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一儲 @ 第75巻第1簿 蟹鶴隼1纏讐 【論文) 組織的公正と組織の価値観に関する一考察 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正 謬講に対する新たな㌶題意識を提示するきっかけとして盤錯づけることができる静 1鯵§年代後半より.成果主義の普及とともに,わが蟹においても綴織的公正に臠する醗究が経営 学5)領域でもなされるようになってきた。この点1こついて,守島(董鯵7/は,「懸携の交換内容をはっ き鯵させ,短幾的に決済をするような雇繕形懇が増えてきた結果,纒人懸人の企業への糞献内容を 厳密に評慰し,それ紅たいする企業の鞭醜義務を溺確にするための,評懸・越遇システムの透明牲・ 納得性が糞要にな馨つつある」としている。三輪(2{矯3密で尽したように,従来のように長期闘か けて評慰し.嬉遇が決定されていく仕績みと比べて,短期1講でこれらを行うことは技術的にも難し い。この点で,組織的公正遅論は.成果主義を成功裏に灘入するためにどのような条件を考憲する ことが必要であるかを分析するための鍾論的な枠組みを示すも蓼)として注目されたといえよう。 事実,後述するように,纏織的公正理論σ)先行懸究では.綴織成員σ)公平姓の知覚を高めるため に必要な条件や,公平姓を知覚した場合にどのような影響があるのかについて,普遍性の蕎い.駿富 な知見を示してきた。組織的公歪蓬論では,緯織成員の公1単性6)矯覚を薦めるために,プロセスの 公平性(手続き的公正/を重視する。其体的には,評懸項賛や評癒糖度,一動溝とのコミュニケーショ ンや意思決定への参撫など,適切な評麺プロセスをどのように構築する6)かという点が議論の中心 となってきた。 しかし,鰻織的公正裡論に基づいた欝究では,実行レベル」)議論に終始し,線織や越度そのもの の背景にある籏1麺観と,績織成最がそれを受容していることについて窮承的に分撰されることはほ とんどない。そこで,我々が績織的公蕉墾論を補強するために璽擬するのは,戦酪論や纏織論にお ける組織の癒魑観に関する藩究蓄積である。 以下では,まず,継織的公正醗究の先行研究を機観し,そσ)知見を確認する。そして,戦酪論や 組織講における紛織の饒魑鶴1こ黙するレビューを通じて,維織的公証醗究の新しい分析枠緩みを検 認する。さらに,我々が実施した生協における調査をもとに,その枠纏みの妥当性について櫨試す る。 ここで,調査対象として生協緯織を選んだのは,生協組織であるが故の歓会性と,事業を行って いるという意殊での経済性という,一晃すると矛罐する籐値観が縫居している綴織であ垂),癒纏の 受容という点を灘定できる典型的な事瀦であるといえるからである.

組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

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一儲 @ 第75巻第1簿  蟹鶴隼1纏讐

【論文)

組織的公正と組織の価値観に関する一考察

三 崎 秀 央

酵.はじめに

 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

謬講に対する新たな㌶題意識を提示するきっかけとして盤錯づけることができる静

 1鯵§年代後半より.成果主義の普及とともに,わが蟹においても綴織的公正に臠する醗究が経営

学5)領域でもなされるようになってきた。この点1こついて,守島(董鯵7/は,「懸携の交換内容をはっ

き鯵させ,短幾的に決済をするような雇繕形懇が増えてきた結果,纒人懸人の企業への糞献内容を

厳密に評慰し,それ紅たいする企業の鞭醜義務を溺確にするための,評懸・越遇システムの透明牲・

納得性が糞要にな馨つつある」としている。三輪(2{矯3密で尽したように,従来のように長期闘か

けて評慰し.嬉遇が決定されていく仕績みと比べて,短期1講でこれらを行うことは技術的にも難し

い。この点で,組織的公正遅論は.成果主義を成功裏に灘入するためにどのような条件を考憲する

ことが必要であるかを分析するための鍾論的な枠組みを示すも蓼)として注目されたといえよう。

 事実,後述するように,纏織的公正理論σ)先行懸究では.綴織成員σ)公平姓の知覚を高めるため

に必要な条件や,公平姓を知覚した場合にどのような影響があるのかについて,普遍性の蕎い.駿富

な知見を示してきた。組織的公歪蓬論では,緯織成員の公1単性6)矯覚を薦めるために,プロセスの

公平性(手続き的公正/を重視する。其体的には,評懸項賛や評癒糖度,一動溝とのコミュニケーショ

ンや意思決定への参撫など,適切な評麺プロセスをどのように構築する6)かという点が議論の中心

となってきた。

 しかし,鰻織的公正裡論に基づいた欝究では,実行レベル」)議論に終始し,線織や越度そのもの

の背景にある籏1麺観と,績織成最がそれを受容していることについて窮承的に分撰されることはほ

とんどない。そこで,我々が績織的公蕉墾論を補強するために璽擬するのは,戦酪論や纏織論にお

ける組織の癒魑観に関する藩究蓄積である。

 以下では,まず,継織的公正醗究の先行研究を機観し,そσ)知見を確認する。そして,戦酪論や

組織講における紛織の饒魑鶴1こ黙するレビューを通じて,維織的公証醗究の新しい分析枠緩みを検

認する。さらに,我々が実施した生協における調査をもとに,その枠纏みの妥当性について櫨試す

る。

 ここで,調査対象として生協緯織を選んだのは,生協組織であるが故の歓会性と,事業を行って

いるという意殊での経済性という,一晃すると矛罐する籐値観が縫居している綴織であ垂),癒纏の

受容という点を灘定できる典型的な事瀦であるといえるからである.

