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令和元年6月 四国財務局 四国財務局の地域連携事例集 (平成30年度)

四国財務局の地域連携事例集shikoku.mof.go.jp/content/000235923.pdf【地域の課題と財務局の役割】 「地域経済エコシステム」の各主体の役割・強みを熟知し「つなぐ役割」を果たす。・地域には、スマート・ニッチともいうべき、規模は小さくとも独自の技術やノウハウを有し、優れた経営を行っている中小企業も

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令和元年6月

四国財務局

四国財務局の地域連携事例集(平成30年度)

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目 次

財務局の使命 1

財務局のネットワーク 2

地域連携に係る主な業務 3

地域の課題と財務局の役割 4

地域経済エコシステムと財務局 5

(四国財務局の地域連携の取組み)

地域経済エコシステム形成に向けたプロジェクト 6

地域経済の活性化や人材育成に向けた大学との連携強化 7

四国4国立大学とJR四国の連携事業「地域観光チャレンジ」を支援 8

公共施設再編整備に対応した国公有財産の最適利用への取組 9

「四国の若手をツナグ ワールド・カフェ」 を開催 10

四国財務局と関係機関の連携による事業承継支援 11

若手職員による酒蔵応援プロジェクト 12

「地域経済活性化フォーラムin八幡浜」を開催 13

平成30年7月豪雨災害への四国財務局の対応 14

高知県須崎市の地域おこしイベントの活性化に向けた取組 15

国からの派遣職員と地域の主体をつなぐネットワークの構築 16

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1

実施

する

伝達

する

地域に

貢献する

広報

する

財務省・金融庁の施策を

財務省・金融庁の施策を地域に

地域の意見・要望等を財務省・金融庁に

地域の特性・要望等を踏まえた施策の実施を通じて

国民生活の安定・向上 日本経済の発展

財務局の使命

○ 財務省の総合出先機関として、また、金融庁の事務委任を受け、財務省及び金融庁の施策を地域に「広報」するとともに、地域の意見・要望や実情を的確かつ迅速に本省庁に「伝達」し、効果的な施策の形成に寄与する。また、地域の特性を踏まえた施策を「実施」し、「地域に貢献」する。

○ 以上により、金融機能の安定や通貨の信認を確保し、国民の資産を守るなど、国民生活の安定・向上と我が国経済の発展に貢献する。

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◎ 財 務 局 (9箇所)

○ 財 務 支 局 (1箇所)

○ 財務事務所(40箇所)

・ 出 張 所(13箇所)

○旭川

・北見

札幌○帯広

○ 釧路

・小樽

○ 函館

○ 青森

○ 盛岡○ 秋田

○山形 ◎

仙台

○ 福島

新潟

水戸

・筑波

○千葉○

東京・立川

宇都宮

○横浜

横須賀

◎さいたま

前橋

甲府

長野

富山◎金沢

・沼津

福井

○ 岐阜

◎ 名古屋

○ 静岡○

○大津

京都

・舞鶴

◎大阪

奈良

和歌山

○神戸

倉敷・○

岡山

・ 呉◎広島

○ 鳥取○

松江○

山口

・下関

◎高松

徳島○高知

○ 松山

福岡 ・小倉○

佐賀・

佐世保

長崎○大分

○宮崎

熊本

○ 鹿児島

名瀬

□那覇(沖縄総合事務局財務部)

□石垣(八重山財務出張所)

□平良(宮古財務出張所)

沖縄総合事務局財務部

 財務局は、財務省の地方支分部局としてブロック単位に設置されており、現在9財務局(北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州)及び1財務支局(福岡)がある。 また、財務局・財務支局の下に、財務事務所が40設置されており、これに加えて、管財業務等を実施している出張所が13設置されている。なお、沖縄県では、内閣府沖縄総合事務局が財務局の業務を行っている。

○ 財務局は、財務省の総合出先機関としてブロック単位に設置されており、9財務局(北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州)及び1財務支局(福岡)がある。

○ また、財務局・財務支局の下に、40箇所の財務事務所、13箇所の出張所が設置されている。

○ 沖縄県は、内閣府沖縄総合事務局財務部が財務局の業務を実施している。

財務局のネットワーク

松江○

鳥取松江

神戸倉敷・

岡山広島

○山口

・下関

倉敷・呉◎広島 さいたま

立川 東京

◎ 財務(支 )局 ( 1 0 箇所 )

