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カンボジア FS2011

Cambodia Field Study

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the presentesion shows activity of international development organization in Cambodia.

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カンボジアFS2011

人間環境学部 カンボジア フィールドスタディ 活動報告会

概要 フィールドスタディー

→人間環境学部が授業の一環として行なって いる。

日時

→2011年8月21日~27日(1週間)

場所

→カンボジア

(プノンペン・シェムリアップ)

○本日の流れ □カンボジアFS MOVIE上映 □カンボジアってどんな国 □8つの視点からの報告 →教育、売春、HIV、貧困、行政、支援、文化、ビジネス □総括・全体を通して感じたこと □教員より □質疑応答

» 国土面積:181,035km² (日本の約1/2) » 人口:約1,340万人 (日本の約1/9) » 総労働人口の72,3%が農業に従事しており、作

付面積の多くは稲である » 平均寿命:62,1歳 (日本は82,3歳) » 97%の人々が上座部仏教を信仰している » クメール人が約9割を占め、公用語はクメール

語である » 39703 kmの道路のうち、舗装されているのは

3159 km » 15歳以上の識字率は77,6%

» 実質経済成長率単純平均値は9,0%(2000年~2007年)

» これは日本の高度経済成長期と同じくらいである

» 1953年にフランスから独立したが、1970年から1991年にかけ内戦に圧政など、大きな混乱に見舞われた。

» 特にクメール・ルージュが支配した時代(1975年~1979年)には、約170~220万人もの人々が亡くなったと言われている。クメールルージュの支配下では、宗教、貨幣、人種、家族、伝統文化、工業技術、教育など多くのものが否定された。

日本ユネスコ連盟 ワット・ボー小学校

山崎 水野 野村

コミュニティラーニングセンター

夜間識字教育の様子

収入向上指導

養鶏などの

・児童数約5,000人 カンボジア最大の小学校

・昼夜2部制

・1クラス60~70人の生徒数

・教員数 104人

学校の様子

「誰もがなりたい 自分になれるように 努力出来る環境を作ってあげたい。」

職業訓練レストラン 「ROMDENG」

齋藤 大塚 草柳 庄司 前川

家庭の事情(親の病気や暴力)

行政の不作為

買春ツアーの横行

» 様々な要因から売春問題が発生

Street children

Friends international

物売り、物乞い

幼い子供たちが必死に物を売ってくる。しかし、買うことが子どもたちのためになるのだろうか? 彼らに何をしてあげられるのだろうか? ストリートチルドレン

空き缶や食べ残しを彼らに渡したら喜んでくれた。だがこれで良いのだろうか? 売春 果たして売春が一概に悪いと言い切れるのか?その背景を考えていかなければならない。

問題の深刻さについて考えさせられた。

包括的なアプローチの必要性 ●シーライツ

●かものはしプロジェクト

関 川畑

Cambodian Community of Women Living with HIV/AIDS

» 経緯

» 訪問内容

» 感想

» 勉強会での映画鑑賞 -「それでも運命にイエスという」

» HIV/AIDS問題について

» 「僕たちは世界を変えることができない。 But , We wanna build a school in Cambodia. 」

CMAC プノンペン浄水公社

萩原 多田 小柴

カンボジアは多くの国際協力機関の支援を受けている

それでは、行政は一体何をしているのか、しっかりと機能しているのか、という疑問を抱いたから。

»カンボジアの行政 について

(特に警察)

・カンボジアの警察は信頼されていない

ex.事故の際、当事者間で解決

・売買春問題との関連

ex.買春した者を賄賂によって釈放

警察官への献金によって見逃されている売春宿の存在

» 内戦

» 充分な教育や公務員としての指導を今までに受けてこられなかった。

» 公務員の給与が安い。

»CMAC

»プノンペン水道公社

» Cambodian Mine Action Centre

カンボジア地雷対策センター

» UNTAC(国連カンボジア暫定行政機構)の中で

1992年設立

» カンボジア政府の独立機関

» カンボジア全土の46%に地雷原が存在

4,544㎢/181,035㎢

» カンボジアで地雷や不発弾によって死亡、負傷した人数

63,000人以上

1. 地雷原の確立

2. 地雷、不発弾の撤去

3. 地雷や不発弾に関する教育

4. 地雷撤去スタッフの育成

プノンペンの人々へ安全で手ごろな値段の水を供給し、カンボジアのモデルとなるような浄水場となることを目標に活動している公共事業機関。

» 給水能力の低下

プノンペン市民の20%にしか水が供給できない。

・水の供給時間は1日10時間

24時間安全な水が利用できない。

・配管の水漏れ

72%の水が無駄に。

・料金の回収率は48%

半分以上の料金を回収できていない状態だった。

1993年 2010年

給水能力/日 15万5000㎥ → 30万㎥

供給範囲 20% → 92%

給水時間 10時間/日 → 24時間/日

無収入水 72% → 5.85%

料金回収率 48% → 99.9%

» それぞれの部署が役割の明確化

» 人事評価を平等にした

» 若くて活動的で意志のあるスタッフの採用

» 汚職を撤廃し、透明性の高い組織運営

» 積極的なサービス適用範囲の拡張

» 従業員の能力強化

» 規律や能力やチームワークなどを身につける教育

» 警察のような行政 目にみえて仕事をしていない

» CMACや水道公社のような行政 しっかりと機能している →組織改革や人事育成が確立されている

汚職の多いカンボジアで透明性のある行政 「カンボジアが良い方向へ」

農村の様子

長塚 塚本

貧困層の暮らし

貧困層の生まれる原因

養鶏農家

農村の様子

・悲観的な考え方からの変化

・都市

目覚ましい発展への驚き

一方での貧困層

・農村

貧しいながらの幸せな生活

» 幸せとは?