Page 2: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

騰  学  論  集 第75巻第亙骨

董.纏織的公正覆究の枠緩み

i.茎懇織的公蕊の概念

 公平性に麗する醗究は,主に社会学において,法的手続きに関する翼題から夫婦闘の開題に至る

まで様々な藩究がなされている。そのうち,企業などの綴織における公平性の藩究は,纏織的公正

醗究として鷺られている。

 綾織的公正の概念は,大獲すると,分醗的公正と手続き的公正に分けることができる。講者は「受

け取った報醗の総量に関して知覚された公平牲」,後者1粛報醗が決定される際の手続きに麗して知

覚された公平性」として定義できる(Fol寒er&Ko峯灘v誌y,欝8§,§.1蔦/。これらの違いは,結果

と過程の違いとして麗解できる。ただし,結果の公平とは,平等療蓬に基づいて資源を分醒するこ

とではなく,あくまでも分醍された鞍醗を公平であると捉えるか否かを開題にする凝念であること

に注意が必要である。

 分配的公歪の遅論的枠緩みσ)基礎1ま,衡平遷論(A礎盤s,i総5/によって示すことができる。衡

平謹1論では,難1入が綴織に対して湾らかび)貢醸(塗輿t/を提徴し,纏織はそれに封ずる報醗(o駿一

。(羅e/を挺供するという交換縫係1こ注凝する。その際,絶入は.自己の貢献と鞭醗を地者のそれら

と比較して釣り会っていると舞擬した場合(衡平である状態/,公平であると感じる。これに帰して,

過少報醗あるいは遺多報醜の場合には不衡平が生じ.不満や罪悪感の原露になる。ここで注意が必

要なのは・霞馨および地者0)貢献と鞭醗は,縫人の主観によって灘定され,醤断されるということ

である。したがって,客観的に見れば衡平状懇であったとしても,縫人の知覚によっては不衡平で

あると捉えられる余地があるし,もちろん,その逆もあむうるのである。

 一方,手続き的公歪繕究は,纒人が感じる公平さに影響を与えるのは結果だけではないという開

題意識から難究が進められる(Ll羅&Tyl建r,玉総8)。手続き的公正を綴織に当てはめて運解すると,

給与や昇進,その縫の越遇を決定する際のプロセスに濡幕した機念であり,主として評懸プβセス

や意思決定のプロセスに焦点を嶺てたものに他ならない。

蓋.2縷織的公蓬が与える影響

 綴織的公庄覇究の枠緩みに従えば,分配的公歪は,転職の意志(Alεxa擁er&R顧er驚織.澹87〉,

給与(KO董}(》vsky,F()1警er&Cr(撃&艶麗○,簿87;F(}1禦ギ&Ko簸ov蝋¥,欝8§/などの満廷に影響す

る。本稿では,これらのアウトカムが緩織から提供される鰹人的な報醗にかかわるものであること

から,これらを撫人的アウトカムと騨ぶ。

 これに奏重して.手続き的公正1ま,蕎ま織コミットメント(K(矯{)vsl{yetal.董9871Fo茎ger&K〔蹟()vs-

ky,欝8§1,監督者に対する信霧・謬極(Alex鍛6er&R総er盤餓,ig871F〔)1藷eで&Ko欝v甑y.i§器/,

職務満足(Alex3蕪er&段麟er艶罎,1§87),マネジメントヘの鱈頼(Alex描6er&裂醸α灘a無,

駆7/,継織毒幾行動(P綴s盆(癒,M議cKe麟e,M{)○懸a簸&Fettα,i鰍llM{x}r灘a盤,Nle難確&

()聡識(亜鈴3社L鍵&Alle蕪,鱒競/などに殺して影響を与える。これらのアウトカムは,纒人的

アウトカムと比較すると,組織とグ)闘わ弓が強い。そこで,本鶏ではこれらを綴織的アウトカムと

奪う一

Page 3: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

三三糞毒:緯織窪}公嚢三と凝幕議〃)癒嚢嚢観にi繁する一考察

呼誌ごことにする。

i.3紛織的公証に与える影響

 三崎(鈴韓a/は,手続き的公正に関する先行醗究から,評癒における公平携を確保するためには,

少なくとも以下の建つの要素が満たされる必要があるとしている。

 第聖に,評癒精度をあげることである。手続き的公正醗究では,評懸の評懸糖度をあげること

(La擁y麗麗.,欝78,欝81}),被評懸者の業績や職務のレベルに対する知識が駿富なものが評懸紐楽

たること(L鍛6y麗麗.,垂髪8,欝8(l/,手続き1こ偏りをなくすこと(A董exa磁er&貧磁響r灘躍,i鰍71

McF継室蟄&Swee総y,欝§齢など,評簸を正確に行うことの重要性が指摘されてきた。

 第2に,被評穣1者」)プロセス・コント服一ルに聡わる閣題である。丁賊碁&瞭&驚駆壬継{eぎ建穆7麟,

Wa数εr.Ll総&丁振擁嚢(欝7§)など,手続き的公姦醗究の初簸から,プロセス・コントロール

の重要性は旛摘されてきた。ただし,三輪(灘13ωでは,コント冒一ルの範鑛を2つに分けて考え

ている。

 圭つは,仕事自体に纏わる霞律性である。麟述のように,自律性とは爵霞気ままとは異な弓,一定

の馨的を達成するための自己決定の鐘縫に闘わる概念である。換言すれば,裁量の旛が広い場合に

はそのプロセスに対する工夫の余地は残されているために,擬当者の成果に対する責任も大きくな

るのである。

 三崎〔2{1総帥の指摘するプロセス・コント冒一ル6)第2の次元は,仕事グ)選択に聞するも」)であ

る。上記の自律性が.与えられた仕事に関するもσ)であった6)に耕して,こ6)次元慧,どの仕事を

擬当するのか,という意練の選択を意味している、倉らの得意な分野や納得済みで挺多した仕事と

そうでない場合とでは,評懸もしくは評懇結果に対してお6)ずと異なる態度を示すであろう。

