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スクー特別授業 日本 古のパソコン情報誌「I/O」編集長が語る
続くメディアとは なぜ時代が変わる中でもI/Oが続いてきたのか
『月刊I/O通巻450号』発売記念
2
自己紹介
• 藤井創 – 現I/O編集長。 – 2004年第2I/O編集部編集長を経て、2006年か
ら現職。
自己紹介
• 大澤文孝 – テクニカルライター&プログラマー
• I/Oの投稿者からテクニカルライターへ
• 執筆歴20年
• 著書は60冊を超える
– 情報セキュリティスペシャリスト
– ネットワークスペシャリスト
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シラバス
• 簡単にI/Oの歴史
• 37年間やって変わったこと
• 37年間やって変わらなかったこと
• I/Oとパソコンの歴史
• これからのI/O
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いきなり告知
• 3/30(明後日!)下北沢B&Bにて – 藤井 創×松浦 茂樹「異色編集長コラボトーク
“ 紙の10年、Webの10年 ”」 – http://bookandbeer.com/blog/event/
20140330_bt/ • 4/9 ゲンロンカフェにて
– I/O元編集長TAMO2×UEI清水亮「通巻450号記念!I/Oと共に振り返るホビープログラミングの歴史!」
– http://peatix.com/event/32673/
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話しをする前に・・・まずは質問①
• この中でI/Oを知っている人どれくらいいますか? – 1.今も読んでいる – 2.昔読んだことがある – 3.投稿したことがある – 4.名前だけは聞いたことがある – 6.読んだことがない
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簡単にI/Oの歴史
• 創刊は1976年11月
• 初の発行部数は3000部
• 初のキャッチコピーは「ホビーエレクトロニック情報誌」
• 初は工学社ではなく、日本マイクロコンピュータ連盟が制作
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I/Oの名物コーナー
• 秋葉原マップ→I/Oマップに • I/Oプラザ
• I/Oバザール • ランダムアクセスディクショナリー • 情報処理技術者試験コーナー
• プログラミングコンテスト
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I/Oから生まれた雑誌
• Pio(ゲーム投稿)
• PJ(ポケコンジャーナル) • ComputerFan(投稿部分)
• NTMagazine
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ここで・・・質問②
• I/Oは、今号で450号を迎えますが、I/Oが長続きした理由は何だと思いますか?
– 自由回答
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37年で変わったこと
セクション①
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変わったこと①
• 投稿誌から情報誌へ
– 広告の減少 – 投稿数の減少
• 判型の変更 – B5→A4→A4変型→B5→A5→B5
• 歴代編集長 – N氏(76年11月号)→M氏(77年7月号)→T氏
(98年8月)→私(06年4月号)
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変わったこと②
• キャッチコピーの変遷 – ホビー・エレクトロニクスの情報誌→パソコンを
使いこなすための情報誌→オールラウンドパソコン情報誌→マルチメディア時代のパソコン情報誌→パソコンユーザーのための技術情報誌→電脳空間探検マガジン→自作派のためのパソコン情報誌→自作派のためのパソコン技術情報誌→自作派のためのコンピュータ技術情報誌
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変わったこと③
• 付録の変遷 – ソノシート – カセットサービス – 5インチフロッピーディスク – CD-ROM – DVD-ROM
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37年で変わらなったこと
セクション②
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変わらなかったこと
• 記事の多さ
• 読者との距離感
• 社長
• 「紙」媒体に拘ること
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ここで・・・質問③
• 皆さんが使ったことのある一番古いパソコンは?
– 自由回答
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I/Oとパソコンの歴史
セクション③
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パソコン(マイコン)とI/Oの歴史
• Z80(76年11月号) • M6800(77年5月号) • 8080(77年7月号) • TK80(77年9月号) • APPLEⅡ(77年10月号) • LKIT-16 (78年1月号) • H68/TR(78年3月号) • MC68000(79年6月号) • MZ-80K(79年8月号) • PC8001(80年2月号) • 8088(80年2月号) • APPLEⅢ(80年7月号) • FM8(81年12月号)
• PC6001(82年2月号) • Z8000(82年3月号) • PC6001MkⅡ(83年9月号) • SC-3000(83年9月号) • RX-80(83年9月号) • 16ビットマイコン(83年11月)
(MZ5500,PC5000,MBC55,PC8PC9801)
• ポケコン(84年12月)
• MS-DOS(86年6月)
• Window3.1 • Window95
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パソコン(マイコンとI/Oの歴史)①
• 70年代~80年代前半
• 8ビットCPUの時代
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Z80
6809
MZシリーズ、X1シリーズ(シャープ)
PC6001、PC8001、PC8801(NEC)
FM-8、FM-7、FM-77シリーズ(富士通)
6502
ファミコン AppleⅡ
ザイログ社 モトローラ社
投稿ゲーム 全盛期
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)②
• BASIC言語
– 電源を入れると、BASICが使えた
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10 cls 20 DIM TE(3) 30 TE(1) = "グー": TE(2) = "チョキ" : TE(3) = "パー" 40 ME = INT(RND(1) * 2) + 1 50 PRINT "ジャンケンシマショ" 60 INPUT "アナタノテ 1:グー 2:チョキ 3:パー", YOU 70 PRINT "ワタシノテ: " : PRINT TE(ME) 80 IF ME = YOU THEN PRINT "アイコデス":GOTO 40 90 IF (ME = 1 AND YOU = 2) OR (ME = 2 AND YOU = 3) OR (ME = 3 AND YOU=1) THEN PRINT "アナタノマケ":GOTO 40 100 PRINT "アナタノカチ":GOTO 40
