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1 研究成果報告 「歩行支援ロボット」 サステナブル基盤グループ 山田 和範 名古屋大学 未来社会創造機構 特任准教授

研究成果報告 「歩行支援ロボット」 - 名古屋大学2018/03/14  · 1 研究成果報告 「歩行支援ロボット」 サステナブル基盤グループ 山田和範

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研究成果報告

「歩行支援ロボット」サステナブル基盤グループ

山田 和範名古屋大学 未来社会創造機構 特任准教授

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本日の6つのトピックス

インテレクチャルガラス

ゆっくり自動運転®

今日の栞アプリ(外出促進コンシェルジュサービス)

コミュニティ・サポート・システム(CSS)

歩行支援ロボット

ドライバエージェント

3

ビジョンを実現するアプリ

共助と自尊心が生まれる場と仕組

安心・安全に使える車と運転支援

お出かけしたくなるような身体と気持ち

歩行支援ロボット

高齢者が元気になるモビリティ社会

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対象とする社会問題・提供する価値

高齢者が元気になるモビリティ社会安心・安全に使える車と運転支援

お出かけしたくなるような身体と気持ち

歩行支援ロボット

課題:運動機能が低下し、転倒に不安を持つ高齢者

は、外出に不安を覚えることで日常生活を思

うように送ることができない。

価値:歩行支援ロボットを用いた身体トレーニング

で、体力の衰えを回避、自信を持って活発な

日常生活を送ることができる。

共助と自尊心が生まれる場と仕組

高齢者の外出頻度

※散歩含め

出典:内閣府「平成26年度高齢者の日常生活に関する意識調査」

32.5%

21.1%

外出が週に1日以下

課題

少しでも歩いて身体を動かして、自立した生活を維持して欲しい。

転倒や事故は本当に避けたい。

想い ※撮影ご遠慮ください。

外出頻度が減った高齢者にも、「安全に」「たくさん」歩いて、元気に過ごして欲しい。

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概要

技術ポイント

ハンドルにかかる力

ハンドルを押す力だけから歩行の状態・能力を認識

センサの装着などもなく、計測のわずらわしさが全くない。

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歩行能力認識の一例

時刻

踵横方向加速度(m/s2)

右足踵接地 右足踵接地 右足踵接地

-25

N

-20

-30

左遊脚 右 左 右 左 右 左 右

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歩行開始 終了

姿勢が左に偏る方の例 : 遊脚期の左右で力に偏り

見える化画面

ハンドル下方向荷重

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確立技術

ハンドルのセンサ情報 特徴抽出

波形に様々な情報が潜む

個人に最適化した歩行支援(速度、方向、リズム)

認識・制御

歩行能力認識(速度、直進安定性、歩幅、姿勢、他)

曲線を含む自由歩行で”7種の歩行能力を高精度で認識”

足助病院での実証実験

60代男性 70代女性(膝、腕リハビリ中)80代女性

※撮影ご遠慮ください。

はい76%

どちらで

もない18%

いいえ6%

楽しく歩くことができた

はい70%

どちらで

もない18%

いいえ12%

またこのロボットを使いたい

はい70%

どちらでも

ない9%

いいえ21%

安心して歩くことができた

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2ヶ月間 60-101歳57名が参加歩行中の安心感、楽しさ、利用継続について高い評価

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未来構想

リハビリ・セルフケア

健康寿命延伸

日常生活に寄り添うパートナー

施設での歩行訓練支援

バイタル・生活状況・認知等心身の状態を理解した支援

日常生活に寄り添う

[3]足助病院http://www.jaaikosei.or.jp/asuke/

[2]旭ぬくもりの里

繋がる歩行訓練

通所リハ・デイサービス

病院回復期リハビリ

ケアハウス・サ高住 住宅

あらゆる歩行シーンで、情報が繋がり一人ひとりに最適化される歩行訓練

より多くの活き活きした時間を