 手続き的公!Eに影響を与える第30)次業として,評懸者と被評懸養との闘に十分なコミュニケー

ションがとられていることである。携えば,綴織的公正欝究では.公平な手続きを求める機会を作

ること(Alexa磁εr&盆麟e盤錯,灘87/や,なすべき職務について上司と部下との開で合意がな

されていること(L鐡4y認認.,欝鰺,欝8{}),、ゑ講が部下の職務遂行、鉱の援助をすること(L餓6y

擁認.,讐7S,欝8劔など,コミュニケーションの重要性が指摘されてきた。

 第逢に,業績評懸の結果をフィードバックすることである(Mc欝&擁錘&Swee蕪ey,欝§2〉。被評

懸者が,業績評癒の結果を知ることができなければ,どのような行動が評韓1されたのか,あるいは

されなかったのか,どのような点を改善すべきか,といったことがわからない。こび)ような評極は

いわばブラックボックスであ1ラ.被評懸者が公平牲を知覚することは難しい。また,フィードバッ

クは,業績評懸という活勇へぎ)プロセス・コントロールび)前提ともなりうるであろう。

 評癒のフィードバックは.分醗的公査6)観点からも露要である。衡平理論によると,インプット

とア亨トカムの評癒は主観的なものであるために,纏入簡でばらつきが生じる璽籠姓が篤い。しか

し,適正な評懸が行われ,かつ,その結果がフィードバックされたならば,主観的評癒といえども

一定の範饗から大きく外れることは考えにくくなるであろう。

 次に,高橋(2§縫〉では,評懸手続きに臠して,評懸の納得穫を撰なう要義として,①評懸基準

に関する開題,②結果の藍確牲に震する無題③減点主義に鵜する開題,④羅度察捧に関する

董ラ』

Page 4: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

商  学  論  集 第75巻第i奮

闘題,をあげている。①は.評嚢i基準の不瞬確とか,職場ごとにバラバラであることなどを意蒸し

ている。②は,成果や能力が評懸に反紋されない,がんばってもがんばらなくても評懸が同じであ

ることなどを指している。③は,一イ)のミスで全体が悪くなったり,露分の責任ではないことで評

癒が悪くなった鬱することを毒している。⑧は,評盤1者の籠力,評嚢継果と越遇の結びつき,そも

そも人事評簸をするべきではない,といった内容を意妹している。

 分配的公亘に聞していえば,衡平理論の枠績みから考えても,緩織成員のインプットと緯織から

提供されるアウトカムとのバランスがとられていることが望ましい。したがって,努力や成果が適

切に評癒され,報醜にリンクしていることが必要であると考えられる。

2.纏織の儀纏観と糧織的公正

 前述σ)ように,継織的公正醗究の講究蓄積は.豊富な知見を示している。しかし,これらは纏織

行動論的な観点からは一定の満足ができるも夢)であるが,我々の開題意識からは十分ではない点が

ある。それは,公平牲の知覚に関して,紹織の癒値観という点が接げ落ちている点である。

 ここでいう組織の燻煙観とは.端的にいえば,組!織成員の行動指錯となるもので,一綴的には,戦

略,経営選念.ビジョンといった形で褒瞬され.人事調度をはじめとする各種調度の設計懇懇とも

なるべきものである。我々の総懸意識に難していえば,これらが継織議員の1畿こ共有されているか

どうか,あるいはその懸鎧観を受容しているか,といった視点がこれまでの緩織的公正蓮論では抜

けているのではないかということである。

 このような開題意識の背景には.評懸や譲醗1こおける普遍的な公平はありえないという考え方が

ある。衡平理論6)緯線みから考えても,インプットとアウトカムのバランスについては,懸人の知

覚に依存している。この場合,簿を基準にインプットやアウトカムを灘定するのかは,纒人にゆだ

ねられている。もちろん,詳細基準を明示し,インプットとして震えるべき要素を異体的に示すこ

とは擁能であろう。しかし,講じ要件を超人が受容するかどうかは,どのような組織に属しており,

ど♂)ような立場であるのか,といったことによって異なるであろう.つまウ,Aという綴織では当

たり前のこととして受け重められている評徳軸が,Bという組織では受け入れられないということ

もあむうるし,疑じ績織であったとしても,その評懸軸6)背景にある懸鍵{観が浸透している部鱒や

グループと,そうでない認需やグループでは異なる反応が返ってくることもありうる。縫えば,業

務の特性、と,リスクをとることをよしとする場合もあ沿うるし,保守的な行動をよしとする場合も

あろう。この点で,緯織的公正の調題を考えるときには.縷織の癒纏観が組織成員にどの程度受容

されているのか,という点に注聾する必要があるといえよう。

 組織の懸値観については,戦懇諭や纏織論の分野では多く」)講究蓄積がある。駐etαs&W就er一

類a董}(茎懇2〉は,エクセレントカンパニーと呼ばれる超優良企業の多くが蟹確な哲学や懸纏醗,信

条,ビジョンといった経営理念をもち,これらを維織に浸透させ,継織成員に共有させるために様々

な努力を払っている事擁を紹介し,経営螺念とその浸透σ)重要性を示している。また,C(藏総 &

墨)〔羅as(i§鱗)は,ビジョナリー・カンパニーという概念を示し,企業の基本理念と纏織成員がそ

れを信じていること,さらに企業行動に理念が翼現化されていることσ)灘要盤を示した。このほか,

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Page 5: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

