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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com 1/7 報道資料 2017年9月25日 株式会社インターブランドジャパン インターブランド「Best Global Brands 2017」レポート 「ブランド価値」によるグローバル・ブランドランキングTOP100を発表 ・Apple,Googleが5年連続で第1位・2位 ・Amazonが初のTop5,Facebookが初のTop10入り ・Facebookは初ランクイン以来5年連続でブランド価値成長率第1位 ・NetflixとSalesforce.comがTop100に初ランクイン ・Samsungが第6位にランクアップしアジアブランド最高位 ・Toyotaは第7位となり14年連続で自動車ブランドの最高位 世界最大のブランディング会社インターブランドは,グローバルのブランド価値評価ランキング 「Best Global Brands 2017」を発表しました。本ランキングは,グローバルな事業展開を行うブラ ンドを対象に,そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもので,レポートの発表 は2000年から今年で18回目となります。 今年のレポートは,「Growth in a Changing World」をテーマに,変化する世界での成長にとって 重要な,人,テクノロジー,ブランドの3要素を分析しています。インターブランド グローバルCEO のジェズ・フランプトンは,「私たちは,社会,テクノロジー,産業の変化といった,最も刺激的な 時代に生きています。このような変化の中で,成長はより困難になり,ビジネスはこれまで以上にブ ランドを必要としています。Best Global Brandsに名を連ねるブランドは,ブランドが成長のプラ ットフォームであることを示しています。」と述べています。 ランキングでは,AppleとGoogleが5年連続で第1位と2位となり,Appleのブランド価値は前年比 +3%の1,842億ドル,Googleは同+6%の1,417億ドルとなりました。Samsungがアジアブランドと して最高位の6位にランクアップ,Toyotaは7位となり14年連続で自動車ブランドの最高位を維持し ています。Top100には,Netflix(78位)とSalesforce.com(84位)が初のランクイン,Ferrari は2013年以来の再ランクインで88位となりました。上位100ブランドのブランド価値合計は総額1兆 8,717億ドルで,昨年より4.2%増加しています。 Top Growing Brands(最も成長率の高いブランド)は,Facebook(前年比+48%),Amazon ( +29 % ) , Adobe ( +19 % ) , adidas ( +17 % ) , Starbucks ( +16 % ) と な り ま し た 。 Facebookは2012年の初ランクイン以来,5年連続でブランド価値成長率第1位となり初のTop10入 り。Amazonは初のTop5入りを果たしました。 セクター別では,テクノロジー(15ブランド,計6,752億ドル)と自動車(16ブランド,計2,668億 ドル)が,ブランド価値合計の50%以上を占める結果となりました。テクノロジー産業が様々なデジ タルツールで顧客・生活者とのエンゲージメントを強める中,自動車産業は次世代モビリティの開発 で,テクノロジーブランドと競争・共創の時代に突入しており,持続的な成長が課題となっています。 メディア産業は,MTVがランク外となる中,デジタル動画配信プラットフォームのNetflixが, Discoveryを超えるブランド価値で初ランクインし,デジタル時代の産業構造の変化を象徴する結果 となりました。 「Best Global Brands 2017」レポート全編は以下をご覧ください:www.bestglobalbrands.com

インターブランド「Best Global Brands 2017」レポート · 「Best Global Brands 2017」を発表しました。本ランキングは,グローバルな事業展開を行うブラ

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Page 1: インターブランド「Best Global Brands 2017」レポート · 「Best Global Brands 2017」を発表しました。本ランキングは,グローバルな事業展開を行うブラ

Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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報道資料 2017年9月25日 株式会社インターブランドジャパン インターブランド「Best Global Brands 2017」レポート 「ブランド価値」によるグローバル・ブランドランキングTOP100を発表 ・Apple,Googleが5年連続で第1位・2位 ・Amazonが初のTop5,Facebookが初のTop10入り ・Facebookは初ランクイン以来5年連続でブランド価値成長率第1位 ・NetflixとSalesforce.comがTop100に初ランクイン ・Samsungが第6位にランクアップしアジアブランド最高位 ・Toyotaは第7位となり14年連続で自動車ブランドの最高位 世界最大のブランディング会社インターブランドは,グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2017」を発表しました。本ランキングは,グローバルな事業展開を行うブランドを対象に,そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもので,レポートの発表は2000年から今年で18回目となります。 今年のレポートは,「Growth in a Changing World」をテーマに,変化する世界での成長にとって重要な,人,テクノロジー,ブランドの3要素を分析しています。インターブランド グローバルCEOのジェズ・フランプトンは,「私たちは,社会,テクノロジー,産業の変化といった,最も刺激的な時代に生きています。このような変化の中で,成長はより困難になり,ビジネスはこれまで以上にブランドを必要としています。Best Global Brandsに名を連ねるブランドは,ブランドが成長のプラットフォームであることを示しています。」と述べています。 ランキングでは,AppleとGoogleが5年連続で第1位と2位となり,Appleのブランド価値は前年比+3%の1,842億ドル,Googleは同+6%の1,417億ドルとなりました。Samsungがアジアブランドとして最高位の6位にランクアップ,Toyotaは7位となり14年連続で自動車ブランドの最高位を維持しています。Top100には,Netflix(78位)とSalesforce.com(84位)が初のランクイン,Ferrariは2013年以来の再ランクインで88位となりました。上位100ブランドのブランド価値合計は総額1兆8,717億ドルで,昨年より4.2%増加しています。 Top Growing Brands(最も成長率の高いブランド)は,Facebook(前年比+48%),Amazon(+29%),Adobe(+19%),adidas(+17%),Starbucks(+16%)となりました。Facebookは2012年の初ランクイン以来,5年連続でブランド価値成長率第1位となり初のTop10入り。Amazonは初のTop5入りを果たしました。 セクター別では,テクノロジー(15ブランド,計6,752億ドル)と自動車(16ブランド,計2,668億ドル)が,ブランド価値合計の50%以上を占める結果となりました。テクノロジー産業が様々なデジタルツールで顧客・生活者とのエンゲージメントを強める中,自動車産業は次世代モビリティの開発で,テクノロジーブランドと競争・共創の時代に突入しており,持続的な成長が課題となっています。メディア産業は,MTVがランク外となる中,デジタル動画配信プラットフォームのNetflixが,Discoveryを超えるブランド価値で初ランクインし,デジタル時代の産業構造の変化を象徴する結果となりました。 「Best Global Brands 2017」レポート全編は以下をご覧ください:www.bestglobalbrands.com

Page 2: インターブランド「Best Global Brands 2017」レポート · 「Best Global Brands 2017」を発表しました。本ランキングは,グローバルな事業展開を行うブラ

Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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Interbrand Best Global Brands 2017 (1位~50位)

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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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Interbrand Best Global Brands 2017 (51位~100位)

