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(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 1
ISO20000への ITIL®v3 の適用
ITIL® is a Registered Trade Mark of the Office of Government Commerce
in the United Kingdom and other countries.
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 2
ISO20000とITIL®v3は、 どのように対応するのでしょうか?
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 3
ISO20000の構造
3, 4, 5 マネジメントシステム
6 サービスデリバリプロセス
7 関係プロセス
8 解決プロセス
9 コントロールプロセス
10 リリースプロセス
ISO20000
P
DC
A
PDCAモデル
P:計画D:実行C:検証A:改善
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 4
ITIL®v3の構造
サービスストラテジ
サービスデザイン
サービストランジション
サービスオペレーション
継続的サービス改善
ITIL®v3
ライフサイクル
モデル
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 5
ISO20000とITIL®v3の対応 マネジメントシステム
マネジメントシステム要求事項
経営陣の責任文書化要求事項力量、認識、教育
サービスストラテジ
サービスデザイン
サービスマネジメントの計画立案および導入
計画サービストランジション
導入およびサービス提供
サービスオペレーション
監視、測定、レビュー継続的サービス改善
継続的改善
サービスの計画立案および導入
ISO20000 ITIL®v3
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 6
ISO20000とITIL®v3の対応 ITサービスプロセス
ITサービスプロセス
サービスデリバリプロセス
サービスストラテジ
関係プロセス サービスデザイン
解決プロセス
コントロールプロセス
サービストランジション
リリースプロセス
サービスオペレーション
継続的サービス改善
ISO20000 ITIL®v3
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 7
ITIL®v3の注目点
「サービスライフサイクル」の流れで、プロセスが整理されました
「サービスストラテジ」と「継続的サービス改善」の概念が加わり、ISOでいうところの「マネジメントシステム」と同様の全体プロセスを管理するという部分が強化されました
ITIL®v2にあったプロセスは、基本的に全て引き継がれています
さらに新たに加わったプロセスにより、全体的に機能強化されています
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 8
ISO20000認証上での留意点
規格6章以降の「ITサービスプロセス」部分については、ISOにある項目は、 ITIL®v3でも全て存在しているため、特に従来と変わりありません
「サービスストラテジ」は、ISOの「方針、目的」を設定する前段階であり、ISOには存在しない項目であるため、認証上の関わりはありません
「継続的サービス改善」は、ISOの継続的改善と重なる部分であり、ほぼ同一の内容と考えて良いでしょう
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 9
PDCAモデルと ライフサイクルモデルは、
両立するのでしょうか?
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 10
PDCA モデル
TQM(全社的品質管理)で提唱された、改善のサイクル
あらゆるレベルのプロセスに適用可能
継続的である、日常管理に適しているモデル
P
DC
A
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 11
ライフサイクル モデル
システム開発などで採用
段階(フェーズ)型プロセスに適用可能
期間限定的である、プロジェクト管理に適している
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 12
2つのモデルの両立
ITサービスマネジメントシステム構築時(変更時も含む)は
→ライフサイクルモデルを適用
し、戦略~運用までの各フェー
ズを管理
ITサービスマネジメントシステム運用時は
→PDCAモデルを適用し、日常
運用上の対応の確実化や改善
を進める
P
DC
A
構築時
運用時
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 13
ISO20000と ITIL®v3 を 有効に活用するためには?
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 14
サービス戦略を活用する
「サービス戦略」は、 ITIL®v3では存在しますが、 ISO20000では存在しません
しかしながら、これは ISO20000では「経営陣の責任」の「サービスマネジメントの方針、目的および計画の確立」の前段階となる内容であり、その意味で ISO20000との親和性も高いといえます
「サービス戦略」のプロセスを加えることにより、ITサービスマネジメントを戦略的な視点で導入することが可能になります
戦略策定~方針、目的設定~ITサービスマネジメントシステムの計画・設計を一連のプロセスで整理し、実施することをお勧めします
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 15
構築時のプロセスとして利用する
ISO20000では、既に構築されたITサービスマネジメントシステムに対する要求事項を述べており、如何に構築するかについては、述べられていません。
ITIL®v3では、ライフサイクルに沿った流れで、 ITサービスマネジメントシステムを構築する際のプロセスが述べられています
これから新たにITサービスマネジメントシステムを構築する場合、あるいはITサービスマネジメントシステムに大きな変更を加える場合には、 ITIL®v3のプロセスを参照すると、何をやるべきかが明確になります
(C)2009 マネジメントアーキテクチャー 16
おわりに
ISO20000とITIL®v3は、矛盾するものではありません
それぞれの良い点を活かし融合させて、自社に最適なITサービスマネジメントとすることが重要です
認証のためのマネジメントシステムではなく、ビジネス上効果的なマネジメントシステムであることが、マネジメントシステム認証においても重要な点です