、三麟:誕ii織的公正と綴織6)懸i纏観1こ1欝する一一一響察

紹』織に根付いた懸短観である線織文化に聞する醗究であるK(〉tteギ& 蘇e甑ett(i鱒2/やS磁e麺

(蓉8§)においても,経営運念や纏織文化,緩織マネジメントといった要素の一貫性を持たせること

が重要であるとしている。

 北居・松驚(籔癖は,経営遜念の機籠として,大鷲して,内部統合機縫と外部適応機籠がある

としている。このうち,繭考を成員の動機付け機能と成員統合機能に分類し,さらに成鍛統合機能

を一体感の醸成機能とバックボーン(指鈴機籠に分類している。前達した我々の開題意識は.主

としてバックボーン(詣針1機能に間わるものであるといえよう。

 また,戦酪という観点でも購様の蓬霧海力罪琶られる。膏蓄えば,膏}弁}(2蟹}3〉では,なぜ明示的な戦

酪が必要であるのかという点について,大きく2つσ)灘嚢から論じている。第iに,戦酪を明示す

ることによるメサットという麟面であり,第2に,明示的な戦酪を作るクセを組織として持つこと

のメ蓼ットという側面である。後者については,主として戦鵜的思考がメンバーに穫え付1ナられる

という観点から論じられている。

 一方,第iのメ婆ットは,①戦酪の示す墓本方講が組織の各議での業務活動のr共通の葺振舞と

なることによって,ここの業務活動の闘の調整が半ば自然とできてくること,②瀬々6)業務活動が

戦略の示す長簸的視野を考えて行われるよ償こなり,短難的志韓紛行動を欝避できること,③戦酪

の示す来来{象が緩織に夢を与え,緩織の一体感の核になりえるものを提供すること,④纏織の長鱗

的な戦酪σ)遂行課程で半ば必然的に生じる不安感への防波堤に役麟を果たすこと,である。本論文

における麗麗意識は,戦略を聡撫することによって得られる①のメリットに関わることであること

が分かる。

 ここで,絹織の懸雛観に隣する概念が複数灘てきているσ)で,混乱を憑けるために,若干の警邏

をしておきたい.経営運念や経営哲学,ビジ雲ンと呼ばれるものについては,当該領域における一

霧した定義づけはなされていない。ただし,北巖・松露(騰縫/でも述べられているように,一定

の傾晦を確認することはできる。それは,よ弩麟象的で理想を示した.ヒ位機念から,より翼体的で

実践的な下位概念という贈繕をなしていることである.より一般的にいえば,./滋機念はいわゆる

運念に根聾し.下位覆念は方舞に該蜜するといえよう。さらに,これらを踏まえて,連想に到達す

るため」)枠緩みが戦酪であるといえる。ただし,前述のように,これらに共通しているのは,メン

ベーに一定の行動指鎌を与え,どのように行動することがその組織において正しいのかを示してい

る懸態観である点である。健全な組織であれば,縷織成員」)評懸は,大な陰小なりこの懸纏観に節

して行われることになるが,これは綴織の意図が評懸軸となっていることを意賺している。三崎

(2§鑓〉でも示したように,評懸には,①人事施策で必要となる基礎資料を葎成する,②被評懸者

をよむ生産性の高い行動に導き,いっそう努力することを促進する,という機能がある。つまり,緩

織の縫纏観を明示し,評懸鞍へ反駿させることによって,緩織が烹しいと信じる方向へ,緯織成暴

を導くことを意嫁しているのである。本論文では,この懸緯観を績織的公蕉の分犠枠組みに換え,論

じていきたい。

23

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撫  学  論  集 第75巻第1号

3.方 法

3.i 分蟹の袢纏み

 本論文では,纏織的公正の分析枠緩みを踏襲しつつ,これに組織の懸値観の受容に関する次元を

換え,分析を実施する。異体的には.大甥して2つの分析を実施する。

 第玉に,綴織的公正び)与える影響を示すことである。緯織的公正の初簸の醗究では,この点につ

いて糖力的に分析が進められてきた。しかし,わが露においては,線織的公正が成果主義との関係

で論じられてきた経緯もあり.この点に関する分析は思いのほか少ない。この点で,この分析はこ

の領域における藩究蓄積の圭つとして意妹のあることであると思われる。具体的には,職務満足,モ

チベーション,総織コミットメント,緩織素戻行動などに対する影響を,重巒帰分極によって示す

こと1こしたし㌔

 第2に,緩織的公正に与える影響を示すことである。ここでは.先行麟究1こよって示されてきた

次髭に旛えて,綾織の懸纏観の受容という次元を擬えて分析を行う。異体的には,これらを独立変

数として,手続き的公正および分醗的公正を従羅変数とした重麟爆分析を実施する。

3.2 データ

 2鋳3年§重婚月に,とある生協職員を対象として配撫した質開票をもとに分摂する。講査票は厳封

できる封簿とともに,生鶴」)撰当煮を通じて醗布され,麩1毅された。561/藩籬存し,鵯3薬の藪答を

暴殺した。騒叡率は82.7%であった(小数点第2位を醤捨五入/。瞬答者の内訳は,性甥については,

男盛報.5%,女性弱.4%,欠灘値2.玉%である。崖罵形態については,重規職員認.2%,葬正規職靉

靆.尋%.欠灘鐘3.5%であった。所霧については.本蔀認.(》%,店饒詑、4%,支離2§.違%.欠灘槌(}.2%

であった。なお,支離とは共溝購入重を撞当する藻署である。また,平均年齢は鱒、7歳であ箏,標準

偏差は§.iであった。勤続年数は平均翼.逢年で,標準偏差は8.2であった。なお,質闘項嚢は年齢や

所綴などを除いて,全て7点尺度で灘足している儲

馨.馨講査項目

 緩織的公正

 綴織的公正を灘寇する飛痩についていえば,当該領域において,纏えばコミットメントのような

確立された尺度は未だに麗発されていない。先行欝究においても,それぞれの麟究で樫嚢の尺度が