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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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成長ブランドに関する分析 Apple:1位,1,842億ドル(前年比+3%) 世界を変える製品を開発するというコミットメントを堅持し,アメリカ国内の先端製造技術への10億ドルの投資を発表する中で,最新製品HomePodは新しいハードウェア開発を継続しながら,Siri,AI,自律システムなどのソフトウェアにも投資を続ける方針を示しています。先日オープンし,iPhone Xの発表会場としても使用されたApple Parkは曲線的なデザインや100%再生可能エネルギーでの運用を実現しており,ブランドを忠実に体現し,独自の価値観をより明確にしています。 Google:2位,1,417億ドル(+6%) Googleは,行動規範「Don't Be Evil」をモットーに,幅広いセグメントおいて市場環境に柔軟に対応しており,Amazon Echoに対抗するGoogle Homeや,AlPhaGOに代表されるAIテクノロジーはその象徴と言えます。Android,Chrome,Google Appsの既存プラットフォームでのブランド体験は一貫性が高く,PixelやGoogle Homeといった家電製品の更なる展開で,より多くのタッチポイントでブランドが体験され,ブランドの強化に繋がっていくと考えられます。 Amazon:5位,648億ドル(+29%) Amazon Prime,実店舗販売,流通革命の3つの成長分野を定義し,市場機会や流行を柔軟に取り入れると共に,イノベーションにより顧客のブランド体験を向上させています。Amazon EchoおよびAmazon Primeの拡大や,プライベートファッションブランドのローンチ,Amazon Cashの導入など,常に新しいブランド体験をもたらしています。 Facebook:8位,482億ドル(+48%) よりオープンでつながる世界を実現するというミッションの下,コネクティビティ,人工知能,VRの3つの戦略分野を2017年に発表し,長期的な競争優位の源泉を定義。その一方で,市場変化への対応も素早く,Snapchatに代表されるソーシャルメディア間の競争に対抗するために,Facebook StoriesやLive Transmissionなど,数々の新しい機能を発表。常にユーザーのニーズに応えるブランドの強さを示し,今回も,最もブランド価値を成長させたブランドとなっています。 adidas:55位,92億ドル(+17%) 2020年までのブランド戦略で,Speed,Key Cities,Open Sourceの3方針を明確にして,流行の取り込み,市場性のある都市への注力,そして,アスリート,クリエーター,消費者などとのコラボレーションを推進しています。また,Biofiberなどの先進素材を使用した製品イノベーションや,センサーで採寸しオリジナルのセーターを作ることができるKnit for You,3Dプリンター生産のFuturecraft 3Dなど,チャネルや製造方法のイノベーションを実現・拡大し,ブランド体験を向上させています。 Adobe:56位,90億ドル(+19%) Adobeは,ブランドの提供価値を「クリエイティビティを刺激する」ことから「体験を創造する」ことへ進化させ,ユーザーとのオープンで双方向な対話を続けています。デジタルマーケティングのイノベーションとリーダーシップにも強くコミットしており,コンテンツ,データ分析,広告などの分野に投資を続けつつ,CMO.comなど多くのメディアを有することで,ターゲットオーディエンスへのリーチを実現し,確固たる地位を築いています。 Starbucks:60位,87億ドル(+16%) 今後5年間の店舗網拡大計画において,店舗ポートフォリオの最適化を進めており,ブランドの接点拡大とマネジメントの強化が進められています。新CEOのケビン・ジョンソン氏は顧客体験の向上を目指して従業員にフォーカスを当てながら,Starbucks Reserveの店舗オープンや若年層をターゲットとしたUnicornドリンクなどのスペシャルドリンクの発売などを通じ,顧客とブランドの接点の拡大を続けています。