○ 財務事務所 (40箇所)

・ 出 張 所 ( 1 3 箇 所 )

□ 那覇(沖縄総合事務局財務部)

□ 宮古島(宮古財務出張所)

□ 石垣(八重山財務出張所)

沖縄総合事務局財務部

2

財 務 局 総 定 員

約 4 , 6 0 0 名

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地域連携に係る主な業務

金 融(1) 地域金融機関等の検査・監督

(2) 地域の中小企業金融の円滑化に向けた取組

(3) 金融商品取引等の監視

国有財産

経済調査

広 報

財 政(1) 適正かつ効率的な予算執行の確保(予算執行調査等)

(2) 災害復旧事業の査定立会

(3) 地方公共団体への財政融資資金の貸付

(1) 地域経済情勢等の調査

(2) 地域の意見・要望を本省庁に伝達

(1) 財務省及び金融庁の重要施策等の広報活動

(2) 各種団体の会合・学校・研修会等への講師派遣

(1) 行政財産の効率的な使用のための総合調整

(2) 地域や社会のニーズに対応した国有財産の有効活用

(3) 国有財産を通じた災害対応・防災対応

(1) 地域経済エコシステムの形成に向けた各主体との連携推進

(2) 各地域における地方創生の支援企 画

3

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【地域の課題と財務局の役割】「地域経済エコシステム」の各主体の役割・強みを熟知し「つなぐ役割」を果たす。

・地域には、スマート・ニッチともいうべき、規模は小さくとも独自の技術やノウハウを有し、優れた経営を行っている中小企業も多数存在。これらスマート・ニッチ企業やスタートアップ企業、大手企業等が多面的に連携することにより、オープンイノベーションを創出していくことが地域経済の成長における一つの鍵。

・事業承継や人材確保等が重要な課題であるなか、黒字廃業等による経済縮小や技術の逸失を防ぐべく、金融機関・支援機関等の連携により、事業承継支援等に取り組んでいく必要。

・地域において多くの課題が存在するなか、地域の生産性向上を図るうえでは、観光、交通、中心市街地活性化等の課題の解決に向けて、様々な主体が連携し知恵を出し合っていく必要。

・財務局がそのネットワークを活用し、地域経済エコシステムの担い手と直接向き合うことで、地域企業の実情や地域の具体的な課題を把握。価値創造や課題解決のため、地域の各主体との「つなぎ役」を果たす。

・この役割を最大限発揮することにより、オープンイノベーションの創出や地域の課題解決を後押しし、地域ひいては日本経済の活性化に貢献する。

財務局・財務事務所

中小企業等 スタートアップ

自治体・支援機関等(政府系金融、大学含む)

域外企業等

地域金融機関

財務省 金融庁

他財務局

地方支分部局

サポート

金融仲介機能の発揮

・ライフステージに応じた支援

共通価値の創造

探求型対話・価値情報の提供ハブ機能発揮・協働等

中央省庁等

オープンイノベーションを創出!

財務局の特徴

① 全都道府県に拠点・地域の各主体と顔の見える関係・全国横断的なネットワーク

② 地域金融行政を担当・地域金融機関との対話を通じて、地域における金融仲介機能の発揮を促す役割

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商工中金

中小機構

【地域経済エコシステムと財務局】

【自治体】

【地域住民】

【事業者等】

観光ベンチャー

鉄道

都道府県・市町村 / 地域住民

証券会社

大手企業

地域インフラ企業

(電力・ガス等)