震いられていることが多い。そこで,本麟究では,先行麟究における尺度を参考にしつつ,それぞ

れ6)機念に罪していると思われる覆嚢を作成することにしたい。

 まずはじめに,蟹答考の所羅する績織において,評懸および意思決定の手続きがどの程度公正で

あるか1こついて問うべく,淫項霧を選定した(舞表玉を参照/。ここであげられた項§は,意思決定

の手続きや評癒の手続きに関する公正さの知覚に幾わるものが中心となっている。先行醗究では,

1 宅配サービスなど。

・一 Q垂…

Page 7: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

三三齪彗:綾織的公正εと緩牽霰6)糞痴{i叢観に臠する一一考察

フィードバックの仕縛みなどを手続き的公正のiつの次元として取攀援うこともあるが,ここでは

除馨している。その理蜜は,フィードペック」)仕組みの有無は,手続きが公正であるか否かの知覚

そのものを灘寇するというよりは.むしろ,その知覚に至る原因もしくは公正さを確保するための

佳緩みとしての牲絡が強いと思われるからである。

 次に,籔答考の得ている給与やその饒の報醒が,どれぐらい公藍であるかを問う項目を5つと鯵

あげた(籔表垂を参購。分断的公蕉の遷論的な枠縛みになっている衡平遅論では,嶽巳の後入した

インプットとアウトカムの比率を縫者と比較することが想定されている。ここでは,自雛の導入し

たインプットとして,努力,成果・業績,仕事そのものを想定し,比較対照としては,隅濠.瞬業

縫社をと雛あげた。

 コミットメント

 緯織コミットメントについては,多くσ)先行醗究が存在しているが,ここでは,Bec睡r(欝6{l/や

Klδr(膿(i螢8)に莞られる「鋳動的一功舞的」コミットメントの鬱念と,Allε簸&Meyer(圭§鱒/の

3次元コミットメント尺度を参考に,鋳動的コミットメント,継続的コミットメント,功羅的コミッ

トメントについて取弓あげることにした。なお,Al艶雛&Meyer(鐙§劔の規範的コミットメント

は縫織ダ)マネジメントとσ)関連性が低いと思われるためにここでは取りあげない。また,功舞納コ

ミットメントと継続的コミットメントは,どちらも撰得勘定を基にした計算がベースとなっている

が,功利的コミットメントが得られるものに焦点を当てるのに対して,継続的コミットメントは失

うものに焦点を当てるという違いが見ら震る。ここでは,ひとまず異なるものとして想定しておく

ことにしたい。各次元ともに4つの項目を採覆し,灘寇した(図表2を参照/。

 綴織霧罠行動

 緩織毒民行動とは,従業員が行う任意0)行嚢のうち,彼らにとって正式な職務の必要条件ではな

い行動で,それによって綴織の効果的機能を促進する行動として定義される(Org餓,欝88,辞.4〉。

 ここでは,組織清渓行嚢に関して取りあげられることの多い先行欝究をもとに,次のような次元

を想定した。第圭の次元はS溢1犠,()rg謎&醤e3r(欝83〉,P〔)蛮誌○鐸認認(欝§{1〉,Be改er&

Va簸ce〔}鯵3/などに共通して見られる愛飽主義である。また,羅Q醒灘a糞&残a疑ly(i鱒5〉に

おいても,殺人的援助として類似した次元が握示されている。

 第2に,誠実さである.この次元については,P磁sak磁認認.(i舘紛,8e磁ey&V謹ce(欝§3/

などで取りま1げられている。この勉,Sm重出認躍.(欝8鵠,Va欝聾y簸e,G臓むa組&亙)艶擁esc簸(欝鱗/

における駿従の次元,M(}鍵盤識&Bl磁ely(婚偽/における勤難さの次元は,誠実さに類似する

内容となっていることから,ここでは誠実さに含めて擬えることにした。

 第3の次元は市民の美徳である。P磁s磁確認躍.(謄§劔では毒戻の美徳として援われている内容

は,V躍Dy舵〆認.(墜§蟹)における後会的参趨と類似してお鯵,ここでは毒民の美徳として掃う

こととした。

 緩織毒民行動では,以.上の3つの次元に淫碧し,それぞれの先行麟究を参考にして,各護項曇で

灘足することにした(纒表3を参照1。

 モチベーシ繋ン

 本藩究では,モチベーションを灘足するために,三臨・篠原・杉万(欝7§)などで使屠されてい

25…

Page 8: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

濤  学  論  築 第篇巻第1号

るモチベーターモラールの項濤を参考にしつつ,独自に魂つの項暴を作成した(付録を参照/。

 職務満足

 職務満足1こついては.玉ro総○盗、S癒蛮,9ra盤童改,G1漉。識&鉱耀(婚8§/σ)」欝(沁も1聴e簸er譲/

尺度をはじめとする包抵的な職務満足の灘定尺度を参考に,6つび)項羅を作成した(付録を参黙)。

 極値観の受容

 生協の表賭している懸纏観とは,「一人は万人のために,万人は一人のために葺豊かな地域社会」

「協同」「平秘」「環境保全」r自然との講隷ま新健康・安全・安心」ヂ薦被」といったキーワードで説

閣できる.ここでは,績織成員がこれら6)懸纏観を受容しているか否かについて,「生協綴織の掲げ

る運念絃,自分の羅にあわないと思う」ε生協組織の懸纏観と,自分自身の懸値観1こギャップを感じ

ることがある」「生協で当たり前とされている癒値観に戸惑うことがある」「私はこの緩織の遷念に

は大いに賛隣している(鉛2」という4項羅から灘足している.本稿では,これを懸籏ギャップσ)次

元として取り援う。

 紛織的変数

 纏織的公正に難して影響を与える変数として,前述の三麟(鱒紹麟や蕩穣(篶鋤を参考に項目の

選定を行った。本稿で取蓼あげたのは,評懸基準が畷示されていること,正確な評懸がなされてい

