交流と親睦、練習を兼ねた年1回の合宿を8月下旬、2泊3日で千葉県岩井海岸で行っており、ほとんどの団員が参加している。
シリーズ・よそオケ探訪/第3回松戸シティフィルハーモニー管弦楽団
若井敦史さん 村田敬さん
佐久間インペクによる「よそオケ探訪」も3回目に入ったが、練習回数、演奏回数、曲目選定(そして団費も!)など、「よそオケ」の“厳しさ”を垣間見るにつけ、「ⅭⅯO団員はある意味で“恵まれている” な~!?」との思いを深くする。もちろん、団それぞれの歴史、構成メンバー、活動方針あっての団であり、それぞれの個性(我が団のその一つが、今回榎木さん報告の「特別支援学校訪問演奏シリーズ」だと思うが)は尊重されなければならない。それでも「よそオケ」の長所に学び、自分たちの“個性“の中に取り込んでいきたいものだ、といつも読むたびに感じるのである。(Y)
ARMONIA 2018 Spring (21号)
取材:佐久間英機 幹事長・インスペクター
【年間の演奏会・活動計画】演奏会場は「森のホール21」。以下のような演奏会を行っている。5月「ファミリーコンサート」比較的ポピュラーな曲を中心にファミリー層に来てもらえるような曲や、演奏会のアンケートで要望の多かった曲などを取り上げる。7月「室内演奏会」団員有志が参加(会場は、近年三郷市のホール)。9月「定期演奏会」大きな編成の曲や難曲を主体に取り上げる。12月「松戸市民コンサート」松戸市音楽協会主催。市の広報誌で募集した市民コンサート合唱団との共演。第九、レクイエムなど合唱曲を取り上げる。その他、外部演奏依頼があり、無理のない範囲で引き受けている。
【記者の目】アットホームな雰囲気の中で団結力があり、出席率が非常に高く、辞めてい行く人が少ないと聞いていた通りの楽団であった。取材当日は、リヒャルト・シュトラウスのワルツ「ばらの騎士」と、ビゼー「カルメン組曲」の練習を拝聴。37年の歴史を誇る楽団から紡ぎ出される響きはバランスのとれた快いものであった。指揮者の音楽づくりを団員一人ひとりが聞き漏らさないという真剣さと、一音一音を疎かにできないという思いがくみ取れ、練習が進むにつれ、さらに良いサウンドに仕上げられていく過程を耳にすることができた。心地よい緊張感を感じた練習であった。これからさらに上手くなっていく有望な楽団の一つだな、という思いを残し練習会場を後にした。 【松戸シティフィルハーモニー管弦楽団コンサート情報】・2018年5月20日(日)森のホール21 13時30分開演指揮:米津俊広 曲目:ガーシュイン「パリのアメリカ人」、プロコフィエフ「交響曲第1番『古典交響曲』」、コープランド「市民のためのファンファーレ」、グローフェ「組曲・グランドキャニオン」
ARMONIA 2018 Spring (21号)