外国企業

スタートアップアクセラレーター

DMO

宿泊

小売

観光事業者

有望な企業を他の主体・地域に紹介し、スケールを支援。

農協・漁協

農家

〈政策分野〉 観光地域交通

経済調査

地域企業活性化

農業振興農村振興

【地方支分部局】 運輸局 経産局 農政局各府省支分部局

金融部門 財政部門

財務局

【中央省庁等】 観光庁 国交省金融庁 財務省

経産省 農水省 各府省人材機構

REVIC DBJ

日本公庫

メガバンク

国の機関の横の連携を促進。

整備局

中企庁

特許庁

街づくり等

不動産

地域金融活性化

国有財産

建設

課題に応じて、ふさわしい専門家等をマッチング。

主計融資

中小企業・スタートアップ

地方銀行信用金庫

信用組合等

大学・研究機関等

※地域経済エコシステム・・・ある地域において、企業、金融機関、地方自治体、政府機関などの各主体が、それぞれの役割を果たしつつ、

相互補完関係を構築するとともに、地域外の経済主体等とも密接な関係を持ちながら、多面的に連携・共創してゆく関係。

※地域経済エコシステムは、時代とともに常に変化するものであり、上記に例示した関係者も変化し得る。

地域金融機関を仲介役とした地域企業とのネットワーク作りを支援。

ファンド等を通じたリスクマネーの供給を促進。クラウドファンディングやフィンテックなど新しい金融と連携。

JETRO

バス

フェリー

航空

農業法人

商工会議所・商工会

支援機関

国税庁

NPO等

UR

地域や業種等を超えた横の連携を促進。

〈イメージ図〉

医療・福祉通信

郵便局

日銀

水産事業者

水産庁

VC

5

林野庁

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概要 取組の成果

地方創生支援・金融

地域経済エコシステム形成に向けたプロジェクト

※エディブルフラワー(食用花)の栽培工場を誘致し、廃校舎の利活用や地元雇用の拡大を目指すもの。

6

四国財務局及び徳島財務事務所

〇政策アイデアの実現等、地域経済の活性化を目的とした「吉野川市と財務省四国財務局との連携・協力に関する協定」を締結(平成30

年12月18日)。

〇同日、キックオフイベントとして「花で彩る吉野川市の未来~地域経済エコシステム形成に向けたワークショップ~」を開催。金融機関、徳島県、国の出先機関が参加。

【コンテスト授賞式】

【連携協定締結式】

〇若手職員による政策アイデアの協働を契機に、地域の各主体間に多面的な連携・共創が生まれた。

〇ワークショップでは金融機関からのアイデア実現に向けた具体的なビジネスプランの提言を受け、活発な意見交換を実施。

〇徳島県では県知事及び県庁内の各部局にも当プロジェクトの情報共有が図られており、徳島県との新たな連携につながる動き。

〇複数の地元企業から吉野川市に対し政策アイデア実現に向けた連携・協力の申し出があり、事業参加の具体的対話を開始。

〇吉野川市と徳島財務事務所の若手職員の政策アイデア(※)が内閣府主催「地方創生☆政策アイデアコンテスト2018」で604件の応募の中から第1位の地方創生担当大臣賞を受賞。

〇 「吉野川市☆地域経済エコシステム」相関図は右図のとおり。

※徳島大学との連携については次頁参照。

• 徳島県吉野川市と徳島財務事務所の若手職員が作成した政策アイデアが、内閣府のコンテストで、第1位の地方創生担当大臣賞を受賞。同市と連携協定を締結し、アイデア実現に向けたワークショップを開催。

• 財務局が地域の各主体との「つなぎ役」として「吉野川市☆地域経済エコシステム」を構築。今後、各主体との対話を深め、地域の共通価値の創造を目指す。

財務局の加勢で手こぎ船がエンジン付きボートに変わるくらい取組のスピードが上がった(吉野川市職員)。

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概要 取組の成果

地方創生支援

地域経済の活性化や人材育成に向けた大学との連携強化

• 徳島大学と地域経済の活性化や地域で活躍する人材育成に連携して取り組むため、連携協定を締結。

• 連携の一環として、同大学生が、徳島財務事務所と吉野川市の若手職員が取り組むプロジェクトに参加し、学生の新たな観点や発想をもった調査研究結果を発表。今後も新たな連携事業等を展開予定。

7

四国財務局及び徳島財務事務所

【連携協定締結式】【徳島大学生、吉野川市と徳島財務事務所の若手プロジェクトチーム】

【徳島大学生の調査研究結果発表】

○四国財務局は、これまで徳島大学の各教員と個別に相談し、協力を得ながら、地域の実態把握調査等地域貢献のための様々な連携活動を行うとともに、毎年、インターンシップやスポット的な講義も継続して実施。