ること,仕事の露律牲や裁量に間わること,精報のフィードバックに鷺わること,緯織成員のイン

プットと報醜が》ンクしていること,である3。

達.結 果

蓬.i 予備的分極1

 はじめに,緯織的公正1こかかわる項嚢を雷干分析にかけた(図表葺。すると,鐵褒1に示すよう

に,講有値i以、ヒの譲子が2つ徳星された。第i露子は,質問項目の内容から,分醗的公正譲子と

名づけた。なお,「私はこの職場の人事評鱗の猛績みや手続きを信頼している」という項§の因子負

荷量も.灘を超えているが,その内容から甥薮して,分配的公正墨子には含めなかった。尺度の信頼

性を示すクロンバックのα係数4は,.8§と十分に高いことから,これらの平均点を分醗的公査得点

として定義した。一方,第2露子は,その質問内容から手続き的公正露子と名づけた.そして,こ

れらの平均点を手続き的公鷹三得点として定義した。

 次に,緩織コミットメントにかかわる質闘項饗を露子分籍1こかけた(緩表2)。すると,露奮麺玉

以上の霞子が3つ雛出された。第1霞子は,質闘項彗の内容から清動的コミットメント饅子と名づ

け,簿動的コミットメント得点を定義した。なお,覆、がこの職場に勤めているのは,や弩がいのあ

逆飛度であるため.得点を逆転して尺度を購戯している。

異体的な項隷こついては,麟褒4を参照

以鋒」)分析では,綾籍する飛疫のすべてについてα係数を確誌している。通常,.81}以一}二であることが望まし

いとされているが,最低霞の水準として,.5{1もしくは。縫とされることが多い。本稿では..§嚢以干の尺度は

使鱗しない。

一2§

Page 9: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

三輪ヒ纐織的公正と綴織の儀嚢観に聞する一一考察

醤表玉 綴織鵜公蕉に絶する鶴一チ分析

分醗的  多続離

職場内の琵緩みや手緩きは,いつも公平さを保っている

職場での意思決定の仕纏みや手続きは,公平になされている

こグ)畢褒美鍔5)ノk事詳{羅」){圭二舞圭み衆b三手続きは, 公平なもび)だと思う

私はこの職場の入事薯嚢の鷲二組みや季続きを欝韓している

鹸分の給与や待遇は,擬楽している琵事に繋合ったものである

薦分」)継專や待遇は,講業難無と比較して納得できる水準σ)ものである

1簿分の給与や待遇は,雍分の絞果・業績に駐合ったものである

瞳分の総与や待遇は,仕事に慧する努力に見合ったものである

縫分の綴辱や待遇は,講藻と比較して納得できる水準のものである

.52

.7萎

垂.8{1

。83

二嘉

.78

.63

.蕗

α

5.饒

.3§

.鐙

玉.1手2

.2§

。84

旨葵子負穂主義.騒}未孝蓮1ま省鐸各 “ド叢豪は採鴛孝さオした曝慧讐

騒表2コミットメントに際する灘f分析

騰動的  継続約  功孝彗的

奪、は,こ」)職場の開題を.まるで露分臨身の1講題であるかのように慰むている

私は,この職場に愛蕃を懇じている

私は.こσ〉職場紅一韓懇を感じている

私註.この緯織という「家藪」の一一墨斑なっているように憩う

樫、方書この織機をやめないのは, 継藝こよい鱗き鱗雲糞力書ないからである

私にはこの職糠こ勤めるしか,選撰鼓がないように思う

この職場をやめようと思っても,様々な憂蟻で難しいと患う

私がこの職場に勤めているのは,i燐めたいからではなく.童活に必要だからである

樫、がこσ)職場に勤めているの慧,毒望する能事を握撫できるからである

穆、がこの職場に勤めているぎ)慧,佳饗を通じて知識・披能を身に’)けることが

できるからである

魂、がこの職場に勤ダ)ているσバま,やりがいのある{謄纂緯恵まれているからである

私がこσ)織機に勤めているのは,この縷織の将来が喜望だからである

。79

藁墨

.5警

一一 D7ε

一.鋳

一.73

一.縣

墨蕊

1群ぎ纏

簿辱率

 α

4.28

.26

.82

董.7慕

.欝

.暮3

三.倉2

.董7

.75

騰子負蕎麦嚢.5{}ラ転講1ま省舞各  一ト濠譲喜ま毒薬弄舞さ示しノヒ項蒙

る仕事に恵まれているからである」という墳程1は,濤動的コミットメントと功騨的コミットメント

の両方の挽子負荷量が高いが,内容から報難して,功舞的コミットメントに含めることにした。

 第2霞子は,因子負蕎量σ)講む甥資9から,継続的コミットメント瞬子と名づけ,継続的コミット

メント得点を定義した。

 第3霞子は,瞬苧負荷量の高い項嚢から灘慰して,功科的コミットメント面子と名づけ,功利的

コミットメント得点を定義した。

一27…

Page 10: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

瞬  学  講  集 第得巻第1号

図表3 綴織摺畏行嚢に騰する霞華分鷲

愛魑 実誠

飽の入の仕薯海)トラブルに対して,震ら進んで手跡けをしている

多くの猛撃を掩えている人の手紡けをしている

休んでいる人の仕事を手敷っている

飽の従業糞が難違いを狙さないように,事薦に淫意して紡ぐようにしている

仕事郵却は余分な縁懸を取らなレ}ようにしている

釜も見ていなくても.職場の煙難には従っている

無事に対して,総・むの濾慧を琶っている

職場を清潔にして,整運整顛に毛・がけている

職場の変免についていくように心がけている

強譲されなくても,重要な会議や議し合い1こは積極約に参撫している

命令さ親なくても,職場のイメージアップにつながる行事などに参撫している

職場に纏わる任意3)議し合いや集求駐こ参擁している

.5§

血、7§

.53

盤盤墨縄

。5蓼

身.73

.67

懸有驚

α

暮[’