「貧しい=不幸せ」ではない

何が幸せかは人それぞれなのかもしれない

»ご清聴ありがとうございます

JICAカンボジア事務所 車椅子工房

笠原 鈴木 住田 青山

» 日本のODA実施機関として、開発途上国への国際協力を行なっている。

» 世界150以上の国と地域で事業を展開している。

» 技術協力・有償資金協力・無償資金協力を主に行なっている

» 国際緊急援助・市民参加協力も行っている。

» 39703.6kmの道路のうち、舗装されているのは3159km

» 電化率は26%。電気代は周辺諸国に比べて割高

» 91%の人が、料理に使う火を薪や木炭から得ている

» 中学校に進学する子供は34%

» 15歳以上の識字率は77.6%

それらの現状を踏まえた上で、

» 経済基盤の強化

» 農業・農村開発

» 社会開発の促進

» ガバナンスの強化

などの活動を行なっている。

» まず、コスト&ベネフィットの検討・環境アセスメントを実施。

» 支援が決定した後に、入札・企業選定をする。

→時間がかかる

» インフラ開発をする際、住民の立ち退きがある場合には、従来と同程度の生活を送れるような補償をする。

» NGOとの連携もしている。

» 水が水道管を通る過程で、72%のロスがあった。

» 必要とされていた水の量を供給できていなかった。

» スタッフに汚職が多かった。

» すべての利用者から水道料金を徴収できていなかった。

» 1994年 難民を助ける会が設立

» 現在は同会と他の機関によって支援されて

いる

» 資金源は販売と援助資金

» プノンペン周辺の9つの地域を対象として

いる

» 個々のニーズに合った車椅子作り

» 一人ひとりの家まで車椅子を届ける

» 配布後一年以内にフォローアップ

»→主な2種類の

» 支援アプローチ

物資の送付や大きな規模の政策を担う(外部から)

コミュニティに属して一緒に創り上げていくプロセス(内部から)

アンコールワット クメール伝統織物 研究所

森久保 柿嵜 乙川

プノンペン経済特区 クリーンサークル社

峯田 小林

» 「ビジネス」を通したカンボジアと日本の関係とは?

» 働く人々はどのような人々か?またその労働環境は?

» ビジネスにおける「理想」と「現実」とは?

PPSEZ

YAMAHA

味の素 クリーンサークル

浄水設備 下水処理設備

発電設備

1. プノンペン経済特区

→Phnom Penh Special Economic Zone

PPSEZの特徴

» プノンペン唯一の日系経済特区

» 「PPSEZ株式会社」(従業員約50人)が運営

» 29社がPPSEZに進出済みで、そのうち14社が日本企業

» 浄水・下水処理施設を有する

» YAMAHA・味の素・クリーンサークル社などが進出

»法人税・建設財輸入等の税の免除

»通貨両替・国外送金の制限なし

»土地転売・更新可能

»カンボジア人の人柄の良さ

»インフラ未整備による高い電気代

»高い物流コスト

»各国の環境への意識の差

»日本の常識が通じない

時間感覚も異なる

• 汚職問題

2. クリーンサークル社

» 代表者:高野剛志

» 駐在代表:飛高正志

» 資本金:50万ドル

» 総従業員数:361名

» 業種:婦人製靴製造業

» 社員男女比 5:5

» 月給料71~100USドル(カンボジア最低賃金61USドル)

» 「カンボジアに雇用を」という創始者の理念のもとに発足した。

» 日本的経営方針を持つ 「5S:整理、整頓、清掃、躾、清潔」「クリーンサークルは日

本よりもいい靴をつくる」などの掲示有り。

» 全リーダーのうち、1/3は女性である

» 交通費を支給している

» 未成年が働いている 18歳以上という制限はあるが、履歴書がないので甘くなってい

» 離職率が高い 働かなくても生きていける環境

拘束され、時間を奪われてまでお金を稼ぎたいと思わないという考え方の違い

» 労務問題 今後、経済特区内の会社間の賃金格差で賃上げなどの労働争議

(放火・殺人)が予想される

» PPSEZやクリーンサークル社の概要だけを見ると、非常に理想的な仕組みに見える。

» 実際には、様々な問題点を抱える。 環境意識・労働争議・離職率‥などさまざま。

貧困解消に大きな効果を発揮するのでは?

途上国の環境保護の助けとなるかも!

» 一見良いことのように見えるものでも、必ず直面する問題があるということ。

»「カンボジアの雇用を創出することは、同時に日本の雇用を減らしていることも意味する。」

» クリーンサークル社の飛高氏の言葉です。理想と現実の間で会社を経営していく苦労を感じました。

全体を通して 感じたこと 3年 関 哲也

カンボジアFS担当教員より 武貞先生 吉田先生 石森さん

質疑応答

ご清聴ありがとうございました。