○同市が新設する地方創生推進室と同大学との連携を進める。○新たな連携事業として、事業承継の必要な事業者と大学生をつなぐ取組を検討中。

○地域経済の分析等を盛り込んだ寄附講義を新たに開講予定。

今後の展開

○今後、組織同士でより密接に連携し、地域経済の活性化や地域で活躍する人材育成に取り組むため、当局と同大学で連携・協力協定を締結(平成31

年1月11日)。なお、当局としては、大学との連携協定締結は初めて。

○協定締結を機に、徳島財務事務所と吉野川市の若手職員が協働して取り組んでいるプロジェクトの政策アイデア(※)実現に向けて、同大学の教員及び学生に対して協力依頼。

吉野川市と徳島財務事務所の若手職員が、定期的に徳島大学に出向き、同大学生と意見交換を実施。

同大学生が、エディブルフラワーを利用した商品開発の調査研究結果を発表(同大学主催公開シンポジウム:平成31年2月15日)。⇒同市の知名度向上に向けたPR

商品の開発を提案。

※エディブルフラワー(食用花)の栽培工場を誘致し、廃校舎の利活用や地元雇用の拡大を目指すもの。

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概要 取組の成果

地方創生支援

四国4国立大学とJR四国の連携事業「地域観光チャレンジ」を支援• 地元大学生が地域の特徴を学び観光資源を発掘しながら、旅行を企画提案し、JR四国が商品化するというプロジェクトに、四国財務局及び徳島・松山・高知財務事務所もオブザーバーとして参加。

• 当局職員が社会人の目、地域活性化の観点から大学生にアドバイス。

• 本局、徳島財務事務所がサポートした旅行企画が、それぞれ銀賞、銅賞を受賞し、平成31年2月から商品化。

○四国4 国立大学(徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学)とJR四国との間で、地域活性化を目的とした連携協定を締結(平成29 年9 月)。大学生が各地域の特徴を学び観光資源を発掘しながら、旅行を企画提案し、JR四国が商品化するというプロジェクト「地域観光チャレンジ2018」が開始され、四国財務局及び徳島、松山、高知の各財務事務所がオブザーバー参加。

○成果発表・審査会において、四国財務局がサポートしたオリーブ園でのヨガ体験の旅行企画が銀賞を受賞したほか、徳島財務事務所がサポートした2つの旅行企画も銅賞を受賞。

8

四国財務局及び徳島・松山・高知財務事務所

【大学生へのアドバイスの模様】

【成果発表・審査会の模様】【大学生の旅行企画が商品化】

【銀賞受賞の香川大学生・教員と四国財務局職員】○平成31年2月から、順次、

JR四国の旅行商品として発売を開始し、3月末から6

月にかけて催行予定。

○当局は引き続き「地域観光チャレンジ2019」にも参加。また、この取組を機にJR四国や大学との連携を深化。

○本局及び各財務事務所の若手・中堅職員が各大学へ出向いて大学生の調査活動やアイデアに対し、社会人の目、地域活性化の観点から情報提供やアドバイスを実施。

○大学生の旅行企画の成果発表・審査会が開催され、当局職員も出席(30年9月25日)。

○受賞した大学生からは、職員のアドバイスに対して「学生同士だけの議論では気づかない意見がもらえた」などの声。

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概要 取組の成果

国有財産

公共施設再編整備に対応した国公有財産の最適利用への取組

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四国財務局

【丸亀市庁舎周辺地区再編整備のイメージ】

〇当取組には困難な課題があったものの、当局が中心となり解決策を見出すことで、同市等との一層の信頼関係を構築。

〇丸亀市より、同市庁舎周辺地区の再編整備に伴い、近隣の丸亀税務署敷地を活用して新市民会館を建設したい旨の要請があり、同市、高松国税局、四国財務局で協議を開始(平成29年5月)。

• 香川県丸亀市より、同市庁舎周辺地区の再編整備に伴い、近隣の丸亀税務署敷地を活用して新市民会館を建設したい旨の要請があり、同市、高松国税局、四国財務局で協議を開始。