玉容

亙.慕7

.2墨

。懸

垂。鋳

.18

.71}

図表嘆 綴織約変数の講子分析

遍{露さ  プロセス  書タンク

職場では,客観的評嚢基準が響垂示されている

チームで塗聾した仕事でも,講1入の饗獣は!董三確に謬懸されている

人事評懸では,上二驚σ)窯規約な意箋は誘除されている

この職場では,鰻入の戒渠や縫方を適窮に評儀していると思う

農分の成果・業績は.評鱗に正確に反験されている

i無分に離する薯癒結果が,なぜそのようになったσ)かを知る機会がある

この職場では,…譲攣1は努力の程度に基づいて決められている

この職場では,籔醜慧実績や浅果に基づいて決められている

仕事の進ダ)方音こついては,当事者に{正せるという雰灘気がある

評徳結果に対1して不満や愚見を表饗する機会がある

霞分の逡当する仕事に臆することは,鐸分で決めることができる

骸事を懸され.主鯵的にやウているという実感が持てる

絃索σ)良し悪しに嚢1わらず,諄癖嚢績栗は本人にフィードペックされる

璽鍾盤蓋曼溺

.暮3

.5警

.78

.95

.72

黙鳶纏

寄与率

α

尋.8§

.2§

.83

1.§2

。17

.縫

1.乾

.懸

.7至

罎子負蕎重糞.5幕末灘は省鍵各 βド影搬ま採罵された項欝

それぞれのα係数は,図表2に示すとおりであり,これらをコミットメントの次元として採罵す

ることにした。

 次に,これまでと軽様の手続きで,綴織毒民行動に絶する纒子分析を実施した。徳出された因子

について,第王露子を愛他主義,第2霞子を誠実さ羅子,第3因子を毒民の美徳露子と命名した。統

一28一

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三輪:綴織的公正と綴織の{藪纏観1こ絶する一考察

いて,飽の次元と講様に,それぞれのα係数を確認し,各次元の得点を算鐵した。

 この楚,モチベーション,職務満足,衝纏ギャップに関する項§群6)クロンバックのα係数を確

認した。モチベーション蓬項難はα二.絡,職務満足6項目はα!、88,癒麺ギャップ4項§はα二、段

であり,それぞれ以降の分極に耐えうる水準であった。また,それぞれの項響の平均点を,モチベー

ション得点,職務満廷得点,懸纏ギャップ得点として定義した。

 予縫的な分析の最後に,纏織的公正に対して影響を与えると思われる纏織的変数に関する蟹子分

析を実施した(懸表毒。第i國子は,因子負荷量の舞い項目から甥擬して.評懸の適切さと名づけ

られた。「露分に対する評薩鰭果が,なぜそのようになったのかを知る機会がある」については,質

闘項目の内容の整合性iと,α係数が最も轟くなるようにするという基準から甥籔して.採涌しない

ことにした。

 第2因子は質翼項羅の内容から,プロセス因子と名づけられた。主に自律性と評懸に対する発言

に絶する項馨から購成されている。

 第3露子はインプットと鞍醗のサンタである。努力や成果と報醗の1ナンクについての質闘項醤か

ら構成されている。

 全ての尺度に対してα係数を確認し,…定水準を超えていることを確認し,それぞれの平均点を

算識した。

凄.2 緩織的公鐙が与える影響

 まずはじめに,績織的公歪の2つの次元である手続き的公正と分醗的公豊を独立変数とする重轡

帰分析を実施した(舞表5および馨表6)。コントロール変数として,年齢.勤続隼数,性雛,正規

職員か否かを後入している5。以下で1ま,コントロール変数を除いた手続き的公正と分醗的公正1こ注

§して結果を確認する。

 コミットメントについては,全ての次元1こおいて統計的に有意な講整済み決定係数(a羅欝/とな

吟,…定の当てはまりがよいことが示された。しかし,継続的コミットメントについては,統欝的

麟表5 綴織的公蕉が与える影響i

精動的コミットメント  継続的コミットメント  坊鵜的コミットメント

!甥彗

年齢

勤続年数

蕉現職最

手綾公養

分爾公査

農糠嚢2

一.1鐘

.22緯

.鋸

.曝

.35騨

.}3希

.27綜

.墨5

一.静3

.欝

一.i3

一.3玉幼

.鱒

.曝緋

.総

.1添

.圭2

.墨玉

.38*‡

.23継

.35秘

綜βく.韓 争<.絡

縫購については,男雛を雛,女雛をiとするダミー変数を簑入している.また.董蔑職巽については,泥撥職

蜂を軽,その健を1とするダミー変数を擾大した。

2§一

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晦  掌  論  繁 繁75巻第玉馨

騒表§ 縷綴錦公藍が与える影響2

モチベーション  職務満廷 誠実さ   r蓄∫鋭の美徳

年齢

勤続年数

亙現職糞

手続公蕉

分離公歪

講舐2

一.鑓

.至7‡

.暮2

.輪

.曇1綿

.1}8

、23騨

 串    半  

 零   * 率 零

㍗善玉ラ一§〔~世3群・」

『鱒ラ一鯵費ウ“τ圭ラ]

   一

一驚

.22卑

.玉5

.3玉綜

一一 D亙欝

.総継

。2§紳

.2{野

一一D/l§

.蟹1

.講料

一.孟3

。欝緋

。l14

.2ξ野

一瞬1

.鱒

。311纏

.総

.雄叫

纏身<.艇 争<.{婚

に有意であるものの,必ずしも高熱纏ではない。

 鋳動的コミットメントでは,手続き的公正と分醗的公正のいずれもが有意な独立変数となったが.

幸続き的公正のβ値のほうがよ撃轟い結果となった。

 継続的コミットメントでは,手続き的公正のみが有意な独立変数となったが,β纏が負態となっ

た。

 訪韓的コミットメントでは,いずれも奮意な独立変数となったが,手続き的公正σ)ほうがよ壱)高

いβ纏を示している。

 次に,モチベーションに注聾する。モチベーシ葺ンでは,調整済み決定係数についても統計的に

有意な水準‘)モデルとなった。また,手続き的公正のみが有意な独立変数とな駐,分醗的公正は有

意にならなかった。

 職務満足では,調整済み決定係数についても統計的に有意な水準のモデルとなった。また,手続

き的公正と分断的公正の両方が有意な独立変数となったが,手続き的公死の縁うがよ権高いβ纏を

示した。

 緩織市民行動1こ注黙すると,全ての次元で,統計的に有意な調整済み決定係数を示した。愛催主

義では,手続き的公正と分醗的公歪σ)いずれもが有意な独立変数となった。ただし,手続き的公差

が蕉のβ麟であるのに対して,分醗的公正は負纏となった。誠実さについては,手続き的公正のみ

が有意な独立変数となった。また,市蔑の美徳1こついても,手続き的公正のみが蒋意な差塗立変数と

なった。

壕.3綴織的公正に与える影響

 繭述の績織的変数に加え,癒僅ギャップ得点を独立変数とし,纏織的公正を従騰変数とする重縁

爆分析を実施した.ここでも,年齢,勤続年数.姓溺,墨焼職員といったコント冒一ル変数もモデ

ルに投入している。

 重回帰分析の結果,いずれの回鷺モデルも講整済み決定係数が統計的に有意な水準となった。

 手続き的公正については,評懸の適窮さ,インプットと報醗のリンク,プβセス,懸纏ギャップ

などが有意な独立変数となった。このうち,縫纏ギャップについてはβ麟が負であ1),懸麟ギャッ

プが小さいほど,手続き的公正が高くなることが確認された。

31ト

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三三鋳:紛織的公豆三と纏織の/悪嚢費観1こ関する…考察

図袈7 組織麟公蕉に雄する影響

拳続き的公亙 分醗的公認

性撰

年齢

勤続年数

!翌総職糞

痴鶴ギャップ

遍窮さ

プロセス

》ンク

al醸!

.鯵

.鰯

一.鱒

.絡

・.ま玉綜

.57瞬

.無料

.26鱒

.彗7**

.嬉紳

.23糊

一.正夢

一.至2

….{騨

.48糊

.奪2

.32緋

.5欝宰

緋声<。講 驚<.薦

 一方,分醗的公差では,性溺などのコントロール変数のほかに,評緬の適切さ,インプットと鞭

醗のリンク,癒髄ギャップなどが統計的に有意な独立変数となった。手続き的公正の場合と属様に,

懸難ギャップについては負のβ纏となっている.