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)③
• BASICの実行例
– N88互換BASIC for Windows 95を使ってみた
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パソコン(マイコンとI/Oの歴史)④
• アセンブラの利用
– BASICは遅い
• 逐次解釈しながら実行するから
– あらかじめCPUが直接実行できる命令で書けば速い
• それが「マシン語」。16進数の羅列。
• 当時のI/Oには、16進数の羅列が掲載されていて、それを「ダンプリスト」と呼んだ。
• 皆が入力して、ゲームを楽しんだ
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パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑤
• 当時のグラフィックと音楽
– ●●色中8色 or 16色表示
• 色を表示するには「メモリ」がたくさん必要
• そのため8色(3ビット)とか16色(4ビット)ぐらいしか色が出ないものも多かった
• ただしパレットを切り替えることは安価にできたので、色を選ぶことはできるものも多かった
– FM音源とPSG音源
• 初は音は出ない。BEEP音だけ
• ヤマハの音源チップ搭載しているものが登場
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ポケコン
• ポケットコンピュータ
– 関数電卓の高度なもの
– 2~4行ぐらいの液晶画面
– BASICが使えた(一部、マシン語が使えるものもあった)
– 乾電池で動く – ゲームもできるし計算もできる
– ネットはできないけれど、スマホのはしりとも言えるもの
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パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑥
• 16ビット、32ビット時代の到来
– PC9801シリーズ(NEC) – FM-TOWNSシリーズ(富士通) – X68000(シャープ)
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フロッピーディスク搭載は当
たり前 ハードディスクやCD-ROM
の利用 OSの台頭
MS-DOSとか
Intelの80x86系のCPUを搭
載。いまのCoreiの前身と
なるもの
モトローラ社の68000チッ
プ搭載。
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑦
• MS-DOS – フロッピーディスクやハードディスクの操作
– MS-DOSの上で動くソフトが多数登場
– ゲームはもちろん、ビジネスソフトも多く登場
• C言語のブーム
– MS-DOS上でコンパイルしてプログラムを作る
– マシン語よりもずっと手軽。そこそこ高速
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MS-DOS上で動くBASICは
別売り
BASICが使いたい人は
「QuickBasic」を使った
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑧
• DOS/Vの到来 – 国内で多くのシェアを占めていたのが、NEC
のPC9801シリーズ
– DOS/Vが登場
• 自作できる
• 安い
• 海外製のソフトが豊富
• 日本語が使えるソフトも登場してくる
• Windowsパソコンの元祖
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486CPU。 互換CPUもたくさんあった
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑨
• Windows時代になる – Windows上のソフトは、PC9801シリーズでも
DOS/Vでも、どちらでも動く
– NEC以外のメーカーが、DOS/V互換機を多数販売
– 結果としてPC9801時代の終焉
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Windowsのプログラム作法があって難し
い
ハードウェアを直接制御で
きないから、ハックしにくい
プログラムを作る時代から使う時代へ
趣味のプログラマ、大幅
に減る
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑩
• インターネット時代の到来 – Windows 95の頃からインターネットが普及
– 当時は常時接続ではなく、電話回線での接続だった
• NT系Windowsへの置き換え
– Windows XPでカーネルがNT系に変わる
– Windows XP→Windows Vista→Windows 7→Windows 8と、現在に至る
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ネットスケープ vs Internet Explorer
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑪
• Webサービスやクラウドの時代 – 常時接続が一般的
– ソフトはインストールするものではなく、Webで利用するものへ
– 開発者は、C言語やC++などから、Webシステムを構築するPerl、PHP、Java、Rubyなどへ
– JavaScriptでAjaxが流行
• スマホやタブレットの台頭
– ネットに接続できれば、クライアントの種別を問わない時代
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少しプログラマ人口が増えてき
た?
パソコン(マイコンとI/Oの歴史)⑫
• ラズベリーパイなどのハードウェア – 近では、ハードウェアに興味をもつ人が多
い
– 手軽に使えるものが多くなったのと、ちょっとした部品を組み合わせると、いろんなことができる
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半田ごて不要
つなぐだけで簡単
制御ソフトも、そんなに複雑では
ない
これからのI/O
セクション④
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これからのI/O
• 今までどおりのI/O – 記事の多さ – 読者に寄り添う記事 – ただの情報ではなく、「やってみたい」と思わせ
る記事を提供 • これから変わるI/O
– より多くの人に届けるためにイベントを – SNSやWEB版の活用を – 新しいことに挑戦していく雑誌として
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後の質問
• これからのI/Oに期待することはなんですか?また、ご意見、ご感想をお聞かせください。
– 自由回答
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再イベント告知
• 3/30(明後日!)下北沢B&Bにて – 藤井 創×松浦 茂樹「異色編集長コラボトーク
“ 紙の10年、Webの10年 ”」 – http://bookandbeer.com/blog/event/
20140330_bt/ • 4/9 ゲンロンカフェにて
– I/O元編集長TAMO2×UEI清水亮「通巻450号記念!I/Oと共に振り返るホビープログラミングの歴史!」
– http://peatix.com/event/32673/
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FAQ
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