• 同市の再編整備を実現するため、当局が中心となって、同税務署移転に係る諸課題を関係官署と調整した結果、同税務署移転に係る基本合意が成立。現在、新市庁舎が着工するなど再編整備が進行中。

〇同税務署移転にあたっては、以下の課題が判明。

〇丸亀市及び高松国税局が望む形で移転合意。

【新市庁舎安全祈願祭に四国財務局管財部長が出席】

・同税務署移転に係る基本合意が成立(30年2月)。

・同国税局からは、同区内で同じ規模の移転先敷地確保の要望があったが、現状では同区内での確保が困難(位置的課題)。

・同税務署庁舎の整備計画等から建替予算がすぐに措置することができない状況で同市の希望時期までに移転完了は困難(時間的課題)。

・同国税局の移転に伴う負担可能額を超過(金銭的課題)。

○課題解決に向けた当局による調整結果

①移転先を新市庁舎の隣とする。②同市が現物補償(同市が移転先敷地を用意し、同税務署庁舎も整備)。

③同国税局は移転に伴う費用を一定額負担。⇒ 新市庁舎は30年12月着工、新税務署庁舎は31年10月着工予定。

・同市は、進めているまちづくりに沿って新市庁舎を着工。今後、新市民会館を建設。

・丸亀税務署は、現在の利便性の良い立地条件を維持。また、同市からの移転補償により財政的負担を軽減して建替。

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概要 取組の成果

地方創生支援

「四国の若手をツナグ ワールド・カフェ」を開催• 四国財務局地方創生支援のための若手プロジェクトチームが、同世代の新たなネットワークの構築や地方創生に向けたアイデアを生み出すための「ワールド・カフェ」を開催。

• 公務員、会社員、NPO法人、大学生ら計106名の若手が参加、柔軟な発想による様々なアイデアを提案。

• 参加者から、新規のワールド・カフェ開催の協力依頼があるなど、当イベントからの広がりが見られている。

○ 四国財務局若手職員が企画から実行に至るまで全てを担った

「四国の若手をツナグ ワールド・カフェ」を開催(平成31年2月16日)。

10

四国財務局

○公務員のほか、会社員、NPO法人、大学生など幅広い主体から計106名の四国の地方創生に興味のある若手が参加。参加者全員に共通するテーマを議論。

○ ゲストスピーカーとして、米国から香川県に移住し香川の魅力を国内外に発信している外国人が登壇。「諦めず、楽しみながらやってみて」、「小さなプロジェクトでも、始めると新たなつながりができる」と英語混じりの讃岐弁でエール。

○ 開催後、参加者からは、女性の創業支援に関するワールド・カフェの開催にあたっての運営面での協力依頼があるなど、当イベントからの広がりがみられている。

○ 「鉄道を利用した婚活事業」 、「四国でeスポーツ大会」 、「若手グループでお遍路を行いSNS等に投稿」など柔軟な発想によるアイデアが多数生まれ、同ワールド・カフェの継続開催の要望もあった。

~ワールド・カフェとは~カフェのようにリラックスした雰囲気のなか、少人数のテーブルでテーマに沿って自由な対話を行い、メンバーを入れ替えながら全員の意見や知識を共有するもの。

○ 会場は、終始活気と笑い声に溢れ、地域連携の土台となる若手世代のネットワークを構築。

【ゲストトークの模様】

【グループごとに意見交換】

【参加者全員で記念撮影】

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概要 取組の成果

地方創生支援・金融

四国財務局と関係機関の連携による事業承継支援

○徳島県内の社長の平均年齢は、全国に比べ高齢化ペースが速く、高くなっている。

11

四国財務局及び徳島財務事務所

○同ネットワーク及び徳島大学、徳島県、当局が連携して、事業承継の必要な事業者と大学生をつなぐ取組を検討中。

今後の展開

○徳島県事業承継ネットワーク及び徳島県事業引継ぎ支援センター、四国財務局が合同で同調査結果や事業承継の支援策等について記者会見(平成30年9月18日)。

○主な調査結果1990年 2018年 対90年

徳島県 53.1歳 60.3歳 +7.2歳

全国 54.0歳 59.7歳 +5.7歳

社長の平均年齢(参考)譲受者別事業承継

○同ネットワークが収集した事業承継事例を、当所が集計・分析し、同県内の事業承継支援の現状・課題等を関係機関に情報提供(30年7月23日)。

出典:徳島県事業承継ネットワーク

(集計・分析協力:

徳島財務事務所)

○日本政策金融公庫徳島支店主催の「事業承継税制説明会」において、当局から地元企業等に対し同調査結果等を説明(30年11

月19日)。

・徳島県内の事業所は、従業員や同業他社に承継するケースも多い。

・同県内では、小規模事業所を中心に地元支援を受けて事業承継を実施。

2018年

徳島県 1.82%

全国 1.57%

休廃業・解散率

○当所が同ネットワークに対して、同県内の事業承継支援状況をモニタリングし地域で情報共有することを提案。

○同県内事業者の休廃業・解散率は全国に比べ高い一方で、徳島県事業承継ネットワーク(※)が平成29年度実施した事業承継診断先の事業者においては、全体の約6割が「支援の必要無」と回答。

※中小企業の円滑な事業承継を促進することを目的に、商工団体、金融機関、中小企業診断士等で構成されたネットワーク(29年7月構築)。徳島財務事務所もオブザーバー参加。

出典:(株)帝国データバンク

・親族以外の事業承継が全体の7割。・従業員(正社員)10人以下の小規模事者の事業承継が全体の8割。

・事業承継に関する相談は近年増加。

• 中小企業の円滑な事業承継を促進することを目的とした徳島県事業承継ネットワークに、徳島財務事務所もオブザーバー参加。

• 同ネットワークと当所が連携して徳島県内の事業承継支援状況を調査分析し、その結果を関係機関等に情報提供。

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概要 取組の成果

地方創生支援

若手職員による酒蔵応援プロジェクト・松山財務事務所若手職員が愛媛県内の酒蔵を訪問取材。伝統や技術が脈々と受け継がれた酒造りの現場取材を通して、地域の抱える課題やその取組等の実態を把握。

・取材結果を四国財務局ホームページで情報発信し、地場産業の「酒蔵」を紹介。隠れた酒どころの地元愛媛を応援。

○松山財務事務所は、酒蔵応援プロジェクトの目的について高松国税局松山税務署及び愛媛県酒造協同組合と認識共有を図り連携強化。

12

四国財務局松山財務事務所

今後の展開

〇平成30年7月豪雨災害の被災から、自らの再生だけでなく、地域コミュニティの復興や地域活性化・地方創生への取り組みを行っている酒蔵等を取材予定。

○四国財務局ホームページでの紹介を通して、県内外の方々に、がんばる愛媛の酒蔵を知ってもらう、きっかけにつなげた。

【酒蔵経営者と松山財務事務所若手職員】

【酒造りの様子】

【酒米の神事】

○取材結果を四国財務局ホームページで情報発信し、杜氏の高齢化・後継者不足等の課題やその対応について紹介。酒蔵応援プロジェクトが地場産業の「酒蔵」、ひいては隠れた酒どころの地元愛媛を応援することを目指す。

○当所若手職員が、地場産業である酒蔵を訪問取材し、地域の抱える課題やその取組等について酒蔵経営者と意見交換を実施。

○酒蔵は、地元の米、水、空気、人と切り離せない地場産業であり、まさに地方創生の最前線。

○愛媛県は、県内に四国4県の中で最も多い42の酒蔵が存在し、全国トップレベルの酒造りの技術を誇る隠れた酒どころであることに松山財務事務所が着目。

〇酒蔵経営者による地方創生をテーマとした教養講話を開催予定。

○当プロジェクトの取組が、当所若手職員の取材力の向上や、地域の資源や実情を知る機会となった。

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概要 取組の成果

地方創生支援・金融

「地域経済活性化フォーラムin八幡浜」を開催

• 愛媛県八幡浜市(やわたはまし)が抱える地域課題に対し、金融機関や大学、商工団体など産官学金が一堂に会して解決策を議論する場を提供。

• 金融機関等から六次産業化等をテーマに解決策が提案され、参加者間でさまざまな”気づき” を共有。

○ 愛媛県八幡浜市は同県南予地域に位置し、柑橘など基幹産業の停滞や少子高齢化、若年層の流出などが課題となっている地域。

○ 金融機関等から、「世界マーマレード大会」(2019年5月、同市で初の日本大会開催)も見据えた6次化商品のブランド化や防災・減災に向けた再生可能エネルギーの活用等アクションプランにまで踏み込んだ解決策が提案され、参加者間でさまざまな”気づき”を共有。