考聴推

 今羅の分析では,総織的公正が組織成員に対して好ましい影響を与えることが示された。特に,手

続き的公正については,モチベーシ葺ン,職務満足.綾織毒蔑行動,欝動的コミットメント,功利

的コミットメントに対して,正び)影響を与えていることが示された。これらぴ)結果は,覆ね海外の

先行醗究の知見と一致するもぎ)であるといえよう。

 ただし,継続的コミットメントについては,手続き的公正の影響はマイナスであった。つま彗,手

続き的公正が蔑くなるほど,継続的コミットメントは低くなることを示している。この点について

は,継続的コミットメントの内容紅ついて確認する必要がある。

 麟遠のように,継続的コミットメントと功率馨的コミットメントは,どちらも擬律勘定にかかわる

畿念であるが,後者がポジティブな項響から購成されているのに対して,前者はネガティブな項響

から購成されている。今繕,継続的コミットメントと功麟的コミットメントで正反対の結果が得ら

れたのは,この違いが反験したものであると考えられる。つまり,評癒プ震セスをはじめとする手

続き的公正が高くなると,仕方なしに纏織にコミットするという気持ちが抵下させ,鷺動的もしく

は功利的な関与の仕方を薦めることにつながるのである。

 また,分醗的公正の影響についてみると,構動的コミットメントや功利的コミットメントにプラ

スの影響があった。つまり,これらに対しては,手続き的公正6)影響がよ1)強いもの6),分醍的公

正もあわせて影響を与えているということが示されたのである。

 次に,分醗的公正は職務満足に対しても影響を与えている。先行麟究では,職務満足に対しては,

主として手続き的公正の影響が強いとされてきたが,本稿では,職務満足の灘定尺度として包抵的

な尺度を採羅しているために,このような結果が生じたと考えられる。

 緩織的公豊が綾織窮民行動1こ対して与える影響は,おおむねポジティブなものであった。ただし,

き}

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一高  学  論  集 第75巻第1号

愛飽主義については,分酎的公正は弱いながらもマイナスの影響を与えている。本稿での分析は,先

行醗究にしたがって,懇織的公歪を先行姦擦として,独立変数としている。この結果を,分醗的公

正が蕎いと愛飽主義が低くなると解験するのか,それとも,愛簸主義で行動している額こ鞭われて

いないと感じていると覇慰するσ)かは,今後の詳纈な講査を実施しなければならないであろう。そ

の際に,綴織市買行動の定義にも鮭れられている,見返りを求めないという点を,当該領域の灘定

尺度では十分に反駿できていないという開題も踏まえて考える必要があろう。

 続いて,緯織的公正に帰して影響を与える変数について検討する。今囲の分析で採譜した緯織的

変数は,先行藩究で組織的公正に対してプラスの影響を与えるとされているものであった。したがっ

て,今麟の結果は,顯当な結果であるといえよう。

 ここで涯暮したいのは,本稿の譲的である緩織の餐1魑観に関する影響である。本稿では,懸値

ギャップを独立変数に投入することによって,その影響を確認した。そσ)結果,手続き的公正に対

しても,分醗的公正に薄しても負の影響を与えていることが示された。つま猟総織の懸錘観を受

容することによって,綴織的公正が高くなることが示されたのである。

 藩述のように,緯織的公正藩究では綴織6)癒値観に関して窮示的に言及することがなかった。こ

の点で,今後の維織的公正理論の発展の方向姓のiつを示すことができたのではないかと思われる。

小 括

 以上のように,総総における公平讐iに麗する絶入の知覚は,緯織成員の行動に対して,よ琴良い

影響を与えている。特に,手続き的公正は,懸人の満足だけではなく,生産性に寄与すると考えら

れている様々な態度,行動に対して正の影響を与えている。したがって,報醜悪での公平姓はもち

ろんのこと,プロセスの公平性を,より高めることが,緯織にとっても重要であることが示された

といえる。

 今回の分析では,具体的に,①明確で正確な評懸を行うこと(適切誹,②プ賢セス・コントロー

ルを確保すること(自律性や評懸への発言/,③魑人のインプットと鞍醗が》ンクしていること,の

璽要繧塗も承された。

 その一方で,今回の分析では,懸値観の重要性も示された。組織の極値観が綴織浅員に受容され

ていることが綴織的公至搬こ寄与することが示されたのである。

 したがって,より公平な評懸,鞭醗の廷緩みを購棄することはもちろんのことであるが,緯織の

システム・意思決定の擁り所となる癒麺観をいかにして共有し,現実のものにするのか,という点

が重要であるといえよう。

 ただし,今謡の分析では次のような限界もあることを示しておく。第賛こ,一一濃化に関する隈罪

である。今暁の分蟹対象として生協綴織を選定したのは,鱗鶴観が墾確1こ示されており,それに従っ

た組織運営がなされている典型的な緯織であったことによる。しかし,本稿σ)結果は,生協纏織と

いう特殊な対象の分蟹給桑であり,企業懇織にそのまま当てはめることに対しては鎮重になる必要

がある。第2に.今露の簸値観に鷺する分析は,懸纏のギャップを灘寇したに邊ぎないという醗界

もある。今後の方両性としては,纏織の懸纏がどのように示されているのか,それがどの程度浸透

一32一

Page 15: 組織的公正と組織の価値観に関する一考察組織的公正と組織の価値観に関する一考察 三 崎 秀 央 酵.はじめに 本論文は,緩緩的公藍理論をよ9説明力のある影に改良するための試み,あるいは,績織的公正

三織:纏織的公蓬と羅織の鰯纏観に絶する一考察

しているのか,評懸鱗度をはじめとする各種の調度にどの程度反験されているのか,といった点に

ついて灘窪し,分観する必要性があろう。これら」)点については,今後の課題としてあげておきた

い。

轡録 職務満足とモチベーシ嚢ンの灘定尺度

職務満足

 私の仕事は,連想的な仕事である。

 私の仕事は,申し分のない仕事である。

 私の仕事は.懸魑のある仕事である。

 私の{士事は,満廷できる仕事である。

 私の仕事は,飽の{士事よ継も,より仕事である。

 私の仕事は,楽しい仕事である。

モチベーシ灘ン

 私は,嚢分の仕事に興味を持って取零纏んでいる。

 樫、は,毎石に仕事に張り会いを感じている。

 私は,自分の{主事に講参を感じている.

 私は,露分の廷事にのめ鍛込んでいる。

参考文献

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玉織:罎織的公互と紛織の懸嚢雛に駕する一考察

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