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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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日本ブランドに関する分析 Toyota:7位,503億ドル(前年比-6%) ブランドが目指す未来のモビリティを示したコンセプトカー「Concept-愛i」の発表,長期的なブランドコミュニケーションの柱となるオリンピック・パラリンピックの最高位スポンサーシップ活動の開始など,ブランドへの投資を進めており,明確なコンセプトの下,市場での存在感を維持しています。また,Prius PHVのフルモデルチェンジで環境性能を高めた他,EV開発の社内ベンチャーを立ち上げるなど,次世代環境車への対応強化が期待されます。一方で,北米事業での販売台数の伸び悩みや円高,研究開発などの設備投資による,直近の財務状況がブランド価値に影響を与えました。 Honda:20位,227億ドル(+3%) 新型CivicやSUVなど競争力の高い商品で北米・中国の四輪車販売が拡大しており,ブランドの価値が向上しました。2016年度の四輪車の世界販売は初めて500万台を超え,二輪事業もインドなどで好調を示しています。エアバッグのリコール問題に関する財務的なリスクが軽減したことも,ブランドの信頼性の向上に影響を与えていると評価されます。また,AIの活用に関して,外部機関との共同研究計画を発表するなど積極的な取り組みを進めており,継続的に市場の変化に対応しています。HondaJetのアジア,中米,南米などでの販売拡大は,Hondaブランドの存在理由と競合との差別性を強化しています。 Nissan:39位,115億ドル(+4%) ブランドの目指す姿「Innovation and Excitement for Everyone」の下,「Nissan Intelligent Mobility」を中心にしたブランドへの取り組みを継続。自動運転やEVを始めとしたテクノロジーにより顧客ベネフィットを実現し,顧客体験の向上をもたらしていることで競合優位性の向上と差別性の強化に寄与しています。また,単一車線自動運転を実現するプロパイロット機能の搭載モデルの拡大,より優れたコネクテッドカー実現に向けたMicrosoftとの戦略的提携などの継続的な取組みも,ブランド価値の向上に繋がっています。 Canon:52位,98億ドル(-12%) プリンターやカメラなど既存事業の見通しに不透明感が高まる中,昨期の大幅な減収減益により業績見通しが悪化,ブランド価値に影響を与えました。また,今後注力する医療やネットワークカメラなどのBtoB事業では,これまで培ってきたCanonブランドの高い信頼性により下支えが期待される中,BtoB顧客という新たなオーディエンスへ,如何にCanonの価値を伝えられるかがブランド価値向上の課題となると考えられます。 Sony:61位,85億ドル(+2%) 事業構造改革の成功により財務体質が改善し,業績も好調な中,グループでのブランディングと商品イノベーションによりブランドの実態化が進み,ブランド価値向上の軌道に乗っています。メディア事業でのSony訴求や,ブランド体験の場となるSony Storeの展開,アワード受賞の続く革新的な商品開発など,コーポレートから事業・商品レベルまで,ブランド強化の取り組みが実行されています。 Panasonic:75位,60億ドル(-6%) 全体の事業構成をBtoBへシフトさせる中,オートモーティブ事業では主力の車載電池に加えてeコックピットがRange Roverで採用されるなどPanasonicブランドが強化されています。その一方で,他の事業では未だBtoBとしてのPanasonicブランドが十分な財務成果に繋がっておらず,また,BtoCではリフォームや介護事業を含む住宅事業でPanasonic訴求を強化する中,その先行投資が短期的に収益を圧迫しており,主に財務業績の悪化がブランド価値に影響を与えています。

Page 6: インターブランド「Best Global Brands 2017」レポート · 「Best Global Brands 2017」を発表しました。本ランキングは,グローバルな事業展開を行うブラ

Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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Best Global Brands 2017のブランド価値評価について 評価対象基準 本ランキングはグローバルな事業展開を行うブランドを対象に,そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもので,その上位100ブランドを公表しています。その評価対象として,以下の基準を満たす企業・商品を抽出し,評価をしました。

• 主要基盤地域 (Home Region) 以外での売上高比率が30%以上であること • 北米・欧州・アジア地域で相応のプレゼンスがあり,新興国も幅広くカバーしていること • ブランドの財務的評価を実施するために必要な各種財務情報が公表されていること • 資本コストを織り込んだ経済的利益 (Economic Profit) が長期的にポジティブであること • 主要基盤地域のみならず,世界の主要な国々で,一般に広く認知されていること • ブランドが顧客の購買行動に影響を与えていること