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四国財務局松山財務事務所

(八幡浜市)

【主なテーマ】六次産業化

廃校施設の活用中心市街地活性化再生可能エネルギー活用

伊予銀行愛媛銀行

愛媛信用金庫政投銀・日本公庫

愛媛大学(大学院理工学研究科)

(会場参加者)

商工会議所地元企業NPO法人ほか

(松山財務事務所) (社会連携推進機構)

コーディネート事前調整

○ 地元銀行は、当大会の成功に向けて、出品者の募集や観光業者への案内等を実施。大会終了後は、ブランディングや事業化支援などの協力を予定。

○ 地元大学は、地熱や太陽光などの再生可能エネルギー活用事業の実施調査を予定。

今後の展開

八幡浜市(はまぽん)

愛媛県

○ 当所がつなぎ役となり、計43機関、172名が参加し、「地域経済活性化フォーラムin八幡浜」を開催(平成30年5月31日)。

○ 八幡浜市のニーズに沿うよう、同市、金融機関、大学、商工団体、松山財務事務所等で検討を重ね、地域課題に対する理解を深めた。

○ 同市と松山財務事務所が地域課題に関して対話を行う中、産官学金が連携して、その解決策を議論する地域経済活性化フォーラムの開催を提案。

【金融機関からの提案の模様】

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概要 取組の成果

財政・金融

平成30年7月豪雨災害への四国財務局の対応・被災団体等を訪問し「財務局ができること」を周知するとともに、関係機関と情報を共有し展開。

【財 政 面】被災施設の復旧に向けて、業務応援体制を構築し災害復旧事業費を早期決定。

【金 融 面】金融機関に対し、被災者に対する柔軟な金融措置を速やかに要請。

【国有財産面】被災自治体を通じ、被災者に対し国家公務員宿舎を無償貸与。

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四国財務局及び松山・高知財務事務所

○被災地を訪問し、財務局ができることの周知と要望等を聴取。

○災害発生後、速やかに金融上の措置を金融機関に要請(7月7日)。

○各種要望に基づき、関係機関と情報を共有し展開。

体制構築

災害対策本部愛媛県・経産省・中企庁等

被災者支援情報の即時展開

メーリングリスト登録・会議参加

四国財務局

松山財務事務所

情報展開

被災自治体等

地域金融機関

愛媛県弁護士会

その他

・グループ補助金情報・自然災害ガイドラインの周知・被災状況の把握・フォロー

・自然災害ガイドラインの周知・金融機関との連携要請

・災害特別行政相談所への参加(大洲市・西予市)

○ 国の補助対象となる災害復旧事業費の早期決定に向け、四国管内の被災現地に立会官を派遣し(266班、平成29年は92班) 、被災団体や所管官庁査定官と連携して同事業費を決定。決定した同事業費は31年3月末で約7,000件、約1,000億円(29年は1,673件、180億円)。

○ 公務員宿舎の無償貸与については、大洲市で7戸、宇和島市で2戸が利用され、うち6戸は31年2月末現在で入居中。

○要望を踏まえ、対応事項を検討。

▷住宅・事務所・工場等が被災し、生活・事業再建を不安視している人が多い。

▷被災者支援策が不明で、見通しが立たない。▷災害が広範囲かつ甚大であり、早期に復旧を開始したい。

▷県・各省各庁と早期に情報を共有。▷グループ補助金(※)等の被災者支援情報を収集し金融機関等に積極的に展開。※今般の豪雨により甚大な被害を受けた地域の中小企業グループなどが施設を復旧、修繕等する場合の補助金支援。

▷国の補助対象となる災害復旧事業費を早期に決定するため、組織全体で査定立会業務への応援体制を構築するとともに、研修やOJTを実施して応援立会官を養成。

【豪雨被害の様子】

▷通帳・印鑑等を紛失した場合の柔軟な預金の払戻 等

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概要 取組の成果

地方創生支援

高知県須崎市の地域おこしイベントの活性化に向けた取組

• 高知県須崎市(すさきし)で開催される「ドラゴンカヌー大会」に四国財務局チームが参加し、地域との交流を深めた。

• 大会参加後、当局地方創生支援のための若手プロジェクトチーム(以下、若手プロジェクトチーム)が当大会の活性化に向けた提案書を作成し、須崎市に提供。

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四国財務局及び徳島・松山・高知財務事務所

○若手プロジェクトチームによる須崎市への訪問(平成27年10

月)をきっかけに、四国財務局は、28年以降、ベテラン・若手職員一体となったチームを編成し、当大会へ参加。

○ 四国財務局及び徳島・松山・高知財務事務所の職員31名が参加し、競技に汗を流すとともに、須崎市職員や他の参加チームらと交流(平成30年8月5日)。

○ 若手プロジェクトチームが、今後の大会運営に役立ててもらえるよう、RESAS等による統計分析や当局参加者のアンケートを実施。それらの結果をもとに、当大会をより一層活性化するアイデアを盛り込んだ提案書を作成し、同市に提供。

○須崎市ドラゴンカヌー大会実行委員会において、当提案書を参加チームの維持増加を図るための検討資料として活用(30年9月)。

【カヌーに乗り込む四国財務局職員】

【統計分析の一例】

【提案の一例】

【須崎市ドラゴンカヌー大会実行委員会事務局公式ウェブサイトより】

○同市は、毎年8月、「須崎市ドラゴンカヌー大会」を開催。同市内外から約1,000人の参加者が集まり、熱戦を繰り広げる。

○高知県須崎市は同県の中西部に位置し、海・山・川の豊かな自然に囲まれた人口約22,000人の小都市。

高知県

須崎市(しんじょう君)

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概要 取組の成果

地方創生支援・金融

国からの派遣職員と地域の主体をつなぐネットワークの構築• 「地方創生人材支援制度」を活用している高知県内市町村の課題解決に向けた連携会議を開催(全国初)。

• 各派遣職員から市町村の課題を発表し、地域の各主体から解決策等を助言するなど双方活発な意見交換を展開し、派遣職員は新たなアイデアや気づきを持ち帰った。

• 今後、参加市町村の取組をフォローアップし、個別の課題解決に向けて支援。

○ 「地方創生人材支援制度」の派遣職員(安芸市、須崎市、安田町、馬路村)と意見交換するなかで、派遣職員と地元主体との接点が少ないことが判明。

○そこで、高知財務事務所がハブ(結節点)となり、派遣職員と地域の各主体の接点を作るために、「高知県経済情報連絡会(※)」や財務行政アドバイザー等の既存のネットワークを活用した連携会議を開催(平成30年11月30日)。

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四国財務局高知財務事務所

【連携会議の様子:課題発表】

○課題の一例とそれに対する助言

○引き続き、参加市町村の取組をフォローアップし、地方創生に精通し積極的に取り組む高知大学(※)や、当連携会議メンバー等地域の各主体と連携して個別の課題解決に向けた支援につなげていく。

・ホテル経営は、コンベンション、飲食の充実がないとうまくいかない。

・カヌー施設周辺や廃校の運動場にトレーラーハウスを設置してはどうか。

「オリンピック等の各種カヌー合宿を誘致するための宿泊施設の確保がうまくいかない」

○高知財務事務所が参加市町村へフォローアップしたところ、「当市の課題発表が報道されたことで、議会で議論されるなど地元での関心が高まった。」、「地元産品の販路について新たなアイデアをもらった。」、「就農支援にもつながる次世代型農業ハウスの推進に着手した。」など前向きな動きもみられた。

※県内情報の共有を目的に、各種経済団体や地方公共団体、日本銀行高知支店が主要メンバーとなっているプラットフォーム(26年5月設立)。

○各派遣職員から市町村の課題を発表。それらの発表に対して、金融機関や経営者等から他地域での優良事例の紹介や解決策を助言するなど双方活発な意見交換を展開。

※高知大学は全国に先駆け平成27年に地域協働学部を開設。

今後の展開