評価手法 インターブランドのブランド価値評価手法は,財務力,ブランドが購買意思決定に与える影響力,そしてブランドによる将来収益の確かさ,という観点からみたブランド価値の評価です。証券アナリストが事業の価値を分析・評価するのと同じように,「将来どれくらい収益を上げると予想されるか」という視点に基づいて,ブランドの価値を分析・評価します。この手法は,ブランドの金銭的価値測定のための世界標準として,国際標準化機構(ISO)からISO10668の認定を受けています。評価は,具体的に以下の 3 つの分析によって構成されています。 1. 「財務分析」 - 企業が生み出す利益の将来予測を行う まず,ブランドを冠する事業を特定し,その事業の現在の売上および将来の売上予測を算出します。そして,その売上から営業費用,税金,そして投下資本に応じた資本コストを差し引き,現在から将来にわたる経済的利益を推計します。本分析は,公開されている企業情報および2017年6月末時点でのアナリストによる将来予測値を基にしています 。 2. 「ブランドの役割分析」 - 利益のうち,ブランドの貢献分を抽出する 財務分析で算出された将来の経済的利益のうち,ブランドによってもたらされた利益を抽出するために,ブランドがどの程度顧客の購買意思決定に影響を与えているかを分析します。 本評価においては,ブランドが消費者の購買動向に果たす役割について,インターブランドが過去 20 年以上にわたり実施した10,000を超えるブランド価値評価実績のデータベースを活用し,業界別にベンチマーク分析を行います。そして業界ベンチマークを基にして,独自の調査・分析により個別ブランドの”ブランドの貢献分”のスコアを算出します。 3. 「ブランド強度分析」 - ブランドによる利益の将来の確実性を評価する ブランド強度分析は,市場でのロイヤリティ,消費者の継続購入や囲い込みといったクライアントのニーズを喚起する力(将来の収益を維持する力)を測り,ブランドによる利益を割り引いて現在価値に換算するものです。 この評価は,ブランドのリスクを判断する体系的な手法であり,ブランドの活力を見る10の項目から評価され, 100をパーフェクトブランドとする0から100までのスコアで表されます。これらの項目の評価は同業種の他のブランドと比較して行われ,上位ブランドについては他業種の世界レベルのブランドと比較して行われます。

このブランド強度スコアは,インターブランド独自の計算手法により,割引率に変換され,その「割引率」で 将来のブランド利益を割り引くことで,ブランド価値が算定されます。「ブランドの役割分析」および「ブランド強度分析」は,公表されているさまざまな報告書等を使用し,弊社グローバル各オフィスの専門コンサルタントの多面的な評価を踏まえ算定されます。

ブランド強度評価モデル10要素 社内要素(Internal Factors) 社外要素(External Factors) ・概念明瞭度(Clarity) ・信頼確実度(Authenticity) ・体験一貫度(Consistency) ・関与浸透度(Commitment) ・要求充足度(Relevance) ・存在影響度(Presence) ・統治管理度(Governance) ・差別特有度(Differentiation) ・共感共創度(Engagement) ・変化対応度(Responsiveness)

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Interbrand Japan, Inc. 9F Hiroo Plaza T + 81 (3) 5448 1200 5-6-6 Hiroo, Sibuya-ku F + 81 (3) 5448 1052 Tokyo 150-0012 Japan www.interbrandjapan.com

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インターブランドについて インターブランドは,1974年にロンドンで設立された,世界最大のブランディング専門会社です。インターブランドは,ブランドをLiving business asset(常に変化する事業資産)と定義し,組織が明確な戦略を持ち,優れた顧客体験を提供する時,成長がもたらされると考えています。世界17カ国,21のオフィスを拠点に,戦略,クリエイティブ,テクノロジーの組み合わせにより,クライアントのブランドとビジネス双方の成長を促進する支援を行っています。 インターブランドの「Brand Valuation™(ブランド価値評価)」は,ISOにより世界で最初にブランドの金銭的価値測定における世界標準として認められました。インターブランドは,グローバルブランドの価値を評価したブランドランキングである Best Global Brandsをはじめとする各種ブランド価値・ブランド強度分析レポートを公表しています。インターブランドでは,先端的な手法を用いる戦略分析チームと高い芸術性を持つクリエイティブチームが一つのチームとなり,プロジェクトを推進します。ブランド価値評価・ブランド戦略構築をリードする戦略コンサルタント,ブランドロゴ・パッケージ・空間・デジタルデザインを開発するデザイナー,ネーミング・スローガン・メッセージを開発するコピーライターなどが在籍し,分析から実行,全ての流れを自社のリソースで完結します。 インターブランドジャパンは,ロンドン,ニューヨークに次ぐ,インターブランド第3の拠点として,1983年に東京で設立されました。日系企業,外資系企業,政府・官公庁など様々な組織・団体に対し,トータルなブランディングサービスを提供しています。インターブランドについての詳しい情報は http://www.interbrandjapan.com をご覧ください。 お問い合わせ 株式会社インターブランドジャパン 担当:中村正道,黒木英明,山中雄介 Tel: 03-5448-1200 Fax: 03-5448-1052 e-mail: [email protected]